こちらの記事は2018年11月15日の記事を2020年5月27日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・冷蔵庫の温度計のおすすめを、2020年5月27日の情報に更新いたしました。
この記事では、冷蔵庫の適正温度は何度なのかや、適正温度を保つ方法を解説します。
冷蔵庫は年々進化していますが、正しい使用方法で使わなければ本来の力を発揮できません。
この記事を読むことで、冷蔵庫の適正温度を保つ方法を学び、冷蔵庫に入れて使える温度計購入の検討ができます。
目次
冷蔵庫の温度は何度がよい?
冷蔵庫は常に冷えている印象がありますが、使い方によって冷蔵庫内の温度が変化しています。
冷蔵庫の適正温度は、日本工業規格(JIS)では、冷蔵室の室温は4℃以下が適正温度として定められているのが特徴です。
冷凍庫は-18℃以下が適正温度と決められており、適正温度になるように各メーカーでは冷蔵庫が生産されています。
適正温度は、菌の増殖や活動を抑えるための温度設定です。
菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、-15℃以下では増殖がほぼ停止するという理由から、上記の様な温度設定になっています。
冷蔵庫の各室の温度は?
前述の通り、冷蔵室の室温は4℃以下、冷凍室は-18℃以下と、それぞれ日本工業規格(JIS)により温度設定が決まっています。
その他の冷蔵室で決まっている温度設定は以下の通りです。
- 日立の真空チルドルーム 約-1℃~+1℃
- 製氷室 約-20℃~-18℃
- 冷凍室 約-20℃~-18℃
- 野菜室 約3℃~7℃
冷蔵庫の温度計のおすすめ
冷蔵庫の温度は、表示されないモデルが多いため、冷蔵庫用の温度計を使って、適正温度になっているかを確認するのがおすすめです。
温度が適正なものになっているかどうかは、冷蔵庫がきちんと機能しているかによります。
自分の目で温度を確認できた方が、正しく使えているか知れるため安心でしょう。
佐藤計量器製作所 62-0850-41は温度の上下を見やすい
佐藤計量器製作所 62-0850-41は、環境の最高・最低温度を常時表示してくれるため、温度の上がり下がりを確認しやすいモデルです。
-50℃までの低温域も測定できるため、冷凍庫の温度管理も行うことができます。
Shinwa Sokutei 73043は表示方式が2つある
Shinwa Sokutei 73043は、温度をデジタルの数字表示とバー表示の2つから確認できるモデルです。
温度バーには現在温度と最低温度を確認できます。
防水仕様であるため、多少の水に濡れても安心です。
Shinwa Sokutei Smart C 73118は液晶が見やすい
Shinwa Sokutei Smart C 73118は、広い視野角と、明るく映り込みがしにくい液晶により、温度表示が見やすい事が特徴です。
スタイリッシュなデザインであるため、見栄えにこだわりたい空間での使用におすすめです。
dretec O-285IVは冷蔵庫の外部と内部の温度を測れる
dretec O-285IVは、冷蔵庫の外部の温度と内部の温度を表示してくれます。
最高・最低温度を保存するメモリー付で、直近の最高/最低温度をワンボタンで確認できます。
フック穴と、マグネット、スタンド付きであるため、どこにでも配置する事が可能です。
温度を測る外部センサーは、3mと長いコードで頑丈なため、断線の心配をせず、冷蔵庫のドアに挟んで冷蔵庫内の温度を測ることができます。
また、外部センサーは防水であるため、水槽の温度をはかる事もできます。
Delta TRAK 2-3553-01は電池が不要
Delta TRAK 2-3553-01は、温度変化で金属板の曲がる仕組みで動くバイメタル式であるため、電源・電池交換が不要です。
上部の突起を使って壁掛けにしたり、卓上に配置したりできます。
関連記事
野菜室の温度って何度?各メーカーの野菜室の特徴を合わせて解説
冷蔵庫購入の際の注意点と実はよく知られていない設置場所の注意点
