アウトドアのときには、いちいちスマホなどで時間の確認をするのは手間ですし、スマホが濡れてしまう危険などもあります。アウトドアにはシーンにあった使いやすく、便利な機能もついた腕時計がおすすめです。
ここでは、アウトドア用腕時計のよさ、選び方、アウトドア用腕時計で有名なおすすめのブランドや、ブランドのおすすめの一品などを解説します。
この記事を通して、気になるアウトドア用腕時計がみつけることができます。
目次
アウトドア用腕時計もおしゃれのひとつ
腕時計は、本来は時間を知る実用性が大切ですが、それだけで選ぶのではお気に入りの腕時計には出会えません。
シーンに合った機能を持ち、さらにおしゃれアイテムのひとつにもなるようなアウトドア用腕時計を選ばなければ、使わなくなってしまうこともあるでしょう。
最近のアウトドアは、山ガールなどの言葉があるように、おしゃれなウェアで楽しむ人も多くなっています。
デザインは見た目の好みで選べばいいものの、いざアウトドア用腕時計となると、どんな機能がありどう活用するのかわからない人も多いかもしれません。どのように選べばよいのでしょうか。
アウトドア用腕時計の選び方
実際にアウトドアで使うなら、腕時計のベルトは革やメタルでないほうが使いやすいでしょう。濡れたり汚れたりしたときにも、革やメタルはケアがしにくい、または乾きにくいケースが多いためです。
メタルバンドは汗をかくことが多いアウトドアでは、金属アレルギーを引き起こすこともあります。ゴムやナイロンのベルトなら、その場で汗や汚れを洗ってもすぐに腕につけることもできるでしょう。
また、時計の読みやすさも大切です。どんなアウトドアを楽しむかにもよりますが、時間の読みやすさや暗いところでも読みやすい反射タイプの文字なのか、バックライト機能がついているかなどもベーシックな機能としてチェックするのがよいでしょう。
何かをしながら、一目で時間や気圧などを確認できるのは便利です。
それ以外にも、アウトドア用腕時計には、あると便利な機能があります。
防水性では5気圧以上の防水がおすすめ
防止性は、アウトドアなら最低でも「日常生活用強化防水」がおすすめです。
表示では、5気圧以上の防水を確認しましょう。WATER RESISTANT 5BAR、W.R.5barなどとなっていることもあります。5気圧防水で水泳やヨットなどの水に関係のあるスポーツにも対応可能なことを意味しています。
日常生活用防水、3気圧防水、WATER RESISTANTだけの表記のものは、雨に濡れる程度の水のかかり方しか想定していません。水道水に直接あたるだけでも、故障の原因になりかねないでしょう。
アウトドアでは水を扱うことも多くあるのでしょうから、日常生活用防水では不安が多いといえます。また、日常生活用強化防水でも5気圧なら、水に長い時間つけるのは避けた方がよいでしょう。
ボンベを使うダイビングをするなら、表示が「100m防水」のように深度で書かれているものを選ぶのが鉄則です。深度で表示されている腕時計が、潜水用腕時計です。
防水時計の性能に関しては以下の記事もぜひご覧ください。
腕時計の防水について 細かい防水機能の規格とおすすめの防水時計
ハイキングではコンパス付きがおすすめ
登山だけでなく、軽い山遊びやハイキングをする予定のアウトドアなら、コンパス付きの腕時計がおすすめです。
現在地を知るため、その先の安全なルートの確保にもつながります。最近では、GPSを搭載した腕時計もあり、コンパス機能もぐっと高性能なものも多くあります。本格的な登山をする人には、欠かせない機能でしょう。
アウトドア用の腕時計と似ているものに、航空時計があります。航空時計の場合には、飛行機の計器にコンパスがついているので、腕時計自体にはコンパスがついていないものも多くあります。
アウトドアでも登山やハイキングなどでコンパス付きの腕時計を選ぼうと思うときには、見た目が似ているので注意しましょう。
登山をする人には便利なのは高度計付き腕時計
高度計も登山をする人には、便利な機能でしょう。あらかじめポイントの高度を調べて置けが、高度によってその時の位置を確認することも可能です。
登山口など正確な標高が分かるところで、あらかじめリセットしなければ、その後に使っても誤差が大きくなってしまうので注意しましょう。高度計は気圧計をもとに機能することもあり、気圧計の機能の正確性が高い腕時計は、高度計の機能も優秀なものが多い傾向にあります。
より正確性を求めるならGPS搭載の高度計つき登山用腕時計がいいでしょう。
