こちらの記事は2018年2月22日の記事を2020年1月23日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・おすすめの10万円以下のメンズ時計とブランドに情報を追記いたしました。
この記事では、10万円クラスの腕時計を選ぶ際のポイントと、おすすめのブランドごとのおすすめ品を解説します。
腕時計の価格帯は幅広いですが、10万円もかければワンランク上の印象を相手に与えることが出来ます。
しかし、10万以上の腕時計といっても、デザインの種類はさまざまです。
この記事を読むことで、使う場面や好みに見合った製品を選ぶ事が出来ます。
目次
20~30代には10万円ほどの時計がおすすめ
「腕時計がビジネスマンとしてのステータスを表す。」と考えている人は少なくありません。
場合によっては、腕時計にこだわっていると、ビジネスマンとして良い印象を与えることがあります。
腕時計のランクには上限が無いため、高価なものを求めるときりがありませんが、20代30代の社会人男性であれば、あまりに安すぎるものは避ける必要があります。
ある程度のステータス性を示す場合は、10万円ほどの価格帯の腕時計が理想です。
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10万円以下の腕時計の選び方
10万円前後の製品を購入する場合、腕時計のどの部分にこだわるのかも重要です。
「ムーブメント」「デザイン」「ブランド」など、どこを重視するかによって、同じ10万円という予算でも選ぶものが変わってきます。
仕組みで選ぶ
より本格的な腕時計を求める場合は、クオーツムーブメントではなく機械式ムーブメントを選ぶとよいでしょう。
機械式ムーブメントは定期的なオーバーホール(メンテナンス)を施すことで、何世代にもわたって愛用することができます。
製品によっては文字盤や裏蓋から鑑賞できるなど、機械ならではのロマンを感じられるのも魅力です。
一方で、クオーツムーブメントは製造費用が安くなるぶん、デザインや機能などにコストをかけることが出来ます。
機械式時計よりも安い価格で、文字盤やケースの仕上げにこだわったものや、クロノグラフ機構を備えたものを入手できます。
カジュアルな腕時計で選ぶ
普段使いで活躍できるカジュアルな腕時計を探す場合は、ビジネス向けの腕時計とは異なり、軽いデザインのモデルがおすすめです。
ステンレスのベルトを採用したスマートな腕時計よりも、レザーベルトやラバーベルトなどの柔らかい印象のベルトモノを選べば、カジュアルなファッションにも馴染ませることが出来ます。
カシオのG-SHOCKなど、スポーツ・アウトドアシーンで活躍できるスポーティーなデザインも、カジュアルファッションに合う腕時計としておすすめです。
アメカジコーデとの相性もよく、ラフなファッションが好みの方に特におすすめです。
カジュアル向けの腕時計を選ぶ注意点として、ボリュームがあるデザインが多い事があげられます。
サイズ選びを間違えると、存在感が強くなりすぎて違和感が出てしまいます。
手首が細い方は、文字盤のサイズが小さめな腕時計を選ぶ事が大切です。
ビジネス用の腕時計を選ぶ
スーツにデジタル式の腕時計を合わせると、カジュアルすぎる印象に仕上がってしまいます。
ビジネスシーンで使う腕時計には、アナログのモデルがおすすめです。
アナログの中でも、長針・短針・秒針のみの3針タイプであれば、主張も少ないためビジネスシーンに適しています。
ビジネスで高級腕時計を着用していると、嫌味に受け取られてしまう場合もあるでしょう。
特に新社会人の方は、1〜5万円ほどのお手頃なモデルを選ぶのが大切です。
セイコーやシチズンなどの国内ブランドから選ぶことで、無難に使うことが出来ます。
社会人としてベテランの方や役職者の場合は、高級腕時計でステータスをアピールするのもよいでしょう。
ベルトのタイプで選ぶ
ベルトのタイプも、デザインや使いやすさに大きく関わります。
ベルトのタイプは、大きく分けると以下の4種類あり、それぞれにメリットデメリットがあります。
