こちらの記事は2019年5月21日の記事を2020年4月7日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・燻製気選びのポイントに燻製器の選びのポイント⑤:温度調節できるものを選ぶを追記いたしました。
・以下の項目を2020年4月6日の情報に更新いたしました。
アウトドアでおすすめの燻製器
IHで使える家庭用燻製器
短時間で燻製を調理可能な燻製器
デザインで選ぶ家庭用燻製器
安価で手軽な家庭用燻製器
この記事では、燻製器の選び方をはじめ、使い方や選び方のポイント、おすすめの製品について解説します。
燻製器はさまざまな食材をスモークして燻製をつくるための調理器具で、最近では数多くのメーカーから豊富な製品が発売されており、家庭でも手軽に燻製を楽しむことができる製品が少なくありません。
この記事を読むことで、自分の目的と環境に合った燻製機購入の検討が出来ます。
目次
燻製にできる人気の食材
燻製は、独特の香ばしい香りを楽しめるだけでなく、素材の旨味をより引き出せる調理方法です。
用いられる食材は幅広く、燻製器を使えば肉類や魚類、ナッツなどさまざまな食材を燻製にすることができます。特に人気の食材には、以下のものがあります。
チーズは燻製は様々な料理に使える
燻製の定番ともいえるのがチーズで、そのままおつまみとしても、オムレツやサンドイッチ、サラダなどの様々な料理に使うことが出来ます。
スモークチーズは製品として市販もされていますが、自家製だとより香り高く仕上げることが出来ます。
たまごの燻製は自分好みの固さを楽しめる
たまごの燻製は、火加減によって好みの黄身の固さで仕上げることができます。
半熟卵の燻製であれば、とろりとした黄身の食感と、スモークの香りを同時に楽しむことができます。
ミックスナッツはお手軽に燻製にできる
おつまみとしておなじみの下味の付いたミックスナッツであれば、味付けも不要で、乾燥させる必要もないため、初心者でも手軽に燻製にすることができます。
燻製にすることで脂肪分が落ち、ヘルシーでナッツ特有のコクのある風味も引き立つ一品です。
他にも様々なものを燻製にできる
上記のほかにも、燻製器を使えば、ベーコンやチキン、ソーセージのほか、プチトマトやポテトチップスなどといった、燻製としてはあまり馴染みのない食材でも、風味豊かな食材に仕上げることができます。
燻製器は室内でも使用できるのか
燻製器を室内でも使用する場合、換気扇の下などで調理を行ったほうがよいでしょう。
燻製は燻煙という、木材を高温で熱したときに出る煙を食材に当てて風味をつけ、同時に煙に含まれる殺菌・防腐成分を食材に浸透させる食品加工技法です。
室内で使用することを前提に煙が出ないように設計されている家庭用の燻製器でも、まったく煙が出ないというわけではありません。
家電メーカーから発売されているオーブンやトースターの機能も備えている燻製器であれば、触媒フィルターや強制排気ファンによって、燻製の際に発生する臭いや煙をほとんどカットすることができる製品もあります。
一般的な燻製器の使い方
燻製器の使い方はそれほど難しいものではありません。基本的には香り付け用のチップをアルミホイルの上や燻製器に付属している受け皿の上で燃やすだけです。
食材は、その上の網に置いておくことで燻され、燻製ができあがります。
しかし、燻製器によってそれぞれ使い方は若干異なるため、事前に付属の取り扱い説明書などをよく読み、使用方法や手順をきちんと確認しておかなければなりません。
間違った方法で燻製器を使用すると事故やケガのもととなることに注意が必要です。
燻製をつくる際、食材が重要なのはいうまでもありませんが、好みの香りや食材に合う香りをつけるために、どのようなスモークチップを選ぶのかも重要です。
適度な香りが付くようにチップの調整をしたり、高温になり過ぎないように温度を調整したりする必要があります。
燻製気選びのポイント
かつて燻製をつくるのには技術やさまざまな道具が必要でしたが、現代では幅広いメーカーからさまざまな燻製器が発売されているため、製品のポイントを抑えることで、より手軽に燻製をつくることができます。
