ここでは、コンサートなどにおすすめの双眼鏡の選び方や、おすすめ商品などを解説します。
山登りや天体観測、バードウォッチングなどと言ったアウトドアから、コンサートや野球・サッカーなどの観戦にも使えるのが双眼鏡です。
特にコンサートなどでは、双眼鏡を使うことによって、好きなアーティストやアイドルを身近に感じながら、生歌を堪能することができます。
この記事を読むことで、自分の目的に合った双眼鏡購入の検討が出来ます。
目次
コンサートに行く場合は双眼鏡を持っていくのがおすすめ
コンサートに行った際、会場の舞台から比較的席が近ければ、お気に入りのアイドルやアーティストを肉眼で追えますが、席が遠くなってしまった場合、とても肉眼では追うことができません。
しかし、双眼鏡を持参していれば、ピンポイントでお気に入りのアイドルやアーティストを追うことができ、絶好のシーンや盛り上がりなどをより身近に体験できます。
コンサートに使用する双眼鏡を選ぶ際の注意点
双眼鏡は、覗き込んだ時の倍率や、外の明るさによって見える景色が変わります。コンサートで双眼鏡を使用する場合は、状況や環境に適したものを注意して選ぶ必要があるでしょう。
双眼鏡を選ぶ際の注意点①:倍率が高さが高性能ではない
双眼鏡は倍率が高いからと言って高性能とは限りません。
倍率が高すぎると双眼鏡の対象物がぼやけたり、ブレが大きくなったりして、双眼鏡によってしまう場合があることの注意が必要です。
双眼鏡を選ぶ際の注意点②:安すぎるものを選ぶとよく見えない
価格が安すぎる双眼鏡は、レンズのコーティングやアイレリーフの質が、価格の高い双眼鏡に比べ質が落ちるため、見たいものが見えづいことがあります。
簡易的に使い捨て感覚で双眼鏡を使用する場合は安いものでも問題ありませんが、コンサートやスポーツ観戦などを趣味にお持ちの方の場合は、安すぎる双眼鏡はあまりおすすめできません。
コンサートに使用する双眼鏡の選び方
コンサート用の双眼鏡の選び方①:倍率で選ぶ
双眼鏡は上記でもあったように、倍率が高ければ高いほど遠くの景色や対象物がよく見えるようになりますが、あまりにも倍率が高いと、見える範囲が狭くなったり、手ブレの影響で、双眼鏡が原因で気分が悪くなったりします。
双眼鏡を使用する際は、目標がどのくらいの離れた場所に位置するのかが大事で、コンサートの場合は、座席の場所や会場の大きさなどで適切な倍率が変わります。
コンサートで使用する双眼鏡の倍率は、以下のパターンで目安が異なります。
- 小規模なライブハウス 6倍程
- ライブ会場のアリーナ席 8倍程
- ライブ会場のスタンド席 10倍程
コンサートの環境や状況に応じて、それに適した倍率の双眼鏡を選ぶ必要があります。
コンサート用の双眼鏡の選び方②:視野の広さで選ぶ
バードウォッチングや天体観測の場合は対象物をポイントで見るため、双眼鏡に視野の広さはあまり求められませんが、コンサートの場合は舞台全体のパフォーマンスを堪能するために、視野の広い双眼鏡がおすすめです。
双眼鏡での視野の広さは、双眼鏡が一度にとらえることの出来る範囲を角度で表したものを「実視界」と呼び、これが大きければ視野が広く、小さければ視野が狭くなるのが特徴です。
実視界は双眼鏡の倍率が小さいほど視界を広く保ち、逆に倍率が大きいほど視界が狭くなります。
コンサートで使用する双眼鏡は、コンサートの会場によって選ぶ倍率が異なるため、それに伴い実視界も異なります。
コンサートで視界の広さを保ちたい場合は、倍率が大きすぎずその距離に適した双眼鏡を選ぶことが大切です。
コンサート用の双眼鏡の選び方③:口径で選ぶ
見る対象に最も近い側に使われるレンズを「対物レンズ」と言い、その大きさである口径によって対象物の見え方が異なります。
口径は大きく分けて、20mmほどのコンパクトタイプ、30mmほどの中口径タイプ、40mm以上の大口径タイプの3つに分かれます。
口径は小さければ小さいほど見える画質の質が上がり、大きければ大きいほど見える景色が明るくなるとされています。
コンサート用の双眼鏡の選び方④:アイレリーフで選ぶ
アイレリーフとは、双眼鏡を覗き込んだ時、肉眼に最も近い「接眼レンズ」までの距離を表す数値のことを言います。
この距離が高いほど、双眼鏡を覗きやすく長時間での使用でも目が疲れにくくなっていて、コンサートなど長時間使用を前提した際は、アイレリーフの数値が高い方がおすすめです。
メガネをかけている人の場合は、特にアイレリーフが重要となり、メガネをかけての双眼鏡を使用する場合は、アイレリーフの数値が高いほど目が疲れにくいです。
コンサート用の双眼鏡の選び方⑤:見たい目的によって選ぶ
双眼鏡は見たい目的、対象物によって、選ぶ双眼鏡が異なることもあります。
例えばアイドルグループのコンサートの場合などは、自分の好きなアイドルをピンポイントで追いかけたくなるため、重量が軽くて高画質小さい口径のコンパクトタイプなど、目的や用途に応じた双眼鏡を選ぶことも大事です。
