寒く厳しい冬を乗り越えるためさまざまな暖房器具がありますが、エアコンより早く暖まり、電気代を節約できるのが『石油ファンヒーター』です。

ここではそんな冬の便利アイテムである石油ファンヒーターの選び方や、それに伴うおすすめ商品をご紹介していきます。

そもそも石油ファンヒーターとはなにか?

石油ファンヒーターは暖房器具の一種で、液状の灯油を燃焼することによって得た熱を送風ファンによって排出して暖を取ることができる家電製品です。

1978年に三菱電機によって製品化された『石油ストーブ』が始まりで、以後多くの家電メーカーが開発し発売をし、これを進化したものが『石油ファンヒーター』になります。

暖房機能が備わったエアコンの普及や、2000年以降の価格競争の激化によって大手を含むいくつかのメーカーは石油ファンヒーターの開発を撤退しましたが、「電気料金がエアコンよりかからない」「瞬間的に暖を取れる」など、さまざまな要因から、現代でもなお一般家庭では馴染みのある家電製品です。

石油ファンヒーターのメリット

石油ファンヒーターを使うメリットを考えた際わかりやすいのが、暖房機能が備わっているエアコンとの比較になります。

石油ファンヒーターは電気料金がエアコンよりも安い

石油ファンヒーターは構造的に燃料である石油を燃焼させて、その際発生した熱を、ファンを通じて送風し部屋を暖めます。よって石油ファンヒーターは、点火時や火力によってW数が変わります。

例えば、点火時390W、大火力時129Wの石油ファンヒーターを、1時間使用した際に必要なW数は凡そ100Wと言われています。

これを1日8時間使用する計算で電力を表すと、100W×8H=800Whとなり、800Whを電力の値で表すと0.8kwhとなるので、1日の使用電力は0.8という数字になります。

1 kwhに必要となる電気料金はおよそ27円なので、0.8×27=21.6円が石油ファンヒーターを1日8時間使用した際の電気料金は21.6円となり、これを月で換算すると648円ということになります。

一般的なエアコンの暖房機能を1日8時間使用した際に必要となる電気料金は、1ヶ月で凡そ6500円前後必要となるので、石油ファンヒーターはエアコンで必要となる電気料金の10分の1で済むということになります。

石油ファンヒーターは暖まるのが早い

エアコンを起動した際、暖かい風が排出されるまで結構な時間が必要となりますが、石油ファンヒーターの場合は、燃料を燃焼した熱がダイレクトでファンを通じて送られてくるので、エアコンと比べ格段に暖まるのが早いです。

この早く暖まる点もメリットして考えることができ、外出から帰宅した際や、朝起床した際など、素早く部屋を暖めたい場合などにも、石油ファンヒーターは効果的に使うことができます。

デメリットを把握して使用しましょう

使用することによってメリットの多い石油ファンヒーターですが、メリットが多い反面デメリットも少しはあります。

石油ファンヒーターのデメリット
・灯油の値段が変動しやすい
・灯油の補充や買い出しなど手間が必要
・灯油の臭いに対応しなければならない

上記のデメリットが考えられ、灯油を燃料としているため、当然補充や買い出しは必要となりますし、使用するのなら多少なりとも灯油の臭いに対応しなければなりません。

また、灯油の値段は、その時の情勢によって大きく左右されるので、日々のコストを考えるのであれば、灯油の相場に敏感になることもあります。

しかしこれらデメリットはありますが、石油ファンヒーターを使用する際にはメリットの方が多いので、事前にデメリットを把握した上で使用すれば、快適に冬を過ごすことができます。

石油ファンヒーターの選び方

ではここで、石油ファンヒーターの選び方を、項目別に解説していきます。

石油ファンヒーターの選び方①:対応畳数

石油ファンヒーターを使用する際の部屋の広さなどによって選ぶ方法は異なり、目安としてはその商品の「対応畳数」になります。

つまり6畳用の石油ファンヒーターであれば、6畳の部屋で使用することが推奨されますが、石油ファンヒーターは柔軟に対応する機種が多く、「4.5~12畳対応」といった感じに、対応する部屋の広さに幅があることが多かったりします。

石油ファンヒーターを対応畳数で選ぶ際は、自分の部屋の広さより小さい石油ファンヒーターを選ばなければ大丈夫で、目安としては自分の部屋の広さに2畳ほど余裕を持たせて選ぶのが好ましいです。

また部屋が風通しが良い木造住宅や、お住まいの地域が寒冷地であった場合も、使用する部屋尾2~4畳ほど大きめの石油ファンヒーターを選びましょう。

石油ファンヒーターの選び方②:暖房出力

石油ファンファンヒーターは暖房出力によって性能や特徴が異なり、高出力であれば暖房能力が優れ、低出力の場合暖房能力は劣りますが、その分電気料金を抑えることができます。

