加筆修正箇所
・フォトプリンターの選び方にタイプで選ぶという項目を追記いたしました。
・下記の項目を2020年4月8日の情報に更新いたしました。
モバイルタイプのフォトプリンターのおすすめ
おすすめのフォトプリンター
スマホカメラの劇的な進化によって、一眼レフやコンパクトデジカメはもう必要ない、という人が増えています。
インターネットの動画視聴やEメールもスマホがあればできるので、パソコンやプリンタも必要ない、という人も少なくありません。
そんな時代を反映して、最近ではパソコンがなくても使えるスマホ対応のプリンターが人気となっています。
ここではスマホで撮ったデジタル写真を手軽にプリントできる、フォトプリンターに焦点を当てて解説していきます。
目次
フォトプリンターとは
フォトプリンターは、デジカメやスマホのカメラで撮影したデジタル画像をプリントする写真専用のプリンターをいいます。
一般的な家庭用プリンターは、文書作成にも対応するため、A4用紙に印刷できる比較的大型のモデルが多く、印刷形式はインクジェット式とレーザー式が主流です。
一方、フォトプリンターの場合は、昇華型熱転写式やZINK方式など写真印刷に特化したモデルが多く、印刷可能なサイズも写真の印画紙やハガキの大きさが一般的で、A4など事務用紙サイズのプリントはできません。そのぶんコンパクトなプリンターが多いのも特徴です。
フォトプリンターの選び方
フォトプリンターは最近人気りアイテムですので、さまざまなメーカーが競い合って独自の商品を開発販売しています。
ここではフォトプリンターを選ぶポイントとして、おもな印刷方式と接続方法について解説します。
印刷方式で選ぶ
昇華型熱転写式
インクを熱で気化させて紙に転写する昇華型熱転写式は、フォトプリンターで最もポピュラーな印刷方式のひとつです。
液体インクを吹き付けるインクジェット式に比べると印刷ムラや粒状感が少なく、なめらかで美しいプリントに仕上がるのが特徴です。
インクを含めたメカニズムの小型化も容易で、ボディサイズを小さくできるメリットもあります。
印刷には専用紙とインクリボンが必要で、そのぶん他の方式よりもランニングコストが高くつくのがデメリットです。
ZINK方式
ZINKは「Zero Ink」の略語で、その名のとおりインクゼロでフルカラー印刷を可能にした感熱式のカラープリンターです。
感熱式はファクシミリと同様にモノトーン印字が主流ですが、ZINK方式では温度で色が変わる特殊なインクを結晶化して専用紙に塗布し、感熱ヘッドの温度を変えながら印刷することで、インク不要のカラー印刷を可能にしています。
メカニズムも単純で、プリンターの小型化も可能です。
デメリットは画質があまり良くないこと。
発色が地味で階調表現が粗く、ポラロイドフィルムに近い仕上がりになります。
インクジェット方式
インクジェットは、液体インクをノズルから吹き付けて紙に印刷する方式です。
パソコン用のプリンターでは最も一般的なタイプで、A0やB0サイズに対応できる業務用の大型機から持ち運び可能なポータブルタイプまで、豊富なバリエーションが展開されています
写真印刷の性能も高く、昇華型熱転写方式に引けを取らない高画質のプリントが可能です。
対応できる用紙サイズも幅が広く、大判紙からはがきや名刺、コピー用紙など、印刷媒体を選ばないのもメリットです。
一方で、カートリッジ式のインクとノズルヘッドを装備するため、本体サイズは他の方式よりも大型になるデメリットもあります。
インスタント方式
インスタント方式は、デジタル写真を富士フイルムの「チェキ」専用フィルムに焼きつける方式です。
プリントするのがチェキフィルムなので、画質もチェキと同等です。
接続方法で選ぶ
スマホやタブレットの写真を印刷したい場合は、Wi-FiやBluetoothのワイヤレス接続に対応したモバイルタイプのプリンターが便利です。
一方、ワイヤレス非対応のデスクトップパソコンや、古いデジカメに記録された写真を印刷したい場合は、データ転送可能なUSB端子やSD(またはmicroSD)カードスロットを備えたプリンターを選びましょう。
タイプで選ぶ
フォトプリンターには様々な種類のタイプがあります。
例えば、スマホに特化しているタイプでは、スマホを機器の上に置くだけで印刷が可能なものや、Wi-Fiなどを使用してスマホとワイヤレス通信が行えるものなどがあります。
