加筆修正箇所
以下の項目を2020年1月29日の情報に更新いたしました。
・HDDの低価格でおすすめの品
・HDDの主要メーカーごとの代表製品
・SSDの主要メーカーごとの代表製品3選
ここでは、知っておいて損はしない、SSDとHDDのそれぞれの特徴や長所と短所、おすすめ製品などを紹介していきます。
スマホやタブレット、PC売り場などで、必ず登場するのがこのHDDとSSDなのですが、両者の違いが分からない人も少なくないでしょう。
この記事を読むことで、pcやSSD・HDD購入の検討が出来ます。
目次
そもそもHDDってなに?
HDDとは、「hard disk drive(ハードディスクドライブ)」から頭文字も取った略語で、磁性体を塗布した円盤(ディスク)を高速回転させることで、情報の記録と読み出し行う補助記憶装置のことを言います。
ディスク自体が硬い素材で作られていることから、ハードディスクドライブと呼ばれるようになりました。
HDDの長所は容量の多さと使用できる期間の長さ
HDDの長所には、以下の点があげられます。
- 記憶容量が大きい
- 長期保存に適している
記憶容量が大きいため、ユーザーが必要な容量を選択する幅が広く、また容量単位の価格が安いことも長所です。
またHDDは、書き換え可能回数も多いことから、データの長期保存にも適していると言われています。
HDDの短所は電力の大きさと脆さ
長所がいくつかあるHDDですが、短所もいくつかあります。
- 消費電力が大きい
- 衝撃や熱に弱い
耐衝撃と耐熱性が低いことが、HDDの一番の短所です。HDDを使用するにはディスクを高速回転する必要があるため、外部からの衝撃や熱に弱いです。
高速回転を必要とするため消費電力が高く、それに伴ってHDD自体からも熱を発するため、使用する上での短所と言えるでしょう。
HDDがおすすめの人は多くの容量とコスパを求める人
HDDの長所と短所を考えた場合、以下のような人がHDDにおすすめです。
- 幅広いスペックからPCを選択したい人
- 大量のデータ管理をされる人
- コスパを求める人
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そもそもSSDってなに?
SSDとは、「Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)」の頭文字を取った略語で、HDDと同様に記憶装置の一種です。
HDDに比べ記憶容量が小さかったことから、一般的にあまり使われることはありませんでしたが、現代ではSSDの記憶容量も大きくなったことから普及し始めました。
SSDの長所は耐久性の高さと速度の速さ
SSDの長所には以下の点があります。
- 耐久・耐熱性が高い
- 読み書きの速度が速い
耐久・耐熱性に優れていること、読み書きの速度が速いことが、SSDの大きな長所です。
HDDよりサイズが小さくて軽く、形状もさまざまなため、コンパクトサイズのPCにもよく使われており、作動音もHDDに比べ音が小さいことも長所です。
消費電力も少なく、バッテリーが長持ちすることも長所と言えます。
SSDの短所は容量の小ささと単価の高さ
SSDの短所は以下の通りです。
- 容量が小さい
- 容量単価が高い
HDDとの比較になりますが、HDDと比べまだまだ容量が小さいこと、容量単価もHDDと比べ高いこと、これらがSSDの短所です。
SSDがおすすめな人は作業効率を求める人
SSDの長所と短所を考えた場合、以下のような人がSSDにおすすめです。
- 外出先などでノートPCを使われる人
- 読み書きの速度を活かして作業効率を上げたい人
- 容量よりも効率を優先させたい人
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SSDの寿命・容量不足などの短所は減ってきている
上記でもあったように、SSDはHDDと比べるといくつかの短所がありますが、近年では容量不足の解消や、寿命が長くなったことなどの短所が減ってきています。
Intel SSD545s SSDSC2KW256G8X1
抜群の安定性と高い品質で有名なインテルのSSDで、容量は128・256・512GB・1TBからの選択が可能です。
読み込み速度は550MB/s、書き込み速度は500MB/sと処理速度も速く、5年の保証期間が付いていることも魅力的です。
HDDとSSDそれぞれの選び方のコツ
選び方のコツ①:使用目的や用途に応じた容量
HDDとSSDは、どのような用途や目的で使用するかによって選び方は異なります。動画や写真を多く保存する場合は1TB程度は必要です。
動画や写真はデータ容量が大きいため、500GBだと、古いデータの削除が必要になってきます。ストレスなく利用するためには、SSDやHDDともに1TB程度の容量が必要でしょう。
これらの保存を目的とする場合は、HDD・SSD共に1TB以上の容量は必要になります。
動画や写真の画質によってもデータ容量は変わりますが、動画や写真をメインで端末を使用する場合は、保存容量が多いにこしたことはありません。
音楽だけの場合であれば、映像と比べ使われる容量が少ないため、1TBも必要ありません。
またビジネスをメインに使われる方であっても、エクセルファイルやワードファイルは音楽の1曲当たりのデータよりも小さいため、スペックが小さいHDD・SSDであっても十分に対応できます。
選び方のコツ②:HDDは耐久性や耐熱性で選ぶ
HDDは上記にもあったように高速回転を必要とするため、耐久性と耐熱性が低くなるといった特性があり、消費電力が高くなるため、HDD自体も熱を発します。