小型冷蔵庫ってなに?選び方と冷蔵庫のタイプ おすすめ商品を解説
冷蔵庫の右開きのタイプの特徴とメリット おすすめの品を解説
冷蔵庫の適正温度と保ち方は?正しい使用方法と注意点を解説
冷蔵庫で400lの容量のものを選ぶ際のコツとメーカーごとの特徴
冷蔵庫は省エネで選ぶ?冷蔵庫を選ぶ様々な基準とそれぞれの特徴
定格内容積ってなに?日本製と海外製冷蔵庫の容量や機能などの違い
冷蔵庫の配置の際に必要な隙間と必要とされる理由 注意点を解説
冷凍庫の大きい冷蔵庫でおすすめのメーカーはどこ?特徴のご紹介
冷蔵庫のガラスドアの魅力とデメリット ガラスドアでおすすめの製品
冷蔵庫の温度が高い時の原因
冷蔵庫内の温度を一定に保つことは、冷蔵庫の機能をしっかりと使う上で重要です。
以下では、冷蔵庫の温度が高い時の原因と対処方法を解説します。
扉のしめ忘れが原因
冷蔵庫を使っていて一番やってはいけないことは、扉を閉め忘れてしまうことです。
冷蔵庫の中は冷気が満たされた状態がベストですが、扉の開閉時に冷気は漏れてしまいます。
扉の開閉はすぐに行う必要があるのは、冷気をできるだけ逃がさないためです。
扉を閉め忘れていたり、扉の閉まりが浅いと、常に冷気が逃げている状態になるため、これでは冷蔵庫の機能は大幅に削られてしまいます。
しかし、冷蔵庫は長時間空いていると何度か音で通知してくれるため、閉め忘れの際は気づくことができます。
冷蔵庫の周りに隙間がない
冷蔵庫の周りに隙間がないことも、冷蔵庫の温度が高くなる原因です。
多くの冷蔵庫の説明書には、冷蔵庫を設置する際、周りのスペースを5センチ以上開けることと書かれています。
冷蔵庫は内側を冷やすために放熱する必要があるためです。
車や部屋のエアコンと同じ原理であり、温かい空気を外へ出さなければいつまでも冷蔵庫は冷えません。
スペースを空けなければ、温まった空気が逃げ場を失い冷蔵庫にこもることになります。
熱がこもれば冷蔵庫は冷やそうと頑張るため、負荷もかかってしまい、電気代もかかります。
冷蔵庫を設置する際は、周りにスペースができているかに注意が必要です
入れすぎも原因
食品などの入れすぎも、冷蔵庫の温度が高くなる原因です。
食品を買いすぎると、買ってきたものを冷蔵庫にたくさん入れることになります。
しかし、冷蔵庫がいっぱいの状態は冷蔵庫にとってよい状態ではありません。
冷蔵庫は、室内に冷気を循環させることで全体を冷やすためです。
ぎっしりと食材を詰め込んでしまうと、冷気の循環が妨げられ、冷蔵庫の温度低下の原因となります。
容量をしっかりと守ることが、冷蔵庫の温度を保つコツです。
冷気の出口を塞いでいるのが原因
冷気を放出している吹き出し口をふさぐことも、冷蔵庫の温度が高くなる原因です。
冷気が出なければ冷蔵庫は冷えないため、温度は必然的に上がることになります。
吹き出し口は冷蔵庫によって違うため、冷蔵庫の吹き出し口がどこにあるのか確認しておくと安心です。
吹き出し口の周りに食材を詰めないようにし、冷気を冷蔵庫内へ循環させられるよう環境を整えておくのがポイントです。
日の当たる場所にあるのが原因
日の当たる場所に冷蔵庫があることも、冷蔵庫の温度が高くなる原因です。
設置場所にもよりますが、冷蔵庫の温度は季節にも左右されます。
夏に外の外気温が高ければ、冷蔵庫自体が熱を持ってしまうため、内側を冷やしても温度が下がりにくくなります。
冬だと心配は不要ですが、夏は冷蔵庫が冷えていなければ、すぐ食材がダメになるため注意しなければなりません。
設置場所も陽の当るところを避けて、なるべく日陰となるところを選んで冷蔵庫を設置するのがポイントです。
冷蔵庫の適正温度と保ち方についてのまとめ
- 冷蔵庫の適正温度はJIS規格に定められおり、冷蔵室/-4℃・冷凍室/‐20℃~‐18℃です。
- 各室の温度は真空チルドルーム/約‐1℃~1℃・製氷室/約-20℃~-18℃・野菜室/約3℃~7℃です。
- 温度計を設置することで、目に見える形で冷蔵庫の温度を把握できます。
- 冷蔵庫の温度が高い原因には、使用者の注意で改善できるものが多いです。