こちらの記事は2022年5月13日に加筆修正いたしました。
ここでは、虫よけスプレーの選び方や注意点、おすすめ品を解説します。
季節にもよりますが、外に出る時に困るのが蚊などの虫です。気づいたら手足がたくさん蚊に刺されていたという経験をした方は多いでしょう。
虫除けスプレーにも様々なものがあり、どのような物を買えばいいのか迷っている方も少なくありません。
ここでは、虫除けスプレーの選び方や注意点、おすすめ品を解説します。
目次
虫除けスプレーの種類
虫除けスプレーは、大きく分けてディート成分が含まれているものと、ディート成分が含まれていないもので分けられます。
ディート成分が含まれているもの
一般的に虫除けスプレーと呼ばれるものは、ディート成分入りのタイプを指します。
ディート成分とは、虫除け用に用いられる化合物のことです。
蚊やダニは、ディート成分の臭いを嫌うため、皮膚に塗るとダニや蚊を遠ざけ、吸血を防ぐ効果があります。
ディート成分の濃度が高いほど、効果の持続は長くなります。しかし、肌が弱い方は肌荒れを起こすことがあるため、注意が必要です。
高濃度(ディート成分30%)の製品は医薬品として認可、発売されています。
オーガニックタイプ
オーガニックタイプの虫除けスプレーは、ディート成分の代わりに、虫が嫌う臭いを出すハーブや、天然由来の成分で作られた虫除けスプレーを指します。
農薬未使用であるため、製品によっては赤ちゃんにも安心して使うことが出来ます。
虫除けスプレーの効果
虫除けスプレーに含まれているディート成分には、殺虫効果がありません。
蚊などの虫は、ディート成分を塗布した面に着地すると違和感を感じ、避けるという習性があります。
止まったとしても、ディート成分が表面に塗布されていると、針を刺す際に成分がつくため、奥まで刺すことが難しくなる効果もあります。
上記の原理を利用したのが、虫よけスプレーの効果の仕組みです。
虫除けスプレーの選び方
含まれている成分で選ぶ
虫除けスプレーを買うにあたり、成分を事前に確認しておく必要があります。
ディート成分は虫除けの効能としては大変有効ですが、まれに体への影響が出ることもある成分であるため、子供への使用には注意が必要です。
ディートを使用したスプレーに代わって発売された製品が、イカリジンという成分が入った虫除けスプレーです。
この成分は、ディート成分と同等の効果を発揮する上に、皮膚への刺激が比較的弱いため、子供にも使用することができます。
オーガニック系の虫除けスプレーは赤ちゃんにも安心して使えますが、ディート成分やイカリジン成分に比べると効果は薄いのが現状です。
参考 独立行政法人 国民生活センター 虫よけ剤-子供への使用について-
含まれている成分の濃度で選ぶ
虫除けスプレーは、成分の濃度が高いからと言って効果が変わるわけではありません。
しかし、濃度が高ければ高いほど、虫除け効果の持続時間が長くなります。
ディート成分を例にあげると、12%は医薬品、10%以下は医薬部外品として扱われます。
医薬品の持続時間は6時間前後、医薬部外品の場合は3時間前後であるため、これを目安に塗りなおすとよいでしょう。中には濃度が30%というものもありますが、違いは効果の持続時間です。
アウトドアなどに多用する方は高濃度の物を選び、少しおでかけする程度であれば、低濃度の物を選ぶとよいでしょう。
どちらにせよ、水などで流れてしまった場合は再度塗りなおす必要がある点に注意が必要です。
子供がいる家庭は濃度が低いものがおすすめ
子供の肌は、大人が思うよりもずっと敏感です。子供がいる家庭では、なるべく低濃度の虫除けスプレーを使うとよいでしょう。
乳幼児の場合は必要な時以外は使用を控え、長袖、長ズボンなどを着せるなどの工夫をする必要があります。
虫除けスプレーに添付されている取扱説明書は、あらかじめ読んでおくとよいでしょう。
子供に対する使用禁止などの記載もあるため、必ず確認する必要もあります。
虫除け剤のタイプで選ぶ
虫除けの商品は、スプレータイプの他に、ミストタイプやジェルタイプの物も販売されています。
広範囲に塗布したい場合は、スプレータイプがお勧めですが、乳幼児にスプレーやミストタイプを使うと口に入ってしまう可能性があるため、ジェルタイプの虫除け剤がおすすめです。
肌が弱い方は使用量・成分に注意をする
特に肌が弱い方は、肌荒れやアレルギー反応を引き起こす恐れもあるため、虫除けスプレーに明記されている使用量は、必ず守っておく必要があります。
基本的に、まんべんなく塗布できていれば効果に変わりはありません。
おすすめの通常タイプの虫除けスプレー
サラテクト ウォーターミスト 虫よけスプレー
サラテクト ウォーターミスト 虫よけスプレーは、ヒアルロン酸Na、コラーゲン、ビタミンC、セラミドと4種類の保湿成分を配合した肌に優しいウォーターミストタイプの商品です。
