この記事では、着物の柄について解説します。
それぞれの柄についておすすめの商品を紹介しているため、着物の購入を検討している方は、この記事を読むことで製品購入の検討ができます。
目次
- 定番の柄は植物や動物をモチーフにした6種類
- 菊柄は長寿への願いが込められている
- Kisste 着物 お仕立上り 袷は万寿菊が華やかな品
- 総手刺繍 正絹 to-004は菊が繊細な刺繍で描かれた品
- 松竹梅は一文字ずつに意味がある
- KIMONOMACHI ブルーグレー 松竹梅は絹の高級感が魅力
- 楽市きもの館 正絹友禅振袖は金箔加工が上品
- 麻の葉はすくすくと育つことと魔除の意味がある
- 京都室町st.「黒地、麻の葉」WSL393は肌触りが良い
- Kisste bonheur saisons 袷着物は和モダンな品
- 鶴の柄は病気が治ることを祈る柄として広まった
- 創美苑 袴用二尺袖着物 鶴 菊 は色鮮やかな品
- KIMONOMACHI「流水に吉祥草花、鶴」は高貴で上品
- 亀甲の柄には長寿と守護の願いが込められたいる
- 京都きもの町 「紺青色 亀甲」は高級感がある
- プレタ 袷 小紋「雪輪 亀甲」は痛みづらく長持ちする
- 蝶の柄は不死不滅のシンボルとして広まった
- kimonotte 小紋 「唐花と蝶」はレトロでカラフル
- 京都の着物屋かさね 「藤色牡丹に蝶」は華やかな品
- 柄が持つ意味でも種類分けできる
- 着物の柄についてのおさらい
定番の柄は植物や動物をモチーフにした6種類
着物の柄にはいろいろなモチーフの品があり、中でも植物や動物をモチーフとしたデザインは着物の定番の柄です。
着物は日本の伝統的な衣装で、着物の柄には古くより四季折々の季節を感じられるようなデザインが施されてきました。
中でも植物や動物など自然をモチーフとしたデザインは、季節を感じやすく人々に愛されています。
以下では、着物の柄で定番の柄の解説と、柄ごとにおすすめの着物を解説します。
菊柄は長寿への願いが込められている
菊柄の着物は、9月〜11月ごろに着用することがおすすめです。
菊が他の季節の草花と一緒にデザインされている場合は通年で着ることもできます。
菊は日本皇室の御門としても有名で、原産地である中国では、菊の群生地から流れ出た水や、菊の露から滴った渓谷の水を飲んだ人が長生きしたという伝説が残っており、菊の花は長寿の象徴として扱われてきました。
着物の菊柄にはこうした長寿への願いも込められています。
Kisste 着物 お仕立上り 袷は万寿菊が華やかな品
Kisste 着物 お仕立上り 袷は、赤黒のボーダーに万寿菊が華やかに映える着物です。
自然のままの生成り生地に、鮮やかな黒と赤のボーダーがおしゃれなアクセントとなっており、あしらわれた黄色と白の菊の花が鮮やかに咲き乱れています。
標準的な寸法で仕立てられている商品であるため、購入後すぐに着用することが可能です。
素材にはポリエステルを利用しているため、自宅でのお手入れもしやすい着物です。
総手刺繍 正絹 to-004は菊が繊細な刺繍で描かれた品
総手刺繍 正絹 to-004は、鮮やかな菊が繊細な刺繍で表現された着物です。
素材は正絹でできているため、着心地も良いため、長時間着用することが出来ます。
縫い込まれた刺繍は、全て手縫いであるため、繊細な菊の表現が上品な品です。
注文時に寸法をオーダーすることで、手縫いで体型に合わせたサイズに仕立ててもらえます。
注文をすれば家紋を縫い込んでもらうことも可能です。
松竹梅は一文字ずつに意味がある
松竹梅の柄は、松・竹・梅の3つの植物で構成されており、おめでたい柄として通年着ることができますが、特にお正月の着物として着用されることが一般的です。
松竹梅それぞれに意味が込められており、松は冬でも緑を保つことから「生命力」、竹は真っ直ぐに伸びる様から「成長」、梅は春に他の花に先駆けて咲くことから「先駆者」の象徴として、古来よりおめでたい植物としていろいろな物へ文様として使われてきました。