製品スペックの紹介欄に「暖房出力」の項目があり、その数字が髙ければ暖房能力は高くなり、低ければ暖房能力が低く電気料金が安いということになるので、お住まいや使用状況に適した製品を選びましょう。

石油ファンヒーターの選び方③:サイズ

石油ファンヒーターのサイズは、部屋のインテリに合っているのか、バランスは悪くないのかなどの部屋全体の見た目や、また生活空間のスペースなどを考えた際に大事になります。

ポイントとしては、設置場所をある程度決めておくこと、その設置場所に合ったサイズの石油ストーブを選ぶことがポイントになります。

設置場所のスペースやサイズを事前に把握し、その部屋に適したサイズの石油ファンヒーターを選びましょう。また、シーズン以外に使う必要がないので、収納しやすいコンパクトサイズの物を選ぶのもおすすめです。

石油ファンヒーターの選び方④:点火スピード

寒さの厳しい冬において、瞬間的に暖まる石油ファンヒーターは便利なアイテムですが、より素早く暖まるためには、石油ファンヒーターの点火スピードが目安になってきます。

機種によって異なりますが、早い物であれば最短10程、遅い物であれば2分程かかるものまでさまざまあり、寒冷地にお住まいの方に限らず、石油ファンヒーターのメリットや特徴を考えると、点火スピードが早い物を選ぶことをおすすめします。

石油ファンヒーターの選び方⑤:給油のしやすさ

石油ファンヒーターを使用するためには、灯油を本体に給油する必要があります。しかし機種によっては給油しにくい物があったりなど、無駄に手間を感じてしまう場合があります。

近年開発メーカーの工夫によって、キャップの開閉しやすい物や、給油の際に手が汚れにくい物など、さまざま開発されているので、これらをチェックして選ぶのもひとつのポイントとなります。

石油ファンヒーターの選び方⑥: 運転時間

石油ファンヒーターは機種によって、灯油1L当たりで運転できる時間が異なり、1Lで運転できる時間が長ければ長いほど省エネでコストに優しいということになります。

目安としては、最低でも1L当たり90分以上は運転できる石油ファンヒーターを選ぶことがおすすめです。

おすすめの石油ファンヒーター 3選

上記の選ぶポイントを踏まえて、おすすめしたい石油ファンヒーターを3つご紹介していきたいと思います。

コロナ 石油ファンヒーター STシリーズ

・メーカー コロナ
・暖房出力 4.62-0.72KW
・暖房目安 木造12畳まで コンクリート17畳まで
・消費電力 点火時=650W 燃焼時(強)=23/24W、燃焼時(弱)=9.5/10W
・タンク容量 7.2L
・サイズ 50.4×33.4×42.6cm 重量12kg

寒い時にもすぐに点火できる「秒速タイマー」と「秒速点火」機能が備わった、コロナの人気石油ファンヒーターです。

弱、中、強の三段階調整が備わり、弱火力で節約暖房、強化力で強力暖房を行え、弱火力なら1回の給油で最大で約126時間運転することができます。

ダイニチ 石油ファンヒーター Lタイプ

・メーカー ダイニチ
・暖房出力 3.60-0.74kW
・暖房目安 木造10畳まで コンクリート13畳まで
・消費電力 点火時=390W 大火力=128W、小火力=62W
・タンク容量 9L
・サイズ 44.5×43.0×35.7cm 重量11.1kg

40秒で点火できるスピード着火機能が付いたダイニチの石油ファンヒーターで、消火時の臭いが少ない快適さと、ワンタッチで簡単にキャップの開閉ができる「ワンタッチ汚れんキャップ」など、使い手のことを考えた設計が施されています。

TOYOTOMI 石油ファンヒーター LC-32G(S)

・メーカー トヨトミ
・暖房出力 3.19-0.79kW
・暖房目安 木造9畳まで コンクリート12畳まで
・電源 AV100V(50/60Hz)
・タンク容量 5L
・サイズ 37.6×29.6×42.8cm 重量7.7kg

トヨトミが発売するコンパクトサイズの石油ファンヒーターで、室温20℃まで緩やかに設定温度を下げていく「エコモード機能」、前シーズンの残り灯油が使える「エコバーナー機能」が備わった石油ファンヒーターです。

独自の消臭点火は、長く加熱することによって臭いを軽減し、タンクを倒してしまった場合でも、油をこぼれにくくしてくれる「こぼれま栓」など、快適さを意識した設計が施されています。

石油ファンヒーターについてのまとめ

  • 以下のものしっかりと把握し、状況に適した石油ファンヒーターを選べば、厳しい冬を快適に過ごすことができます。
    ・対応畳数
    ・暖房出力
    ・サイズ
    ・点火スピード
    ・給油のしやすさ
    ・運転時間
  • 近年石油ファンヒーターは安全性が高くなり使いやすくはなりましたが、使用の際は商品に記載されている、使用上の注意事項をしっかりと確認して、それに適した使い方で石油ファンヒーターを使用しましょう。