この記事では、洗濯物を干す際に欠かせない物干し竿について解説いたします。
物干し竿は一見どれも同じようにみえますが、材質や長さ、耐荷重などは使用環境に応じたものを選ばなくてはなりません。
ここでは、物干し竿の選び方をはじめ、屋外用・屋内用それぞれの物干し竿のおすすめ品を紹介いたします。
物干し竿の選び方
屋外・屋内どちらで使用するのかを考える
物干し竿は屋外で使用する場合と屋内で使用する場合とでは選び方が異なります。
まず、屋外で使用する場合には、紫外線や風雨に強いものを選びましょう。
その中でも、樹脂でコーティングされた物干し竿であればお手入れも簡単で腐食もしにくいため長持ちします。
また、屋外での使用はより長い物干し竿が必要になることが多いため、弾力性があり折れにくいことも大切です。
一方、屋内で物干し竿を使用すると、丈夫であってもステンレスやアルミがむき出しのものは生活感が出てあまり見た目がよいとはいえません。
そこで、屋内で使用する物干し竿はシンプルなカラーでコーティングされたものや、スタイリッシュなデザインの室内専用のものがおすすめです。
さらにカラーも壁の色やインテリアの雰囲気とと合わせて選ぶことで部屋になじみ、物干し竿としてだけでなく、洋服掛けなどとしても代用することができます。
ただし、室内向けの物干し竿は紫外線や雨に弱い製品もあるため、屋外と共用するのは避けたほうがよいでしょう。
素材を確認する
物干し竿の素材は、主にステンレススチール、オールステンレス、アルミの3つです。
ステンレススチールは錆びにくいステンレスを使用していますが、これはスチールパイプにステンレスを捲いたもので、安価な反面内部に錆が発生することがあります。
そのため、より丈夫な物干し竿を選ぶのであればオールステンレスがおすすめです。
また、アルミはオールステンレスと同等かそれ以上に錆びにくく、軽くて扱いやすいほか、マットで見た目も上品な「アルマイト加工」された製品は手入れもしやすくなっています。
ただし、価格がオールステンレスと比較して、およそ2倍と高価で扱いやすい反面、軽くて風にも飛ばされやすいため、注意しましょう。
長さを確認する
物干し竿を選ぶ際、短いものと長いものでどちらにするか迷った場合は長いものを選びましょう。
短いとバランスが悪く中央部が曲がったり、洗濯物が一方に片寄りやすくなる可能性があるからです。
基準として、物干し竿の長さは全長が2.5m程度のものであれば、物干し台の竿受け部分から両端がおよそ25cmほど出るものを選びます。
また、これよりも長い3.5mまでの物干し竿なら30cm以上、4m以上であれば50cm以上両端が出るものを目安にするとよいでしょう。
耐荷重をチェックする
多くの物干し竿は、耐荷重10kg前後であることが一般的です。
そのため、一見丈夫そうな物干し竿でも、耐荷重を超えると曲がったり折れたりする危険性があることから、洗濯物の重さを考慮し、適切なものを選ばなくてはなりません。
目安としては1人分の洗濯物の容量を約1.5kgとし、洗濯後は水分を含んでおよそ1.5倍程度の重さになると考えましょう。
また、布団を干す場合なら、1枚でも水分を含んでいれば5kgを超すことがあるため、より耐荷重の大きな製品を選ぶ必要があります。
伸縮機能を確認する
物干し竿には伸縮するものとそうでないものがあります。
現在販売されているほとんどの物干し竿には、運搬をしやすくするために伸縮機能があるでしょう。
一方、一部伸縮機能のない物干し竿は変形が起こりにくく丈夫ですが、マンションなどではエレベータに持ち込むことができません。
そこで通常は伸縮機能のあるものを選ぶことになります。
ただし、長さが「2.2~3m」といった形で表記されていても、実際にはジョイント部分の強度の問題から3mいっぱいまで使えるわけではありません。
そのため物干し竿は、最大長からやや短い状態で使うことを想定しておく必要があります。
そのほか、物干し竿には2本の竿をつなげる継ぎ伸縮タイプのものもありますが、こうした製品も伸縮の仕方が異なるのみで、強度的にはほとんど差はありません。
屋外用の物干し竿のおすすめ
豊臣金属株式会社 太い伸縮竿 物干し竿
耐久性抜群の硬質アルミ製で錆びにくい安心の日本製物干し竿です。
最大3.6mまで伸ばすことができ、様々な物干し台に合わせやすくなっています。
カラーバリエーションも豊富なため、庭の雰囲気に合わせやすいのも特徴です。
日本ハンガーボード オールステンレス 継ぎ物干し竿 TSP-30
キズに強く清潔に使えるオールステンレス製の物干し竿です。
3つのパイプをつなぐことで最大3mの物干し竿として使用できます。
移動や収納の際には分割して短くできるため便利です。
積水樹脂 物干し竿
確かな品質と技術力で半世紀にわたり支持され続けているロングセラーの物干し竿です。
ステンレス箔を鋼管に被覆しているため、錆に強く美しいまま使用できます。
ひねって伸ばすだけで1.7~3mのどの位置でも固定でき、伸ばしきっても脱落しないので安心です。
IRIS OHYAMA ステンレス物干し竿 ハンガー掛付ジョイントタイプ SU-300HJ
コンパクトで持運びやすい継ぎタイプの物干し竿です。
間隔を保って干すことができる便利なハンガー掛け付きなため、ハンガーに掛けた洗濯物が風で移動しません。
両端が伸縮し、短く使う際もバランスがとりやすくなっています。
屋内用の物干し竿のおすすめ
様豊臣金属株式会社 室内用 白い水玉 伸縮ものほし竿
水玉模様がおしゃれな室内用物干し竿です。
全12色で、雨の日の部屋干しも楽しくなります。
子供部屋の部屋干し用のほか、一人暮らしやリビングのコート掛けとしてもおすすめです。
NASTA ランドリーポール 室内専用 KS-NRP003-17P-GR
アルミニウム素材で軽量なため、女性でも簡単に取り扱える室内専用の物干し竿です。
清潔感がありインテリアにも調和しやすいホワイトカラーとなっています。
物干し竿を吊り下げる別売りのナスタ・エアフープとセットで使用することで、よりすっきりとした部屋干しが可能です。
川口技研 ホスクリーン 室内用物干 QL-23-W
ポールが四角い室内干し専用の物干し竿です。
ハンガーに2点で触れることで、丸いポールよりもハンガーの向きが揃いやすく洗濯物同士がくっつかないため乾きやすくなっています。
竿の先端は柔らかい素材で家具などを傷つけません。
IRIS OHYAMA 物干し 室内物干し竿 KM-270
エンドキャップに長押(なげし)フック面とフラット面の2つがある伸縮タイプの室内用物干し竿です。
これにより長押のある家屋では溝に差し込むことでしっかり固定できます。
また、家具などに渡して使用する場合は、フラット面を下にすることで物干し竿が転がりにくく便利です。
物干し竿についてのまとめ
- 物干し竿はまず屋外で使用する場合と屋内で使用する場合とで選び方が異なります。
- そのうえで素材や長さ、耐荷重、伸縮機能の有無などを基準に選びます。