「尿液晶」という言葉をご存じでしょうか。スマホやタブレットの液晶ディスプレイの色が不自然に黄色っぽいことを、「尿」にたとえてそう呼ぶれています。

ディスプレイの発色の良し悪しは個人の主観に左右されることが多く、ユーザーが色味を調整すれば解決するケースも少なくありません。そこで、ここでは「尿液晶」の原因や対処法について説明します。

尿液晶とは

「尿液晶」はかつてニンテンドーDS Liteの液晶ディスプレイが、角度によって黄ばんで見えることを尿の色にたとえた、2ちゃんねる発祥の呼び名です。

DS Liteは2011年に生産を終了しましたが、その後、iPhoneなどスマートフォンの液晶ディスプレイの発色にばらつきがあることが話題になり、中でも特に黄ばんで見えるものを「尿液晶」と呼ぶようになりました。

尿液晶は故障ではない

スマートフォンの画面に色むらやにじみが見られる場合は、液晶ディスプレイが正常ではない可能性があります。

それに対し「尿液晶」と呼ばれるのは、画面全体が均一に黄ばんでいる場合です。その原因としてはディスプレイの性能や品質のばらつきがあげられますが、ほとんどはメーカーの許容範囲内であり、故障や不具合とはみなされず、無償修理交換の対象にはなりません。

しかもスマートフォンはパソコンとちがってカラーマネジメント機能がなく、製造段階で設定された発色のバランスを、後から修正することができません。ユーザーにとっては、高いお金を出して購入したスマートフォンが「尿液晶」だったら、残念な「ハズレ」を引いたことになります。

その怒りや失望、幻滅といったネガティブな気持ちのニュアンスが、「尿液晶」という不名誉な呼び名に含まれています。なぜ「尿液晶」はメーカーの無償修理交換の対象にならないのでしょうか。

それは先述のようにスマートフォンにはカラーマネジメント機能がないため、ユーザーの主観的な好き嫌いに対応できる手段がないことと、色の好みはまさに「十人十色」で、全く同じ色合いのスマートフォンでも、人によって良し悪しの判断が分かれるからです。

実際に色の見え方、感じ方は人によって全然ちがいます。また瞳の光彩の色によっても色覚が変わり、一般に白人は青色を、東洋人は黄色を強く感じるといわれています。

尿液晶の問題は、今もなお多くのスマートフォンで指摘されています。それらは新興国で製造された商品によくある品質のばらつきもありますが、グローバルモデルとして欧米の消費者向けに調整されていることも原因のひとつといえるかもしれません。

ホワイトバランスで調整

XperiaXシリーズをはじめアンドロイド系のスマートフォンは、ホワイトバランス機能で液晶画面の色味を調整することができます。

まずホーム画面の「アプリ一覧」から「設定」を選択し、次に「画面設定」-「ホワイトバランス」を選択しましょう。そして「R」「G」「B」各色のバーをスライドして、好みの色合いに修正してください。

上記はXperiaの例ですが、他のアンドロイドスマホでも、「設定」ー「画面設定」で色味を変えることができます。

黄ばみが気になる人は、青みを強くすると好みの色調に近くなります。

また、これまで問題なく使っていたスマートフォンの発色が急に黄色くなって戻らない場合は、ブルーライト軽減フィルターが起動している可能性があります。

青い光は波長が短いために長時間見続けると眼精疲労の原因になるといわれています。そのためアンドロイド系のスマホではアプリでフィルターをかけて青みを抑えることができるのです。

iPhoneの「Night Shift」も基本的に同じ機能を搭載しています。液晶画面の黄ばみが気になるときは、それらのアプリをoffにすると、元の色調に戻ることがあります。

Xperia XZ1の一部に尿結晶多い

尿液晶は、2017年に発売されたXperia XZ1の一部に多いという指摘があります。

Xperiaの色調については、過去にX5の画面が青っぽいといわれたこともありますが、全般的には他の機種よりも液晶ディスプレイの色温度が低めに設定されており、過去にも黄色っぽいという声が少なからず寄せられていました。

最新のXperia XZ1でも同様に黄ばみの強い固体が多く、ホワイトバランス調整で青みをいっぱいに強くしても黄色っぽさが気になるユーザーもいるようです。

ただし。液晶画面の色合いはユーザーの主観によるため不良かどうかは判断が難しく、許容範囲内のばらつきにすぎないと診断されることも少なくありません。

手持ちのスマートフォンの色調がどうしても気になる人はショップに相談してみるのも一案ですが、不具合でなければ、調整できる範囲で我慢するしかありません。

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尿結晶のまとめ

スマートフォンの液晶ディスプレイの色合いが黄ばんで見えるものを「尿液晶」という。
尿液晶の多くは品質のばらつきによるもので、故障や不具合ではない。
尿液晶はホワイトバランス機能を使えば調整することができる。
最近のモデルではXperia XZ1の一部に尿液晶が多いといわれている。