この記事では、かすみの除去についておすすめのLightroom CCの紹介や、かすみ除去の方法について解説します。

Lightroom CCの導入を検討している方は、この記事を読むことでソフト導入の検討をすることができます。

目次

かすみの除去は何を使うか

山などの風景写真では、光やPM2.5の影響によってかすみがかかったような写真になってしまうことがあります。

かすみのかかった写真は、サードパーティ製の写真現像&管理ソフトを使用することで鮮やかな写真に仕上げることが可能です。

現代ではスマホなどの普及によって手軽に写真が撮れるようになったため、写真現像などの管理ソフトにも多くの種類が発達しました。

中でもAdobe社の提供するLightroom CCは、撮影した写真を感覚的に調整ができることで幅広いユーザーから高評価を得ています。

Adobe社はPDFをはじめとして、画像加工ソフトであるPhotoshopや、デザインソフトであるIllustratorなどを提供しており、画像加工などのデザイン系に強いソフトを世の中に出し続けています。

Lightroom CCは、簡単なステップでかすみの除去が可能なことに加え、もやっと感のある写真に加工することも可能な写真現像ソフトです。

Lightroom CC以外では非公式のプラグインが必要

かすみの除去機能はLightroom CCには標準で付与されている機能ですが、Lightroom6などのバージョンではカスミ除去機能は搭載されていません。

Lightroom6でかすみの除去を行う場合は、非公式のプラグインなどを導入することで機能を利用することができます。

かすみ除去機能のプラグインはインターネット上で後悔しているので自身のPCにファイルをダウンロードし、Lightroom6のプラグインマネージャーから追加することが可能です。

非公式のプラグインであるため、Lightroom6のバージョンアップが合った際に同プラグインが継続使用できる保証はありませんが、同バージョン系列であるLightroom6.1~6.3であれば問題なく使うことができます。

Lightroom CCでかすみの除去をする方法

Lightroom CCでのかすみの除去の方法は、まず写真をソフトに取り込むことからはじめます。

写真の取り込みは、起動したLightroom CCの左パネルにある「+」ボタンをクリックします。

ファイル選択のダイアログボックスから読み込む写真を選択して「読み込む項目を確認」をクリックすることで取り込みが可能です。

写真を取り込み、表示ができたらいよいよかすみの除去に取り掛かります。

ソフト内の右パネルの「編集」から「効果」を選ぶことで、一番下に「かすみの除去」の機能があります。

スライダーが表示されるため画像を確認しながらスライダーを動かし、かすみの量を調節することが可能です。

注意点として、かすみの除去ができた写真は、保存をしないと元に戻ってしまう事があげられます。

ソフトのメニューバーの「ファイル」から「保存先…」を選択します。

保存ダイアログボックスでは、ファイルの形式や保存場所、サイズなどが指定できるため、好みの設定をして「保存」をクリックすることで、かすみ除去後の写真を保存することが可能です。

かすみの除去の効果

かすみの除去の効果は、単純にもやのような部分がなくなるだけではありません。

かすみ除去を行った写真は、かすみがなくなると同時にコントラストをはっきりとさせることができます。これは、かすみがかかって薄くなっている色の部分の彩度を上げることで生まれる効果です。

かすみの除去を施した画像はコントラストがはっきりとし、彩度の上がった部分は明瞭度も格段に上がります。

かすみの除去は、スライダーひとつで調節することが可能ですが、一度に強めの設定をかけないことがおすすめです。

一度で最大値まで設定をすれば完全にかすみが除去されますが、その分彩度が上がりすぎて不自然なコントラストの写真になってしまいます。

スライダーを少しずつ調節しながら、不自然に感じない程度で納得できる設定に近づける事が大切です。

かすみの除去では、画像毎に設定を変更することも大切です。同じようなかすみのかかっている写真でも、画像毎に記録されている色味やもやの強さが異なります。

ひとつの画像で納得のできた設定であっても、他の画像ではそれほどかすみが除去できていなかったり、彩度が上がりすぎてしまったりする場合があるため注意が必要です。

設定は画像毎に慎重に行うのが大切です。

水中写真や夜空の写真にもおすすめ

かすみの除去は、山などの風景写真の他にも水中写真や夜空の写真にもおすすめです。

かすみ除去は画像のかすみを除去するだけの機能ではなく、コントラストや輪郭などをはっきりさせてくれる効果もあるため、強めに設定をすればより鮮明にインパクトのある写真にすることができます。

水族館などで撮影した水中写真は、水槽の分厚いアクリルがかすみのような効果となって、少しもやっとした写真になってしまいますが、かすみの除去を行えば削除出来るうえ、魚と水中のコントラストがはっきりし、幻想的な水中世界を表現が可能です。

星空の写真は、夜空に輝く星の光が重なって、もやのように写り込んでしまう場合があることに注意が必要です。

しかし、このような場合も、かすみの除去を行うことでそれぞれの星を鮮明にすることができます。

天の川のような星が集合している天体も鮮明にするため、夜空の色の濃い部分が引き締まり、より星が輝く写真にすることが可能です。

もやっとさせることもできる

かすみの除去機能は、かすみを晴らすのとは逆にかすみを多くすることもできる機能です。

スライダーをかすみ除去の作業とは逆方向に動かすことで、比較的鮮明な写真であってもかすみの量を増やすことができます。

夢のなかにいるような、意図的にもやっとさせた雰囲気の写真に仕上げるのにおすすめの効果です。

かすみの除去についてのまとめ

  • かすみの除去はAdobe社のLightroom CCがおすすめです。
  • Adobe社は画像加工などのソフトでも老舗のため、Lightroom CCの品質も信頼ができます。
  • Lightroom CC以外のバージョンではプラグインの導入が必要です。
  • かすみの除去はコントラストや彩度を上げる効果もあります。
  • かすみの除去機能は水中写真や夜空の写真にもおすすめです。
  • かすみの除去機能で逆にもやっとした写真に仕上げることもできます。