ニュースや新聞などで使われる白物家電という言葉は、なんとなくわかっていてもしっかり意味を把握していない人も多いでしょう。

ここでは、白物家電とは、シャープの白物家電国内生産撤退について、白物家電のメーカーや英語表現などをご紹介します。白物家電の言葉の意味をしっかり理解できます。

白物家電とは

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

キッチン家電の売れ筋

白物家電は、家庭用の電化製品で、主に家事の負担を減らしてくれる製品を広く指した言葉です。情報や娯楽に関した電化製品にも、白物家電といわれるものもあるでしょう。

白物家電は、普及し始めたころには見た目が白いものが多かったことに言葉が由来しています。今でも白物家電とは言われても、見た目の色は白以外の電化製品も多いあります。

白物家電の例

代表的な白物家電には、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などがあるでしょう。

調理器具で言えば、電子レンジ、トースター、ホームベーカリー、炊飯器やコーヒーメーカーなども白物家電です。空調関係では、エアコンはもちろん、空気清浄機、ヒーターや扇風機なども白物家電に入ります。アイロンや温水洗浄便座、食器洗い機やヘアドライヤーなども含まれるでしょう。

シャープは白物家電国内生産撤退

白物家電の国内出荷額は減少していないにも関わらず、シャープは大きな決断を下しました。

2019年9月までに、白物家電の大型冷蔵庫を国内生産から海外生産に完全に切り替えることを発表しました。これにより、シャープの白物家電は企画や研究開発は国内、生産自体は海外となるでしょう。

シャープは拠点を海外に移転しましたが、国内での白物家電の出荷額はアップしています。これは、各白物家電の単価がアップしたことに起因していると言われています。共働きなどで、家事の負担を減らしたい世帯が増えているので、多少単価が高くても購入に踏み切るようになったのです。

しかし、好調なマーケットにも関わらず、シャープだけでなく他の白物家電メーカーも、営業利益が減っているところが多くみられます。単価が高い白物家電が売れているのに、営業利益が減っているということは、ひとつひとつの白物家電の利益はそう大きくないと考えられるでしょう。

少しでも白物家電の生産コストを抑えて営業利益を上げていくには、人件費などが安い海外を拠点に生産を続ける方が現実的なのです。

白物家電のメーカー

白物家電の大手メーカーといえば、パナソニック、日立、シャープ、東芝、三菱電機などでしょう。2017年の売り上げからいうと、トップシェアを占めるのはパナソニックです。先に白物家電の単価アップについて触れましたが、パナソニックでは白物家電に関して、他社との差別化を図るためにプレミアム路線を打ち出しています。

大手に続き人気があるのは、白物家電の中でも比較的小さめの家電で安いものを得意とするメーカーでしょう。たとえば、アイリスオーヤマ、ハイアール、LG、アクアなどがあります。

また、特定の白物家電に特化しているメーカーでは、ソニー、象印、タイガー、富士通、ツインバード、キャノンやNECなども家電メーカーとして知名度があるでしょう。

どの白物家電でも、日本の大手メーカーが大きなシェアを占めていますが、例外が掃除機です。掃除機では、ダイソン、ルンバのiRobot、エレクトロラックスなどの海外メーカーも人気があります。

では、実際にどのメーカーのどんな白物家電が人気なのか、いくつか例を紹介します。

キッチン家電の売れ筋

すでに完成されたキッチン家電が多い中、まだまだ進化しているのがオーブンレンジでしょう。多機能な高級オーブンレンジが発売されていますが、ベストセラーになっているのは中堅クラスの一品です。

ウォーターオーブン「ヘルシオ」が話題になったシャープでは、ヘルシオに似た機能をもつ中堅クラスオーブンレンジもあります。

シャープ 過熱水蒸気オーブンレンジ 2段調理 31L

スチームとオーブン過熱を組み合わせて、おいしくヘルシーに仕上げることができると評判のシャープのオーブンレンジです。熱風コンベクションで庫内を一気に温められるので、お菓子やパンをおいしくつくることもできます。

また、毎日の生活に役だつ冷凍食品の温めは、ボタンひとつでセンサーが作動し、時間設定などをしなくても上手に仕上がります。レビューでは、コスパのいい製品と高評価です。価格は23,000円ほどでしょう。

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生活家電の売れ筋

生活家電の中で、国内メーカーが強いのは洗濯機でしょう。根強い人気の縦型洗濯機では、日立、パナソニック、東芝の3社が人気です。その中でも、静音性と節水性が高い日立は、支持が厚いメーカーです。

日立 タテ型洗濯乾燥機 ビートウォッシュ 8kg

日立の縦型洗濯機は、洗浄方法とすすぎに特徴があります。ビートウォッシュは、節水できる洗浄のはしりと言えます。

洗濯槽の底に工夫がされており、衣類を持ち上げて洗うイメージで少ない水で洗浄を可能にしています。また、庫内で水を循環させてじゃぶじゃぶ洗う方式も、節水につながりつつ洗浄の日立といわれるほどの洗浄力も誇るでしょう。家族でも十分に使える8kgの洗濯機で、価格は96,000円ほどになります。

理美容家電の売れ筋

理美容家電に強みを発揮しているのは、白物家電でリードメーカーでもあるパナソニックです。先に紹介したように、白物家電のメーカーは利益を減らしているところが多い中、パナソニックは増収を達成しています。それを支えているのが、理美容家電だと言われています。

パナソニック ヘアドライヤー ナノケア ピンクゴールド

パナソニック自慢のナノケアを使ったドライヤーは、これだけで仕上がりが艶やかなだけでなく、髪質の向上につながると人気です。ドライヤーひとつでここまで違うと実感するレビューの多さに驚くことでしょう。

価格は14,000円ほどと、ドライヤーとしては決して安くはないですが、その価値があるといえるでしょう。

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空調家電の売れ筋

掃除機で人気のダイソンですが、最近では空調器具でも人気です。特に、シーズンレスに使える空調器具は、一台で3つの家電として活躍してくれるので便利さは魅力的でしょう。

ダイソン 空気清浄機能付 ヒーター dyson Pure Hot + Cool Link

価格が55,000円と高価ですが、温風ヒーター、冷風扇風機、空気清浄機の機能を持つのでコスパはいいと言えるでしょう。また、スマホと連動、スケジュールをスマホでも管理し遠隔操作までできるのも魅力です。今までにない白物家電として、デザインのよさも含めて使える白物家電です。

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白物家電の英語表現

英語での白物家電は、“white goods”といいます。しかし、この英語表現は、どちらかというと日本で使われる英語表現で、英語圏の人たちにはわかりにくい言葉です。

英語圏では、家電であれば“Home appliance”といいます。白物家電は、家電の中でも一般的な家電を指すと理解すれば、白物家電を“major home appliance”ということはできるでしょう。

白物家電のまとめ

  • 白物家電は、家庭用の電化製品で、主に家事の負担を減らしてくれる製品を広く指した言葉です。白物家電には、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、トースター、エアコンなどがあるでしょう。
  • 白物家電の国内出荷額は減少していないにも関わらず、シャープは大型冷蔵庫を国内生産から海外生産に完全に切り替えることを発表しました。国内での白物家電全体が好調ですが、営業利益が減っているメーカーが多くみられます。
  • 白物家電の大手メーカーといえば、パナソニック、日立、シャープ、東芝、三菱電機などでしょう。
  • 白物家電の英語表現は、“white goods”、または “Home appliance”といいます。