日本人のお米の消費量は、一貫して減少傾向にありますが、一方で、電気炊飯器はハイエンドモデルを中心に安定した人気を保っています。最近では高級機の技術とノウハウが低価格機にも波及して、コスパの高いお買い得の炊飯器が数多く出回るようになりました。家電販売店では種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷うほどです。そこで、ここでは最新の電気炊飯器の選び方とおすすめの商品について解説していきます。

炊飯器の選び方

米の消費量が減ったとはいえ、ごはんを主食とする私たちの生活に炊飯器は欠かせません。国内の電機メーカー各社もサイズや素材、加熱方式などに様々な工夫を凝らした炊飯器を数多く販売しています。ここでは目的に合った炊飯器を選ぶポイントを、以下にまとめて紹介します。

加熱方式で炊飯器を選ぶ

電気炊飯器は加熱方式のちがいにより以下の4タイプに分類することができます。

マイコン炊飯器

マイコン炊飯器は電気ヒーターを内釜の底に配置して、火力をマイコンでコントロールしながらお米を炊きあげるタイプです。初期の電気炊飯器はサーモスタットという単純なセンサーで火力を調整していましたが、1960年代にマイコン(マイクロコンピューター)炊飯器が登場すると、「お焦げ」を作らない効率の良さと保温性能の高さが評価され、炊飯器の主流となりました。今でも安価なモデルや3合炊きなどの小型モデルはマイコン式が多く、少人数向けで価格の手頃な炊飯器をお求めの方に最適です。

IH炊飯器

IH炊飯器は、電磁誘導加熱(Induction Heating)という技術を応用した炊飯器です。電磁誘導加熱は電磁力で内釜そのものを発熱させるため、加熱にムラがなく、温度を精確にコントロールすることが可能です。

圧力IH炊飯器

圧力IH炊飯器は、IH炊飯器に圧力鍋と同じ密閉構造の加圧機能を加えたタイプです。炊飯器の内蓋を密閉すると、蒸気の力で内部気圧が高まり、沸点が上昇します。圧力IH炊飯器は、ふつうの炊飯器より高い温度と圧力で炊くことにより、お米に熱と水分を浸透させることができます。

スチーム&可変圧力IH炊飯器

スチーム&可変圧力IH炊飯器は、炊飯中に高温のスチームをお米に吹きつけてうまみを閉じ込め、ハリのあるごはんに炊きあげる方式です。パナソニックのハイエンド機に採用されています。

内釜の素材

ハイエンドの炊飯器を象徴するアイテムが希少素材の内釜です。その先駆けとなった三菱電機の「本炭釜(ほんすみがま)」は、純度99.9パーセントの炭素(人造黒鉛)でできた熱伝導率の高い内釜を採用しています。「本炭釜」は2006年の発売当時11万円を超える高価格商品だったにもかかわらず異例のヒットを記録し、高級炊飯器ブームを巻き起こしました。

その後、タイガー魔法瓶は「土鍋釜」を、象印マホービンは「南部鉄器釜」を使用するなど、メーカー各社がしのぎを削っています。ちなみに本炭釜と土鍋釜は比較的割れやすく、取り扱いには注意が必要です。また南部鉄器釜は鋳鉄製で重さが2kgを超えるため、お年寄りや非力な女性にはおすすめできません。

高級機でも例外的に内釜が軽い製品としては、アルミとステンレスの釜に熱伝導率の高いダイヤモンドをコーティングした、パナソニックのダイヤモンドコート竈釜(かまどがま)があります。素材は6層構造ですが、薄く軽量で女性にも扱いやすいのが魅力です。

炊飯量

炊飯器選びで最も重要なポイントが炊飯量です。炊飯器の主流は5.5合炊きですが、家族数が5人以上なら、8合炊きや10号炊きなどの大型器がおすすめです。

逆に1人暮らしや少人数のご家庭の場合は3合炊きでも間に合いますが、市販の炊飯器は5.5合炊きが最も多く、バリエーションが豊富で高コスパなのが悩ましいところです。ご自分の毎日の炊飯量ちをよく考えて選びましょう。

