CANON PowerShotシリーズ(コンデジ)とは

CANON PowerShotシリーズは、キヤノン株式会社が販売しているコンパクトデジタルカメラのシリーズです。

『キレイを実現する、キヤノンテクノロジー』として、暗いところでノイズを抑える『高精細CMOSセンサー』、高屈折率を実現する『キヤノンレンズ』、進化を続ける『光学手ブレ補正』、独自開発の映像エンジン『DIGIC』などキヤノンが培ってきたこだわりが凝縮されて搭載されています。

PowerShotシリーズは、1996年に発売された『PowerShot 600』によって歴史が始まりました。

1995年に発売されたデジタル一眼レフカメラ『EOS DCS1/DCS3』は値段が高く普及しなかったため、キヤノンで初の普及型デジタルカメラとして登場しましたが、約16cm x 9cm x 6cmと非常に大きいものでした。

しかし、1998年に発売された『PowerShot A5』では、約10cm x 7cm x 3cmと胸ポケットに入るサイズになりキヤノンの技術力がうかがえる進化を遂げていきます。

その後シリーズは細分化されていき、AシリーズやSシリーズなど様々なシリーズが始まり小型・高性能化が進んでいきます。

現行シリーズの『gシリーズ』が2000年に始まり、EOSシリーズのサブ機として多く使われ、より高性能な機種として現在でもラインナップされています。

また、もう一つの現行シリーズでもある光学ズームレンズを搭載した『SXシリーズ』が、2008年に始まっていきます。

1996年始まったPowerShotシリーズは、様々な進化を加えながら『高性能コンパクトデジタルカメラ』としてキヤノンを代表する商品として販売され続けています。

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CANON PowerShotシリーズのカメラの特徴

PowerShotシリーズにはプレミアムシリーズの『Gシリーズ』と、ハイクオリティーズームの『SXシリーズ』の2シリーズが展開されています。

Gシリーズは、1.0型からAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載し、1280万画素から2420万画素の高精細な写真が撮影可能です。

中でも、最高機能機種の『G1 X Mark3』はキヤノン製のコンパクトデジタルで史上初の『APS-Cサイズ』のCMOSセンサーが搭載され、有効画素数は2420万画素となっています。

また、399gと軽量なボディーに、センサーに最適化された新開発レンズによって多彩なシーンで高画質の撮影が可能です。他にも連続撮影が9コマ/秒など、デジタル一眼レフのEOSに負けず劣らずの性能です。

SXシリーズには、一眼レフのようなグリップタイプとコンパクトなスリムタイプがあります。

ズーム機能に特化したシリーズで、光学25倍から光学65倍ズームのモデルがラインナップされています。ズーム機能だけでなく有効画素数は1610万画素から2030万画素と高精細な写真の撮影が可能です。

ハイズペックモデルの『SX60 HS』は、130倍のデジタルズームによって月の表面もくっきり撮影することが可能です。他にも電源を切ってもズーム位置がリセットされない『ズームメモリー』など便利な機能が搭載されています。

CANON PowerShotシリーズのカメラの価格帯

CANON PowerShotシリーズの価格帯
¥30,000~¥13,0000

PowerShotシリーズの価格帯は、税込で13万円台~3万円台と幅広くなっています。

Gシリーズが、13万7千円~3万円となっていて、最高値が最新機種でもある『G1 X Mark3』で、最安値が『G9 X Mark2』となっています。

人気が高い機種は『G7 X Mark2』で、8万5千円となっています。こちらの機種は、最新の映像エンジン『DIGIC7』が搭載され、有効画素数2010万画素となっています。

SXシリーズが、6万1千円~3万2千円となっていて、最高値が『SX60 HS』、最安値が『SX620 HS』、最新機種が『SX730 HS』となっています。

人気が高い機種は『SX720 HS』で、4万5千円となっています。こちらの機種は、光学ズーム40倍・デジタルズーム80倍で、有効画素数2020万画素となっています。