この記事では粉砂糖とは何かや、粉砂糖を使ったレシピ、おすすめの品について解説しています。

この記事を読むことで、粉砂糖について学べるとともに、粉砂糖を用いたレシピや市販の粉砂糖購入の検討が出来ます。

目次

そもそも粉砂糖とはなにか?

粉砂糖は別名パウダーシュガーまたは、粉砂糖とも呼ばれ、グラニュー糖を粉状に挽いて作られる、真っ白でサラサラとした粉雪のような粉末状の砂糖のことです。

雑味がなくケーキやクッキーなどの素材の味を損なわないため、生地のタネやアイシング、トッピングなどに使われます。

粉砂糖は粒子が細かいため、空気中の水分を吸いやすく、そのままだとすぐに固まってしまう事に注意が必要です。

粉砂糖にはいくつか種類があり、グラニュー糖100%の混じり気のない粉砂糖は純粉糖と呼ばれています。

オリゴ糖入り粉砂糖はオリゴ糖を加えてサラサラで固まりにくくしつつ、甘みは純粉糖と同じです。

粉砂糖に添加物を加えることで、サラサラと流動性を持たせた粉砂糖もあります。

コーンスターチ入り粉砂糖は、コーンスターチを2〜3%加えてサラサラの流動性を持たせていますが、生地を乾燥させる働きがあるため、マカロン作りなどには向きません。

トッピング用粉砂糖は「泣かない粉砂糖」と呼ばれ、水分を吸いにくく溶けにくくするために、粉砂糖の粒子を油脂コーティングしています。

粉砂糖の歴史

粉砂糖の始まりは18世紀後半のイギリスです。砂糖製造の機械化が進んで、粉砂糖またはアイシングシュガーと呼ばれるような非常に細かい砂糖が生産され始めます。

産業革命後の19世紀、ヴィクトリア女王時代に現在のアイシングと同じように、卵白と粉砂糖を練り合わせる技法がロイヤルアイシングとして確立し、その過程で粉砂糖製造もさらに発展しました。

世界では粉砂糖の元となるグラニュー糖が一般的によく使われますが、日本では上白糖(白砂糖)の消費量が最も多い事が特徴です。

上白糖は、和食料理で使われる醤油との相性の良い調味料の一つとしても使われる、日本だけの砂糖です。

日本において砂糖は、和食の調味料としてや、保存方法の一つとして、スイーツの甘味料やデコレーションとしても使われています。

おせち料理や寿司酢飯には、相当量の砂糖が使用されていることを知っている方も少なくありません。

同様に砂糖を調理に使用するタイ料理では、香辛料に深みを出すために使われています。

タイにおける砂糖の消費量は日本を上回っており、日本を含むアジア圏では甘味料としてだけではなく、調理にかなり使用されています。

一方、料理で砂糖はヨーロッパ圏ではあまり使用されません。

日本では肉じゃがのような煮込み料理は、砂糖を入れて肉を柔らかくしますが、ヨーロッパでは野菜と一緒にじっくり煮込むことで肉を柔らかくしています。

粉砂糖を使用したレシピ

以下では、食感の良さと上品な味わいが特徴で、生地とデコレーションの両方に粉砂糖を使用した「スノーボール」の作り方を紹介します。

スノーボール40個分の材料

以下では、スノーボール40個分の作り方を紹介します。

材料として、無塩バター100g、粉砂糖60g、アーモンドパウダー80g、くるみ50g、薄力粉120gを準備します。

粉砂糖は最後の仕上げにも使われるため、少し多めに用意しておくとよいでしょう。

ほろほろと崩れるような食感を楽しむために、純粉糖を使うのがおすすめです。

くるみは手に入れやすい素焼きタイプのくるみで十分でしょう。

スノーボールを作る下準備

無塩バターは、室温で柔らかくなるよう置いておきます。

薄力粉とアーモンドパウダーはそれぞれふるっておくとよいでしょう。くるみは香ばしさを出すために、オーブンを使って焼いておくのがポイントです。

160℃で予熱したオーブンでくるみを8〜10分程焼いておき、香りが出てきて少し色が濃くなったら、オーブンから取り出します。

手で触れるくらいに冷めたら、粗めに刻んでおきます。

スノーボールの作り方

柔らかくなった無塩バターをボールに入れて、クリーム状になるまで混ぜます。

泡立て器を使うとやりやすいでしょう。無塩バターがクリーム状になったところで粉砂糖を加えながら、空気を含ませるようにさらによく混ぜます。

粉砂糖が全体にしっかりと混ざったところで、薄力粉、アーモンドパウダーの順に加えながら、ゴムべらを使ってざっくりと混ぜます。

生地として粉っぽさがなくなったところで、くるみを加えて全体に混ざったところで生地の完成です。

天板にオーブン用シートを敷き、出来上がった生地を直径1.5cm程のボール状にして並べて、160℃で20分ほど焼きます。

焼き上がったボールの粗熱をとり、冷め切らないうちにバットに入れた粉砂糖を全体にまぶして出来上がりです。

市販でおすすめの粉砂糖

プティパ グラニュー糖100%純粉糖はアイシングやマカロンに良い

プティパ グラニュー糖100%純粉糖は、さとうきびとてんさいが原料で、コーンスターチ等の添加物が含まれていない純粉糖です。

アイシングにはもちろん、マカロンにも向いています。チャック付きで保存しやすく、量が250gで使いやすいサイズです。

cotta オリゴ糖入り粉砂糖は固まりにくいのが魅力

cotta オリゴ糖入り粉砂糖は、オリゴ糖が配合された固まりにくい粉砂糖です。

コーンスターチ配合とは違って甘味や焼き上がりが純粉糖と同等のため、マカロンやケーキにもおすすめです。

1kgの量に対して安価であるため、頻繁にお菓子作りする人も安心して使うことが出来ます。

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日新製糖 カップ印 粉砂糖は幅広い使い道と安さが魅力

日新製糖 カップ印 粉砂糖は、オリゴ糖が配合されサラサラとして扱いやすく、クッキー、アイシング、マカロンと幅広く使える品です。

安価に購入できるのも魅力でしょう。

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粉砂糖についてのまとめ

  • ヨーロッパ、イギリスを中心に18世紀後半ごろ砂糖製造の機械化と共に製菓技法が発展し、グラニュー糖を挽いてできた粉末状の砂糖を粉砂糖として使われるようになります。
  • 粉砂糖は水分を吸いやすいため、グラニュー糖だけの純粉糖と、添加物としてオリゴ糖やコーンスターチを配合することでサラサラと扱いやすくした粉砂糖があります。
  • クッキーやケーキ、マカロン等の作るお菓子によって粉砂糖を使い分けましょう。
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