家に1人でも喫煙者がいたら、ほかの家族も煙草の有害物質で健康を害することになります。それが「受動喫煙」です。煙草の煙に含まれる有害物質は実に200種類以上あります。

そのうち約70種が発がん物質だと言われています。

これらの物質は、喫煙者が直接吸う「主流煙」や、吸ったあとで吐き出す「呼出煙」にも含まれますが、実は灰皿の煙草の先からしずかに立ちのぼる「副流煙」が最も濃度が高く、主流煙や呼出煙の数倍から百倍以上もあることが知られています。

しかも副流煙の有害物質は煙の粒子だけでなく、ニコチンなどの揮発成分や一酸化炭素など有害な気体もあります。

喫煙者と同じ空間で生活する以上、これらを完全にシャットアウトすることはできません。

では一般的な空気清浄器の効果はどうでしょうか。ここでは受動喫煙が気になる方のために、煙草に効果がある空気清浄器について解説します。

煙草に一番効果ある空気清浄機の条件

煙草の煙に含まれる主な有害物質としては、ニコチン、タール、一酸化炭素の3つをあげることができます。

まずニコチンはアルカロイドという無色の液体で、揮発性があります。ニコチンは末梢血管を収縮させて血圧を上昇させる作用があり、依存性が高く、喫煙者が禁煙できない要因になります。

発がん性については、ニコチン自体にはありませんが、化合物として生成されるニトロソアミンは発がん物質とされています。

2番目のタールは、有機物の熱分解で生成されるネバネバした黒っぽい油状の物質で、つんとした焦げくさい刺激臭があります。

タールには発がん物質や、がんの発生を後押しする危険な物質が数多く含まれているので、注意しなければなりません。

最後の一酸化炭素も危険な気体です。肺に入ると赤血球のヘモグロビンと化合して酸素の供給を妨げます。これらの有害物質を確実に除去できる空気清浄機があれば、受動喫煙の健康リスクを大幅に下げることができます。

しかしながら、家庭用の空気清浄器にそこまでの性能は望めません。有害物質を含んだ煙草の煙の粒子と、不快なにおいを除去できること。

現状では、それが煙草に一番効果のある空気清浄器の条件になります。

空気清浄機の条件:においの処理

現代の家庭用空気清浄器の多くは、「HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルター」という、極細のガラス繊維でできた高性能の集塵フィルターを搭載して、空気中のチリやウイルスなどをろ過しています。

JIS規格では、HEPAフィルターは粒径0.3μmの粒子を99.97%以上捕集できる能力を、条件として定めています。しかしながら、においの成分は気体の分子レベルです。

HEPAフィルターでも完全に除去することはできません。

煙草のにおいを消去できるのは、シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイー、ダイキンのストリーマのようにプラズマイオンで脱臭する機種か、活性炭のように強力な脱臭・消臭フィルターを備えた機種が必須です。

空気清浄機の条件:前面からの吸引

PM2.5や花粉症対策を目的とした空気清浄機には、ファンで吸引した空気をフィルターでろ過するフィルター式と、静電気の吸引作用で集塵するイオン式に大別されます。

イオン式は安価で動作音がほとんどなく、フィルター交換が不要でランニングコストが低い、といったメリットがあります。

一方、デメリットとしては、ファンを備えたフィルター式の空気清浄機に比べて集塵力と脱臭力が弱く、広い部屋ではほとんど効果がないこと、アンモニアなどの揮発成分に対する脱臭効果が低いこと、などがあげられます。

煙草の煙対策を重視したい方は、ファンつきのフィルター式空気清浄機がおすすめです。できれば吸気口が前面にある機種を選びましょう。

吸気口が背面にあると壁際に置けませんし、煙が拡散する前に最短距離で吸引することもできません。動作音は背面吸引の方がしずかですが、煙草対策では前面吸引の清浄機がおすすめです。

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喫煙者に人気の空気清浄機のメーカーとおすすめ

空気清浄機は国内外を問わず多くのメーカーが製造販売しています。ここでは、煙草のにおいと煙対策に効果的な空気清浄機と、脱臭機のおすすめ機種について解説します。

ダイキン MCK70V

MCK70Vは、ダイキン独自のツインストリーマとTAFUフィルターを搭載した、加湿機能付きのハイグレードな空気清浄器です。

ストリーマはプラズマ放電の一種で酸化分解力が非常に高く、一般的なグロー放電式プラズマの千倍以上といわれています。

MCK70Vはストリーマユニットを並列で2基搭載したツインストリーマ方式を採用。カビやホルムアルデヒドなどのアレルギー物質や有害化学物質を強力に分解除去します。

さらにニオイセンサーとホコリセンサーが煙とにおいをすばやく検知します。

フロントの左右と下部の3方向からパワフルに吸引して、ダイキン自慢のTAFUフィルターで微小粒子まで集塵消臭します。運用床面積は31畳です。

「Amazon Alexa」に対応していますので、離れた場所から音声で操作することも可能です。

象印 PA-ZA06

象印のPA-ZA06は卓上専用のコンパクトな空気清浄機です。高さ31センチと小型ですが、「前面スリット吸気口」と高集塵・脱臭フィルターで高い清浄力を発揮します。

持ち運びに便利なとっ手つきで、灰皿のそばに置けば、煙やにおいが広がる前に、至近距離で吸い取ることができます。

しかもファンを「強」にしても騒音レベルが40dBにとどまる低騒音化設計ですので、手元で使っても気になりません。なお本機はすでに生産を終了しており、メーカー在庫がなくなり次第、販売終了となります。

後継機種はいまのところ情報がありません。お求めになりたい方は早めに入手することをおすすめします。

富士通ゼネラル プラズィオン 脱臭機 DAS-15E

DAS-15Eは喫煙者に人気のプラズィオン脱臭機です。富士通ゼネラルが開発したプラズィオンの特徴は、3段階で脱臭するトリプル脱臭機能にあります。

まず第1段階では、においの元を高速メガフィルターIIIの金属酸化触媒が吸着して酸化分解します。

一般的な脱臭機に用いられる活性炭フィルターは効果が長続きしませんが、プラズィオン触媒は24時間ごとに加熱クリーニングして高い脱臭性能を維持します。

続く第二段階では、高速メガフィルターIIIをくぐり抜けたわずかなにおいをオゾンによって分解します。

ここで放出された余分なオゾンは、本体内部の金属酸化触媒フィルターで分解します。さらに第3段階では、森林浴などでおなじみの低濃度オゾンをシャワーのように放出し、室内に染みついたにおいをしっかり脱臭します。

このオゾンもまた再び本機に吸い込まれて高速メガフィルターⅢで分解されるため、室内のオゾン濃度が上がることはありません。

またプラズィオンシリーズの内蔵プレフィルターは花粉やカビの胞子に有効な空気清浄機能も備えており、空気清浄機としても利用することができます。

煙草に一番効果ある空気清浄機のまとめ

  • 煙草の煙に含まれる主な有害物質はニコチン、タール、一酸化炭素の3つがあります。
  • 煙草対策に効果的な空気清浄機の条件としては、集塵・脱臭力が高く、前面吸引式であることがあげられます。
  • 空気清浄機で脱臭力が高いのは、プラズマイオン発生器や活性炭フィルターを搭載した機種です。