機能

最近の炊飯器はごはんをおいしく炊くだけでなく、万能調理家電としての機能も充実しています。たとえば白米だけでなく玄米や無洗米、五穀米といったお米の種類や銘柄ごとに炊き分ける機能をはじめ、炊き込み料理や煮込み料理ができる機能や、パンが焼けるホームベーカリー機能を備えた炊飯器も登場しています。

また、スマートフォン対応の専用アプリでレシピ検索や調理設定ができたり、音声入力に対応したモデルも登場するなど、IoT技術も積極的に投入されています。

お米の保管方法

お米には賞味期限の表示はありませんが、保存状態が悪いと品質が低下してしまいます。お米は風通しがよく温度が低く、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。一般家庭での保管場所としては、冷蔵庫の野菜室がベストです。容器は密閉性の高いタッパーなどをおすすめします。

しっかりした保温ができる炊飯器のおすすめ

最近では保温機能をあえて省いた炊飯器もありますが、利便性を考えると、やはり保温機能は外せません。そこでここでは保温機能がしっかりしたおすすめの炊飯器をご紹介します。

日立 おひつ御膳 RZ-BS2M

おひつ御膳は2合炊きで、IH炊飯器としては最も小型ですが、全周断熱構造で少量でもおいしく炊くことができます。しかも、おひつ部分を熱源部から分離してテーブルに運ぶことも可能です。おひつを離しても全周断熱構造で65度のあつあつを2時間ほどキープします。おひつを熱源部に戻せば、6時間まで保温可能です。

象印マホービン 炎舞炊き NW-KA10

象印マホービンの「炎舞炊き NW-KAシリーズ」は同社のIH圧力炊飯器のトップモデルです。ラインナップは、5.5合炊きの「NW-KA10」と1升(10合)炊きの「NW-KA18」の2モデルがあります。NW-KAシリーズは本体底部に搭載した3つのIHヒーターを独立制御することで、炎の「ゆらぎ」を再現する「炎舞炊き」を実現。内釜には鉄とアルミとステンレスを素材とした「鉄くろがね仕込み豪炎竈釜」を採用。炊飯後はセンサーが保温に最適な温度にコントロールし、おいしさを40時間持続させる「極め保温」を搭載しています。

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象印マホービン(ZOJIRUSHI)
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パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX108

パナソニックのSR-VSX108は同社自慢の「Wおどり炊き」機能を備えたスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器です。可変圧力釜に高温スチーム噴射機能を加えた独自の炊飯機能は、保温時にも有効で、6時間おきにスチームを自動噴射し、ごはんの乾燥といやなにおいを防ぎます。

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パナソニック(Panasonic)
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タイガー魔法瓶 土鍋圧力IH炊飯ジャー「炊きたて」JPH-A101

タイガー魔法瓶のJPH-A101は、内釜に「萬古焼(ばんこやき)」の土鍋を使用した最高級炊飯器です。こだわりの本土鍋で香り高くおいしいごはんを炊きあげます。また内ぶたには親水加工を施し、加熱時には余分な水分を素早く蒸発させる一方、保温時には表面に水の膜を作り、ごはんをしっとりと保温します。

三菱電機 NJ-SWA06

NJ-SWA06は内釜に純度99.9パーセントの炭素材料を使った3.5合炊きのIH炊飯器です。小型でも大火力と断熱構造により、ごはんをおいしく炊きあげます。保温機能は、低めの温度で短時間保温する「たべごろ保温」と、高めの温度を24時間キープする「一定保温」から選択できます。もちろん保温しない「保温切」モードも選択可能。ジャーで保温をしない方にもおすすめです。

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炊飯器で保温をおすすめのまとめ

  • 電気炊飯器は、加熱方式によって4タイプに分類することができます。
  • 高級炊飯器は希少素材の内釜で普及品と差別化しています。
  • お米の保管には冷蔵庫の野菜室が最適です。