ここでは、水漏れと外壁の問題について解説します。

マイホームを購入することは、人生の一つの冒険とも言われています。それだけ大きな買い物ですが、さらに大変なのが維持費です。

家は、年数がたつにつれ外壁が荒れてボロボロになってしまったり、ひびが入って水が入ったり、壁が崩れたりしてしまいます。

マイホームを購入した方や、これからマイホームを購入検討されている方は、この記事を読むことで、ひび割れについての理解と修繕の検討をすることが出来ます。

ひび割れの原因

経年劣化

経年劣化とは、長い年月がたつことで外壁がもろくなってしまい、ひび割れが発生している状態です。

世の中のどんな高級な外壁であっても、年数がたつと劣化し、最終的には崩れてしまいます。

しかし、経年劣化については、外壁塗装やメンテナンスを行うことで対策を取ることができます。

経年劣化によるひび割れをできるだけおこさないためにも、「家を建てる際に事前に頑丈な外壁を選ぶ。」「定期的に外壁をチェックし、ひび割れがひどくなる前に対処する。」という2つの方法で対処するとよいでしょう。

また、施工業者の不備が原因で劣化が早まるケースも起こり得ます。

事前に加工業者の口コミなどをチェックしておき、しっかりと対応してくれる加工業者を選定する必要があります。

気温の変化

気温の変化は、特にコンクリートを利用する外壁に良くみられるひび割れの原因です。

コンクリートの構造として、温度が上昇すると膨張し、コンクリートの温度が下がると収縮するために起こります。

外部環境の変化により、急激に温度が上昇し、その後下降すると、コンクリート内で張力がかかり、ひび割れが発生すると言われています。

コンクリートが温度の影響を受けやすいのも原因の一つであり、コンクリートを利用する加工業者の施工内容によっても、大きく差が出るため注意が必要です。

少し値段が上がりますが、コンクリートの中に温度の影響を緩和する材料を混ぜることによって、ひび割れを防ぐこともできます。

乾燥収縮

乾燥収縮は、先ほどの温度変化によるひび割れにも言えることですが、コンクリート問わず、外壁材は乾燥に影響されやすいものが多いです。

外壁の材料に水分が多く含まれていると、湿度が低く乾燥しやすい環境にある場合、水分が蒸発してしまい、収縮しひび割れが起こってしまいがちです。

湿度が高すぎる場合も問題が発生しますが、空気が乾燥しがちな環境でも影響が大きく、加えて外壁の面積が大きいと乾燥収縮によってひび割れが発生しやすい傾向にあります。

乾燥収縮には、外壁の材料に収縮低減の作用がある材料を利用すれば対応することができます。

材料としては新しいため価格は高いですが、乾燥の強い地域では検討してもいいでしょう。

地震

地震の影響でひび割れが発生する事もあります。

一度外壁が固まり集束している状態で地震が発生すると、揺れによって力が加わり、ひずみがうまれ、ひび割れが発生します。

地震が大きいほど、ひび割れが発生する可能性が高くなります。

地震のほかにも、台風の暴風によって力が加わり、ひび割れが発生する可能性もあります。

対策としては、補修工事を定期的に行っていき外壁を強くしていくという対策や、地震などの衝撃に強い材料を壁に使用する事があげられます。

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ひび割れの問題点

水漏れ

軽度なひび割れでも影響が出るとされているのが水漏れです。

水漏れが発生した場合、場所によっては、水がかかる部分が腐ってしまったり、悪くなってしまうケースが考えられます。

木造の家の場合、木材が腐ってしまいもろくなり、地震などがあった場合は崩れやすくなってしまいます。

鉄筋やコンクリートでの構造の場合でも、水が入ることで鉄骨が錆びてしまい、脆くなりやすいため注意が必要です。

家にとって水は天敵であるため、ひび割れは早急に対策するのが大切です。

耐震への影響

地震があった際に崩れやすくなる可能性もあります。

軽いひび割れであれば影響が無いケースもありますが、大きく深刻なひび割れが起きると、地震が起こった場合、その部分が揺れに耐えることが出来ずに、崩れてしまう可能性があります。

小さなひび割れを放っておいた結果、ひびが広がってしまい結果大きなひび割れとなり、深刻な問題に発展しかねません。

小さなひび割れでも対策をし、早めの行動をおすすめします。

コンクリートの壁からの水漏れは危険サイン

業者に頼んだ時の費用

ひび割れの場所によって費用が変わりますが、100㎡ほどの面積の場合は、塗布する塗料の金額が50万円、工事費や人件費に70万円、合計して約50万円~120万円ほどかかるケースが多いです。

仮に高所のひび割れであれば、足場を組んだりする必要があるため、プラス50万円ほどかかるケースがあります。

程度によって、DIYレベルで補修できるケースもありますが、業者に頼むと100万円近くかかりることが多いです。

外壁だけの修理は一時的な対応にしかならない

水漏れに対して外壁のみを補修しても、一時的な対策にしかなりません。

ひび割れが発しした結果、外壁の下にある鉄骨に影響していたり、素地が悪くなってしまうケースがあります。

配管に影響がでたり、屋根が悪くなったりするケースも少なくありません。

水漏れのするひび割れについてのまとめ

  • ひび割れの原因として「経年劣化」「気温変化」「乾燥収縮」「地震」などがあります。
  • 外壁の補修にはお金がかかるケースが多いですが、放っておくと家にダメージがどんどん蓄積されていくため、早めに直す必要があります。
  • ひび割れがあった場合、水漏れが発生したり、深刻な場合は耐震に影響が出たりします。