こちらの記事は2019年2月25日の記事を2020年4月16日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・しっかりした保温ができる炊飯器のおすすめを2020年4月16日の情報に更新いたしました。

日本人のお米の消費量は、一貫して減少傾向にありますが、一方で、電気炊飯器はハイエンドモデルを中心に安定した人気を保っています。最近では高級機の技術とノウハウが低価格機にも波及して、コスパの高いお買い得の炊飯器が数多く出回るようになりました。家電販売店では種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷うほどです。そこで、ここでは最新の電気炊飯器の選び方とおすすめの商品について解説していきます。

目次

炊飯器の選び方

米の消費量が減ったとはいえ、ごはんを主食とする私たちの生活に炊飯器は欠かせません。国内の電機メーカー各社もサイズや素材、加熱方式などに様々な工夫を凝らした炊飯器を数多く販売しています。ここでは目的に合った炊飯器を選ぶポイントを、以下にまとめて紹介します。

加熱方式で炊飯器を選ぶ

電気炊飯器は加熱方式のちがいにより以下の4タイプに分類することができます。

マイコン炊飯器

マイコン炊飯器は電気ヒーターを内釜の底に配置して、火力をマイコンでコントロールしながらお米を炊きあげるタイプです。初期の電気炊飯器はサーモスタットという単純なセンサーで火力を調整していましたが、1960年代にマイコン(マイクロコンピューター)炊飯器が登場すると、「お焦げ」を作らない効率の良さと保温性能の高さが評価され、炊飯器の主流となりました。今でも安価なモデルや3合炊きなどの小型モデルはマイコン式が多く、少人数向けで価格の手頃な炊飯器をお求めの方に最適です。

IH炊飯器

IH炊飯器は、電磁誘導加熱(Induction Heating)という技術を応用した炊飯器です。電磁誘導加熱は電磁力で内釜そのものを発熱させるため、加熱にムラがなく、温度を精確にコントロールすることが可能です。

圧力IH炊飯器

圧力IH炊飯器は、IH炊飯器に圧力鍋と同じ密閉構造の加圧機能を加えたタイプです。炊飯器の内蓋を密閉すると、蒸気の力で内部気圧が高まり、沸点が上昇します。圧力IH炊飯器は、ふつうの炊飯器より高い温度と圧力で炊くことにより、お米に熱と水分を浸透させることができます。

スチーム&可変圧力IH炊飯器

スチーム&可変圧力IH炊飯器は、炊飯中に高温のスチームをお米に吹きつけてうまみを閉じ込め、ハリのあるごはんに炊きあげる方式です。パナソニックのハイエンド機に採用されています。

内釜の素材

ハイエンドの炊飯器を象徴するアイテムが希少素材の内釜です。その先駆けとなった三菱電機の「本炭釜(ほんすみがま)」は、純度99.9パーセントの炭素(人造黒鉛)でできた熱伝導率の高い内釜を採用しています。「本炭釜」は2006年の発売当時11万円を超える高価格商品だったにもかかわらず異例のヒットを記録し、高級炊飯器ブームを巻き起こしました。

その後、タイガー魔法瓶は「土鍋釜」を、象印マホービンは「南部鉄器釜」を使用するなど、メーカー各社がしのぎを削っています。ちなみに本炭釜と土鍋釜は比較的割れやすく、取り扱いには注意が必要です。また南部鉄器釜は鋳鉄製で重さが2kgを超えるため、お年寄りや非力な女性にはおすすめできません。

高級機でも例外的に内釜が軽い製品としては、アルミとステンレスの釜に熱伝導率の高いダイヤモンドをコーティングした、パナソニックのダイヤモンドコート竈釜(かまどがま)があります。素材は6層構造ですが、薄く軽量で女性にも扱いやすいのが魅力です。

炊飯量

炊飯器選びで最も重要なポイントが炊飯量です。炊飯器の主流は5.5合炊きですが、家族数が5人以上なら、8合炊きや10号炊きなどの大型器がおすすめです。

逆に1人暮らしや少人数のご家庭の場合は3合炊きでも間に合いますが、市販の炊飯器は5.5合炊きが最も多く、バリエーションが豊富で高コスパなのが悩ましいところです。ご自分の毎日の炊飯量ちをよく考えて選びましょう。