スマホと併用する機会が多い方に非常におすすめのタイプです。
また、バランス型と呼ばれるものはスマホ以外にもデジカメや一眼レフなど、高度な撮影を行ったものでも印刷が可能なタイプです。
A4サイズの写真を印刷できる商品もあるため、スマホに特化しているタイプよりもより高度な機能を使用できます。
このようにタイプによって、特徴が異なるため自分の使う用途などによって選ぶとよいでしょう。
モバイルタイプのフォトプリンターのおすすめ
Canon SELPHY SQUARE QX10
Canon SELPHY SQUARE QX10は、重さ約445gと軽量でコンパクトなサイズ感で、屋外への持ち運びも楽なフォトプリンターです。
本体にWi-Fiポイントが内蔵されているため、直接スマホと接続ができ、Wi-Fi環境がない場所でも簡単な設定をするだけで気軽にスマホ内の写真を印刷できます。
「SELPHY Photo Layout」というアプリをスマホ内に入れれば、レイアウトや加工を無料でできます。
加工を行った写真をそのまま印刷できるため、写真に加工をしてから印刷したい方にもおすすめです。
コンパクトなモバイルフォトプリンターでありながら、色彩や質感も忠実に再現してくれる商品です。
KODAK P300
KODAK P300は、Instagramで主流となっているスクエア型の写真印刷に特化した商品です。
従来の製品よりも印刷できるサイズがアップし、3×3インチの写真をいつでも印刷できます。
スマホとBluetoothで接続できるため、難しい設定の必要もありません。
また、「Kodak Instant Printer」という専用アプリを使えば、画像の加工や写真にフィルターをかける作業が楽々行えます。
持ち運びしやすい形状をしているため、頻繁に外に持ち運ぶ方にもおすすめです。
おすすめのフォトプリンター
ポラロイド Polaroid Lab
ポラロイド Polaroid Labは、印刷したい写真をスマホの画面に表示させて、機器の上でスキャンするだけでポロライド風の写真を印刷できる商品です。
「Polaroid Originals」というアプリを使用すれば、スマホ内の写真を使ったコラージュ写真も気軽に作れます。
難しい設定や操作は一切必要なく、機器を数回タップするだけで簡単に印刷できるため、子供でも簡単に使用できるでしょう。
加工アプリを使用しなくても、簡単にオシャレな写真を作れるため、オシャレな写真を撮りたい方や、チェキのような形にしたい方におすすめです。
FUJIFILM instax mini Link
FUJIFILM instax mini Linkは、置き方を縦と横に使い分けることで2パターンの印刷モードが楽しめます。
縦置きで使えるPrint Modeでは、スマホ内の写真を簡単に加工してその場で印刷したり、スマホ内の動画の好きなシーンを選択し印刷できるなど、スマホ内の写真を使用した機能が充実しています。
一方、横置きで使えるFun Modeでは、撮影した写真で簡単な相性診断を行い、印刷することで結果が分かる「Match Test」や、27種類のフレームを選んで印刷できる「Frame Print」など楽しい機能が満載です。
デジタルカメラとも接続できるため、スマホだけでなくカメラ内の写真を印刷したい方にもおすすめです。
HP Sprocket スマホ用ミニフォトプリンター
HP Sprocket スマホ用ミニフォトプリンターは、スマホ内の写真を使用してフォトシールを作れる商品となっています。
Bluetoothで接続できるため、友達などが集まる場面でも複数のスマホと接続することができ、大人数で楽しむことも可能です。
スマホ内にSprocketアプリをダウンロードすれば、フィルター加工はもちろんのこと、スタンプやフレームを選んで加工をし、そのまま印刷できる機能などを使えます。
見た目も可愛いデザインで女性に特におすすめの商品です。
フォトプリンターのまとめ
- スマホやタブレットの普及によって、パソコン不要のコンパクトなフォトプリンターが人気となっています。
- フォトプリンターは昇華型熱転写方式、ZINK方式、インスタント方式など、小サイズの写真印刷に特化したモデルが主流です。
- 大型のフォトプリンターは、汎用プリンターと同じインクジェット式が主流です。