気圧計付き腕時計であれば天候の変化が予測できる
高山での登山では、気圧の変化が人命にかかわるのは誰でも知っているでしょう。腕時計についている気圧計は、登山の時はもちろん、他の用途でも使えます。アウトドアを楽しむなら、気圧計はある程度の天候の変化が予測できる便利な機能です。
気圧が低くなれば、雲や雨が近づいていることを意味しています。最近では、ゲリラ豪雨など急な天候の変化もあるので、少しでも先の天気を知れることは安全につながります。
水の近くで楽しむアウトドアだけでなく、キャンプなどでも活用できるでしょう。
激しいスポーツをする場合は衝撃耐久性を重視するとよい
アウトドアでは激しく動くスポーツで腕時計に衝撃を与えてしまうだけでなく、何かにぶつかったり、転んだりして思わぬところで衝撃が加わることも日常生活よりはあるでしょう。
腕時計を気にして動きや使い方を制限してしまわないように、衝撃に強いものを選ぶと長く使えます。
タフな腕時計には沢山の種類があります。タフな腕時計に関することは以下の記事をご覧ください。
タフな腕時計のオススメのモデル それぞれの特徴と種類を解説
タフな時計の魅力とおすすめのブランド おすすめのモデルを解説
アウトドアでおすすめの腕時計ブランドと代表的な一品
アウトドア用腕時計では、登山用とされるものが多いですが、機能を腕時計により様々なので、デザイン、価格、欲しい機能のバランスから好きな腕時計を見つけましょう。
ここでは、おすすめのアウトドア用腕時計のブランドとそのブランドで人気の一品をご紹介します。
スント
スントは、フィンランド発のシンプルなデザインも特徴の登山時計のブランドです。登山をする人の間では、早くから心拍計を腕時計に搭載したブランドとしても有名でしょう。
心拍の上限と下限をセットしてアラームで管理もできるので、アウトドア系のトレーニングにも上手く活用できます。デザイン性から、タウンユースでもスントは人気上昇中です。ここでは、デザインだけでなく機能もシンプルで実勢価格2万円ほどの人気のモデルをおすすめします。
主な機能として、日常生活防水、高度計機能、気圧計機能、水深計、気圧傾向表示、コンパス機能、カレンダー、日の出/日の入時刻表示機能が搭載されています。
ケースの直径が55mmと大きめで、時間が大きな文字で中央に表示できるように切り替えもできます。時間や数字を読みやすい大きさでしょう。キャンプにも使える機能満載のアウトドア用腕時計です。
価格は2万円ほど
見やすいさとデザインのよさのバランスがいいアウトドア用腕時計!
カシオG-shock
説明が要らないほど人気のG-shockは、シンプルなものから大きくゴツめのデザインまで幅広く使われる腕時計で、アウトドアにも向いています。陸海空で活躍する自衛隊員でも、G-shockを愛用する人が多いのは、厳しい環境でも使いやすくタフな証拠ともいえます。
アウトドア用腕時計は多機能すぎて使いにくいという人でも、G-shockならブランド初期からのロングセラーである、5600シリーズなら使いやすいでしょう。
スクエアのシンプルフェイスは、これぞG-shockというデザインです。耐衝撃構造ながら、細かな作業でも邪魔にならない大きさで、20気圧防水機能も搭載しているのは、アウトドアの強い味方です。
また、マルチバンド(電波受信機能)も搭載しているので、いつでも正確な時間を刻んでくれます。ソーラー充電システムもあるので、サブの腕時計としても電池が切れにくいのもいいでしょう。また、バックライトを使ったときでも、時間が読み取りやすいのが高評価を得ています。
ビクトリノックス
スイスの有名なマルチツールのブランドが、ビクトリノックスです。マルチツールからステンレスの特徴を生かすことができるブランドなので、腕時計のケースは衝撃に強いものにこだわりを持っています。スイスの国旗のロゴマークが印象的で、すっきりしたデザインに映えています。
ビクトリノックスのアウトドア用腕時計の中でも、独特のカラーでファッション性の高さでも人気のモデルです。軍艦をイメージしたグレーと白の配色は、どんなファッションにもなじみやすいでしょう。
機能は10気圧(100m)防水、蓄光針、電池交換などメンテナンスがしやすいスクリュー式ケースバック、日付カレンダーもあるクロノグラフと充実しています。
ベルトは、現在でも使われているNATO軍スタイルの一品です。人とはちょっと違うアウトドア用腕時計を探している人におすすめです。
価格は4万円ほど
衝撃にも強く、タウンユースもできるおしゃれなアウトドア用腕時計!