HDDは端末のデータをメインで保存するため、耐久性や耐熱性に対策をしていない製品を使ってしまうと、破損時に大事なデータを失ってしまう可能性があります。
HDDを販売するメーカーによっては、その製品の故障率を記載しているところもあるので、故障率が5%未満で、できるだけ0に近い製品を選ぶとよいでしょう。
選び方のコツ③:SSDを選ぶ場合はインターフェイスを見る
インターフェイスとは、SSDとパソコンを接続する規格のことで、現在のSSDで主流となっているのは、SATAケーブルで接続するタイプで、種類も豊富にあります。
しかし中には旧式タイプの「IDE」を採用したSSDもあるため、購入前にはインターフェイスのチェックを忘れず行いましょう。
HDDの低価格でおすすめの品
I-O DATA 外付けHDD 4TB テレビ録画 USB3.1
主にパソコンの周辺機器などを製造・販売しているI-O DATAの外付けHDDです。
コンパクトでありながら静音性に優れており、深夜帯に録画をしても音が気にならない仕様になっています。
WindowsやMacなどのパソコンはもちろんのこと、テレビにも使用でき4Kにも対応しています。
4TBと容量も比較的大きいため、使用頻度が多い方にもおすすめでしょう。
HDDの主要メーカーごとの代表製品
ウェスタン・デジタルはHDDの主要メーカー
元々はアメリカの半導体メーカーであり、HDDのコントローラーチップなどの生産を主に事業を展開し、HDDメーカーの買収を経て、一気にHDDの主要メーカーとなりました。
WD HDD 外付 ポータブル 4TB WD_Black P10 WDBA3A0040BBK-WESN USB 3.2 Gen 1
ウェスタン・デジタルから2019年12月に発売されたゲームに特化した外付けHDDです。
ゲーム機やPCに接続するだけで5TBにまでストレージを拡張することが可能となっています。
また、携帯性が高くゲームライブラリーを持ち出すことができるため、家の外でもプレイが可能です。
3年保証が付いているため、安心して使用できるでしょう。
シーゲート・テクノロジーは老舗HDDメーカー
アメリカのHDDメーカーで、1990年代から2000年代までのHDDの生産量は、世界でトップのシェアを誇っていました。マックストアやサムスン電子のHDD事業買収したことも有名です。
Seagate Backup Plus ポータブルHDD 【2019モデル】 5TB バックアップソフト 2.5
最大5TBの容量でありながら、コンパクトなスタイルで持ち出し可能なポータブルHDDです。
再フォーマットが必要なく、箱から出した時点で使用できるためすぐに使用したい方にもおすすめの商品でしょう。
東芝ストレージデバイスは国内唯一のHDDメーカー
上記の2大メーカーに対抗できる、国内随一のHDDメーカーで、東芝のHDD事業と、富士通のHDD事業とを統合して設立された国内唯一のHDDメーカーでもあります。
モバイルパソコンなどで使われている、1.8インチサイズのHDDにおいては、世界でもトップのシェアを誇ります。
東芝 Canvio 1TB USB3.2(Gen1)対応 ポータブルHDD
USBをパソコンに接続するだけで使用できる、1TBのポータブルHDDです。
コンパクトな設計となっており持ち運びもしやすいです。
また、データ復旧サービス(有償)や各種相談窓口などのサポートも充実しています。
SSDの主要メーカーごとの代表製品3選
サムスンはゲームユーザーからの支持が高い
スマホやタブレットなどで有名な韓国代表するメーカーで、4TBサイズの大容量SSDも多く販売されており、PCゲームユーザーからの支持が高いメーカーでもあります。
Samsung 外付けSSD T7 Touch 1TB USB3.2 Gen2対応
指紋認証機能が採用された外付けSSDです。
Windows PCやAndroid、iPhoneなど様々なデバイスに使用可能となっています。
こちらの商品は1TBですが、5TBも用意されているため容量が多く必要な方はそちらがおすすめです。
インテルは性能とラインナップが特徴
PCのCPUにおいては欠かせないメーカーであり、質と性能が高い優れたSSDを多く販売しています。最大容量8TBや耐久性が優れたものまで、ラインナップも豊富です。
INTEL S4500 シリーズ S4510 SSDSC2KB960G801
電力と冷却を削減し、それによってエネルギー効率が3.2倍向上した960GBのSSDです。
「TLC インテル® 3D NAND テクノロジー」を採用したことにより、サーバー 1 台あたりの処理性能を高めるので、リード処理中心のワークロードにも最適です。
サンディスクはラインナップと多くのユーザーが特徴
フラッシュメモリカードの分野でトップシェアを誇るメーカーであると同時に、SSD関連製品でも多くのユーザーから支持を得ています。
製品自体のラインナップも豊富で、PCゲームユーザーからビジネスユーザーまで、幅広く利用することができます。
SanDisk SDSSDE80-1T00-J25
外付けSSDでありながら、転送速度と安定感に優れた商品です。
5年間保証も付いているため、安心して使用できるでしょう。
HDD・SSDの解説とおすすめについてのまとめ
- HDD・SSDは共にPCなどで必要となる、データ保存には欠かせない記憶装置です。
- HDD・SSDは共に記憶装置ですが、保存容量やデータ速度など、それぞれ長所と短所が異なるので、使用用途や目的に応じてどちらかを選びましょう。
- HDDとSSDを得意とするメーカーはそれぞれ異なるため、製品に選びに迷った際は、メーカーの特徴や長所も選択肢に入れるのも、一つの方法です。