カメラの楽しみは、何よりも「キレイな写真を撮る」ことでしょう。

記憶だけでなく写真といった形あるものにすることで、印象的な出来事をより鮮明に、特別ではない日々も美しく記録に残すことが可能です。

カメラを手に入れた人のほとんどは、より良い写真を残すためにライティングや構図などの撮影方法を学んだり、素晴らしい景色を求めて遠くまで出かけたりといった様々な努力をするでしょう。

しかし、どれだけ撮影技術が進歩しても、より良い景色を目の前にしても、カメラの手入れが行き届いていいないと美しい写真を残すことはできません。

特に初心者は撮影だけに集中しがちで、せっかく手に入れた愛用のカメラなのに一切手入れをしていないという人もいます。

楽しく快適なカメラライフを続けるためにも、手入れについての知識を深めておきましょう。

ここでは、カメラの手入れをするとどうなるのか、事前に用意すべきカメラ専用の手入れ用品、自宅にあるであろう代用可能な手入れ用品、初心者でもコレさえあれば大丈夫という手入れキットをそれぞれ紹介しています。

実際に手入れを始める前に知識をつけて、スムーズに手入れができるように準備しましょう。

カメラは手入れで長持ちする

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

おすすめのカメラの手入れキット

カメラは、心臓部に光学センサーを搭載した精密電子機器でありレンズ部分も非常に繊細なので、定期的に手入れをしないと劣化するスピードが早くなってしまいます。

特に「カビ」はカメラの大敵です。本体内部やレンズとの隙間に湿気が入ってしまうと、湿気は外に出ることが出来ずその場に溜まりカビが発生します。一旦カビが生えてしまうと個人では除去できないので、専門のカメラ屋さんに数万円の料金を払って修理してもらう必要があります。

特に湿度の高い6、7月はカビの危険性が非常に高いので、カメラを使う度にしっかりと手入れを行いましょう。

また、レンズに付着したホコリや汚れも都度除去してあげる必要があります。カメラの知識が無い人は、「たかがホコリくらい」と思うかもしれませんが、小さいものでも写真に黒い影が写ってしまいます。

完璧な1枚が撮影できたはずなのに、現像してみたら変な黒い点があるなんてショックなことにならないように、小さなホコリでも油断せずに取ってあげましょう。

手入れにの頻度は最低でも1・2か月に1度ですが、使った後に必ず手入れをするのが理想です。使う前ではなく使った後で手入れをすることで、湿気を抜いたり汚れの定着を防いだりすることができます。

カメラの手入れに必要なもの

実際にやってしまう人は少ないですが、「レンズが汚れてるからティッシュで拭こう」なんてことは絶対に避けましょう。

ティッシュに変なゴミが付いていたら、レンズに傷をつける原因になってしまいます。

しかし、カメラ専用の道具が無いと手入れができないとはいいません。専用品でなくても手入れ自体は可能ですが、専用品は快適かつ正確に作業ができます。

ここで紹介している手入れ道具はどれも1,000円程度で手に入りますので、大切なカメラを守るためにも事前に道具を揃えておきましょう。

ブロワー

ブロワーは、ホコリを空気で吹き飛ばす道具です。

他の手入れ道具は後から用意しても大丈夫ですが、ブロワーは使用頻度が非常に高く、外出時に使うことも多いので必ず用意しましょう。

レンズにホコリが付いてしまった際は、「拭き取る」か「吹き飛ばす」という選択肢しかありません。

拭き取る場合、ホコリを巻き込んでしまうと傷がつく原因になります。

吹き飛ばす場合、自分の息で吹き飛ばそうとするとツバが飛んでしまい、うちわ等で吹き飛ばそうとしてもホコリを巻き上げてしまうので逆効果になってしまうので、ブロワーが必要になります。

ブロワーを選ぶ際は、大きさと素材に気をつけてください。

小さいブロワーだと勢いが足りず、大きなホコリを飛ばせないので大きいものが良いでしょう。

かと言って、大きすぎると持ちづらいので、手が小さい女性は実際に手にとってサイズ感を確認してから購入してください。

ブロワーの素材には、「シリコンゴム製」と「天然ゴム製」の二種類ありますが、天然ゴム製は劣化が早く劣化でダメになったゴムの繊維を撒き散らしてしまうので、シリコンゴム製を選びましょう。

