こちらの記事は2019年3月28日の記事を2020年2月26日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・電卓の選び方に、以下の項目を追記いたしました。
表示桁数を確認して選ぶ
機能で選ぶ
・以下の項目を2020年2月26日の情報に更新いたしました。
おすすめの電卓
変わり種電卓のおすすめ
ここでは、電卓のちょっとした歴史や、損をしない電卓の選び方・おすすめ商品などを紹介します。
プライベート・ビジネスに限らず、さまざまなシーンで便利なのが電卓です。
家計簿や計算、簿記検定や経理などのビジネスにおいて、日常業務に欠かせないのが電卓ですが、現代ではさまざまな機能を持ったモデルや、高性能な電卓が少なくありません。
この記事を読むことで、自分好みの電卓購入の検討が出来ます。
電卓の歴史
電卓の起源は、19世紀に発明された機械式のキャッシュレジスター(レジ)が、小型化されたものだといわれています。
電卓が普及する以前は、日本国内で「そろばん」や「計算尺」が、簡易的な計算器具として使われていたのは有名な話です。
日本で初めて電卓が登場したのは、1960年代に入ってからであり、当時の電卓は重量が20kg前後で、消費電力が100Wを超える大型のものが多く、高価なものも多かったため一般家庭では普及せず、主に企業用として発売されていました。
1970年代に入ってからは多くの企業が電卓開発に参入し、「電卓戦争」に入ったことによって価格が急激に下落し、個人でも購入できる製品になりました。
1970年代後半になると価格競争は一旦落ち着きますが、それとは別に使い勝手を良くする機能性や操作性など、電卓の性能が競われるようになります。
当時は液晶技術が活発化していたこともあり、液晶機能が搭載された電卓が多く発売され、太陽電池を搭載した電卓も市場に現れるようになったことが、現代の電卓のモデルとなったと言われています。
その後、企業努力・企業間競争の相乗効果などで電卓はさらに進化し、100円ショップなどでも購入できるお手頃なモデルから、簿記検定や経理などのビジネスシーンでも活躍する本格的なモデルまで、幅広い電卓が世に普及しました。
電卓の種類
普通電卓は価格が安くコンパクト
特殊な機能は備わっていない一般的な電卓です。
日常生活に必要な四則演算や百分率などの基本的な計算が可能です。
必要最低限の機能しか備わっていないため、価格も安くサイズもコンパクトなものがよく見かけられるでしょう。
関数電卓は高度な計算が可能
関数電卓は、普通の電卓よりも高度な計算が可能な電卓で、工業系の分野で使用されることが一般的です。
√やπなどの複雑な計算に必要な関数のキーも用意されているため、複雑な計算が可能です。
種類によっては電卓上でExcelの計算を行えたり、グラフなどを作成できたりするものもあります。
その他の電卓
上記で紹介した電卓の他にも、特別な機能が付いた様々な種類の電卓があります。
実務電卓は主に経理の際などに活用できる電卓で、原価や粗利率など普通の電卓で出せない項目を出すことが可能です。
また、金利計算ができる金融電卓なども特殊な電卓の一つです。
電卓の選び方
表示桁数を確認して選ぶ
一般的な電卓は8桁や10桁が主流ですが、税理士や公認会計士の方、簿記を受ける方などは12桁の電卓がおすすめです。
12桁以上の電卓は数字の表示も小さくな事を考慮して電卓を選ぶ必要があります。
12桁以上の電卓には、特殊な機能が付いたものも含まれているため、よく吟味して選ぶのが大切です。
用途や目的を考える
電卓を使う用途によって、電卓を選ぶ種類や機能が異なります。
上記でも紹介したように、電卓は会計や経理などの単純な数字計算の他にも、科学・工学の分野で用いられる「関数電卓」などもあり、職種によっても選ぶ電卓が異なります。
金融関係の職業なら金利計算が得意な「金融電卓」や、リアルタイムで最新の計算情報が必要な場合などでは計算結果をプリントアウトできる「プリンタ電卓」など、目的や用途を再確認して適した電卓を選ぶとよいでしょう。
ボタンの大きさと表示画面の大きさで選ぶ
ボタンの大きさや表示画面の大きさは、電卓の使いやすさに直結します。
電卓のサイズはB5サイズのものからカードサイズ、大型サイズまでさまざまあり、ボタンや表示画面の大きさも、ほとんどが電卓のサイズに比例しています。
用途や目的に応じてサイズを選ぶ必要があり、伝票記入など事務仕事で電卓をメインに使う場合は、ボタンや表示画面が大きいからといって、大きすぎるサイズを選んでしまっては作業の邪魔になってしまうこともあります。
