こちらの記事は2021年2月2日に加筆修正いたしました。
この記事では、コートの毛玉について解説をいたします。
寒い時期に大活躍のコート。
毎日コートを着ていると、いつの間にか毛玉ができてしまい、どのように手入れをすればよいか悩んだことがある方も多いでしょう。
この記事を通して毛玉ができる原因を知り、コートの適切な手入れの方法や毛玉を防ぐ方法を知りましょう。
目次
コートに毛玉ができる原因
まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。
毛玉の原因は摩擦
毛玉は、コートを着用した時に、摩擦が起きることによって発生します。
摩擦の力を受けて繊維が毛羽立ち、その毛羽が集まり、絡まったものが毛玉です。
例えば、混雑した電車やバスの中で人と触れ合ったりすると摩擦が生じます。
しかし、それだけてなく、腕を振るというちょっとした動作でも摩擦は生じてしまい、日常的に毛玉は自然と発生してしてしまうものです。また、コートのサイズが小さいと、摩擦が増えて毛玉ができやすくなってしまいます。
服の素材によって毛玉のできやすさが異なる
動物繊維のカシミヤ、アンゴラ、ウール、合成繊維のアクリル、ポリエステルは毛玉ができやすいです。
一方、天然繊維の綿やシルクだけであれば、毛玉はあまりできません。
しかし、「アクリル50%、綿50%」「ポリエステル80%、ウール20%」といった天然繊維と化学繊維の混紡品は、毛玉ができやすいため注意が必要です。
コートにできた毛玉を取る方法
コートにできた毛玉を取る方法 |
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手で取ってはいけない |
毛玉や毛羽立ちはハサミでもカットできる |
毛玉取り用ブラシでブラッシングをする |
毛玉取り器を使う |
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手で取ってはいけない
毛玉があるとついつい手でつまみ取ってしまいがちですが、手で毛玉を取るのは控えるようにしましょう。
手でつまみ取ると生地が段々と薄くなり、コートの寿命を縮めてしまいます。
毛玉や毛羽立ちはハサミでもカットできる
毛玉や毛羽立ちはハサミでカットすることができます。
毛玉をつまみ、他の生地や糸を切らないよう、丁寧にカットしましょう。
その際に使用するハサミは、眉毛バサミなど、なるべく小さなハサミがおすすめです。
カミソリは生地を傷めてしまう可能性が高いため、使用は控えましょう。
毛玉取り用ブラシでブラッシングをする
毛玉取り用のブラシを使うと毛玉をきれいに取ることができます。
毛玉取り用ブラシを使用する際は、まず、コートをアイロン台やテーブルなどの平らな所に置きます。
毛玉を、毛玉取り用ブラシの先に引っ掛け、撫でるように取りますが、その際優しく撫でるようにすることがポイントです。
コートの生地を傷めないよう慎重に行いましょう。
毛玉取り器を使う
電動の毛玉取り器を使うと、簡単に毛玉を取ることができます。
毛玉のある部分に、毛玉取り器をあて、優しくクルクルと回すだけです。
毛玉取り器には、コード付きのもの、充電式のもの、電池式のものがあります。
最近の毛玉取りは、生地を傷めないように、商品によって様々な工夫がされているため、安心です。
100円均一でも毛玉取りを購入することができますが、広地範囲ができるほどのパワーがないため、コートの毛玉取りにはおすすめできません。
コートの毛玉におすすめの毛玉取り
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IZUMI 毛玉とるとる
乾電池式の毛玉取り器です。
グリップが持ちやすく、電池式なため持ち運びしやすくなっています。
安価ですが、その整った仕上がりは価格以上のものでしょう。
服を着たまま使える点も魅力です。
Mimily 毛玉クリーナー
コンセント式の毛玉取り器です。
素材に合わせて三段階調節することができ、ハイパワーにすると絨毯やカーペットの毛玉にも対応できます。
電池式のものよりも圧倒的なパワーがあり、「面白いくらい毛玉がとれる」と口コミでも好評の商品です。
ADVANCE 毛玉クリーナー
コンセント式のハイパワーの毛玉取りですが、動作音にこだわり、静かなモーター音が実現しています。
高級カミソリにも使われているステンレス製の大型カッターが採用されていて、確実に毛玉を取ってくれます。
tecboss 毛玉取り器
コードレスの充電式毛玉取り器です。
持ち運びがしやすく、衣類を着用したまま使用できるため、便利で扱いやすい商品です。
服が傷つきにくい「蜂巣式」を採用し、生地を優しくガードしてくれます。
SkyGenius 毛玉取り
USB充電式の毛玉取り器です。
一般的な毛玉取り器は3枚刃のものが多いですが、こちらは6枚刃となっています。
大きな毛玉を短時間で素早く取ることができます。
軽くて持ちやすく、使い勝手抜群の商品です。
そのほか、ティファールなど
コートの毛玉対策
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同じコートを続けて着ない
同じコートを着続けると、摩擦による毛玉の発生を防ぐことができません。
コートを1日着たら2日~3日間をあけるようにするのが理想です。
ブラッシングでお手入れ
着用したコートはその日のうちにブラッシングするようにしましょう。
洋服ブラシでブラッシングすることで、衣服についたホコリや静電気を除去することができ、毛玉ができにくくなります。
ブラッシングするときには、力を入れすぎないように、毛並み通り一定方向にブラシを流すことがポイントです。
維保護材を使う
繊維保護剤は、擦れなどから衣類を守るためのもので、静電気を防止する効果や、ホコリ付着防止効果があります。
通常は洗濯時に、洗剤と一緒に入れて使用しますが、なかなか自宅で洗うことのできないコートには漬け置きや希釈スプレーをするのがおすすめです。
有効成分をコートにコーティングすることで、効果が期待できます。
毛玉防止スプレーを使う
種類は少ないですが、毛玉防止スプレーというものもあります。
毛玉防止スプレーは、衣服をコーティングし、毛羽を発生しにくくしてくれるでしょう。
衣服から20~30㎝離れたところからスプレーを吹きかけてよく乾かすだけなため、手軽に対策できるのが魅力です。
コートの毛玉についてのまとめ
- 動物繊維のカシミヤ、アンゴラ、ウール、合成繊維のアクリル、ポリエステルは毛玉ができやすく、天然繊維の綿やシルクだけであれば、毛玉はできにくいです。しかし、天然繊維と化学繊維の混紡品は、毛玉ができやすいので注意が必要です。
- コートに毛玉ができてしまう原因は、コートを着用した時や洗濯した時に生じる摩擦です。摩擦の力を受けて繊維が毛羽立ち、その毛羽が集まり、絡まったものが毛玉となります。
- 毛玉を手でつまみ取ってはしまうと、生地が段々薄くなり、コートの寿命を縮めてしまうので、避けましょう。毛玉取りには、毛玉取り用ブラシや毛玉取り器を使うことがおすすめです。身近なものでいうと、ハサミでもカットすることができますが、その場合は眉毛バサミ等なるべく小さなハサミを使用し、生地を傷めないように慎重に行いましょう。
- 毛玉を予防するためには毎日のお手入れが大切です。着用したコートはその日のうちに洋服ブラシでブラッシングするようにしましょう。ブラッシングすることで、衣服についたホコリや静電気を除去することができ、毛玉ができにくくなります。また、同じコートを着続けると、摩擦による毛玉の発生を防ぐことができないので、コートは1日着たら2日~3日間をあけるようにするのが理想です。