また、中国での「松竹梅」は、「逆境にめげない。」「自分が正しいと信じたことを守り通す。」といった意味で親しまれています。
KIMONOMACHI ブルーグレー 松竹梅は絹の高級感が魅力
KIMONOMACHI ブルーグレー 松竹梅は、絹素材の高級感漂う着物です。
夏に適した素材と織り方で作られているため、7月〜9月の暑い時期でも快適に過ごすことが出来ます。
着物の地には薄いブルーグレーが使用されており、おめでたい吉兆文様の一つである薄いピンクを基調とした松竹梅の柄が鮮やかなコントラストを構成しています。
ところどころには金色の糸で刺繍が施されており、控えめでありながら上品で煌びやかな着物です。
楽市きもの館 正絹友禅振袖は金箔加工が上品
楽市きもの館 正絹友禅振袖は、上品な淡いピンク地に大胆に染められた松竹梅が映える、伝統の美を感じさせてくれる着物です。
大和絵の伝統を基盤とする、造形芸術上の流派である琳派の手法で描かれた松竹梅は、豪華でありながら主張しすぎないすっきりとした表現を実現しています。
施された金駒糸の刺繍や金箔加工が上品に映える着物です。
麻の葉はすくすくと育つことと魔除の意味がある
麻の葉の柄は、6つのひし形を組み合わせることでひとつの麻の葉に見立てている、幾何学模様で表現された柄です。
麻の葉柄の着物は日本人に馴染みの深い柄で、麻の木はすくすくと育つことが特徴であるため赤ちゃんの産着や子供用の着物に多用されてきました。
また、古くから麻の葉模様は邪気を払うと信じられており、魔除の意味も込めて使用されてきた文様です。
京都室町st.「黒地、麻の葉」WSL393は肌触りが良い
京都室町st.「黒地、麻の葉」WSL393は、吸汗速乾生地を使用したさらりとした肌触りの夏用着物です。
生地の素材はポリエステルであるためシワになりづらく、洗濯機で洗うことができるため、汗をかきやすい夏でも清潔に着用することができます。
デザインはナカノヒロミチブランドの小紋で、上品で涼しげな表現が特徴的な商品です。
Kisste bonheur saisons 袷着物は和モダンな品
Kisste bonheur saisons 袷着物は、ステンドグラスのような麻の葉柄が白の着物地に映える和モダンで個性あふれる着物です。
着物地の白色も少しクリームがかった白であるため、派手すぎず柔らかい印象が、着る人をかわいらしく演出してくれます。
生地には細かな地紋が織り込まれていおり、高級感がプラスされています。
着物の裾の裏につける布である八掛も、無地の鮮やかな赤色で着物全体の色に合うチョイスがされており、さり気ない上品さを演出してくれる商品です。
鶴の柄は病気が治ることを祈る柄として広まった
鶴の柄は、松竹梅と同じくおめでたい柄として通年着用することのできる着物の柄です。
鶴は中国では1000年生きると信じられており、見た目もほっそりとしたシルエットや純白の羽が美しく品がることから、日本でも長寿の象徴として古くからモチーフとされることが多い動物です。
鶴はどの行動の様子をとっても優雅で美しく、図柄としていろいろな表現をされてきました。
空をゆったりと飛ぶ様子を表現した「舞鶴」や、立って羽を休めている「立鶴」をはじめ、鶴が群れで飛んでいる「飛鶴」、鶴が上下または左右に向かい合った「向鶴」など、様々な姿が図案化されています。
江戸時代ごろからは病気が治ることを祈って鶴を折る風習が広まったことから、「折鶴」を着物の柄として用いられるようになりました。
創美苑 袴用二尺袖着物 鶴 菊 は色鮮やかな品
創美苑 袴用二尺袖着物 鶴 菊は、伊達衿月の袴用二尺袖着物です。
菊の花々の上を鶴が羽ばたいている様子が描かれた、カラフルで色鮮やかなデザインが特徴です。
同じ文様が繰り返し表現された小紋タイプであるため、着物全体が華やかで活発さをアピールすることができます。
生地は自宅でもお手入れのしやすいポリエステルで、袴と合わせての着用がおすすめの商品です。
KIMONOMACHI「流水に吉祥草花、鶴」は高貴で上品
KIMONOMACHI「流水に吉祥草花、鶴」は、比翼仕立てで紋入れにも対応した着物です。
