本格的な冬に備えて、暖房器具の購入を検討中の方も多いのではないでしょうか。

エアコンや石油ストーブ、ガスファンヒーター、こたつやオイルヒーターなど、暖房器具もさまざまですが、電気ヒーターでは、軽量小型で扱いやすいセラミックファンヒーターが根強い人気を保っています。

そこでここでは定番のセラミックファンヒーターに焦点を当てて、選ぶときの基本ポイントと、おすすめの最新モデルについて解説します。

セラミックファンヒーターのしくみ

セラミックファンヒーターは、アルミナや窒化ケイ素などを原料にしたセラミックスを熱源にしたヒーターです。

セラミックスとは、無機物を焼いて固めた陶磁器のような物質のことです。セラミックスには、加熱すると表面から大量の遠赤外線を放出する性質があります。

しかも絶縁性と耐熱性が高く、熱により膨張したり酸化したりすることもありません。そこで特殊加工を施したセラミックスを電気で熱して、遠赤外線で暖めた空気をファンで送り出すようにしたのが、セラミックファンヒーターです。

セラミックファンヒーターのメリット

セラミックを熱源にしたファンヒーターは熱効率が高く、スイッチを入れるとすぐに温風を出せるので、お風呂の脱衣所やトイレなど、せまい場所をすばやく暖めるのに最適の暖房アイテムです。

石油を使わないので給油が不要で、排気ガスもありません。
価格も安価で、軽量コンパクトなモデルが多く、設置する場所を選びません。しかも発熱体が内部にあるために安全性が高く、商品バリエーションも豊富で、消費者の多様なニーズに対応できます。

セラミックファンヒーターのデメリット

これはセラミックファンヒーターだけでなく電気ヒーター全般に言えることですが、石油やガスのストーブに比べると、暖房力はそれほど高くありません。

寒冷地ではトイレや脱衣所を暖めるにも、かなりの時間がかかります。消費電力も高く、長時間使うと電気代がはね上がることになります。

また、電気ヒーターは加湿器がなければ水蒸気を出さないので、気温が上がると相対的に湿度が下がり、空気が乾燥しやすくなります。室内の湿度を保ちたい方は、加湿機つきのヒーターを選ぶか、加湿専用器の併用をおすすめします。

セラミックファンヒーターの選び方

セラミックファンヒーターは冬場の人気商品なので、国内外の家電メーカーが積極的に開発販売しています。そのため大きさやデザイン、機能などのバリエーションが豊富で、価格帯にも幅があります。購入する際は価格だけでなく、以下のポイントを考慮して、ご自分にぴったりの商品を選んでください。

デザインでセラミックファンヒーターを選ぶ

セラミックファンヒーターは構造が比較的単純で設計の自由度が高く、小型でスペースをとらない縦型モデルや、おしゃれなインテリアにぴったりのハイセンスなモデルが多く、カラーリングも豊富です。

せっかく購入するなら、デザインにもこだわりすてきなファンヒーターを選びましょう。

加湿の有無でセラミックファンヒーターを選ぶ

セラミックファンヒーターは運転中に水分を吸収することはありません。しかしヒーターの働きで気温が上がると、相対的に湿度が下がり、室内が乾燥することになります。乾燥が苦手という方には、加湿機能つきの製品をおすすめします。

電気代でセラミックファンヒーターを選ぶ

セラミックファンヒーターの電気代はモデルによってちがいます。

例としてパナソニックのDS-FN1200-Wの仕様表を参照すると、50Hzモデルの消費電力は「強」モードで1120W、「弱」モードで615Wとなっています。

そこで1kw/hの電気代を27円として計算すると、「弱」モードで1時間あたり16.6円、「強」モードでは30.24円となります。

したがって1日8時間使用した場合、1ヶ月(31日)の電気代は、弱運転時なら4116.8円、強運転では7449.52円となります。

2018年12月現在の灯油18lの価格が平均1900円前後ですから、セラミックファンヒーターの電気代はかなり高いといえるでしょう。

おすすめのセラミックファンヒーターのメーカー

セラミックファンヒーターは人気商品だけに、大手や新興の家電メーカー各社が開発販売にしのぎを削っています。

大手総合家電メーカーでは、パナソニックとシャープが幅広い商品を展開しています。

また石油暖房機器製造大手のダイニチ工業も、積極的に開発販売を手がけています。新興メーカーではアイリスオーヤマ、山善なども個性的で高コスパの製品を販売しています。

おすすめの加湿器つきセラミックファンヒーター

シャープ HX-H120シリーズ

シャープのHX-H120シリーズは、同社独自のプラズマクラスター技術により、空気を浄化・消臭しながら、暖房と加湿ができる高機能のセラミックファンヒーターです。

加湿器のフィルターはシャープならではのポンプアップ給水方式と自動フィルター清浄運転を併用し、汚れや水あかをつきにくくします。しかも分解掃除が簡単な、お手入れカンタン設計で、使いやすさと清潔さにも配慮しています。

カラーバリエーションはホワイト系のHX-H120-Wと、グレー系のHX-H120-Hの2タイプがあります。

パナソニック DS-FKX1205シリーズ

パナソニックのDS-FKX1205シリーズは温風と潤いを同時に届ける加湿機能つきのセラミックファンヒーターです。

加湿能力は1時間あたり最大で約600ml(50Hzの場合)。冬場以外で乾燥が気になるときには加湿機能だけ使うこともできます。加湿フィルターは約10シーズンも交換不要で、お手入れも簡単です。

ヒーターは「強・弱」の2段階。「ひとセンサー」と「室温センサー」で人の動きと温度をチェックして、効率よく節電します。

さらにパナソニック独自のナノイー技術で、ばい菌やカビ菌、アレルゲンやウイルスなどを抑制し、いやな臭い成分も分解します。もちろんナノイーの単独運転も可能です。

おすすめのコンパクトなセラミックファンヒーター

パナソニック DS-FTS1201

パナソニックのDS-FTS1201は、高さ41.5cm、幅21.5cmのコンパクトなセラミックファンヒーターです。

縦置きと横置きの両方に対応した設計で、リビングからトイレやキッチンの足元まで、使う場所を選びません。

さらに人の動きをセンサーで検知して電源を自動的にオン・オフする「ひとセンサー」と、1~3時間の切タイマーを搭載。無駄を抑えて電気代をかしこく節約します。 温風は「強・弱」の2段階です。

YAMAZEN DMF-B063

YAMAZENのDMF-B063は幅17cm、高さ27cmのコンパクトなセラミックファンヒーターです。

消費電力は600Wと控えめですが、スイッチをと入れると数秒で温風を出せる速暖設計を採用。トイレや脱衣所の補助暖房に最適です。カラーバリエーションはレッド、ホワイト、ブラウンの3色をそろえています。

セラミックファンヒーターのまとめ

  • セラミックファンヒーターは熱効率と安全性が高く、比較的安価で、スイッチを入れるとすぐに暖まる特徴があります。
  • セラミックファンヒーターは石油やガスのストーブに比べると暖房力が弱く、電気代もかかります。
  • セラミックファンヒーターは手軽な補助暖房器具として人気が高く、国内外で複数のメーカーが開発販売しています。