J12(ジェイ トゥエルブ)の概要と歴史
CHANELは、1910年にパリで開いた小さな帽子店が始まりです。創始者であるガブリエル・シャネルをはじめ、歴代のデザイナーはこれまでに無いファッショナブルな洗練されたデザインの洋服やバッグ等数々の名作を生み出してきました。
そんなCHANELが、2000年に新しく発表したのが腕時計「J12(ジェイ トゥエルブ)」です。
ココ・シャネルの哲学でもある「ムダなものはそぎ落とす」という理念のもと、それに通じるシンプルかつ風格あるデザイン性と、実用性の高さが掛け合わさった腕時計です。
「J12」の開発を手がけたのは、CHANELに50年に渡って在籍していたデザイナーのジャック・エリュです。ココ・シャネルの遺伝子を受け継ぎCHANELというブランドを知りつくした彼は、CHANEL初となるセラミック素材を使ったスポーティーな腕時計を生み出しました。
誕生から11年目の2011年、「J12」は新たな1歩を踏み出しました。
これまでの黒、白のハイテクセラミック素材に加え、新ケース&ブレスレット素材、セラミックにチタンを混ぜたチタンセラミック素材を取り入れたシリーズが加わりました。
この新色はクロマティックカラーと呼ばれ、ダイヤモンドパウダーで磨き上げる事で、特別な輝きを見せる時計になりました。受けた光を反射する際、七色の虹のような煌めきが見られます。
この特別な煌めきがこの時計の最大の特徴と魅力です。この素材は高い硬度を持ち、傷が付きにくいという特徴も備えています。
J12(ジェイ トゥエルブ)の特徴
ラウンドケースの中央に「CHANEL」のロゴが表記されており、それを囲うように細かい線が入った円が描かれているのが「J12」のデザインの特徴です。
これは、ジャック・エリュが好んでいた鉄道の線路をモチーフにしたものです。また、一見、オーソドックスなラウンドタイプの腕時計に見えますが、ブレスレット部分のコマがひとつひとつラウンドしており、全体にボリューム感を持たせた造りとデザインになっています。
このような腕時計のコマは直線というのが一般的であった中で、あえて盛り上がったようなラウンドデザインにする事により他の腕時計にはない個性とフィット感を生み出しています。
当時の腕時計からすると「J12」は色使いもかなり斬新な物でした。
ベルト部分から文字盤にいたるまで全て黒一色、白一色というモノトーンでデザインされた珍しいカラーのアイテムです。
現在のCHANEL「J12」は誕生当時から変わらないベーシックなモデルから、ゴージャスな時計等、合計100種類以上ものラインナップを展開しています。”
J12(ジェイ トゥエルブ)の価格帯
CHANEL J12
600,000円~
誕生当時から定番で長年愛され続けている、J12のスタンダードモデルです。ホワイトのハイテクセラミックに、ブレスレットはステンレススティールが採用されています。
また、CHANEL初の試みだった200m防水機能も備えており、傷に強いセラミック製のボディも特徴の腕時計です。
カラーはのボディ、インデックス共に白か黒の一色で統一されており、シンプルな三針のJ12はどんなシーンにでも幅広く使える万能アイテムです。ムダを極限までそぎ落としたココ・シャネルの信念を思わせる様な傑作の時計です。
CHANEL公式サイトでは価格は60万円~ぐらいでした。