コンサート用の双眼鏡の選び方⑥:価格で選ぶ
双眼鏡は性能や機能性が高くなればなるほど高額になり、安いものであれば数千円のものから、高いものであれば数万円のものまで、価格帯の幅が広いです。
コンサート以外の別の目的にも使われる方であれば、使用頻度も高いので耐久性や機能性に優れた双眼鏡がおすすめです。
コンサート以外では使わないなど、特定の目的でしか双眼鏡を使わない方などは、コンサートに向いている最低限の性能と機能を備えた双眼鏡で十分です。
使用頻度や用途、また双眼鏡にかける予算などを再確認し、それに適したバランスの良い価格帯で双眼鏡を購入するとよいでしょう。
高倍率で手振れを抑えるには防振双眼鏡がおすすめ
防振双眼鏡とは、手ブレを自動修正してくれる機能が搭載された双眼鏡で、動きが激しいコンサートなどでの使用にも最適です。
防振双眼鏡のメリットは視界がブレにくいこと
やはり一番のメリットは視界がブレにくいことにあります。
双眼鏡は上記でもあったように、倍率が高ければ高いほど手ブレを感知してしまいます。しかし、防振双眼鏡はその手ブレを抑えてくれるので、動きが激しくなるコンサートなどにもおすすめです。
防振双眼鏡のデメリットは重量が重くて価格帯が高い
機能性が高い防振双眼鏡ですが、防振双眼鏡には「重量が重くて価格帯が高い」といったデメリットがあります。
防振双眼鏡には、手ブレを補正する専用のモーターが使われているため、重量が重くなり、また、機能性が高い分、高額商品も多いです。
アリーナクラスの会場でおすすめの双眼鏡
アリーナクラスでの会場では、倍率8倍程で大きめの口径の双眼鏡が適しており、軽量タイプや防水タイプ、選べるレンズ口径など、アリーナに適したさまざまな双眼鏡があります。
ビクセン 13505-9
POPな感じでオシャレなデザインが施された双眼鏡で、明るくシャープで臨場感あふれる見え味がこの双眼鏡の魅力です。防水機能も搭載されているので、アリーナコンサートで最適な双眼鏡です。
OLYMPUS RCII
カメラなどで有名なオリンパスが販売する8倍率の双眼鏡で、スタイリッシュでシンプルなデザイン、小型軽量仕様など、コンサートなどの長時間使用にも最適です。
Nikon MONA78x42
8倍率・42mmの大口径の使用の双眼鏡で、高い光学性能と機能性でありながら、コンパクトなボディーに仕上がった使いやすい双眼鏡です。
EDガラス採用の高性能オールラウンダーで、コンサート以外にも存分に性能を発揮します。
ドームクラスの会場でおすすめの双眼鏡
以下からは、ドームコンサートでおすすめの双眼鏡を紹介していきます。
SVBONY SV30
目とレンズとの距離を2段階調節、大きくて見やすいレンズが特徴の双眼鏡で、フリーフォカス機能が搭載されているため、面倒なピント調整が不要です。
Vixen MZ7-20×21 1305-04
7~20倍の倍率調整が可能な双眼鏡です。
レンズ面に3層以上の多層膜コーティングを施し、高コントラスト、レンズをのぞきながらでも、指先ひとつのワンタッチで思いのままにズームアップが可能なスライド式ズームレバーなど、機能性に優れた双眼鏡です。
Kenko New Mirage 103172
明るく鮮明に見える42mm口径サイズの双眼鏡なので、屋内での使用におすすめで、ドームコンサートにも適しています。
大型口径でありながら双眼鏡自体のデザインもスリムなので、使い勝手も良いです。
おすすめの防振双眼鏡
ここからは、手ブレ補正に優れている防振双眼鏡のおすすめ商品を紹介します。
Kenko VC Smart
細かな手ブレが補正して安定した視界を実現する防振双眼鏡で、長時間の使用に耐えられる人間工学に基づいた外観設計や、ON・OFFの切り替えが可能なスライドスイッチなど、機能性も高いです。
Canon IS Ⅱ BINO10X30IS2
カメラなどでお馴染みのキャノンが販売する、防振双眼鏡のスタンダードモデルです。
大手ブランドというだけあり、品質・性能が共に高く、約9時間の連続作動を実現した低消費電力も魅力的です。
ビクセン ATERA 11493-1
2軸ジンバル制御防振機構による手ブレ補正機構を搭載した、高性能防振双眼鏡です。
双眼鏡を放置したまま5分が経過すると自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能、片手で扱える軽量設計と、使いやすさと機能性に優れた双眼鏡です。
コンサート用の双眼鏡についてのまとめ
- コンサートで使用する双眼鏡は、コンサートが開催される会場や大きさによって、選ぶ倍率が異なります。
- 双眼鏡を選ぶ際は倍率だけではなく、視野の広さ・口径・アイレリーフ・価格帯など、それぞれのポイントを踏まえて、バランスが良く使いやすい双眼鏡選びましょう。
- 手ブレが気になる方には、自動で手ブレを補正してくれる防振双眼鏡がおすすめですが、価格帯が非搭載の双眼鏡に比べ極端に高いので、しっかりと考え検討した上で購入しましょう。