一眼レフカメラを買っては見たものの、思うような写真が撮れない。そんな悩みを抱えてる人も多いはずです。

しかし、写真撮影は、一眼レフカメラだから上手になるものではありません。プロのような仕上がりの写真には、良い写真が撮れる基本的なコツがあります。そのコツをマスターしなければ、いつまで経ってもプロのような写真は撮れません。

ここでは、カメラ初心者がマスターすべき撮影のコツについて紹介します。

主役をどう撮るかを決めよう

「つまらない写真」に多いのが、「何を撮っているのか分からない」というものです。漠然とした風景やカラフルな雑貨など、見た目そのままの写真を撮ってしまうのが初心者によくあるパターンです。

カメラ撮影のもっとも核となるものは、「主役を決める」ことです。ファインダーの世界の中で主役を決め、それを「どう撮るか」を考えます。

例えば、風景なら、「太陽」「雲」「民家」「看板」「人」など自分が表現したい主役を選びます。そして、その主役をどう撮るかを決めます。

「どう撮るか」は、カメラ位置の選択ともいえます。どのポジションから撮るのが主役がもっとも魅力的に表現できるかを、カメラ位置やアングルなどを変えて探してください。

まずは、何をどう撮るかを明確にしましょう。

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初心者のためのカメラ撮影の4つのコツ

一眼レフカメラは、一般的なデジカメと違って形も大きくズッシリとした重さがあります。また、さまざまなダイヤルやボタンがあるので操作も迷いがちです。

初心者が上手に撮るために、最低限マスターしておきたいコツが4つあります。この4つさえをきちんと実践できれば、誰でも一眼レフカメラで上手な写真を撮ることが可能です。

カメラを正しく持つ

一眼レフカメラにも手ブレを補正する機能はありますが、安定した画像を得るためにはしっかりとカメラが固定されることがベストです。

そのためには、両手でカメラを持ちしっかりと両脇を締めることが大切です。両脇がきちんと締まっていないと手ブレがおきやすくなります。

右目でファインダーを覗くのが基本です。これは左目で覗くと右目がシャッターを押す指で隠されて見えづらくなるからです。ただし、左目で撮影する方がファインダーだけに集中できるという理由で左目で撮影する人もいます。左目の方がよいと思う人は、左目で覗くのもよいでしょう。

絞り優先モードで撮る

カメラのダイヤルには、「P(プログラムモード)」「A(絞り優先モード)」「S(シャッタースピード優先モード)」「M(マニュアルモード)」などがあります。「A」の絞り優先モードは、メーカーによっては「AV」と表示されています。

初心者は、まずこの絞り優先モードで撮影するのがオススメです。

絞り優先モードにしておけば、カメラが自動でシャッタースピードを調整してくれるので失敗することはありません。そして、何よりも絞り優先モードにするメリットは、被写体の背景を上手にぼかせることです。

絞り(F値)を極力小さく(F2.8ぐらい)して、レンズを「望遠側」にして、被写体に近づいて撮影します。こうすることで、キレイにボケた仕上がりの写真になります。花や人物の背景がキレイにボケているだけでも、プロのような写真になりますね。

また、ホワイトバランスやISO感度もオートに設定されていますが、万が一オートでない場合は、オートに設定しておきましょう。

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半逆光で撮る

写真撮影では、「逆光」を避けるのが基本で、ほとんどの場合、太陽の光が正面から当たっている「順光」で撮影します。

しかし、順光で撮影すると被写体はくっきりと写りますが、光がフラットに当たっている分、どこか雰囲気に欠けてしまいますね。雰囲気のある写真を撮るには、光の角度を考慮するのが大切です。被写体に当たる光の角度によって、イメージが大きく変化します。

被写体をドラマチックに撮影したいのなら、「半逆光」がオススメです。

半逆光は、被写体の斜め後ろから当たる光で、フラットでないメリハリのある写真が撮影できます。被写体がより魅力的に写るように、半逆光を意識して撮影してみましょう。

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三分割法で撮る

プロのような写真撮影でしっかりマスターしたいコツが「三分割法」です。

写真は「構図で決まる」とも言われるほど、ファインダーの中で主役をどう配置するかが重要です。

構図にはいくつかのパターンがありますが、その中でもっとも代表的なのが「三分割法」です。三分割法は、画面を立て横に三分割します。

漢字の「井」で画面が9分割されたイメージです。この分割された線が交差する4点に被写体のポイントとなる部分を配置する構図が、三分割法です。

カメラ写真者は、被写体を中心にして撮影する傾向がありますが、中心に置くだけでは味気のない写真になります。三分割法を意識して、被写体をずらすだけでバランスの良い安定した構図になります。