ホコリを吹き飛ばすものとして、スプレー缶の「エアダスター」といったものがありますが、勢いが強すぎてホコリが奥深くに入り取れなくなってしまうので、レンズ周りには使わないように気をつけてください。

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レンズクリーナー

レンズクリーナーは、レンズを掃除するための洗剤といった認識で良いでしょう。

「界面活性剤タイプ」と「アルコールタイプ」の2種類があり、一般的には界面活性剤タイプが主流となっています。

界面活性剤タイプは、水溶性や油性の汚れを浮かせてキレイにしてくれますが、乾きの遅いため拭き残りが発生しやすいといったデメリットもあります。

アルコールタイプは、乾くのが非常に速いため拭き残りしにくく、油性の汚れにも強いので指紋などの汚れをキレイに落としてくれます。

デメリットとしては、引火性があるため携帯性が悪いという点が挙げられます。

このレンズクリーナーは、この後紹介するドライタイプのレンズクリーニングペーパーに染み込ませて使います。

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レンズクリーニングペーパー

レンズクリーニングペーパーには、ドライとウェットの二種類あります。

ドライは先ほどのレンズクリーナーを染み込ませて使い、ウェットは予めレンズクリーナーが染み込ませてあるのですぐに使うことができます。

自分でレンズクリーナーを染み込ませるタイプは、クリーニング剤の量の調整が難しく携帯性もイマイチなので、初心者にはおすすめできません。

特に理由がなければ、外出先でも手軽にササッと拭ける、個別包装されているウェットタイプのレンズクリーニングペーパーを選びましょう。

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レンズクリーニングペン

レンズクリーニングペンは、レンズクリーニングペーパーがペンのように持ちやすい棒状になったものという認識でOKです。

片側には汚れをはたき落とす「毛足の長いブラシ」、もう片側には平面状の「磨きブラシ」がついています。

ブロワーで飛ばしきれなかったホコリや指紋などの汚れを拭き取ったり、レンズクリーニングペーパー拭き残した細かい部分を拭くために使います。

外出時には、携帯性の高いブロワーとレンズクリーニングペンだけを持って行く、という人も多いくらい使用頻度と利便性が高い手入れ用品です。

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自宅にあるカメラの手入れに必要なもの

わざわざカメラ専用として購入する必要はなく、自宅で普段から使っているものを流用しても大丈夫なものもあります。

  • 乾いたタオル
  • つまようじ
  • 綿棒

乾いたタオルは、カメラ全体を拭くために使いますので、できるだけ柔らかい布を選びましょう。

カメラの専門書では、専用のセーム革をおすすめしていますが、カメラはどれだけ注意して使っていても細かい傷がついてしまうので、超貴重なアンティークカメラでもない限りはそこまで気を使わなくて大丈夫です。

つまようじは、レンズクリーンペーパーを巻き付けて細かい部分の清掃に使います。

尖っている方を使用しますが、そのままだとカメラを傷つけてしまうので、先端をハサミなどで折って使いましょう。

綿棒は、つまようじを使うほど細かい場所ではないけど、タオルでは拭き取れない程度の細かい部分をキレイにする際に使用します。

電子カバーやファインダーなどを掃除するときに使ってください。

おすすめのカメラの手入れキット

これまで紹介してきたカメラの手入れ用品ですが、種類が多すぎてどれを選んだらいいのか分からないという人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが、必要な手入れ用品がひとまとめになった「手入れキット」です。

今回紹介するのは、Greleavesの『カメラ・レンズクリーニングキット 10点セット』です。

下記の10種類の手入れ用品が揃っているので、これを用意しておけば問題無いでしょう。

  • ブロワー
  • 液体スプレーボトル
  • レンズペン
  • ダストブラシ
  • ブラシ
  • ドライレンズペーパー10枚
  • ウェットレンズペーパー10枚
  • クリーニングクロス
  • 綿棒6本
  • 収納ボックス

必要なものが揃っているのに、1,000円ちょっとという価格も嬉しいポイントです。

まずは、このキットを試して自分に合った道具が分かるようになったら、買い替えていくのが良いでしょう。

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カメラの手入れについてのまとめ

  • カメラを手入れしてあげることで、キレイな写真を撮れるしカメラ自体も長持ちする!
  • 最低でもブロワーだけは絶対に用意しておきましょう!
  • 自宅にあるものもカメラの手入れに使えます!
  • 手入れ用品選びに迷ったら、基本的なものが揃っている「手入れキット」がおすすめです!