燻製気選びのポイント①:大きさで選ぶ
燻製づくりに慣れるまでは、少量でかつ小さめの食材から試してみるのがおすすめですが、次第にたくさんの食材や大きなものを燻製にしてみたくなる人は少なくありません。
燻製器を選ぶ際にはできるだけ大きなものを選ぶとよいでしょう。
よりおいしい燻製をつくるためには、燻製器の中で燻煙をできるだけ、まんべんなく対流させなければなりません。
燻製器本体のほか、フタも含めてできるだけ深さのある形状のものを選ぶとよいでしょう。
燻製気選びのポイント②:燻製器を使用する場面
燻製器は、どのようなシーンで使うかによっても製品の選択肢を変える必要があります。
燻製器で燻製をつくる場合、一般的な家庭では主にバーベキューやキャンプといったアウトドアで楽しむか、あるいは室内で手軽に調理するかにわかれます。
アウトドアであれば耐久性のある材質の燻製器や、大人数で燻製が楽しめるようなサイズの燻製器が必要です。
室内であれば密閉性が高く煙が少ないのはもちろん、キッチンのサイズにあわせたり、燻製以外の調理にも使用できる多機能な燻製器を選んでもよいでしょう。
燻製気選びのポイント③:燻製器は機能で選ぶとよい
燻製器を選ぶ際には、どのような燻製をつくるのかをあらかじめ決めておくとよいでしょう。
燻製器には直火を使用する製品のほか、コンロやIH調理器を使って室内でも簡単に燻製料理がつくれる「燻製鍋」や、オーブンとしても使用できる多機能な家電製品もあります。
燻製気選びのポイント④:燻製器のデザインや素材で選ぶ
燻製器を選ぶ場合、目的に合わせてデザインや素材を吟味することも必要です。
室内で燻製器を使う場合、キッチンのさまざまなアイテムや室内のインテリアなどともマッチするデザインの製品を選んだほうがよいでしょう
一方、燻製器の材質は鉄やステンレス、ホーロー、陶器と多岐にわたります。例えば鉄であれば耐久性に優れ、ステンレスなら軽くてサビにくく、手軽に持ち運べるのがメリットです。ホーローや陶器であれば手入れもより簡単になります。
燻製器の選びのポイント⑤:温度調節できるものを選ぶ
温度調節機能がある製品なら、様々な種類の燻製を作れます。
例えば、短時間で燻製をつくることができる熱燻法だけでなく、燻す時間を長くして保存性を高めることのできる温燻法での調理も可能です。
また、20度以下を保って作る冷燻法にも対応できます。
温度調節機能が付いている燻製器は、作れる燻製の種類の幅が広くなるため、料理の幅を広げたい方などにおすすめです。
アウトドアでおすすめの燻製器
SUGGEST 燻製器
SUGGEST 燻製器は、燻製器として使用できるのはもちろんのこと、バーベキューコンロとしても使用できる便利な2WAY仕様の商品です。
蓋が大きいため、熱を広範囲で循環させることができ、ムラなく食材に熱を与えることが可能です。
蓋に付いている空気口を開け閉めすることで、燻製器内の空気を自分で調節できます。
また、中の様子を確認できる開け閉め可能な窓が付いているため、様子を見ながら炭を追加したりと燻製時の作業も楽に行えるでしょう。
網をセットするだけでバーベキューコンロに変わるため、大人数でのアウトドアシーンにもおすすめです。
CAPTAIN STAG UG-1058
CAPTAIN STAG UG-1058は、燻製の種類によって吊り下げ式や網のせ式など燻製方法を簡単に切り替えられる商品です。
カセットコンロでも燻製ができるため、小規模のアウトドアシーンでも重宝するでしょう。
また、別売りのスタンドを購入すれば、ビールで鶏を丸々蒸して作るバーベキューの定番料理「ビア缶チキン」を作ることも可能です。
トップオーブンシステムを採用しており、上下から熱を与えるためムラなく加熱でき、美味しい仕上がりになるでしょう。
本格的な燻製や調理が行えるため、頻繁にキャンプやバーベキューを行う方にもおすすめです。
IHで使える家庭用燻製器
Zwilling スモーカーセット
Zwilling スモーカーセットは、鍋の底がカプセルのように丸い構造をしているため、蓄熱性が非常に高く、食材にじっくりと熱を与えながら燻製できます。