用途や目的に応じてバランスの良いサイズの電卓を選ぶとよいでしょう。
機能で選ぶ
電卓には様々な機能が付いています。
GT機能は複数の計算結果を合計値を出してくれる機能となっており、各費用の合計値などが知りたい場合などに便利です。
税率表示機能がある電卓では簡単に消費税などの計算ができるため、軽減税率を取り入れているお店などで重宝されるでしょう。
機能を活かすことで仕事の効率が向上するきっかけにもなるため、機能も事前にチェックして選ぶ事がポイントです。
電池の交換のしやすさ
電卓で使われている電池は消耗品であるため、電池交換のしやすさも電卓を選ぶ一つの基準です。
100円ショップで販売されているもののように、使い捨て感覚で使える電卓であれば、無理して電池交換をする必要はありませんが、機能性が高く性能のよい電卓の場合は、電池交換をすることによって長く使うことができます。
電卓の電池交換は、本体裏側のカバーを外して専用の電池を交換すれば完了ですが、シンプルにカバーを外せるものから、マイナスドライバーがないと開けられない物など、さまざまなタイプがあります。
長く使う場合は、カバーが外しやすく電池交換がしやすいものや、電池蓋タイプがおすすめです
おすすめの電卓
キヤノン HS-1250WUCは実用的な機能が魅力
キヤノン HS-1250WUCは、12桁表示が可能な大型卓上電卓です。
軽減税率導入に伴い、面倒な税計算が簡単にできる2つの「税登録キー」や、千万単位を一発で入力可能な操作、12桁表示可能な特大ディスプレイなど、実用的な機能搭載搭載しています。
抗菌仕様のため、医療機関、飲食店などでの備品使用にもおすすめです。
特大ディスプレイと機能別で3タイプのキー成型により、入力ミスを防ぎます。
シャープ EL-MA71-Xは税率設定や定数計算が魅力
シャープ EL-MA71-Xは、「8%」と「10%」の税込専用キーを搭載しており、任意の税率設定も可能な電卓です。
数字の見やすい傾斜表示を採用しており、計算中の税率も液晶画面に常に表示可能です。
定数計算が簡単なことも魅力でしょう。
定数モードに設定する事で、複利計算や減価償却費、構成比などの計算も便利に行うことが出来ます。
カシオ FX-290A-Nは複雑な計算にも対応可能
カシオ FX-290A-Nは、複雑な計算にも対応している関数電卓です。
書式通りに入力するだけで答えが出せるため、教科書などに載っているものを入力するだけで計算可能です。
カシオ JF-TK20は別の税率が混在する計算も可能
カシオ JF-TK20は、10%と8%の税率が混在する合計額の計算も可能な電卓です。
軽減税率に合わせて2種の税率(税率1キー:10% 税率2キー:8%)が設定済みですが、設定税率は変更可能です。
変わり種電卓のおすすめ
3Rソリューション 3R-KCWNK01はテンキーにも使える
3Rソリューション 3R-KCWNK01は、パソコンのワイヤレステンキーにも使える電卓です。
電卓モードを使用することで、四則演算、定数計算、パーセント計算なども可能です。
電卓モードで使用した計算も、ボタン一つでパソコンに送れるため、入力ミスを防ぐのにも役立ちます。
パソコンと電卓を同時に使いたい方におすすめです。
LEXON RULERCAL LC65は定規と電卓が一つになっている
LEXON RULERCAL LC65は、定規と電卓がひとつになっている計算機です。
オフィスには置くだけでもオシャレでしょう。
サイコロ型により転がらないため、線もしっかりと引くことが出来、ちょっと計算したいときにも手軽に使用する事ができます。
カシオ SL-760GT-Nはスマートに収納できる
カシオ SL-760GT-Nは、太陽電池を採用したカードタイプの電卓です。
四則演算の計算や、メモリー機能の使用状況も表示で確認できます。
通常の計算以外にも、以下の計算もすることが出来ます。
- 様々な税率
- √(平方根)
- 四則定数計算
- 概数計算
電卓のおすすめについてのまとめ
- 電卓を使用の際は、ご家庭のちょっとした日常的な計算や、事務仕事や経理など本格的な計算まで、用途や目的を事前に確認した上で、適した電卓を選ぶのが重要です。
- 選ぶ電卓にサイズによって使いやすさや表示画面の見やすさが異なるため、こちらも用途や目的を踏まえた上でサイズを選ぶとよいでしょう。
- まず100円ショップで販売されている電卓を実際に使ってみて、何が足りないのかを確認し、足りない部分を補った電卓を探すのも方法の一つです。