加筆修正箇所
・おすすめのミシンを2020年5月21日の情報に更新いたしました。
この記事では、ミシンの種類と、購入する際の選び方、おすすめのミシンを解説します。
自身でハンドメイドの物を作りたいという人や、子供が幼稚園に入る際など、手提げや巾着袋を自作したいという方も少なくありません。
ミシンと一口に言っても様々な種類があり、電機屋に行けば、多くのミシンが並んでいます。
この記事を読むことで、ミシンにはどんな種類があるのかが分かり、自分に適したミシンを選べるようになります。
ミシンの種類
ミシンは、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンの3種類に分類することが可能です。
以下では、それぞれがどんな特徴を持ったミシンなのかを解説します。
電動ミシンはリーズナブルな品が多い
電動ミシンは単純な電動で動く仕組みであるため、縫い方などの設定は少ないという欠点がありますが、その分価格も安い事が魅力です。
しかし、縫うスピードを上げないと生地を縫うためのパワーが出づらいモデルも少なくないため、初心者では厚手の生地を縫う際に苦労しやすい事に注意が必要です。
電子ミシンは縫い方等の設定が多い
電子ミシンは、複雑な電子回路により、電動ミシンよりも縫い方の種類が多いのが魅力ですが、少し価格が高いモデルが多い事が特徴です。
電子回路を組み込んだおかげで、スピードをあまり出していない状態でも厚手の生地を縫い合わせるのが楽だったり、縫い方のバリエーションが多かったりするのが魅力です。
コンピューターミシンは最も縫い方の設定が多い
コンピューターミシンは、最も多種類の縫い方の設定ができるミシンです。
コンピューターがミシンに組み込まれており、パワフルで厚手の生地を縫えることに加え、縫い目、糸の調子(上糸と下糸の引っ張り強さ)などを全自動で調整できるなど、多機能なモデルがラインナップされています。
また、大量の刺繍を記憶しており、全自動で刺繍を行ってくれるミシンも少なくありません。
他の種類に比べて高価なモデルが多い事に注意が必要です。
ミシンの選び方
サイズで選ぶ
ミシンは、本体の大きさや、ソーイングスペースから選ぶのも一つの方法です。
ミシンはコンパクトな家電製品ではないため、作業するときに、置く場所や収納場所が限られます。
あらかじめ置き場所のスペースを確認して、使えるスペースに合った大きさのミシンを買うのがよいでしょう。
ソーイングスペースとは、ミシンの縫い針の下にある平たい部分をさします。
広いほど作業がしやすいため、できる限りソーイングスペースが広いミシンを選ぶとよいでしょう。
操作の難易度で選ぶ
ミシンで作業をする際に、どの程度手順を踏むかで選ぶのもミシン選びのポイントです。
コンピューターミシンや一部の電子ミシンは、糸の調子や縫い目等まで細かく設定することが可能です。
しかし、液晶画面が搭載され簡略化されているとはいえ、操作すべき内容が多くなりやすいことに注意が必要です。
電動ミシンは、自分で糸の調子を考えられるため、簡単な操作でとりあえず縫いたい場合におすすめです。
コンピューターミシンと電子ミシンは、自分で糸の調子を調整できないため、操作が複雑になりやすい事に注意が必要でしょう。
用途で選ぶ
どんなものを作りたいかによってミシンを選ぶのも一つの方法です。
簡単な手提げ袋や巾着など、あまり複雑でない物をメインで作る場合は電動ミシンを選ぶとよいでしょう。
複雑な刺繍を入れたい場合や、縫い方、縫い目にこだわりたい場合は、コンピューターミシンを選ぶのがおすすめです。
電子ミシンは刺繍にも対応している機種があるため、電動ミシンとコンピューターミシンの中間のような使い方ができます。
電子ミシンは、簡単な物を主に作るけれども、刺繍も少ししたいという場合におすすめです。
ミシンのおすすめメーカー
baby lockはロックミシンが魅力
baby lockは、メーカー名にロックと入っているように、ロックミシンに強みを持つ企業です。
ロックミシンでは、生地の縁がほつれることを防止する、かがり縫いや巻きロックをすることができます。
通常のミシンとは異なり、直線縫いはできません。ロックミシンは2台目のミシンとして、通常のミシンと併用で使用することが基本です。
かがり縫いで布端を処理しないとほつれやすいTシャツや、伸縮性のあるニット生地を用いた服など、少し複雑な物の製作に挑戦したいという方におすすめです。
JUKIは世界トップシェアを誇るメーカー
JUKIは、工業用ミシンの分野で世界トップシェアを誇るメーカーです。
工業用ミシンの技術を活かし、家庭用ミシンも販売しています。
JUKIの技術の中でも、特に便利な機能はボックス送りです。
ボックス送り(水平釜)は、JUKIが特許を取得しているため、他メーカーのミシンには搭載されていません。
