加筆修正箇所
・小型プリンターとモバイルプリンターの選び方に下記の項目を追記いたしました。
電源タイプで選ぶ
・以下の項目を2020年3月24日の情報に更新いたしました。
モバイルプリンターのおすすめ
家庭で使える小型プリンター
プリンターの中でも、サイズが小型なタイプのものを「小型プリンター(コンパクトプリンター)」と言います。
プリンターと言えば大型で重く、持ち運びや移動させることが大変といったイメージを持つ方も多いでしょう。
また、自宅などそれほど広くないスペースで利用する時は、専用の設置場所を確保するのも一苦労です。
そのようなお悩みを抱えている方におすすめなのが小型プリンターです。
この記事では、小型プリンターの解説や商品選びのポイントや、おすすめ商品の解説をします。
目次
小型プリンターとはなにか
小型プリンターとは、持ち運び可能な小型・軽量のプリンターのことです。
通常のプリンターと比べ、小型・軽量でポータビリティが高いため、持ち運びが容易にできます。
また、省スペースで設置できるので狭い場所でも設置可能です。
用紙サイズは大きく分けて2種類あり、旅行先などで鮮明な写真を印刷するのに便利な小さなフォトプリンターと、ビジネスシーンで便利な最大A4サイズまでを印刷できるタイプの小型プリンターです。
モバイルプリンターとの違い
小型プリンターの中でも持ち運びに特化した、より小型・軽量のタイプをモバイルプリンターと呼びます。
モバイルプリンターの中にはビジネスバッグに入るほどサイズの小さいものもあり、カバンに入れたまま手軽に出張先や営業先へ持ち込むことも可能です。
また、電源がバッテリー式のモバイルプリンターも多く、バッテリー内蔵式のモバイルプリンターはこまめに充電する手間はあるものの、電源の確保が必要ないため、より手軽に持ち運ぶことができます。
小型でのデメリット
便利な小型プリンターですが、小型ならではのデメリットもあります。
用紙サイズが固定である
小型プリンターは大きさが限られているので、多様なサイズの用紙をセットすることができません。
最大でもA4サイズの製品がほとんどですので、大判の印刷をすることはできません。
インクも小型になってしまう
フルカラーを印刷できるインクジェットタイプのプリンターでは、インクカードリッジをプリンターにセットして使用します。
多くの小型プリンターは大容量のインクカートリッジに対応していないため、比較的早くインクが無くなってしまいます。
プリンターの純正のインクは値段が高く、頻繁にインクの交換が必要な小型プリンターでは、ラインニングコストが高くなってしまうといったデメリットもあります。
小型プリンターとモバイルプリンターの選び方
用途でプリンターを選ぶ
商品選びのコツは、用途によってサイズや機能を絞る事です。
現在では様々な小型プリンター・モバイルプリンターが発売されていますので、用途によって自分の欲しい製品を絞っていくことが重要です。
例えば、資料の印刷を主とする目的なのであれば、A4の印刷が可能であることに加え印刷スピードを重要視したプリンターが良いでしょう。
一方、写真の印刷が主な目的である場合は、写真の印刷に特化した鮮やかな色彩を印刷できる小型フォトプリンターがおすすめです。
また、Wi-FiやBluetoothが搭載されているプリンターであれば、タブレットやスマートフォンから無線で印刷することができるので、フットワークの軽い印刷が可能です。
他にも、屋外や訪問先での使用が多い場合には、コンセントでの電源供給が不要な、バッテリー稼働タイプがおすすめです。
更に持ち運びに特化させるなら、後述する感熱式タイプのプリンターを選ぶなど、用途にあった製品を選ぶことが重要です。
電源タイプで選ぶ
小型プリンター・モバイルプリンターの電源の種類は、主にAC電源タイプとバッテリー駆動タイプの2種類に分かれます。
AC電源タイプは、コンセントに接続することで使用できるタイプとなっており、充電切れの心配がなく使用できるでしょう。
しかし、コンセントがない場所では使用できないため、屋外で印刷したい場合には向いていません。
バッテリー駆動タイプは、内蔵されているバッテリーによって動くため、コンセントがない場所でも使用できます。
