この記事では、コンパスの種類や上手に使うコツ、おすすめの商品を紹介します。

円を製図するときに必要なコンパスですが、どのように選ぶべきか悩む人も少なくありません。

この記事を読むことで、安全で使いやすいコンパス購入の検討ができます。

コンパスの種類

鉛筆タイプは筆圧の強い人におすすめ

鉛筆を挟んで使うタイプのコンパスは、筆圧の強い方におすすめです。

力加減のコントロールが難しい小学生が鉛筆タイプを使うのも、芯が折れにくく安定して安全に使えることが理由です。

シャーペンタイプは正確で細い線を描ける

シャーペンを挟んで使うタイプのコンパスは、シャーペンに使い慣れている方や、細い線で円を描きたい場合におすすめです。

線の細さから、鉛筆よりも正確な円を描けることも特徴で、仕事の製図でも使われることが多いタイプです。

芯タイプは最も正確に円を描けるが扱いづらい

芯を挟んで使うタイプのコンパスは、建築・建設関係などで製図をする方におすすめです。

鉛筆やシャーペン以上に正確な円を描けることが最大の特徴ですが、やや扱いが難しいことがデメリットでしょう。

使用前に正しく芯を削り、適切なセットで使わないと円が歪んでしまいます。

両針タイプは寸法測定や転記に使う

両針タイプのコンパスは、「ディバイダ―」とも呼ばれ、寸法測定・転記をするときに使用します。

両脚が針になっており、寸法の測定をスピーディかつ精密におこなうことが可能です。

等間隔に点を打ちたいときなどにも便利ですが、精密さが求められない場合は、一般的なコンパスを代用するとよいでしょう。

コンパスの選び方

収納のしやすさで選ぶ

コンパスは、商品によって収納の方法が変わります。

収納ケースがセットになっている商品や、コンパスのみの商品など、種類はさまざまです。

学生や製図関係の仕事でコンパスを頻繁に使う方は、ペンケースに収納できるスリムなタイプを選ぶとよいでしょう。

コンパクト設計のコンパスや、ペンタイプのコンパスなども販売されています。

ペンタイプの形状はペンそのもので、コンパス収納時にはペンとして使うことが可能です。

文房具を出しっぱなしにしがちな方でも、机の上で散らかる心配がありません。

安全性で選ぶ

コンパスは円の製図用も、寸法測定用にも針が付いています。

針部分にキャップが付いているタイプや、ケース収納できるタイプだと安全でしょう。

小学生などはもちろんのこと、製図の仕事をしている社会人の方でも、安全性に配慮して選ぶ必要があります。

セット内容のチェック

コンパスは商品ごとにセット内容が異なるため、購入時にはしっかりと内容をチェックしておく必要があります。

コンパス・ディバイダーなど、製図に必要なアイテムが揃っているセットや、分度器など学生向けの文房具セットになっているタイプもあるでしょう。

コンパスは、先ほど挙げた「鉛筆」や「シャーペン」などのほか、「烏口(からすぐち)」で使用するタイプもあります。

差し替え式の商品を選ぶと、用途に応じて使い分けることが可能です。

収納ケースが付いていない商品もあるため、必要な場合には確認することが重要でしょう。

「何が必要か」「どこで使うか」など、ニーズに合った商品を選ぶことで使いやすくなります。

コンパスをうまく使うコツ

針を固定する

コンパスを使用するときに、針が動いてしまうと正確な製図ができません。

しっかりと中心にコンパスの針を固定し、針がすべらないように配慮して使うとよいでしょう。

コンパスを使用する紙の下にゴム製のシートを置き、針が刺さるようにして使うのもおすすめです。

同じ個所から数回にわたって円を描く場合には、「中心器」を利用すると紙に穴を開けることなく、何度でも正確に中心を保つことができます。

持ち方に注意

コンパスは、正しい持ち方で使用することによって、きれいな円を製図することが出来ます。

コンパスの針を差したら、脚のつまみ部分を軽く持ち、スムーズに回転させて使います。

手首ごとひねってしまうとコンパスの回転がスムーズにいかないため、つまみだけを回すイメージです。

素早く一気に描く

コンパスで美しい円を製図するコツは素早さです。

ゆっくりと回転させていると、中心がズレてしまったり、円が途切れてしまったりというリスクがあります。

重心をかけるのは針のほうで、芯や鉛筆の側ではない事にも注意が必要でしょう。

針に意識を向けながら、軽くつまんで一気に回すと、きれいな円の製図ができます。

製図におすすめなコンパス

ステッドラー 551-01は様々な使い方が可能

ステッドラー 551-01は、ドイツの老舗文房具メーカー「ステッドラー」から販売されている商品です。

ネジを調整して脚を開脚する中車式が最大の特徴で、しっかりと固定されるため、線がブレることなく製図する事ができます。

建築関係など、特に精密さを求められる円の製図に役立ちます。

ペン先を針に付け替え、ディバイダーとしても使用できる点も魅力でしょう。

曲線カットに使える「フレキシブルカッター」の装着も可能であるため、一本で幅広い用途が可能です。

材質も耐久性に優れたタイプを採用しており、高いクオリティーと都会的で洗練されたデザインが魅力です。

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クツワ CP208は安全性に高い評価を得ている

クツワ CP208は、児童向けの文房具をメインで扱うメーカー「クツワ」から販売されている、ノック式シャーペンタイプのコンパスです。

ヘッド部分がフラットになっているため、芯を出しやすく、使う際のストレスを軽減してくれます。

キッズデザイン賞を受賞するなど、安全性でも高い評価を得ている点も魅力でしょう。

針をカバーするキャップも本体にくっついているタイプであるため、紛失の心配がありません。

自動中心器を搭載することによって、垂直に持ちやすく仕上がっているのも魅力です。

小学生から高校生までの学生はもちろんのこと、大人の予備としてもおすすめ出来るシンプルなコンパスです。

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コクヨ コンパス TZ-CSS5Nは本格的な製図用の品

コクヨ コンパス TZ-CSS5Nは、文房具メーカー「コクヨ」による、本格的な製図用のコンパスセットです。

製図に必要な基本用具がすべて揃ったセットで、2種類のコンパス・ディバイダー・分度器などが入っています。

カバンの中に入れてもかさばらず、飽きのこないスタイリッシュなデザインも魅力の品です。

コンパスを製図に使う場合のおすすめのまとめ

  • 円を製図するコンパスの種類には「鉛筆」「シャーペン」「芯」のタイプがあります。筆圧の濃い人や小学生は鉛筆タイプ、細い線で正確に描きたい人はシャーペンタイプがおすすめです。芯タイプはもっとも正確な製図が出来ますが、扱いが難しいため一般向きではありません。
  • 寸法の測定・転写に使うコンパスはディバイダーとも呼ばれ、両脚が針になっています。スムーズに長さを測りたいときや、製図関係の仕事をしている方が活用するアイテムです。
  • コンパスを選ぶときには、収納のしやすさや安全性を考慮して選ぶとよいでしょう。商品によってセット内容が異なるため、自分に必要なアイテムが揃っているかどうかの確認も大切です。
  • コンパスは、ゆっくり時間をかけて描くと、円が途中で切れたり針がズレたりしてしまいます。美しく円を製図するコツは、針をしっかりを固定し、つまみ部分を軽く持って一気に回すことです。