紋入れは、背中の中心と両胸、両外袖の5つ入れることができます。
着物にデザインされている柄は、金彩を基調として描かれた川辺に咲く草花に、鶴が舞っている姿が見事に表現されています。
その姿が黒地の着物の裾いっぱいに描かれており、高貴で上品なデザインが特徴です。
描かれている草花も、菊や牡丹、桔梗などが繊細かつ華やかに表現されている結婚式などにおすすめの着物です。
亀甲の柄には長寿と守護の願いが込められたいる
亀甲は六角形で構成された幾何学模様のことで、亀の甲羅に見えることから亀甲と呼ばれるようになった柄のことです。
中国では亀は鶴と並んで長寿の象徴と考えられている動物で、亀を連想させる亀甲はおめでたい図柄として多用されるようになりました。
また、亀は方角を守る四神のひとつとされ、北の方角を守る玄武のモチーフにもなっているほどおめでたく大切にされています。
亀甲はそんな亀の持つ甲羅をモチーフとして長寿と守護の願いが込められた柄です。
京都きもの町 「紺青色 亀甲」は高級感がある
京都きもの町 「紺青色 亀甲」は、紬風の風合いのある生地で、高級感のある着物です。
裏地のある着物であるため、夏の暑い時期以外の季節でも着用することができます。
紺色の生地に描かれる亀甲模様の中には、麻の葉や縞、草花などの模様がデザインされており、落ち着いた印象の中にも遊び心のある着物です。
プレタ 袷 小紋「雪輪 亀甲」は痛みづらく長持ちする
プレタ 袷 小紋「雪輪 亀甲」は、シワになりにくく、洗濯機でも洗える着物です。
黒の生地に雪輪や亀甲の小紋が美しく配置され、上品で気品あふれる和姿を演出してくれます。
素材はポリエステルであるため、汗をかいたり、雨に濡れたりしても痛みづらく長持ちするおすすめの商品です。
蝶の柄は不死不滅のシンボルとして広まった
蝶は単独であれば通年着ることができ、季節ごとの草花と共に描かれている場合は、文様となっている草花の咲く季節に着ることがおすすめの柄です。
蝶は青虫からさなぎ、蝶へと大きく姿を変えて成長する姿から、神秘的な生き物とされており、不死不滅のシンボルとして武家の家紋を中心にモチーフとして文様化されてきました。
また、蝶本来の美しさも魅力となって古くから多くの人々に親しまれ、いろいろなデザインに活用されるようになりました。
しかし、蝶の柄は花から花へ飛び回る様子が、移り気なイメージに捉えられることもあり、結婚式の着物などに用いる際は注意が必要です。
kimonotte 小紋 「唐花と蝶」はレトロでカラフル
kimonotte 小紋 「唐花と蝶」は、レトロな趣のカラフルな着物です。
レトロな雰囲気の紫地に、ビビットカラーの唐草に舞う色鮮やかな蝶のデザインが映えます。
アンティークの着物からデザインがインスパイアされた柄であるため、新品でも古き良き風合いが落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
素材はポリエステルであるため簡単にお手入れができ、帯電防止加工がされているため、冬場の静電気なども気にせず着用することが可能です。
京都の着物屋かさね 「藤色牡丹に蝶」は華やかな品
京都の着物屋かさね 「藤色牡丹に蝶」は、クリームがかった生地に牡丹と蝶のデザインが映える着物です。
生地の素材は正絹で肌触りがよく、長時間着ていることができます。
デザインされている牡丹や蝶はところどころが金糸で縁取りされており、濃淡の入り混じった紫の差し色が艶やかさの中にも上品な雰囲気を演出してくれます。
全体的に賑やかな元気な印象のデザインであるため、華やかな場面での着用におすすめの着物です。
柄が持つ意味でも種類分けできる
着物の柄はただデザインが優れているだけではなく、ひとつひとつに意味が込められており、種類を分けることが可能です。
着物の柄は、主に吉兆や長寿などの意味を持つモチーフが使われており、着用する人の幸せを願ってデザインされています。
古くは普段着であった着物も、現代では結婚式やお正月、成人式などのお祝い事で着用されることが増えたため、柄の持つ意味への関心は増しています。
