この記事では、ガムテープの種類や貼り方、ガムテープのおすすめ品などを解説します。
引っ越し作業などの梱包作業には欠かせないガムテープにはいくつかの種類があり、耐久性や粘着性、使い勝手などが種類によって異なります。
この記事を読むことで、梱包に合ったガムテープを選び、引っ越し作業を効率よく進めることができます。
ガムテープの種類
ガムテープには、「クラフトテープ」「布テープ」「OPPテープ」「養生テープ」の4つの種類に分類されます。
ガムテープの種類それぞれの以下の特徴を把握し、引っ越し作業に適したガムテープを選ぶことが大切です。
クラフトテープは最もポピュラーな品
クラフトテープは、紙を素材にして作られたガムテープで、一般的に最もポピュラーで幅広い用途で使われているタイプです。
特徴としては、粘着力が弱いので剥しやすい、封筒類などにも使える、価格帯が安い事があり、お手頃で使い勝手が良いことがメリットです。
使い勝手良いタイプのガムテープですが、梱包の強度を高めるための重ね貼りができない、粘着力が弱いため梱包が剥がれてしまうなどのデメリットもあります。
引っ越し作業に使う際は、軽いものを梱包する場合や、お茶碗などの割れ物を新聞紙で包む際の補強材など、他のタイプのガムテープと使い分けをすることがおすすめです。
布テープは粘着性と耐久性が高い
布テープは、布製のガムテープで、粘着性と耐久性が高く、それでいて手でも綺麗に簡単に切れるなど、引っ越し作業では使いやすいタイプのガムテープです。
クラフトテープとは異なり、重ね貼りもできるため梱包の強度も高められる上、粘着力も高いためテープが剥がれてしまうこともありません。
耐久性と粘着力共に、ガムテープの中では高く重い物の荷造りにも適しているため、引っ越し作業においてメインのガムテープとして使うのにおすすめです。
OPPテープは強度が高く耐水性もある
OPPテープは、ビニール素材のガムテープです。セロハンテープの粘着性を上げて面積を増やしたテープとイメージすればわかりやすいでしょう。
布テープの次に強度が高く、耐水性にも優れているので梱包作業に向いているテープです。
梱包作業に適したテープではありますが、布テープやクラフトテープとは異なり、手で簡単に切ることはできず、ハサミやカッターナイフが必要になるなど、手間が必要になってしまう点はデメリットでしょう。
養生テープは梱包には向かない
養生テープは、工事中に建物が汚れたり、近隣にペンキなどの塗料が飛散しないように、覆いなどをかけて保護する事を目的としたガムテープです。
マスキングテープとして使われているタイプです。
梱包よりも養生を目的としたテープであるため、壁やサッシなどにテープの痕が残らないように粘着性は低く作られており、手作業がしやすく手で切れるほど強度も低いため、引っ越し作業などにはあまり向いていません。
引っ越しに向いているガムテープ
メインは布テープを使う
引っ越し作業では、小さいものから大きいものまでさまざまなものを梱包するため、粘着性が高いことや使い勝手が良いことが、ガムテープを選ぶポイントです。
布テープは粘着性が高く、手で簡単に切れるなどの使い勝手もよいため、引っ越し作業に最も適したガムテープです。
大きい段ボールにたくさんものを詰め込む際、粘着性の弱いクラフトテープだと、重量に耐えられず底が開いてしまうこともあります。
しかし、粘着性の高い布テープであれば、ある程度の重量にも耐えられる上、必要であれば重ね貼りをして梱包の強度も高めることができます。
割れ物の補強にはクラフトテープ
コップやお茶碗などの割れ物は、引っ越し作業の際、新聞紙やプチプチなどのエアクッションなどで包んで補強しますが、かさばらせないためにクラフトテープで固定するのがおすすめです。
クラフトテープは新聞紙などの紙や、エアクッションなどのプラ製品とも相性が良く、またOPPテープやセロハンテープとは違い、手で簡単に切ることができるため、使い勝手にも優れています。
引っ越しでのガムテープの貼り方
ガムテープの貼り方には、「I型」「H型」「十字型」などがあり、貼り方それぞれによって梱包した際の強度が異なります。
I型はガムテープを1本貼りする貼り方
I型は、ガムテープを1本貼りする貼り方です。
底と蓋どちらもシンプルに貼るだけであるため、作業効率が上がりますが、重量が重いものを梱包する際は強度に不安が残ります。
作業効率が良いため軽いものを梱包する際には便利でしょう。
H型は重いものの梱包によい
H型は、I型で封をした後に、両サイドの隙間をガムテープで塞いでHのような形でテープを止める貼り方です。
底面の隙間全てをガムテープで塞ぐため、重量が重いものを梱包した際に最も効果的です。
底面にテープを3ヶ所貼る必要があるため、その分コストが必要になります。I型に比べて作業効率が落ちる点にデメリットがあります。
コスト面や作業効率面でデメリットはありますが、大事なものを梱包する引っ越し作業では、おすすめの貼り方のひとつです。
十字型はバランスの良い貼り方
底面を十字型にすることで梱包強度を高める方法で、H型に比べ強度は劣りますが、作業効率的にはH型よりも優れています。
強度、コスト面、作業効率面から見ても、一番バランスの良い貼り方でしょう。
引っ越しで使用するガムテープのおすすめ
引越し用でガムテープを選ぶ際は、「粘着力の高さ」「テープの耐久性」「使いやすさ」の3つがポイントです。
以下では、これら3つのポイントを踏まえて、引っ越しで使用するガムテープのおすすめを解説します。
ニチバン 布テープ 50mm×25m 5巻パック 12150-5P 黄土は使い勝手の良さが魅力
ニチバン 12150-5Pは、老舗テープメーカーである「ニチバン」の良質な布タイプのガムテープです。
引っ越し作業ではひとつのガムテープでは足りませんが、ニチバン 12150-5Pは5個セットのお得タイプであるため、ガムテープを多く使う場合でも安心して選ぶことが出来ます。
粘着力も高く、使い勝手にも優れているため、引っ越し後に余ってしまっても日常的な作業に使える品です、
TERAOKA カラーオリーブテープは色分けできる
TERAOKA カラーオリーブテープは、重梱包用に作られた「寺岡製作所」の布タイプのガムテープです。
手で簡単に切ることができ、粘着性も高いため、引っ越し作業にもおすすめのガムテープでしょう。
黒色や赤色、白色や黄色など、カラーバリエーションも豊富であるため、引っ越し作業で物を分ける際も、色を使い分けて使用すれば便利な品です。
3M 315DSNjはOPPテープのデメリットを解消した品
3M 315DSNは、強度と耐水性に優れたOPPタイプのガムテープです。
OPPテープは手で簡単に切ることができないため、引っ越し作業にはあまり向いていませんが、テープカッターが付いているため、OPPテープのデメリットを解消し、使いやすさを向上させています。
使い勝手が良くないと言うデメリットを解消し、OPPの特性の活かした強度と耐水性は、引っ越し作業にもおすすめです。
引っ越し作業用のガムテープについてのまとめ
- ガムテープには、「クラフトテープ」「布テープ」「OPPテープ」「養生テープ」の4つの種類があり、種類によって特徴が異なります。
- 引越し作業に適したガムテープは、強度が高く手でも簡単に切れる「布テープ」が最も適しています。
- 引越しでガムテープを使う際は、梱包の強度を高めるためにも、「H型」や「十字型」の貼り方がおすすめです。
- 手で簡単に切れないOPPテープでも、テープカッターなどの付属品を使えば、使い勝手も良くなり、引っ越し作業でも使いやすくなります。