通常の布送り機能は楕円形に稼働するため、どうしても布押さえが斜めになる瞬間があり、安定して布送りができない事がデメリットです。
しかし、JUKIの「ボックス送り機能」を使う事で、布を動かしていく布送りの部分が四角形に稼働するため、問題なく布送りする事ができます。
おすすめのミシン
ブラザー工業 PS205はタッチ操作できる液晶が便利
ブラザー工業 PS205は、搭載の液晶ディスプレイにより、縫いたい模様やぬい目の長さ、振り幅などの情報を確認・タッチ操作での選択ができます。
コンパクトミシンながらも、縫い模様が充実しているのも特徴です。
選べる縫い模様は以下の通りです。
- 基線ごとの直線縫い
- 伸縮縫い
- ジグザグ縫い
- 裁ち目かがり縫い
- フォゴティングやキルト手縫い
- 直線縫い
- かんどめ
- ボタンホール
ディスプレイにより縫い方を選びやすく、稼働に不都合が起きた際はエラー情報が表示されるため、初めてミシンを使う方におすすめです。
ブラザー工業 SENSIA120 CPV7203は初めてでも綺麗に縫える
ブラザー工業 SENSIA120 CPV7203は、初めてでも簡単に使えて、綺麗に縫えるように作られたモデルです。
簡単に使える機能には、「ワンタッチらくらく糸通し」「下糸クイック」機能があげられます。
「ワンタッチらくらく糸通し」機能を使えば、指一本のレバー操作により針穴への糸通しを簡単に行うことができます。
「下糸クイック」機能では、ボビン(糸を巻くための筒状の道具)を入れたら矢印に沿い糸を通せば、下糸を出さずともすぐに縫うことが可能です。
綺麗に縫える機能には「7枚送り歯」と「簡単糸調子」機能があげられます。
「7枚送り歯」機能では、強力な送り歯により厚物も薄物も送ることができ、縫い目を均一に仕上げることができます。
「簡単糸調子」機能では、厚物も薄物それぞれを綺麗に縫える標準値が設定されているため、細かい糸の調子はダイヤルで調整することが可能です。
BROTHER parie EMM1901は手縫いの様な刺しゅうを簡単に縫える
BROTHER parie EMM1901は、まるで手で縫ったかのような風合いの刺しゅうを、選ぶだけで簡単に作れるミシンです。
本体には、刺しゅう作家による刺しゅうデザインが25模様内蔵されている上、刺しゅうデータのダウンロードサイトを使えば、3,000種類以上の模様を1つ300円(税抜)より購入することができます。
大きく見やすいカラー液晶が搭載されているため、刺しゅう模様を選んだり、刺しゅうの調整や編集を自由に行うことができます。
また、液晶ディスプレイの「ティーチング機能」を使うと、液晶画面でミシンの使い方やぬい方などを教えてくれます。
JANOME IJ521は小型の刺しゅう専用ミシン
JANOME IJ521は、無線LAN接続によりスマホやタブレットと接続し、専用アプリから選んだ最大102×102mmの模様を刺しゅうできる、小型刺しゅう専用ミシンです。
本体には260種類もの豊富なデザインが内蔵されており、専用アプリ「dot Customizer」(iOS/Android)を使う事で、刺しゅうデザインや、サイズを選べば縫い始めてくれます。
注意点として、刺しゅう専用ミシンであるため直線縫いなどの実用縫いはできない事があげられます。
baby lock 衣縫人 BL501は空気の力で糸通しできるのが便利
baby lock 衣縫人 BL501は、空気の力で簡単に糸通しを行ってくれる「エアスルーシステム」が便利なモデルです。
「エアスルーシステム」は空気圧を利用しており、レバーを押す事で一瞬でルーパー糸を通したり、針糸通しを行うことができます。
簡単にソーイングを始められるのは魅力でしょう。
縫う機能には、伸びやすい素材に便利な「縮み縫い」や、縮みやすい素材に便利な「伸ばし縫い」機能が搭載されています。
「縮み縫い」では、伸びやすい素材を、縮めながら縫うことができ、縫い縮みしやすい素材は、伸ばしながら縫えるため綺麗な仕上がりにする事ができます。
Juki MCS-1500はカバーステッチを行える
Juki MCS-1500は、カバーステッチ(片面飾り縫い)ができるため、すそ上げやそで口、襟ぐりなど、多様な部分を縫うことができます。
また、カバーステッチは伸び縮みする縫い目であるため、ニット系の布を縫うのにもおすすめです。
生地に合わせて押え圧を調節できたり、押さえの先端を高く上げることで、縫い始めの布を入れやすくできる「押え上げ」機能など、便利な機能が豊富についているのも魅力です。
ミシンについてのまとめ
- ミシンには、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンの3種類があります。順番に縫い方などの設定を細かくできますが、値段も高くなります。
- ミシンの選び方は、サイズ、難易度、用途から選ぶ3種類です。自分のやりたい事に合わせてミシンを選ぶとよいでしょう。