以下では、意味ごとに種類分けした着物の柄について解説します。
吉祥文様は縁起の良い模様の総称
吉兆文様は、縁起の良い模様を総称した呼び方です。
動物では鶴や亀、獅子や鳳凰などが吉兆文様に分類され、植物では牡丹や松竹梅などが吉兆を表す柄として扱われています。
吉兆文様は、結婚式などのおめでたい席で多用され、着用する人や目にする人を幸せな気分にする役割があります。
楽市きもの館 友禅黒留袖 吉兆金彩鶴菱文は厳格な品
楽市きもの館 友禅黒留袖 吉兆金彩鶴菱文は、吉兆文様である鶴が向かい合った様子がデザインされた着物です。
黒地に金色の川が表現された様は、おめでたい雰囲気を演出してくれます。
大きくデザインされた草木も実際の植物のように写実的な表現で、より着物全体の厳格さを演出しています。
自然文様には思想や信仰に関する意味が多い
自然文様は、月や星、雨や雪などの自然現象や風景を表現した文様を総称した呼び方です。
自然文様は中国から日本に伝わり、飛鳥・奈良時代ごろからいろいろな物へのデザインに使われるようになりました。
自然文様は、思想や信仰などのスピリチュアルな意味を含んでいることが多く、動植物の文様と合わせて表現されることの多い柄です。
京都きもの町 「波に菊花 桜楓」 は上品で高級感がある
京都きもの町 「波に菊花 桜楓」 は、絹100%の上品で高級感あふれる着物です。
仕立て済の商品であるため、到着後すぐに着用することができます。
薄黄色の生地に多彩な色使いで表現された花々が。白い波を漂う姿が優雅で動きのあるすてきな着物です。
ところどころにアクセントとなる金彩が、控えめながら煌びやかに施されており、上品でミステリアスな雰囲気を演出してくれます。
植物文様は古くから親しまれてきた柄
植物文様は、草花を文様化した柄を総称する呼び方です。
特に四季のある日本では、季節ごとの草花は人々の心を楽しませ、文様としても古くから親しまれてきました。
季節ごとの草花が写実的に単体で使用されている柄の着物は、実際に花の咲く半年ほど前を先取りして着用することがおすすめです。
全体的に、他の草花と共に模様として使用されている場合には通年で着ることもできます。
京都の着物屋かさね h-419はシンプルな品
京都の着物屋かさね h-419は、素材が絹で作られたシンプルな着物です。
白地の着物にラインのように施された植物紋様がアクセントとなり、シンプルでありながら存在感があります。
カラフルな帯を使用すれば、しっかりとした存在感をさらに押し出すことができる着物です。
動物文様には様々な意味がある
動物文様は、動物をはじめ鳥や昆虫をモチーフとした柄を総称した呼び方です。
中でも鳥はモチーフとして紋様化されることが多く、季節感を表すための草花と共に多く表現されてきました。
動物文様には、動物を吉兆の象徴として用いるほか、動物を擬人化することで風刺を効かせたり、神の使いや良い知らせの使者としての意味を持たせることもあるモチーフです。
ふりふ 着物 小紋「犬図鑑」は可愛らしい品
ふりふ 着物 小紋「犬図鑑」は、ふわふわの毛並みをした犬たちが着物の前面にデザインされた着物です。
紋様化されている犬は3種類で、どの種類もふわふわの毛並みを表現しています。
重なり合い、大きく全体に紋様化することにより着物の柄としても違和感なく表現されているかわいらしい商品です。
着物の柄についてのおさらい
- 着物の柄で定番なのは、動物や植物をモチーフとした柄です。
- 菊の柄は9〜10月頃に着用するのがおすすめです。
- 菊の柄は長寿の象徴です。
- 松竹梅は松・竹・梅の3つの植物からなるおめでたい柄です。
- 麻の葉の柄は6つの菱形を組み合わせた幾何学模様です。
- 鶴や亀は長寿の象徴としておめでたい柄です。
- 蝶の柄は不死不滅の象徴です。
- 吉兆文様は縁起の良い柄の総称です。
- 自然文様は自然風景などを表現した柄の総称です。
- 植物文様は草花を文様化した柄の総称です。
- 動物文様は動物の他に鳥や昆虫をモチーフとした柄の総称です。