自分が腕時計に求めるものに合ったベルト選びが大切です。
- メタルベルト
メリット:どの場面でも使いやすい。
デメリット:重量があることと、人によってサイズに違和感を感じる事があります。 - レザーベルト
メリット:大人っぽさを出すことができ、色の種類が豊富です。
デメリット:物によっては耐久性が低く、水に弱いものも少なくありません。 - ナイロンベルト
メリット:バリエーションが多く、お手入れが楽です。
デメリット:ビジネスでは向かないと考える人が少なくありません。 - ラバーベルト
メリット:装着感が高く、耐水性があります。
デメリット:特にありません
機能性で選ぶ
- 電波受信機能
時刻合わせが面倒な方や、誤差が気になる方は、電波受信機能が付いているモデルがおすすめです。
電波の送信局から送られてくる情報を受信し、日付や時刻が自動的に修正されます。
電波が受信できなかった場合にも、クォーツ式腕時計と同様に動くため、安心して使い続けることが可能です。 - ソーラー機能
ソーラー機能では、太陽の光を当てると電池の充電ができます。電池の交換をせずとも、長期間使い続けられるのが魅力です。
電波受信機能とソーラー機能の両方がある腕時計も多く、利便性を重視する方におすすめです。 - 防水機能
防水性能は、5BAR(5気圧防水)かそれ以上の生活防水対応の腕時計がおすすめです。
腕時計は本来水に弱いアイテムであり、ガラスの曇りや、腐食などを起こす可能性があるため、手を洗ったり、雨に降られたりすると、劣化を招く危険性があります。 - 永久カレンダー
永久カレンダーとは、長期にわたり、時計自身が自動的に判別して正確にカレンダー表示を行ってくれる機能のことです。
ムーブメント内に特殊な機能があり、うるう年も判別可能です。
おすすめの10万円以下のメンズ時計とブランド
ロンジン
ロンジンは、1832年創業という長い歴史を持つスイスの時計ブランドです。
懐中時計の時代には、アインシュタインも愛用していたことで有名で、幕末期の日本へも懐中時計は渡り、あの西郷隆盛も愛用していたとされています。
腕時計では世界初のフライバック機能を備えたクロノグラフを製造するなど、時計開発の発展に貢献してきました。
基本的に15万円から30万円以上の価格帯のロンジンですが、並行輸入品であれば10万円ほどの値段で購入することも可能です。
ダイバーズモデルの「ハイドロコンクエスト」もそのひとつで、クオーツモデルながら本格的なクオリティで高い人気を誇ります。
リューズガードや逆回転防止ベゼルなど、ダイバーズウォッチならでは意匠を味わえるのが魅力の1本です。
シンプルさを求める場合は、「グランドクラシック」もおすすめです。
余計な装飾を排除した白文字盤のドレスウォッチで、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンで着用できます。
・並行輸入品なら10万円前後で購入可能です。
・ドレスウォッチからダイバーズウォッチまで幅広いラインナップがあります。
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ユンハンス
ユンハンスは、1861年にドイツ・シュランベルクで創業した時計メーカーです。
ドイツ最初のクオーツ腕時計や世界最初の電波時計など、革新的な時計開発で名を馳せています。
このブランドでは、「マックスビル」というモデルが圧倒的な人気を誇ります。
この時計の背景にあるのが、”バウハウス”と呼ばれるシンプルで機能的なデザイン哲学です。
モデル名のマックス・ビルはデザイナーの名前で、バウハウス最後の巨匠と呼ばれる人物でした。
マックス・ビルがデザインしたこの腕時計は、1962年に登場して以降ほとんど外観を変えることなく現代まで愛され続けています。
自動巻きムーブメントを搭載した「マックスビル オートマティック」が7万円台、クオーツムーブメントのマックスビルが5万円前後で購入可能です。
・価格が5万円~10万円台ほどで購入可能です・
・時代が変わっても飽きの来ないデザインが魅力です。
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スカーゲン
