この記事ではおかきについて解説し、おかきの発祥、歴史や人気のあるおかきについて説明いたします。

洋菓子は家でゆっくり食べるにしても、ギフトとして送った場合にしても、とても人気がありますが、グラニュー糖の配合が多いため、どうしてもカロリーが高くなってしまいます。

そんな時でも安心して食べられるのが和菓子の良いところです。
今までの和菓子のイメージは高齢者が好んで食べるお菓子といった印象が強かったですが、饅頭や大福なども最近では若者受けが良い商品を販売している傾向が強くなってきています。
(大福にあんこではなくチョコレートが入っている饅頭など、インスタグラムで映えるようなお洒落な商品が増加しています)

饅頭や大福以外に、おかきも根強い人気がある商品です。
そんなおかきですが、おせんべいやあられなどとの違いはいったいどんなところなのかなど、以外に知らないことが多い和菓子でもあります。

この記事ではおかきの発祥、歴史、地域差などをまとめて、おかきの魅力について詳しく解説いたします。

おかきとはそもそもなにか

おかきとは餅米を原料としたお菓子のことを言います。餅を小さく切って、乾燥させたものを表面がきつね色になるまで炙った米菓というのがおかきの特徴です。

ひらがなの表記が見慣れていますが、漢字にすると御欠と書きます。

小粒なものはあられと呼ばれることもあり、焼く代わりに油で揚げたものを揚げおかき(揚げあられ)と呼ぶこともあります。
この項目ではおかきの発祥、歴史、地域差、特徴について詳しく解説いたします。

おかきの発祥

おかきの素材である餅は古くから神仏へのお供え物として用いられていました。
鏡餅という言葉は現代でも良く使われることですが、鏡という言葉、餅という言葉、共に強い力が宿っているのです。

まず、鏡は呪術的な霊力を備えたものとされていたため、祭器や首長の権威を現すと言われている道具で、一方餅は聖なるものが込められている食べ物という認識がありました。

餅を神の宿る鏡に形造ったのが餅鏡とされ、神に供えて祝うものでした。
おかきの発祥については平安時代の記録に残されていると言われています。
(現代の鏡餅は平安時代では餅鏡と言われていました)

おかきの歴史

さっくりとしていて、固くもなく柔らかくもない絶妙な歯ごたえが魅力的なおかきの歴史は大国主命(おおくにぬしのみこと)が生きていた紀元前にまでさかのぼります。

紀元前より人々の中では餅を祭れば幸福が訪れるという認識があり、応神天皇の御代では米餅搗大使主命(たがねつきおおかみぬしのみこと)を祭った餅の神様を祀った神社も滋賀県に作られました。

縄文時代末期、弥生時代には農耕技術が伝わり、穀物の生産が増加しました。
それにともない、現代でも幅広い年代から愛されている餅やだんごといった和菓子の起源となったと言われています。

普段食べているときは気にしていませんが、おかきを始めとした餅米の食べ物にはとても深い歴史があるのです。

おかきの地域差

おかきやせんべいは東西の地域差によって結構変わってくるものです。
関東ではおせんべい屋は割と多いですが、関西ではあられ屋は見かけますがおせんべい屋はあまり見かけません。

そして、関東のせんべいは醤油を塗って焼かれた米のせんべいが一般的ですが、関西のせんべいは小麦粉を使った甘いせんべいのほうが親しまれています。

諸説ありますが、醤油味のせんべいは、うるち米を搗いて薄く伸ばして焼いたものであり、江戸時代の草加宿(現代で言うと埼玉県)で団子を薄く伸ばして焼いて売り出したものが元になったと言われていたり、農民の間で食べられていたものが、江戸の縁日で売り出されたところ人気だったと言われていたりと江戸近辺で広まっているのが特徴です。

そんな歴史があるため、関東におせんべい屋さんが多いことに繋がっているのでしょう。

せんべいは全国で共通していますが、おかきは関西を中心に広まった呼び方で、あられは関東を中心に広まった呼び方と言われています。
(おかきやせんべいの味についても違いがあり、関東はしょっぱい味が好みで、関西は甘めの味が好みです)

おかき・せんべい・あられの違い

せんべい、おかき、あられの違いを正しく認識している人は意外に少ないでしょう。
それぞれの違いについて解説いたします。

せんべい

薄く平べったい形状でパリッとした触感がせんべいの魅力です。
味付けは醤油味や塩味などが有名で、せんべいもおかきと同じ米菓に分類されます。

おかき

餅米を原料とした、餅を小さく切って、乾燥させたものを表面がきつね色になるまで炙った米菓です。
おかきは欠いた餅を揚げたり焼いたりして生まれた食べ物でもあります。

あられ

あられはあられ餅の略称で、火で炙るもしくは油で揚げた食べ物です。
歯ざわりが良いため、細かくしてお茶漬けの中に入れても人気があります。

おかきを自宅で作る際の材料・レシピ

この項目ではおかきを自宅で作る際の方法について解説いたします。

材料(2人分)

お餅 2個
油 適量

塩 適量

  1. お餅を1cm程度の角切りにします。
  2. 180℃に熱した揚げ油に1のお餅を入れます。
    膨らむため多く入れすぎないようにしましょう。
  3. 中火で約3~4分程度、全体を泳がせるようにしながらきつね色になるまで揚げます。
  4. 油から取り出して塩を振れば完成です。

※塩と一緒に青のり、ガーリックパウダーを入れたり、塩を抜いて砂糖やきな粉などにしても美味しいです。

市販のおかきを3つほど紹介

この項目ではおすすめできる市販のおかきを紹介いたします。

お煎餅 おかき 5袋セット 富山米100%使用 国産 川本屋茶舗

富山米100%使用の美味しいおかきの5点セットです。
直射日光、高温多湿を避けて保存しておきましょう。

一斗缶 お得!おかき・おせんべいの詰め合わせ 内容量なんと2.5kg! ギフト プレゼントにも

ギフト プレゼントにも最適な一斗缶に入っている内容量2.5kgのおかきです。
もち米を使った9種のおかきが入ったバラエティ豊富な商品です。

植垣米菓株式会社 56枚丹波黒豆おかき 56枚入り

56枚のおかきが個包装されている商品です。
塩味が効いていて食べだすと止まらない美味しさがあります。

まとめ この記事のおさらい”

  • おかきとは餅米を原料としたお菓子のこと
  • あられとの違いは大きさだけで、あられより大きいのがおかきと言われている
  • おかきの歴史は深く、おかきの素材である餅は古くから神仏へのお供え物として用いられていた