まずは、三分割法であれこれ撮影して下さい。構図を変えるだけで写真の仕上がりが違うことが実感できるでしょう。

一眼レフカメラは、使えば使うほど奥の深いものです。その感覚を味わえるようになるためにも、基本的なカメラ撮影のコツはマスターして下さい。

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スマートフォンのカメラで撮影するコツ

写真に興味があっても一眼レフカメラは高価で、なかなか手を伸ばすことができない人も多いでしょう。まずはスマートフォンのカメラから撮影テクニックを覚える方法もあります。

スマートフォンの普及で、デジタルカメラがなくてもスマホで写真を撮影する人が多くなっています。

写真の技術も進化し、スマホでも高画質の写真が入手できる時代です。

スマホで撮影するコツを覚えて、ステキな仕上がりの写真を作成してみましょう。スマホ撮影の基本的なコツは大きく5つあります。

レンズの汚れを拭き取る

スマホなら簡単に撮影できるので、あまりレンズの汚れを意識する人は少ないでしょう。しかし、スマホは指で操作するので、レンズにも指の皮脂が付着しやすくなっています。

レンズに皮脂がつくと画面がぼやけたりしてキレイな写真にはありません。撮影する前には、必ずレンズの汚れを拭き取るようにしましょう。

手ブレを防ぐ

スマホでの撮影は簡単なので片手で撮ったり移動しながら撮ったりしますが、結果ブレた写真になってしまうことが多いです。

小さなカメラだけにきちんと固定することが大切です。手持ちの場合は、両脇を締めて両手でスマホを固定して撮影します。

テーブルや机などのヒジをつけられるものがある場合は、ヒジをつけるとさらに安定します。また、壁などに寄りかかって体を安定させるのも効果的です。

タッチフォーカスを使う

スマホにはオートフォーカス機能があり、カメラの中心に自動的にピントを合わせてくれます。しかし、ピントを合わせたい対象が中心にない場合は、主役がボケた写真になってしまいます。

そのようなことがないように、スマホには「タッチフォーカス」という機能が付いています。ピントを合わせたい箇所をタッチすると四角い枠が現れてピントを合わせてくれます。

このタッチフォーカス機能を使うことで、アプリを使用しなくてもスマホでも簡単に背景のボケた写真を撮ることができます。

被写体に極力近づいてから、タッチフォーカスでピントを合わせるだけです。一眼レフのような深いボケは表現できませんが、それなりに雰囲気のある写真にはなります。

デジタルズームは使わない

スマホのカメラにもズーム機能は付いていますが、注意したいのが「光学ズーム」か「デジタルズーム」かです。光学ズームはレンズのズーム機能で被写体に近づくので画質には影響しません。

しかし、デジタルズームは、デジタル処理による拡大なので、画質が劣化します。ほとんどのスマホのカメラはデジタルズームです。画質が悪くなってしまうのでズームは使わずに、被写体に近いづいて撮影するのがベストです。

グリッドを表示する

一眼レフカメラの撮影のコツの中で、「三分割法」がありましたが、スマホには三分割法に基づいて画面を9分割したグリッドが表示できる機能がついています。

カメラ設定から「グリットを表示」と選ぶか、「写真とカメラ」のグリッドを「オン」にすれば、カメラの画面にグリッドが表示されます。このグリッドの線が交点に被写体のポイントを配置することで、バランスの良い構図の写真になります。

また、スマホで撮影した画像が編集できるアプリも数多く登場しています。自分のイメージに合わせた写真に仕上げられるのも、スマホ撮影ならではの楽しみですね。

カメラ撮影のコツに関するまとめ

  • 一眼レフカメラ初心者は、まず基本となる撮影のコツをマスターすることから始める
  • カメラを正しく持つ
  • 絞り優先モードで撮る
  • 半逆光で撮る
  • 三分割法で撮る
  • 基本をマスターするだけで、プロのような仕上がりの写真になる
  • スマホのカメラでも「レンズの汚れを拭き取る」「手ブレを防ぐ」「タッチフォーカスを使う」「デジタルズームは使わない」「グリッドを表示する」などを意識して撮影すれば、一眼レフに近い写真を撮影することが可能