スカーゲンは、1989年にコペンハーゲンで誕生した時計メーカーです。
このブランドには、”デザインの美しさや品質の高さは、必ずしも価格と比例しない”という哲学が創業時から掲げられています。
そのため本格的な品質にもかかわらず、そのクオリティに見合わない良心的な価格設定が大きな魅力です。
特に「ワールドタイム」がおすすめで、モデル名のとおり世界の主要都市の時間表示が可能です。
日付カレンダーやアラームなど多くの機能を備えています。
機能的でありながら、北欧的なミニマルデザインも秀逸です。これだけの魅力を備えながら2万円台という価格は、圧巻のコストパフォーマンスだと言えるでしょう。
・価格は1〜2万円台と安価の品が多くあります。
・高級時計に引けを取らないデザインと機能性が特徴です。
セイコー
日本を代表する時計メーカーのセイコーは、国産ブランドならではの安心できるクオリティで人気を博しています。
時計愛好家はもちろん、腕時計にあまり関心がない人まで誰もが認めるブランドなため、営業職の人などにもおすすめです。
品質の高さは世界的にも有名であるため、海外出張の多いビジネスマンにも最適です。
非常に多くの製品を展開するセイコーですが、10万円クラスのモデルであれば「プレサージュ」がおすすめです。
インデックスのフォントや時分針のデザインが非常にクラシカルで、落ち着きのある雰囲気を演出します。
高級感溢れる琺瑯(ほうろう)ダイヤルも秀逸です。
最初期の国産腕時計に使われていた琺瑯文字盤は、ハイクラス時計に採用される七宝焼やエナメル焼と同様の製法で作られています。
3針+デイト表示のシンプルモデルが7万円前後で、スモールセコンドやパワーリザーブインジケーターを備えたモデルが9万円前後です。
・価格は1万円~50万円台ほどです。
・10万円クラスであれば、琺瑯ダイヤル+自動巻きムーブメントのプレサージュがおすすめです。
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エンポリオアルマーニ
エンポリオ・アルマーニは、ファッションブランド「アルマーニ」で有名な、ジョルジオ・アルマーニが若者向けに手がけたセカンドラインです。
エンポリオ・アルマーニの特徴には、「装うことを楽しく遊ぼう」をコンセプトとして、若者に向けた遊び心のあるデザインがあげられます。
「ジョルジオ・アルマーニ」よりも、若者向けのアイテムが多いブランドです。
エンポリオ・アルマーニ AR2453は、紳士服の機能性を応用しており、女性らしい雰囲気や、贅沢な素材を美しいシルエットに落とし込み、着心地の良さを追求しています。
シックかつ男らしいカラーを採用している腕時計で、スーツにも使いやすいモデルです。
エンポリオアルマーニ KAPPA AR11013は、薄く綺麗なラインで、使う場面を選ばずにマルチな活躍が出来ます。
シンプルな中にも、バーインデックスとローマンインデックスのダイアルがさりげなく散りばめられており、エンポリオ・アルマーニらしさを演出しています。
エンポリオアルマーニ AR11233は、ゴールドのケースに、バーインデックスとデイト表示が配されたデザインが魅力のモデルです。
クロノグラフダイアルは12時・6時・9時位置にシルバートーンのダイアルに配置されており、ブルーのストライプが目を引くように組み合わされたグリーンのレザーストラップが、スポーティーながらもエレガントさを印象付けるモデルです。
・若者におすすめの遊び心があるブランドです。
・スーツに合うな色味が多い事も魅力です。
おすすめの10万円代のメンズ時計とブランド
以下では、10万円以下で購入できるおすすめのブランドと、代表的なモデルを解説します。
バーバリー
シンプルで洗練されたアイテムの多いファッションブランドであるバーバリー(BURBERRY)は、多くの著名人やセレブに親しまれています。
ウォッチコレクションでは、手作業で仕上がった細やかなこだわりの詰まった時計が揃っています。
精巧なムーブメントと、バーバリーの得意とするトレンチコートをイメージしたシックな色味が特長です。
