白物家電の中で最も大きいと言える冷蔵庫ですが、どのメーカーも各社しのぎを削って、節電効果に優れたエコロジー重視の製品を数多くリリースしています。

しかしその大きさゆえ「買ったはいいが扉が開かない」「思っていたより大きくて置けない」などという非常事態が起こることも。

そんなハプニングを避けるため、設置場所はよく考えてから購入したいものです。

また、設置場所を十分取る事で電気代削減にも繋がりますので、それらの観点から見ても冷蔵庫の設置場所は非常に重要となります。

そこで今回は ”おすすめの冷蔵庫”ではなく、”設置場所”にフォーカスしてご案内致します。

冷蔵庫を買うならまずは設置場所に注意

先に述べたように、冷蔵庫を買う前にまずは設置場所の確保が必須です。

冷蔵庫の商品説明書には本体の寸法だけでなく 据付必要寸法や放熱必要寸法に加えて ドアを開けた時の奥行き寸法なども記載されていますので 正確なサイズを事前に確認した上で購入しましょう

冷蔵庫購入の注意点:放熱のための空間

冷蔵庫設置の際には左右5mm以上、及び上部50mm以上の空間をつくり、放熱スペースを確保しましょう。これは庫内を冷やすために 冷蔵庫の外に熱を逃す必要があるからです。

この放熱スペースを確保する事により 熱のこもりを防いで効果的な冷却を行うことが可能となります。

放熱スペースまで考えた設置スペースを測り、そこに収まるサイズの冷蔵庫を探す事をおすすめします。

このスペースを取らないと 圧縮機の効率低下により冷えや消費電力に影響が出る可能性も出ます。放熱スペース確保のため 上部、側面は必ず空間を開けましょう。

冷蔵庫購入の注意点:ドアタイプ

キッチンの間取りと冷蔵庫の設置場所により 使いやすいドアのタイプは異なります。

左開きの片開きドアが一般的ですが、フレンチドア(いわゆる観音開きを指します)タイプの製品も増えています。フレンチドアは90度開ければ使える設計になっています。

90度開くために必要な壁との隙間は2〜3.5㎝ですが、メーカーによっても多少異なりますので 実際に購入予定の製品説明書などでの確認が必要です。

冷蔵庫購入の注意点:搬入経路

冷蔵庫を搬入する際には その製品が通れる経路が必要です。

新しく購入する場合だと 事前に設置スペースと製品サイズを測る事で搬入の心配も避けられますが、引っ越しなどで 既に持っている冷蔵庫を新居へ持っていく場合には 搬入経路のサイズ確認が必須です。

主な搬入経路は 自宅内では玄関ドア・廊下・階段などですが、集合住宅などではエレベーター・玄関ドアまでの廊下なども含みます。

螺旋階段は比較的大きな家電でも搬入しやすいようです。

このように 設置場所までの搬入経路のシュミレーションは念を入れて行いましょう。広いバルコニーや大きな窓がなく、吊り上げが困難なケースは尚更搬入経路は重要となります。

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冷蔵庫の設置場所の注意

冷蔵庫配置の際はクッションフロアに注意

清掃面から キッチンにはカーペットを敷かないご家庭が多いと思います。

そのため硬い床に直接冷蔵庫を置いてしまうと、長年の重みで床が凹んでしまったり 跡が残ったりして床を痛めてしまいます。

それを防ぐためにも 堅い強度な板を挟んでワンクッション置くなどの補強をしましょう。では何故 塩化ビニール素材でできたクッションフロアなど、柔らかいものではいけないのでしょうか。

それは冷蔵庫底部の吸収口を塞いでしまう恐れがあるためです。それと 数年も経つと冷蔵庫の重みでクッションフロアが凹んで厚みがなくなり、結局は床を傷めてしまうからです。

冷蔵庫配置の際は電磁波が発生している事に注意

「冷蔵庫から発せられる電磁波」というのを聞いた事があるでしょうか。冷蔵庫からはごくごく微量ではありますが、確かに電磁波は発生しています。

そのため 冷蔵庫はなるべくテレビ・電話などの機器から離れた場所に設置しましょう。特に 比較的強い電磁波を出す電子レンジからは十分な距離を取りましょう。

また 冷蔵庫は大きいので WiFiの電波の障害になる可能性もあります。

どうしてもWiFiルーターを冷蔵庫の近くに置く必要が生じる場合は 冷蔵庫よりも高い位置に置く事で 影響を最小限にとどめられます。

冷蔵庫配置の際は電気代がかからない場所

冷蔵庫の設置場所により 電気代も上下してしまいます。

太陽光などで冷蔵庫が熱せられたり 風通しが悪く熱がこもる事で冷却効率が低下し、結果電気代がかさむ事にもなりかねません。

間取りにもよりますが、日の当たる場所は極力避け 日陰で直射日光が当たらない風通しの良い場所が冷蔵庫設置場所としては理想です。

冷蔵庫は通常水気があるキッチンで使用されますので、水に濡れる事で製品が劣化し漏電することも考えられます。そのため流し台からはある程度離した方がいいでしょう。

「放熱のための空間」でも記載したように、壁から5〜10㎝は間隔を開けて置くことも必要です。

冷蔵庫の放熱場所は製品によっては(型の古いタイプの冷蔵庫であれば特に)背面やサイドにある場合があります。

そのため壁からある程度離す事で、熱がこもらずに効率よく冷却する事ができ 結果節電対策になります。放熱場所は取り扱い説明書に記載してありますので確認してみてください。

また 冷蔵庫の上にはなるべく物を置かないことも大切です。

冷蔵庫は上部からも熱を逃がして内部を冷やしているため、物を置いてしまうと放熱が難しくなり庫内に熱がこもってしまいます。

するとこもった熱をさらに冷やそうとして その分電力を消費する事になるのです。しかし、どうしてもスペースの有効活用をしたくなるものです。

そういった場合は脚のついた棚やラックなどを利用し、できるだけ放熱空間を持たせましょう。冷蔵庫にマグネットや書類などはなるべく貼らないようにするのも大切です。

冷蔵庫の設置場所についてのまとめ

  • 設置場所によって 使いやすいドアの仕様が異なる
  • 冷蔵庫設置の際には左右5mm以上、及び上部50mm以上の空間をつくり、放熱スペースを確保
  • 冷蔵庫を搬入する際には その製品が通れる経路(自宅内では玄関ドア・廊下・階段など。集合住宅などではエレベーター・玄
    関ドアまでの廊下など)の 事前確認が必須
  • 床の冷蔵庫設置面の劣化を防ぐため、堅い強度な板を挟んでワンクッション置くなどの補強をする
  • 冷蔵庫はテレビ・電話などの機器や、電磁波を出す電子レンジから離れた場所に設置する
  • WiFiルーターを冷蔵庫近くに置くなら 冷蔵庫より高い位置に置く
  • 日の当たる場所は極力避け 日陰で直射日光が当たらない風通しの良い場所への設置で節電に繋がる
  • 水による劣化を防ぐには 流し台からはある程度離して設置する
  • 放熱場所である冷蔵庫側面・サイド・上部には 物をなるべく置いたり貼ったりしない