パソコンを使って、インスタ映えする絵やイラストを描きたい。そんな方には、お絵かき用のペンタブレットがおすすめです。

ペンタブレット(ペンタブ)はイラストレーターや漫画家にとっては毎日の仕事に欠かせないアイテムになっています。もちろん、一般の方が趣味に使えるモデルもたくさんあります。

ここでは、最近人気となっている、一般向けの「お絵かきタブレット」について解説します。

お絵かきタブレットとは

タブレット(tablet)は、英語で銘文をきざむ板のことを言います。たとえば旧約聖書に登場する「モーゼの十戒」を刻んだ2枚の石版は、英語で「Moses’ stone tablets」といいます。

日本では「タブレット」はおもにタブレット型PC(パソコン)を示す名詞になっていますが、iPadが登場するまでは、ペン形の端子でコンピューターに手書き入力する「ペンタブ」をさす名称でした。

「ペンタブ」はノートPCのタッチパッドのような平たいセンサーに専用のタッチペンで文字や画像を描くとPCのディスプレイに表示されるという手書き専用の入力装置です。

ペンタブのセンサー自体にはディスプレイとしての機能はないので、描いた画像はPCを接続しないと見ることはできません。このようなペンタブを、「見た目は板のようなタブレット」の意味で「板タブ」と言います。

板タブはPCのディスプレイを見ながら、手元のタブレットに描くことになるので、慣れないと使いにくいところがあります。そこでセンサーを液晶ディスプレイにして、画像に直接描けるようにしたのが、液晶タブレット(略して「液タブ」)です。

液タブは板タブとちがってタブレット上に画像が表示されるので、紙に描くのと同じ感覚で描くことができます。またタブレット単独でも作画できるため、スケッチブックのように好きな場所に持ち出して使うことができます。

プロ用の「液タブ」は高価ですが、最近はタブレットPCの普及もあって、比較的安価な「お絵かきタブレット」も増えてきています。板タブは単体では使えませんので、デスクトップPCをお持ちの方におすすめします。

お絵かきタブレットに必須な機能

タブレットを使って、スケッチブックに描くような感覚で、絵やイラストを描きたい。そんな方には筆圧感知機能を備えたペンタブレットがおすすめです。

筆圧を感知できるタブレットと専用ペンを使えば、筆圧とペンの傾きによって線の太さや色の濃淡を変えることができます。

ふつうのスマホやタブレットでも、ペイントソフトとタッチペンを使えば「液タブ」のように描画はできますが、筆圧感知機能がないと、線の太さや濃淡を変えたいときにはアプリのツールパレットで切り替えなければなりません。

それでは手間がかかります。また、タブレットで絵を描くときは、利き手にペンを持ち、もう片方の手でタブレットを持つか、デスクやテーブルなどの作業台にタブレットを置いて使うことになりますが、お絵かきタブレットを平置きで使っていると、スタンドがほしくなります。

タブレットによっては、本体や専用ケースにキックスタンドを設けて自立できるようにしたものや、別売りで角度調整ができるスタンド兼用のクレードルを用意しているモデルがあります。

お絵かきをメインにする場合は、縦でも横でも置くことができて角度も調整できるスタンドやクレードルがあると便利です。

筆圧感知機能

PCのタッチパネル式液晶モニターの多くは、「静電容量方式(静電式)」のパネルを採用しています。静電式は静電気の電荷を感知してタッチした位置を把握するため、微妙な筆圧の差は検知できません。

筆圧を感知できるのはアクティブESという静電式か、電磁誘導方式に限られますが、Apple Pencilのようにペン側で筆圧を感知して、Bluetoothでタブレットにデータを送り、描画に反映させるモデルもあります。

お絵かき重視でタブレットを選ぶ場合は、筆圧感知機能を備えたモデルを選びましょう。

お絵かきタブレットの選び方

お絵かきタブレットを選ぶポイントとしては、サイズ、筆圧レベル、ディスプレイの解像度などがあります。

ペンタブのサイズで選ぶ

ペンタブレットはスマホのようなスリムベゼルではないので、外形は画面サイズよりも一回り大きくなります。

しかもペンタブを利用するときは線を描きやすいように位置をずらすこともあるので、思った以上に広いスペースが必要になります。ペンタブを選ぶ際は作業スペースとペンタブ本体のサイズを事前に確認してください。

ペンタブの筆圧レベルで選ぶ

筆圧感知機能つきのペンタブは、感知できる筆圧の強弱レベルを数値化してカタログなどに公開しています。

たとえば、筆圧感知レベルが2048の場合は、専用ペンの筆圧を0~2048の幅で感知してします。

標準的なペンタブの筆圧レベルは2048ですが、初期設定で1024に抑えている場合もあります。プロ用になると8192というハイスペックモデルもありますが、一般的には2048以上あればプロ用としてもじゅうぶん通用します。

ペンタブの解像度で選ぶ

タブレットを選ぶ際は解像度のチェックも大切です。解像度とは、画面を構成する横と縦のドット数のことで、「1280×800」などと表示されます。

たとえばディスプレイのサイズが同じ10インチでも、解像度がちがうと画像のきめ細かさや、表示できる範囲に差が出てきます。解像度はいうまでもなく高い方がハイスペックです。

おすすめのお絵かきタブレット

ワコム Cintiq Pro 13 (DTH-1320/AK0)

株式会社ワコムは日本の大手電子機器メーカーです。ペンタブレットの国内市場では実に8割以上のシェアを誇り、内外の一流クリエイターから高い支持を得ています。

ワコムのCintiq Pro 13 (DTH-1320/AK0)は、13.3型Full HD(1920 x 1080)ディスプレイを備えたコンパクトな液晶タブレットです。Adobe RGBのカバー率が87%という高い色精度と、筆圧感知レベル8,192というプロ仕様の性能を誇ります。

また、液晶表示面とガラスの屈折による視差を光学ボンディング技術により低減するなど、自然な書き味を実現しています。

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ドスパラ raytrektab(レイトレックタブ) 10インチモデル DG-D10IWP

「raytrektab DG-D10IWP」はパソコン通販の「ドスパラ」を運営する株式会社サードウェーブが販売する10型のポータブルなタブレットで、OSとしてWindows10を搭載しています。

CPUはCeleron N4100(4コア 1.1GHz)、メモリー8GB、ストレージはSSDで128GBを搭載しており、タブレットPCとしても利用できますが、お絵かき用にワコムのデジタイザーペンと、定番のお絵かきアプリ「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」を付属しています。筆圧感知レベルは4,096、ディスプレイ解像度はWUXGA(1920×1200ドット)と、スペックもハイクラスです。

筆圧感知 タブレット・ペンタブのまとめ

  • お絵かきに使えるペンタブレットは、単体では使えない「板タブ」と、液晶ディスプレイつきで単体でも使える「液タブ」に大別できます。
  • ペンタブレットで絵やイラストを本格的に描くには、筆圧感知機能が欠かせません。
  • ペンタブレットの筆圧感知性能は「2048」や「8192」のように数値化したデータで公表されています。