機能

最近の炊飯器はごはんをおいしく炊くだけでなく、万能調理家電としての機能も充実しています。たとえば白米だけでなく玄米や無洗米、五穀米といったお米の種類や銘柄ごとに炊き分ける機能をはじめ、炊き込み料理や煮込み料理ができる機能や、パンが焼けるホームベーカリー機能を備えた炊飯器も登場しています。

また、スマートフォン対応の専用アプリでレシピ検索や調理設定ができたり、音声入力に対応したモデルも登場するなど、IoT技術も積極的に投入されています。

お米の保管方法

お米には賞味期限の表示はありませんが、保存状態が悪いと品質が低下してしまいます。お米は風通しがよく温度が低く、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。一般家庭での保管場所としては、冷蔵庫の野菜室がベストです。容器は密閉性の高いタッパーなどをおすすめします。

しっかりした保温ができる炊飯器のおすすめ

三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VXA10

三菱電機 備長炭 炭炊釜 NJ-VXA10は、3つの保温モードから選べる炊飯器です。

保温モードの内容は、低い温度で12時間保温を行ってくれる「たべごろ保温」、高い温度を24時間一定に保ってくれる「一定保温」、自動で保温に切り替わらない「保温切」となっており、自分の好みや状況に合わせられるでしょう。

かまどのような構造をしているため、連続で沸騰を起こし全体に熱を通してくれるため、いつでも美味しいお米を食べられます。

季節やお米の種類によって、こまめに炊き分けを行うこともでき、毎日の食事が豊かになるでしょう。

ハイアール JJ-M32A

ハイアール JJ-M32Aは、3合まで炊ける一人暮らし向けの炊飯器で、低めの温度で保温を行ってくれる「低め保温」と、高かい温度で保温を行ってくれる「あつあつ保温」の2種類の保温モードが搭載されています。

冷凍したものを解凍しても美味しく食べられるご飯を炊ける冷凍用コースや、ご飯を炊いた後の気になるにおいを消臭してくれるクリーンコースなど様々な機能が充実しています。

また、10分単位でタイマー予約をすることができるため、自分好みの炊き加減に調節可能です。

スタイリッシュなデザインでインテリアにも馴染みやすいでしょう。

東芝 真空圧力IH RC-10VXN

東芝 真空圧力IH RC-10VXNは、白米の場合は約40時間、その他のお米では約12時間、真空保温が行える炊飯器です。

ご飯の黄ばみや、水分の蒸発を抑えながら保温してくれるため、時間が経過してもツヤのある美味しいお米を食べることができます。

真空と圧力を組み合わせた合わせ炊きでお米の芯まで熱を通し、旨味や甘みを最大限に引き出してくれます。

7種類の食感に炊き分ける機能や、冷めても美味しいお弁当用のご飯を炊いてくれる機能なども付いており、毎日の食事に使用しやすいでしょう。

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パナソニック Wおどり炊き SR-VSA100

パナソニック Wおどり炊き SR-VSA100は、保温開始後に自動でスチームを使用してくれる炊飯器です。

スチームを使用するため、ご飯がパサつくのを防ぎ、保温後特有の気になる匂いを抑えることもできます。

パナソニックが独自に生み出した工程でご飯を炊くため、家で炊いたとは思えない甘みとハリのあるご飯を食卓で食べることが可能です。

銘柄や食感によって炊き分けられるため、お米にこだわりが強い方にもおすすめの商品です。

タイガー魔法瓶 炊きたて JPK-B180

タイガー魔法瓶 炊きたて JPK-B180は、24時間の保温に対応しており、保温経過時間をデジタル表示で把握することができます。

1合のご飯を約17分で炊くことができる少量高速メニューが搭載されているため、一人暮らしで忙しい方でも美味しいご飯をすばやく炊いて食べることが可能です。

また、内釜に土鍋コーティングがされており、まるで土鍋で炊いたような粘りのある甘みが引き出されたご飯が炊けます。

コンパクトなサイズ感で置き場所にも困らず、キッチンにも設置しやすいでしょう。

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炊飯器で保温をおすすめのまとめ

  • 電気炊飯器は、加熱方式によって4タイプに分類することができます。
  • 高級炊飯器は希少素材の内釜で普及品と差別化しています。
  • お米の保管には冷蔵庫の野菜室が最適です。
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