また、鍋底にチップを置き、ドーム型のカバーを被せてから網に食材を置いて燻製する仕組みなため、食材から出た油がチップに落ちて、必要以上の煙が出てしまう恐れも回避できるでしょう。
IHに対応しているため、鍋として鍋料理に使うこともでき、蒸し網を使用すれば、家庭での蒸し料理にも活用できるなど料理の幅を広げてくれます。
熱伝導性と蓄熱性が高いため、一度温度が上がってしまえば弱火で調理することも可能です。
SOTO ST-128BK
SOTO ST-128BKは、IHにもガスコンロにも対応している家庭向けの燻製器です。
陶器で出来ているため、熱が伝わりやすく短時間で燻製を作れます。
また、鍋底に加熱体を焼き付けた後にガラスコーティングがされているため、加熱した際のムラが減り、過剰な加熱を防いでくれます。
食卓にそのまま出しても違和感のないデザインをしているため、燻製をした後、そのまま食卓に運んでも問題ないでしょう。
自宅で燻製を楽しみたい方や、短時間で燻製を作りたい方におすすめです。
GREEN HOUSE GH-SMKB-SV
GREEN HOUSE GH-SMKB-SVは、3分から10分程度の非常に短い時間で燻製を作ることができる製品です。
高さ約16.6cm、横6.8cmと非常にコンパクトなサイズをしているため、食卓などの卓上でも置き場所に困らず使用でき、野外に持ち運ぶ際も便利です。
食材によって選べるチップ3種類が付属しているため、購入した時点ですぐに燻製を楽しむことができるでしょう。
また、少量のチップで燻製ができるため、経済的にも優しいです。
燻製の料理レシピも付いているため、燻製料理のレパートリーを増やす手助けにもなるでしょう。
ドウシシャ もくもくクイックスモーカー
ドウシシャ もくもくクイックスモーカーは、本体の下部に別売りの固形燃料を設置し火を付けて燻製を行うため、コンロなどの電源が必要ありません。
火を付けてから約10分ほどで完成するため、時間をかけたくない方でも気軽に燻製を作れます。
また、コンパクトなサイズ感をしているため、卓上でも問題なく使用可能です。
自宅で少量の燻製を楽しみたい方におすすめです。
デザインで選ぶ家庭用燻製器
Urhomy 燻製器 燻製チューブ
Urhomy 燻製器 燻製チューブは、燻製器の中でも珍しい筒状のデザインをした燻製器です。
熱に強く耐久性に優れたステンレスを素材に使用しているため、頻繁に使う方でも安心して使用できます。
筒状になっているため、通常の燻製器よりも使用後のお手入れがしやすいでしょう。
また、最大5時間までの燻製が可能となっており、じっくりと熱を食材に通すことができます。
TMKEFFC ハンドヘルド食用燻製器
TMKEFFC ハンドヘルド食用燻製器は、手持ち式の燻製器で黒を基調としたスタイリッシュなデザインがオシャレです。
パイプを通して、煙を直接食材に当てることができるため、自然にムラなく食材に熱を与えられます。
また、単3電池を4本使用して動くため、電源のない屋外でも問題なく使用できるでしょう。
一般的な燻製器と違って、煙の当たる場所や度合いを調節できるため、自分好みの燻製作りができるでしょう。
安価で手軽な燻製器
BUNDOK BD-425
BUNDOK BD-425は、素材が段ボールの簡易的な燻製器で、自分で組み立てて使用します。
屋内での使用はできませんが、庭などの屋外ですぐに燻製を楽しめるほど簡単な仕様です。
燻製を初めて行う方などにおすすめの商品となっています。
卓上スモーカー 簡易冷燻器
卓上スモーカー 簡易冷燻器は、冷燻を簡単に家庭で行える燻製器の中でも安価な製品です。
密閉できる容器に食材を入れてから、パイプ部分を容器の中に挿入し、煙を充満させることで簡単に燻製を作れます。
サイズが非常に小さいため、収納もしやすく、持ち運びも楽でしょう。
燻製器についてのまとめ
- 燻製器では、さまざまな食材を燻製にすることができます。
- 煙の少ない製品やIHに対応した製品を選ぶことによって、室内でも調理が可能です。
- 基本的な燻製のつくり方を抑えていれば使い方は難しくありません。
- 製品が豊富なので用途に合わせて素材や機能を選ぶとよいでしょう。