この記事では、段ボールを切る際に使用するはさみについて解説いたします。
筆記用具やノートと同様に使う機会の多い「はさみ」は、日常生活に欠かせない文房具です。
最近はインターネット通販が一般的な時代となり、商品を注文すると大体の物がダンボール箱で届き、その際にダンボール開梱したり捨てるのにはさみを使う機会も多いでしょう。
ここでは、ダンボールを切る際におすすめのはさみをご紹介いたします。
はさみを選ぶ際のコツも紹介するため、この記事を読むことで、商品購入の検討ができます。
目次
段ボールを切るのに向いているはさみって何?
ダンボールは分厚いものや固いものがあり、普通のはさみでは切りにくいこともあります。
ダンボールを切るのであれば、工作・クラフト用に使われるようなしっかりしたはさみがおすすめです。
分厚いものや硬いものも楽にカットでき、ダンボール以外にも金属板やペットボトル、プラスチックなどの硬いものも、少ない力で切ることができます。
また、ダンボールにはガムテープなどのベタつきが付いていることもあります。
フッ素コートなどの粘着物が付着しにくい加工がしてあるものを選ぶと、使用後のケアにも便利です。
はさみで段ボールを切る時の注意点
はさみでダンボールを切る際に気をつけたいのが、ケガでしょう。
よくあるのが、ハサミをカッターの代わりにしようとして持ち方を変えたり、硬すぎるダンボールを切ろうと強く握った際に、指を開閉部分に挟み血豆になったりといったケースです。
また、はさみを出しっぱなしにしたときには刃が開いた状態になり、気づかずに踏んでしまうなどのケガが起きやすいため、保管についても気をつける必要があります。
段ボールを切るはさみの選び方
刃の形状で選ぶ
はさみは、商品によってカットできる素材が異なる場合もあります。
はさみを長持ちさせるためにも、段ボールや他にもよくカットする素材があればそれに対応しているものを選びましょう。
ダンボールに対応していないはさみでカットすると、刃が傷んで切れ味を落としてしまいます。
切れ味が落ちてしまうと、思うように切れず、切るたびにストレスを感じることもあります。
刃の材質や加工方法をチェックして、チタンコートやフッ素コートされたものなど、切れ味が落ちにくいものを選びましょう。
チタンコートはサビに強くて耐久性も高く、切れ味が落ちにくいです。
フッ素コートのものは粘着物が付着しにくいため、段ボールについたガムテープやセロテープを切ってしまってもべたつきが付きにくいのがメリットです。
また、はさみをお子さんが使う機会もあるのなら、安全に使えるものを選ぶとよいでしょう。
刃先が丸いものや、刃がL字になっていて指を挟んでもケガをしないような仕様のものであれば、手を傷つける心配がなく安心です。
さらに、刃先を保護するようなケース付きのものであれば、保管中に刃が触れないのでおすすめです。
ハンドルの素材や形状で選ぶ
ハンドルは、グリップが柔らかく、指が2~3本入る程度の少し大きいものを選ぶとよいでしょう。
グリップが大きいとしっかり握ることができ力を入れやすいので、ぶ厚いものや硬いものもカットしやすくなります。
利き手で選ぶ
一般的に販売されているはさみのほとんどは、右利き用に作られたものです。
しかし、左利きの方も少なからずおり、実際に左利きの方の人口は、両利きの人とあわせても約10%ほどといわれています。
そんな約10%の左利きの方たちは、右利き用に作られた文具を左手で使う際には様々な不便を感じており、最近は左利き用、あるいは、どちらの手でも使いやすいハサミというのが増えてきています。
左利き用のハサミと通常のハサミの違い
刃のかみ合わせ
右利きと左利きでは、力の入れ易い方向が違うため、刃のかみ合わせを逆にすることで切りやすくしています。
そうすることで、紙の切り口を見やすいのが特徴です。
一般的に右利きの方は右手ではさみを持ち、はさみの左側から切り口を見ることが多く、紙の上にくる刃は切り口よりも右側にあり、左から見ると切り口がすっきり見えます。
一方で左利きの方が同じはさみを左手で持ち、はさみの右側から切り口を見ようとすると、刃の後ろに切り口が隠れてしまい切り口は見えません。
刃のかみ合わせが逆に作られた左利き用のはさみならこれを解消し、はさみを左手で持ちはさみの右から切り口を見ても、きちんと見えます。
さらに、このかみ合わせは左利きの方の指の動きに合った形になっており、力も左利きの方にとって伝えやすいです。
右利きの方の場合、親指は左方向に押すようにハンドルを握り、残りの指は右に引っ張るように握ることで、切り口部分の刃のかみ合わせが締まり、よく切れます。
ところが、左利きの方が右利き用のはさみを使うと、力の向きが左右逆に伝わり、切り口の刃のかみ合わせを広げてしまうことになり、切れ味が悪くなります。
この部分も解消してくれているのが左利き用はさみのいいところです。
ハンドルの形状
ハンドルの形状も、右利きと左利きでは形が対照的になっており、左利きの方用は左手で指が入れやすく、左手で握りやすくなっています。
合わせて、指を入れるグリップの大きさも逆というのもポイントです。
両利き用のはさみもある
両利き用のハサミというのも存在します。
両利き用のハサミは、グリップの大きさが左右同じ大きさになっており、どちらの利き手の方にも持ちやすくなっています。
右利き左利きどちらも使える、とはいわれていますが、歯のかみ合わせは基本的には右利き用に作られているので、左利きの方は専用のものを選んだ方が使いやすいでしょう。
おすすめの段ボールを切るはさみ
コクヨ ハコアケ 2WAY
コクヨから発売されているはさみ「ハコアケ」は、ダンボール箱を簡単に開梱することのできる2WAYハサミです。
段ボールの開梱や梱包をよくする人には特におすすめです。
ハサミ機能はもちろんのこと、カッターとしての役割も備えており、スイッチをスライドさせると、はさみモードからハコアケモードに変わります。
ハコアケモードでは、段ボールの上にそのままはさみを当てて開梱したり、ラベルの切り取りができるので便利です。
ハコケアモード時には、わずか1mmの小さな刃を使うため、箱の中身を傷つけずに安心です。
長谷川刃物 厚紙ハサミ
長谷川刃物から発売されており「厚紙ハサミ」は、普通のはさみでは切りにくい分厚いダンボールも、特殊な角度をした形状と、切れ味抜群の刃で簡単にカットすることができます。
大き目のグリップになっていて、グローブをはめたままの手でも使いやすいように工夫されています。
ダンボールだけでなく、金属板やペットボトルも楽に切れるため、工作や分別のときなど、色々なシーンで活躍するでしょう。
クツワ STAD 学童工作 はさみ
クツワから発売されている「STAD 学童工作はさみ」は、「学童工作」というだけあり、子どもが使いやすいように設計されています。
グリップが柔らかく握りやすくなっており、強く力をかけなくても切ることができます。
ダンボールが切りやすいだけでなく、刃のべたつき防止加工もされているため、付着したテープを切ってしまっても刃がベタベタになりにくいのも嬉しいです。
段ボールを切るはさみについてのまとめ
- はさみは、商品によってカットできる素材が異なる場合もあります。
- はさみを選ぶ際は、切る可能性のある素材を考えた上で、刃やハンドルの素材、形状や利き手を確認した上で選ぶとスムーズに自分に合うはさみを選ぶことができます。
- ダンボールを切る際は、はさみの使用方法をきちんと守り、ケガに注意して利用するようにしましょう。