この記事では生チョコレートについて解説し、
生チョコレートの歴史や作り方、人気のある生チョコレートについて説明いたします。
洋菓子は老若男女問わずに好かれる人気の食べ物と言えます。
シュークリームやいちごのショートケーキも以前は女性や小さな子供が食べる印象がありがちでしたが、最近ではスイーツ男子などの言葉が生まれるなど、お菓子が好きな男性も増加しているのが特徴です。
そんなシュークリームやいちごのショートケーキにも引けを取らないメジャーなお菓子のなかにはチョコレートを使用したお菓子もあげられることが多いです。
ジヴァララクテなどのミルクチョコレートを使用した甘いスイーツが主流ですが、ミルクチョコレートをビターチョコレート(ダークチョコレート)に変えれば甘いものが苦手な男性も美味しく食べられるようになったりするため、チョコレートは無限の可能性が詰まった食品です。
チョコレートは生菓子や焼き菓子に使用しても美味しいですが、やはりチョコレートの素材を味わうのであればあまり手を加えずに頂くのが一番と言えます。
そんな時におすすめするのが生チョコレートです。
生チョコレートは非常に人気が高いため、有名なデパ地下や洋菓子店でも必ずといっていいほど販売されています。
知名度自体は高い生チョコレートですが、普通のチョコレートとの違い、ガナッシュとの違いなどをちゃんと理解している人は少ないお菓子でもあります。
まずは、生チョコレートとはどのような食べ物なのかについて詳しく解説いたします。
目次
生チョコレートとは
生チョコレートとはチョコレート生地に生クリームや洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出した食べ物のことをいいます。
口溶けが良く、柔らかいのが特徴ですが、チョコレートと比べると水分が多いため、冷蔵保存が必要かつ賞味期限も短いなど管理するのは少しだけ面倒です。
全国チョコレート業公正取引協議会の規定によれば、チョコレートと生チョコレートの最も大きな違いは成分量にあります。
全重量に対してチョコレート生地が60%以上、クリームが10%以上、水分が10%以上あるチョコレートが生チョコレートに分類されるのが特徴です。
次に生チョコレート、チョコレート、ガナッシュの違いについて解説いたします。
生チョコレート
全重量に対してチョコレート生地が60%以上、クリームが10%以上、水分が10%以上あるチョコレートが生チョコレートです。
生クリームや洋酒をチョコレートに練りこんで乳化させるため、水分量が多くなり滑らかな舌触りになるのが特徴です。
型に流して冷やし固めたチョコレートに上から全面にココアをまぶしつけて作ります。
チョコレート
チョコレートはカカオの種子のカカオ豆を発酵させ、焙煎したカカオマスを主に砂糖,ココアバター、カカオ脂、カカオバター、粉乳等を混ぜて練り固めたお菓子です。
カカオマスというのは非脂肪カカオ分の事です。
(チョコレートは美味しいですが、カカオマスは直に食べても苦すぎて美味しくありません)
カカオからとれた原料に粉乳と砂糖を加えて作る、優しい甘さと口どけが魅力的で一番ポピュラーなミルクチョコレート、ミルクが入っていなく、カカオマスと砂糖のみでできているため甘くなくて、素材の良さが引き立つビターチョコレート、カカオからとれたカカオバターという油分に砂糖、ミルクを混ぜて作ったホワイトチョコレート(苦みのあるカカオバターが入っていないためホワイトチョコレートは甘くなります)、第4のチョコとして話題になったルビーチョコレート(ピンク色で爽やかな酸味のある新種のチョコレートです)なんていうのも存在します。
ちなみに、スーパーの製菓コーナーによくあるクーベルチュールチョコレートはコーティング用のチョコレートとして使用するためのチョコレートです。
ガナッシュ
ガナッシュとは、チョコレートに生クリームなどを加えて乳化させ、滑らかなくちどけにしたものです。
チョコレートに生クリームなどを加えて乳化させるところは生チョコレートと同じですが、両者では用途が大きく違ってきます。
お菓子として成立している生チョコレートに対して、ガナッシュはあくまで生菓子や焼き菓子に使用する素材としての要素が強いのが最も大きな違いです。
(シュー生地にクレームディプロマット(カスタードクリーム+固めに立てた生クリーム)を加えることでシュークリームになるように、ガナッシュもお菓子の生地と合わせることでお菓子を完成に近づけることができます)。
後は、配合も生チョコレートとガナッシュは少し違くなっており、基本的にはガナッシュの方が生クリームを多く入れるのが特徴です。
生チョコの発祥
生チョコレートの発祥というと、なんとなくフランスなのかと思いますが、生チョコレートは日本で誕生したお菓子なんです。
神奈川県平塚市にある洋菓子店、シルスマリアオーナーシェフの小林正和さんという人が1988年に命名しました。。
生チョコレートを使用したレシピ
この項目では生チョコレートを使用したレシピを紹介いたします。
●レシピ●
ミルクチョコレート:250g
生クリーム45%:100cc
ココアパウダー:適量
下準備
チョコレートを細かく刻んでボウルに入れておく。
生クリームを沸騰させておく
オーブンシートを敷いたバットを用意する(ここに生地を流す)
- チョコレートを細かく刻んだボウルに沸騰した生クリームを一気に入れ、なめらかなクリーム状になるまで混ぜる。
- オーブンシートを敷いたバットに1のチョコレートを流しいれ、冷凍庫で1時間冷やし固める。
- 固まったらバットからチョコレートを外し、好みの大きさにカットする。
- 面にココアをまぶしつける。
※甘いのが苦手な人の場合はミルクチョコレートをビターチョコレートに変えても美味しく作れます。
市販の生チョコレートを3つほど紹介
この項目では人気の生チョコレートを紹介いたします。
ROYCE'(ロイズ) 生チョコレート [オーレ]2箱
ROYCE'(ロイズ)から販売されている人気の生チョコレートです。
お酒が入っているため、アルコールに弱い人は注意して購入しましょう。
神戸フランツ 神戸魔法の生チョコレート(R)・抹茶
上質なクリームと最高級の抹茶を贅沢にマッチングさせた生チョコレートです。
高級感もあるため、贈り物として購入するのもいいでしょう。
ニッカ 竹鶴ピュアモルト17年使用 ウイスキー生チョコレイト (1箱)
大人な生チョコレートを求めている人に最適な商品です。
熟成を感じる大人な香りと、優しい甘さがとても高い評価を受けています。
まとめ この記事のおさらい
- 生チョコレートとはチョコレート生地に生クリームや洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出した食べ物のこと
- 全重量に対してチョコレート生地が60%以上、クリームが10%以上、水分が10%以上あるチョコレートが生チョコレートに分類される
- 生チョコレートの歴史は1988年と非常に浅い