こちらの記事は2019年2月12日の記事を2020年10月6日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・おすすめの圧力IH炊飯器の情報に更新いたしました。
炊飯器は基本のキッチン家電のひとつですが、機能も価格もそれぞれです。数千円で買えるものから10万円を超えるモデルまであり、一人暮らしを始める人や買い替えを変えている人はどれを選んだらよいか頭を悩ますことでしょう。
美味しいご飯を食べるためには、お米選びと同じくらい炊飯器選びが重要だという意見もあります。
この記事では、炊飯器の選び方から、特に人気の圧力ih炊飯器のメリットやおススメの製品を解説します。毎日使うものだからこそ、選び方のポイントをおさえて後悔しないものを選びましょう。
目次
炊飯器を選ぶときのポイント
炊飯器を選ぶには、炊飯量や機能の豊富さなどいくつかのポイントがあります。自分の生活スタイルや好みに合わせて、ちょうどよいバランスのものを選ぶとよいでしょう。
選び方のポイント① 炊飯量で選ぶ
炊飯器は超小型のものでは1合炊きから、一人暮らしに程よい3合炊き、ファミリーにおススメの5.5合炊き、大型になると10合を炊飯できるものまであります。
食べる量や暮らし方に照らし合わせて、ちょうどよい炊飯量のものを選ぶ事が大切です。
1合のご飯は少なめに盛ってお茶碗2杯程度の量であるため、ひとり暮らしの人で食べきりの量を炊飯したい場合は3合炊きがおススメです。
1合炊きだと食べきりの量しか炊くことができませんが、3合炊きなら応用がききます。1合の量でもおいしく炊けますし、ちょっと多めに炊いて冷凍保存したいときは3合まとめて炊くこともできるので便利です。
3~5人家族なら5.5合炊きがちょうどよいでしょう。
選び方のポイント②加熱方式で選ぶ
炊飯器には「IH炊飯器」「マイコン炊飯器」「圧力IH炊飯器」の3つの過熱タイプがあり、ぞれぞれに特徴があります。
電磁力で、内釜自体を発熱させる方式です。多めの炊飯量でもムラなくふっくらとしたご飯が炊きあがります。保温機能にも優れているものが多く、現在の炊飯器はこのIH炊飯器が主流となっています。
マイコン炊飯器
炊飯器の底部にあるヒーターの熱で炊飯する方式です。炊きあがりのご飯は硬めの仕上がりです。1万円以内で買えるものが多いので、低価格の炊飯器を探している人にはこのタイプが向いています。
IHの機能にプラスして、圧力をかけることでお米の芯まで熱が通り、ふっくらもちもちの食感のご飯が炊きあがります。このタイプは価格が高くなるため、ご飯にこだわりがある人や、玄米もおいしく炊きたい人に向いています。
選び方のポイント③内釜の素材で選ぶ
内釜の素材はご飯の炊きあがりを左右します。また素材によって扱いやすさも変わってくるため、内釜の素材はしっかりチェックすることをお勧めします。
幾層にも素材を重ねて作られた内釜で、層の数や素材は製品によってさまざまです。一般的なIH炊飯器によく使われており、低コストで生産できるため、多層釜が使われている炊飯器は価格がリーズナブルな傾向があります。
発熱性や断熱性に優れ内釜が高火力となるので、お米の芯までしっかりと熱を通すことができます。重量感があるので、お米を研いだり内釜を洗うときに少し重く感じるかもしれません。
遠赤外線効果や熱伝導に優れた素材で、短時間にムラなく加熱することができるのが特長です。割れやすいので取り扱いには注意が必要です。
土鍋で炊いたご飯はおいしいとよく言われますが、土鍋の素材を内釜にした炊飯器もあります。土鍋釜はじっくり中に火を通すように加熱することで、ふっくらとしたご飯が炊きあがります。土鍋釜も割れやすい性質があるので取り扱いには注意が必要です。
選び方のポイント④機能や調理メニューで選ぶ
最近の炊飯器は多機能のものが多くなっています。
ただご飯が炊ければそれでいいという人は詳しい機能までは気にしないかもしれませんが、せっかく購入するなら便利に使いこなしたいという人は、どんな機能があるのかも決めてのひとつになるでしょう。
代表的な機能には次のようなものがあります。これだけは外せないというものは、購入時に機能が搭載されているかどうか確認を忘れないようにしましょう。
炊き分け機能
白米、玄米、無洗米など、お米によって炊き方を変えられる機能です。ぞれぞれのお米を一番おいしい状態に炊き上げてくれます。
柔らかめ、硬めなど、好みの硬さに炊き上げてくれる機能です。水の量を液晶表示して、細かい水加減が簡単にできるものもあります。
パン焼き機能のついた炊飯器なら、発酵から焼く工程まで炊飯器がやってくれるので、気軽にパン作りを楽しむことができます。
炊飯時の蒸気を抑えることができる蒸気レスの製品もあります。炊飯器から出る蒸気はかなり高温で、触れるとやけどをしてしまう恐れがあります。小さな子供のいる家庭では蒸気レスかどうかも選ぶポイントのひとつになるでしょう。
選び方のポイント⑤デザインで選ぶ
炊飯器は、キャビネットなどに収納せずキッチンに出しっ放しにしておく人がほとんどでしょう。
インテリアにこだわる人やワンルームでキッチンが丸見えという人は、インテリア性を意識したデザインを選ぶのも大事になってきます。
圧力IH炊飯器の特徴
最近はほとんどのメーカーから圧力IH炊飯器が発売されていて、炊飯器の主力商品となってきています。
