この記事では、ココア、ココアパウダーについて解説いたします。

寒くなってくると飲みたくなるのが温かい飲み物です。

その中でもココアは甘くてホッと一息つける飲み物の一つでしょう。

ここでは、ココアやココアパウダーの歴史やおすすめレシピ・商品も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

ココアパウダーとは何か

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

おすすめの市販のココアパウダー3選

ココアパウダーは一般にココアといわれる飲み物を作る元の粉をさします。

カカオマスからココアバターを絞り、細かく粉末状にしたものです。

ココアパウダーの種類

市販のココアパウダーには、砂糖が入っていてそのままお湯やミルクで溶けば甘い飲み物になるもの(調製ココア)と、砂糖が入っていないピュアココア、純ココア(脂肪分が22%以上、水分が7%以下でバニラ系の香料以外を含まないもの)と呼ばれるものがあります。

ピュアココアや純ココアは、飲み物としてだけでなく、お菓子やパンなどの味、風味づけとしても用いられます。

ココアという呼び名

ココアは英語でcocoaやhot chocolateです。

hot chocolateの単語からもわかるように、ココアの元はチョコレートと同じです。

cocoaとhot chocolateには厳密な区分や定義はなく、同じものをさしますが、人や地域によって呼び名が異なります。

ココアの歴史

ココアが誕生するまで

ココア、ココアパウダーの原料はカカオ豆です。

カカオ豆の原産地はブラジルのアマゾン川流域やベネズエラのオリノコ川流域といわれています。

元々、現地の人々はカカオの果実を食べていました。

果肉やパルプの部分だけを食べ、残りのタネは捨てていましたが、その捨てられていたタネが現在のカカオ豆です。

ある時、偶然、カカオの実に火が加わる事態が起こり、その際にカカオ豆が素晴らしい香りと味を出してくれる事実が発見されました。

その発見以降、カカオ豆は捨てられることがなくなり、すりつぶして飲まれるようになったといわれています。

ココアは王侯貴族の飲み物だった

ココアパウダーの原料であるカカオ豆の学名は「テオブロマ カカオ(Theobroma Cacao)」です。

これはギリシャ語で、意味は「神の食べ物」です。

古代、アステカ帝国(現・メキシコ中央部)では、ココア(当時は「ショコラトル」という名称)は王様の飲み物でした。

収穫されたカカオ豆を発酵、乾燥、焙煎させた後、石の上ですりつぶし、ペースト状にします。

このカカオペーストにバニラやコショウ、薬草、トウモロコシの粉などが加えられ、マイルドな飲み物にしてよく飲まれていました。

16世紀にヨーロッパへ

元々、ココアはカカオ豆の原産地である中南米で普及した飲み物でしたが、16世紀にヨーロッパに伝わりました。

アメリカ大陸を発見したコロンブスはカカオ豆に初めて出会ったヨーロッパ人だといわれています。

それまでヨーロッパにココアはなかったため、コロンブスはあまり興味を示しませんでした。

しかし、その後、スペイン貴族のコルテスがカカオ豆に興味を持ち、注目しました。

コルテスは、アステカ帝国の黄金などの富を目当てに現在のメキシコに渡ります。

その際、当時のアステカ王に会い、その時に王様が飲んでいたのがショコラトル(現在のココア)です。

ショコラトルは現在のココアとは異なり、苦く、バニラなどのスパイスで香りをつけたエナジードリンクのようなものでした。

その後、コルテスはアステカ帝国を滅ぼし、カカオ豆をスペインに持ち帰りました。

最初、スペインでは苦いショコラトルは受け入れられませんでしたが、バニラや砂糖を加え、味を調整することで、スペインの宮廷や上流階級で大流行していきます。

現在のココアパウダーの誕生

16世紀にスペイン、そしてヨーロッパ各地に伝わったココアですが、最初は酸が残る苦味と酸味の強い飲み物でした。

19世紀初め、これらの課題を解決し、今私たちが飲んでいるココア(ココアパウダー)の形にしたのが、ココアの会社で有名なバンホーテンです。

カカオ豆を焙煎して絞った時に脂肪分の多いココアバターが出てきます。

これらを取り除き、アルカリ成分を加えることで、ココアパウダーを中性でまろやかに仕上げました。

この工程は現在でもスタンダードな製造法として世界中で用いられています。

チョコレートの誕生

ココアパウダーはココアバターを取り除くことで飲みやすいものになりました。

しかし、飲料としては相性が悪かったココアバターもカカオペーストと砂糖を混ぜ合わせ、冷やし固めると、苦味もなくなり、固形物として非常に美味しいものに変化しました。

これが現在のチョコレートです。

ココアもチョコレートもカカオ豆から作られており、飲料用として製造されたものがココアパウダー、食用として固形物にしたのがチョコレートです。

ココアパウダーを使用したレシピ

焼きマシュマロを入れてカフェモカに

調整ココアとインスタントコーヒー、マシュマロ、牛乳を用意します。

まず、調整ココアとインスタントコーヒーを混ぜて、温めた牛乳を注ぎます。

少し焼き色がつくくらいまでマシュマロを焼いたら(トースターで60秒ぐらい)、ココアの上にマシュマロをのせて完成です。

ココアとバナナのパウンドケーキ

バター、牛乳、砂糖、卵、ホットケーキミックス、純ココア、バナナを用意します。

ボウルにバターを入れて、温めた牛乳で溶き、砂糖と卵、ホットケーキミックスを加えて混ぜましょう。

これを半分に分けて、1つにココアパウンダー、もう1つにバナナを加え、それぞれ混ぜます。

パウンドケーキの型にココアパウダーを加えたもの、バナナを加えたもの、それぞれを交互に入れてオーブンで30分焼いたら完成です。

おすすめの市販のココアパウダー3選

バンホーテン ピュアココア

ココアパウダーの製造法を発見したバンホーテンの会社のココアです。

世界的にも有名でコーヒーならバンホーテン!という方も多いでしょう。

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富澤商店 ココアパウダー 

おかし作りをしたことがある人なら一度は使ったことがあるおかし専門店、富澤商品のココアパウダーです。

純ココアなため、おかしを作る時にも使えます。

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森永 純ココア

森永からは純ココア以外にも甘い砂糖入りの調整ココアも売られていますが、こちらはおかし作りや飲料用としても使える純ココアです。

砂糖が入っていないため、好きな用途で使用することができます。

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ココアパウダーについてのまとめ

  • ココアパウンダーはカカオ豆から作られる
  • 原産地はブラジルやメキシコだったが、スペイン人によってヨーロッパに伝わった
  • チョコレートはココアパウンダーを作る時に不要だったカカオ豆の油が原料となっている
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