BURBERRY BU10108は、ほど良い大きさで、無駄のないデザインが高級感を感じさせるモデルです。
Burberry BU7706は、場所を選ばないスタイリッシュなデザインで、遊び心もあるデザインが魅力のモデルです。
・多くの著名人やセレブに親しまれています。
・シックな色味が特長です。
オリエント
オリエントは、精度が高い自社製ムーブメントを、国産にこだわり製造し続けたブランドです。
良質な材質と、高い加工技術により、いつでも問題なく使用可能な水準の性能を有しています。
創業から100年を越える現代でも、「オリエントスター」や「ロイヤルオリエント」などの、海外製品に引けを取らないモデルを展開しています。
「オリエントスター」シリーズは、“デザイン、部品、製造の全ての点で「輝ける星」と呼ばれる時計を作る”という願いのもと生まれたシリーズで、デザインに特徴があります。
オリエント「バンビーノ」は、手が出しやすく、昔らしい腕時計のクラシックなデザインが魅力です。
国産製にこだわっているのが特徴です。
材質と加工技術が高いのも魅力です。
ハミルトン
19世紀後半にアメリカで発祥したハミルトンは、高品質な鉄道時計やミリタリーウォッチを手がけることで一流時計メーカーとしての地位を確立しました。
現在では時計製造のメッカであるスイスに生産拠点を置き、魅力的な製品を展開しています。
多くのハリウッド映画などにも、ハミルトンの腕時計が採用されていることで有名です。
個性的なモデルを数多く展開するハミルトンですが、特に人気が高いのが「カーキフィールド」です。
ミリタリーウォッチをベースとしながらも無骨さは控えめで、ベルト次第でスーツスタイルにもマッチします。
機械式ムーブメントながらも、5万円台で購入できるのも魅力でしょう。
クオーツモデルの「ジャズマスター」もハミルトンを代表するモデルです。カーキフィールドと同様の価格帯で、よりドレスライクな印象を演出する1本です。
7万円程度のクラスであれば「バリアント オート」もおすすめです。
自動巻きムーブメントを備えながら文字盤やケースの仕上げもこだわっており、質実剛健な名品です。
・価格が5〜10万円ほどの品が一般的です。
・ひと目でわかる有名なモデルを取り揃えています。
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中古の高級時計という選択もある
必ずしも新品へのこだわりがない人には、中古の高級時計という選択肢もあります。
機械式時計はメンテナンスさえ行えば半永久的に使用できるため、中古市場が非常に盛んです。
10万円の予算であれば、中古であればオメガやタグホイヤーといった誰もが知る名門ブランドの製品も手にすることができます。
ただし品質や型番、販売店によって価格は大きく変動するため、購入の際はじっくり見極めてから判断する必要があります。
キズなどの状態によっても、同一製品で価格が異なることが少なくありません。。
オメガの場合、シーマスターのアンティークモデルなどであれば10万円以下でも購入が可能で、「スピードマスター」や「シーマスター プラネットオーシャン」などの人気モデルの場合は、中古市場でも15万円〜30万円が相場です。
タグホイヤーの場合は、「カレラ」や「アクアレーサー」といった看板モデルも中古市場であれば10万円以下で購入できます。
・中古なら10万円以下でオメガやタグホイヤーが購入可能です。
・品質の状態や年式などに注意が必要です。
10万円代で買える時計についてのまとめ
- 10万円という予算があれば、腕時計の選択肢もかなり広がります。20代から30代の男性が着用する腕時計としては、申し分のないランクだと言えるでしょう。
- デザインやムーブメントなどに自身の好みを反映しながら、幅広いシーンで着用できるものを選ぶのがおすすめです。
- もちろん腕時計だけでなく、スーツや靴なども時計のランクに見合ったものをチョイスする必要があります。
ワンポイントアドバイス
10万円クラスの腕時計は、「ムーブメント」や「仕上げ」など重視するポイントを先に決めておく!