圧力炊飯器はもちもちとした炊きあがりになるのが特徴です。またIHに比べると比較的柔らかい炊きあがりになります。
炊き加減を好みに合わせて変えられる機能があるものも多く、軟らかめからしっかりめまで何段階かから選んで調整できるのは嬉しいところです。玄米や雑穀米など、白米以外のお米を炊くのにも適しています。
圧力IH炊飯器は炊飯時間が短縮できるのもメリットのひとつです。帰宅から食事までを手早く進めたい人には助かります。
圧力IH炊飯器のメーカー別の特徴
圧力IH炊飯器は炊飯器の主力商品となってきており、各メーカーが工夫を凝らしたモデルを発表しています。
象印の炊飯器はラインナップが豊富です。もともと魔法瓶を製造していたメーカーなので内釜の質には定評があり、保温してもおいしく食べられるのも特徴です。
タイガーの炊飯器の一番の特徴は土鍋内釜です。プレミアム本土鍋を採用したモデルは価格もそれなりに高いですが、炊き上がりにこだわる人はぜひ候補のひとつに入れていただきたいモデルです。
パナソニックの炊飯器の特徴は、大火力おどり炊きと可変圧力おどり炊きの2つの炊き技を合わせた「Wおどり炊き」。ふっくらもちもちのご飯を実現させています。圧力IHでは珍しい小容量のモデルがあるのも嬉しいところです。
おすすめの圧力IH炊飯器
東芝 真空圧力IH RC-10VSP
東芝 真空圧力IH RC-10VSPは、内釜に丸釜を採用しており、熱対流を起こすことでムラを抑え、均一に中心までふっくらと炊くことができる商品です。
強い火力によってお米の旨味を引き出し、お米の表面を旨味でコーティングできるため、1粒1粒に旨味が浸透したご飯を食べることができます。
また、東芝が独自に開発した火力調節を行うことで、お米をかまどで炊いたかのようなふっくらと甘みのある状態に仕上げてくれます。
自分の好みの食感に合わせて3種類に炊き分けできる機能や、自分の炊き上げたいタイミングに合わせて、30分~50分の間であれば、5分単位で炊飯時間を選択できるねらい炊き機能など、自分に合った炊飯を行える機能が豊富です。
内釜の汚れや気になる臭いを蒸気によってお手入れできるお手入れコースを搭載しているため、毎日のお手入れも楽でしょう。
タイガー魔法瓶 炊きたて JPI-B100
タイガー魔法瓶 炊きたて JPI-B100は、炊き上げの際に1.25の気圧をかけ、炊き上げた後に1.05の気圧をかけた蒸らしを行うことで、お米の粘りと弾力を引き出す可変Wおどり炊きを採用しています。
釜の外側に土鍋蓄熱コートを施しており、釜の内側には遠赤土鍋コーティングが施されているため、優れた蓄熱性と土鍋特有の細かい泡立ちの沸騰を実現し、土鍋で炊いたかのようなご飯の味を楽しめるでしょう。
他にも、かまどのような火力と蓄熱性を実現した釜包みIHを採用することで、釜を包み込むように加熱を行い、お米本来の甘さを引き出すことができます。
また、約0.5合分を最短約15分、約1合分を最短約17分で炊くことができる少量高速メニューを搭載しているため、毎日忙しい方でもすばやく美味しいお米を食べることが可能です。
麦飯用の炊飯メニューや、冷凍ご飯専用のメニューも搭載されており、自分の食生活に合った使い方ができるでしょう。
キッチンに馴染みやすいデザインをしているため、キッチンのインテリアにこだわりがある方にもおすすめです。
象印 極め炊き NP-ZU10
象印 極め炊き NP-ZU10は、圧力をかける時間と強さを調節することで、すしめし用の食感や、しゃっきりとした食感に炊き分けることができる炊き分け圧力機能を搭載しています。
お米を蒸らす過程で圧力をかけ、お米の旨味を引き出すうまみ圧力蒸らしを採用しているため、しゃっきりとした食感とふっくらとした食感の両方を楽しむことができます。
炊いた後、すぐご飯を食べられない方でも、本体の底にあるセンサーが火加減を調節することで、30時間お米を美味しく保温できる、うるつや保温機能を搭載しているため、いつでも炊きたての美味しいご飯の味わいを体感可能です。
また、機能面では、炊き込みご飯などを炊いた後の臭い残りを防止してくれるクリーニング機能や、お年寄りでも食べやすいやわらかい食感のご飯を炊けるやわらかごはんメニューなど便利な機能が搭載されています。
炊飯時の蒸気を約50%抑制できる蒸気セーブメニューを使用すれば、無駄な電力を消費せずに済むため、省エネにもつながるでしょう。
圧力IH炊飯器についてのまとめ
- 炊飯器を選ぶときのポイントのひとつに、加熱方式の違いがあります。
- 加熱方式は主に、コストパフォーマンスに優れた「マイコン方式」、ふっくらした炊きあがりの「IH方式」、IHに圧力を掛けねことでふっくらもちもちに炊きあがる「圧力IH方式」があります。
- 圧力IH炊飯器はもちもちとした食感に炊きあがるのが特徴で、IHに比べると比較的柔らかい炊きあがりになります。玄米や雑穀米など、白米以外のお米を炊くのにも適しています。
- 各メーカーからそれぞれ工夫を凝らした炊飯器が発売されています。内釜の素材、搭載されている機能、炊飯量などを考え合わせて、自分のスタイルに合った炊飯器を選びましょう。
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