ガーミン
ガーミンは、登山用のGPS機器で有名な会社です。そこ会社が出す腕時計は、もちろんGPS搭載モデルがおすすめです。1989年にスイスで創業されました。
航海用のGPS搭載レシーバーだけでなく、航空技術専門部門もある本格派です。腕時計では、心拍系を搭載したランニング用、GPSでコースを把握できるゴルフ用など各種スポーツに特化したものも発売しています。最高位のモデルで10万円ほどと、スポーツ・アウトドア用の腕時計としては高額なものもあるといえます。
高度計、気圧計やコンパスだけでなく、心拍計、パワー計、スピード/ケイデンスセンサーなどを搭載し、登山、ラン、ウォーク、バイク、スイムなど使える幅が広い一品です。
100m防水なので、水に入る場面でも活躍します。スマホとの連動も可能で、新着情報などをこのウォッチで確認することもできます。スタイリッシュなデザインは、ビジネス腕時計としても使えるでしょう。
価格は6万円ほど
GPS搭載、スマホとの連動も可能と使える範囲が広いアウトドア用腕時計!
バリゴ
ドイツの登山時計のブランドですが、実は創業当時は気圧計で始めています。その技術を存分に活用したバリゴの登山時計は、モデルによってついている天気予報機能の正確さで高評価を得ています。
登山以外のアウトドアでも活用できること、間違いありません。また、高度計は気圧計をもとに作られているのが一般的で、バリゴの高度計も正確性が高いといわれています。
ここで紹介するモデルは、2万円をきる価格です。シンプルなデザインだけでなく、操作もシンプルなので、多機能時計が苦手な人にもおすすめできるアウトドア用腕時計です。ワンプッシュで、ほとんどの機能を立ち上げることができます。
バリゴ自慢の技術である気圧計、高度計はもちろん、コンパスも搭載しています。5気圧防水なので、水の中にいれるのは避けましょう。
さまざまな機能はついている腕時計は、電池の減りが早いのが欠点ですが、このモデルは自分で電池交換ができるのも魅力です。
価格は2万円ほど
誰でも使えるシンプル操作と精度の高い気圧計は魅力!
アウトドア用腕時計についてのまとめ
- アウトドア用腕時計は、ファッションアイテムとしても楽しめるデザインがよく、かつアウトドアシーンにあった機能を搭載したものを選ぶのが長く使えるのでおすすめです。
- アウトドア用腕時計の選び方としては、革やメタルのベルトではないものが扱いやすいでしょう。また、文字の大きさやバックライト機能で時間の読みやすさも大切です。これらの基本的な選び方に加え、必要な機能を搭載したアウトドア用腕時計を選びましょう。
- 防水性は、最低でも日常生活用強化防水のものがおすすめです。山歩きなどをする人には、コンパスや高度計もあると便利です。腕時計の気圧計は、天気の変化を予測することができるので、どんなアウトドアを楽しむ人にも広くおすすめです。
- アウトドアでは予想外の動きで、腕時計に衝撃を与えることも考えられるので、衝撃耐久性も大切です。
- おすすめのアウトドア用腕時計は、登山用腕時計としてシンプルなデザインでも人気の「スント」、ダイバーやアウトドア愛好家からすでに人気で定番の「カシオG-shock」、スイスのマルチツールブランドで衝撃耐久性とデザインのよさで人気の「ビクトリノックス」、GPS搭載やスマホとの連動などスポーツ向けスマートウォッチも多い「ガーミン」、天気の予測にも使える気圧計の信頼が厚い登山用腕時計の「バリゴ」などがあります。
ワンポイントアドバイス
アウトドア用腕時計は、デザインとシーンに合った機能が搭載されたものを選ぶと長く使える!