充電が必要になるため、使用する際にはあらかじめ充電しておきましょう。
参考:ITmedia 意外に知らない「モバイルプリンタ」という選択肢 (2/2)のACアダプタ駆動か、それともバッテリー駆動かを参考
対応インク・印刷方法で選ぶ
小型プリンターの印刷方法は大きく分けて、現在主流の「インクジェットタイプ」と、専用の感熱紙を使った「感熱式タイプ」の2種類あります。
インクジェットタイプがフルカラーの印刷が可能なのに対し、感熱式タイプは特殊な製品を除き、基本的にはモノクロ印刷です。
現在の主流はインクジェットタイプですので、オフィスでの設置や家庭用など多様な用途で使用する場合には、インクジェットタイプをおすすめします。
一方、感熱式タイプとは、「感熱紙」と呼ばれる熱で発色する特殊な紙を利用して印刷する方式です。
身近な例で言うと、レジスターから出るレシートやFAXなどに使われている印刷方式が感熱式タイプです。
感熱式タイプはインクのセットが不要であるなど、構造上でもインクジェットタイプよりシンプルであるため、非常に小型化できることが特徴です。
ビジネスシーンで、営業先での説明資料や契約書に使用するなど、持ち運びのし易さが重視され、印刷物もモノクロ印刷で十分といった用途には、感熱式タイプがおすすめです。
モバイルプリンターのおすすめ
Canon A4モバイルプリンター TR153
Canon A4モバイルプリンター TR153は、5色ハイブリッドを採用しており、鮮やかな色の再現はもちろんのこと、文字もくっきりと読みやすく印刷することができます。
充電方法は、ACアダプタと外付けバッテリーのどちらにも対応しており、外でも問題なく使用できるでしょう。
Wi-Fiダイレクト接続が可能となっているため、Wi-Fi環境のない場所でもスマホやパソコンと接続し、印刷の指示などを行えます。
エプソン PX-S06B
エプソン PX-S06Bは、内蔵バッテリーのみで使用できますが、付属の外付けバッテリーを使用すればダブルバッテリーの効果を発揮し、印刷枚数や印刷スピードを向上できます。
スタイリッシュなデザインをしているため、ビジネスシーンでも違和感なく使用できるでしょう。
また、あらかじめ無線LANを設定しておけば、自動でWi-Fiに接続できるため、会社内で場所を移動しても設定をし直す手間がなくなります。
KODAK スマホ用インスタントプリンター P300
KODAK スマホ用インスタントプリンター P300は、スマホの写真印刷専用のモバイルプリンターです。
スマホとBluetooth接続するだけで簡単にスマホ内の写真を印刷することができます。
4 PASS方式を採用しているため、風景などの写真もほぼ現物に近いクオリティで印刷可能です。
専用アプリを使用すれば、エフェクトやデコレーションを行えるため、加工した写真を印刷したい場合にも便利です。
家庭で使える小型プリンター
Canon PIXUS TS8330
Canon PIXUS TS8330は、従来の製品よりもコンパクト化したA4用紙対応のプリンターです。
タッチパネルで簡単に操作できるため、指で触れるだけで様々な指示を行えます。
スマホと接続し、アプリを使用するだけでスマホ内の写真の印刷、手作りカレンダーなども作成できます。
HP インクジェットプリンタ ENVY 5020
HP インクジェットプリンタ ENVY 5020は、Bluetoothに対応しているため、難しい設定をせずにすぐに使用できます。
家庭用プリンターの中では比較的小型なため、置き場所にも困らないでしょう。
モノクロ印刷、カラー印刷の両方に対応しています。
小型プリンターのまとめ
- プリンターの中でも、小型・軽量で持ち運びが容易で、省スペースでも設置可能なタイプを小型プリンターといいます。
- 小型プリンターはその小ささから、大判の印刷ができない事や、インクによるランニングコストが高くなる傾向がある。といったデメリットがあります。
- 現在では様々な機能がついた小型プリンター・モバイルプリンターが販売されていますので、用途に応じた製品を選ぶ事が重要です。