虫除けスプレー独特の薬剤の臭いを抑えているため、臭いが気になる方でも使用しやすいです。
蚊、ブヨ、ノミなど様々な種類の虫に効果を発揮するため、登山やキャンプなどアウトドアシーンで重宝されるでしょう。
フローラルソープの香りがする種類もあるため、よい香りの虫除けスプレーを使用したい方にもおすすめです。
スキンベープ 虫除けスプレー ミストタイプ 100ml 服にスプレー UVカット
スキンベープ 虫除けスプレー ミストタイプ 100mlは、外出先でも荷物になることなく持ち運べるでしょう。
天然由来の成分で虫よけ&UVカット。効きめと安心を両立した、フマキラーならではの虫よけにUVカット効果をプラス。
紫外線を92%以上カット。
KINCHO プレシャワー お肌の虫除けスプレー
KINCHO プレシャワー お肌の虫除けスプレーは、ミネラル成分を豊富に含んだ海洋深層水を素材に使用しており肌に優しいため、子供から大人まで安全に使用できる商品です。
天然アルコールが配合されており、ひんやりとサラっとした付け心地を実現しています。
200mlと大容量なため、家族が多い方でも共有して使用できます。
容器を逆さにしても噴射することができるため、足などにも使用しやすいでしょう。
おすすめのオーガニックタイプの虫除けスプレー
天然精油の虫よけスプレー 100ml レモンユーカリ eu
天然精油の虫よけスプレー 100ml レモンユーカリ euは、ユーカリの中でも特に虫除け効果が期待できるレモンユーカリのオイルを使用した商品です。
レモンユーカリの他にも、ヒバオイルやハッカオイルなど天然由来のオイルしか素材に使用されていないため、安全に使用できます。
また、化学物質を一切含んでいないため、網戸や衣類などに噴きかけても化学反応による破損や、色落ちを起こしません。
柑橘系の匂いを楽しみながら安全に虫除けを行うことができます。
アロマホリック アウトドアスプレー
アロマホリック アウトドアスプレーは、ニームという植物を原料としたオイルや、ユーカリオイル、水などの様々な天然成分のみで作られている商品です。
エタノールやアルコールも使用していないため、揮発性を防ぎ長時間効果を持続させながら、植物本来の香りを楽しむことができます。
虫が苦手とするアロマを複数配合することで、虫除けの効果を発揮しています。
また、虫除けスプレー以外にも除菌スプレーや、匂いを活かした消臭スプレーとしても使用可能です。
資生堂薬品 イハダ アウトドアスクリーン
資生堂薬品 イハダ アウトドアスクリーンは、ユーカリ油、ハッカ油、ゼラニウム油など虫が嫌がる天然精油を配合した商品で、香り持続成分が配合されているため、よい香りを持続しながら虫除けができます。
ディートなどの化学成分を使用していないため、お肌に影響を与えたくない方でも安心して使用可能です。
また、肌に直接スプレーをするだけでなく、服やベビーカーなどに付けるだけで効果を発揮するため、様々な場所に使用できます。
約830回分と非常に大容量なため、長期間使用したい方におすすめです。
子供にも使用できるおすすめ虫除けスプレー
アロベビー アウトドアスプレー
アロベビー アウトドアスプレーは、新生児の頃から使用できるオーガニックスプレーです。
赤ちゃんの肌に優しい成分で調合されており、虫除け効果についても申し分ありません。
虫くるりん 布用ミストタイプ
虫くるりん 布用ミストタイプは、ミストタイプの虫除けスプレーです。
この商品は肌ではなく、ベビーカーや服といった布に塗布するようになっているため、乳幼児や子供の肌に負担をかけることがありません。
1度の塗布で、2~3時間程度効果を持続させることが出来ます。
アロマベラ ボディミスト アウトドア 100ml(虫除け スプレー)
アロマスプレー Outdoorは、小さな子供や敏感肌の方も安心して使用できる100%植物由来成分の虫除けスプレーです。
もちろんアルコールは不使用で、柔らかく、やさしい香りも特徴です。
虫除けスプレーについてのまとめ
- 虫除けスプレーには大きく分けて、ディート成分入りとオーガニックタイプがあります。
- 虫除けスプレーに殺虫効果はなく、虫が避ける成分が入っていることにより、虫を来させなくする効果があります。
- 虫除けスプレーは、成分によって効果や肌への影響が違うため、使用者にあった物を選ぶ必要があります。
- 虫除けスプレーの成分濃度と効果の強さは関係なく、度が高いと持続時間が長くなります。
- 子供がいる家庭は低濃度タイプの虫除けスプレーを選び、必要な時以外はなるべく使用しない事が大切です。
- 子供に使用する際は、取扱説明書を必ず確認する必要があります。
- 広範囲を塗布したい場合はスプレータイプを、乳幼児など、口に成分が入ってしまう可能性がある場合はジェルタイプを使用するのがおすすめです。
- 肌が弱い方は、適切な使用量を守る必要があります。