この記事では、女性向け雪駄の特徴と、女性向け雪駄の選び方、サイズ、種類について解説します。

雪駄(せった)は草履の一種で、雪の上や湿気の多い道を歩きやすいように工夫された和履物です。

人とは違うおしゃれアイテムの一つとして雪駄を取り入れてみるのも良いでしょう。

女性向け雪駄の特徴

男性向けの雪駄は、シンプルで暗めの色が多い一方、女性向けの雪駄は、暖色で明るいものが多いです。

鼻緒も単色のシンプルなものだけでなく、花柄や水玉、市松模様などのデザインが施されたものもあります。

底の色も畳独特のい草色や、肌色だけではなく、白や茶色、模様付きのものまであります。

デザイン性が高く種類が豊富なのが、女性の雪駄の特徴です。

色に関しては黒や紺系であれば汎用性が高く、着物や浴衣の色や柄を問わず合わせやすいため、安定して人気があります。

おしゃれを楽しむ人は赤色や黄色、オレンジ色など明るく華やかな色を好む傾向があります。

この場合は、自分の着物や浴衣の配色バランスを考える必要があります。

女性向け雪駄の選び方

サイズを確認して選ぶ

雪駄はスニーカーやサンダルと違って、足の大きさより少し小さめのものを選ぶのが格好良い履き方です。

かかとと足の小指が少しはみ出すくらいが、雪駄のちょうど良い大きさです。

慣れるまでは履きにくく、脱げそうだと感じる場合もありますが、雪駄は鼻緒があるため心配いりません。

雪駄のサイズ表記では、昔の日本の長さの単位が使われているため、分かりにくい事に注意が必要です。

雪駄のサイズ表記を現在使われている足サイズは以下の通りです。

雪駄のサイズ表記
Sサイズ(7寸2分)→22.0〜24.0cm
Mサイズ(7寸7分)→24.0〜25.5cm
Lサイズ(8寸3分)→25.5〜27.0cm
LLサイズ(9寸)→27.0〜28.0cm
(1寸は3.03cm)

鼻緒の柄で選ぶ

鼻緒の柄は基本的に好みですが、使う場所によって似合うものを選ぶのが良いでしょう。代表的なものは以下の通りです。

ヘビ鼻緒
ヘビの皮の柄があしらわれたもので、男性に人気があります。鼻緒だけでなく、全体がヘビ柄の雪駄もあります。
白刺(しろさしこ)の鼻緒
色は白で刺子織にしてある鼻緒です。生地がとても柔らかく、雪駄ずれが起きにくいのが特長です。

ヒールの高さで選ぶ

雪駄を履く上で、ヒールの高さも重要です。

長距離を歩くのか、仕事で使うのかなど、用途によって使い分けると良いでしょう。

ローヒール
長時間雪駄を履いたり、歩くにはローヒールの雪駄がおすすめです。現代でいうところのサンダル感覚で履ける雪駄です。

雪駄 ローヒール(江戸履物かん田)

雪駄 ローヒール(江戸履物かん田)は、ローヒールの雪駄で、全体に柄が施されています。

甚平、作務衣などの和装からジーンズ姿にもよく合います。ローヒールであるため、長時間の立ち仕事にも最適です。

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ウェッジ
少しヒールがあり、大人の雰囲気がある雪駄です。足のラインが綺麗に見えるため、見栄えを気にする場面で好まれます。ピンヒールのように不安定ではなく、安定性はきちんと確保されているため、和モダンな雰囲気を楽しむ時に最適です。

パナマ織 雪駄

乾燥、摩擦、湿気に強く耐久性に優れているパナマ素材を使用した雪駄です。

通気性もあり、ヒールも高くないため、おしゃれで疲れにくい点が女性に人気です。洋服に合わせてもおしゃれに履けます。

下駄タイプ
下駄タイプもヒールがあり、大人の雰囲気がある雪駄です。安定感のある下駄スタイルの雪駄です。クラシカルな和風を味わい時にぴったりです。

下雪駄(げせった)

下駄と雪駄がセットになった履物です。桜の小さなな柄が描かれている鼻緒に黒色の底で、格好良く履くことができます。

和装はもちろん、カジュアルな洋服にも合うため、色々な場面で活躍します。

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底材の種類で選ぶ

雪駄の底材も、選ぶ時に重視すべき点です。見た目の好みと実用性で選ぶと良いでしょう。

代表的なものは以下の通りです。

サンド底
サンドとはスポンジを意味しており、底の素材はスポンジです。他の雪駄に比べて衝撃吸収に優れています。

クッションがしっかりしているため、長時間歩いても疲れにくいのが特長です。

雪駄の靴底が平面だとコンクリートなど石の上を歩く時に滑ってしまう可能性があるため、凹凸がつくられています。

他の雪駄で弾力がなく、足が疲れると感じる人は一度、サンド底を使ってみることがおすすめです。

サンド底 雪駄

クッション性の高いサンド底の雪駄で、サイズによっては子どもから大人まで履ける雪駄です。女性向けに華やかな色で仕上げられています。

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アメ底

サンド底の外側に飴色の硬化ゴムを張ったものがアメ底です。

サンド底のクッション性を維持しながら、地面に当たる部分をゴムにして頑丈な作りになっています。

耐久力があるだけでなく、耐水性にも優れています。

ゴムであるため、雨天時でも問題なく履くことができます。水を使う料亭の調理場などでも履かれています。

アメ底履 赤鼻緒(しば田)

アメ底履 赤鼻緒(しば田)は、赤鼻緒で女性らしいクラシックな雪駄です。

アメ底であるため、底の水をはじきます。クッション性に優れているため、長時間履いても疲れにくい商品です。

ライト底
お祭りなどでよく使われているのがライト底です。価格もリーズナブルで見栄えも良いので、人気があります。

ライトは英語の”light(軽い)”から付けられたもので、重さも軽いのが特徴です。履きやすさや快適さよりも見た目重視の人におすすめです。

底が薄く、耐久性などが心配かもしれませんが、素材は強化ゴムでできているため、多少の耐水性も兼ね備えています。

動きやすく、お祭りや行事などの時に適しています。

ライト底 さくら(江戸履物かん田)
カジュアルなきものに合うのがライト底の雪駄です。デザインも豊富で桜を全体にあしらっています。

洋服に合わせてもおしゃれに履けるのが魅力の品です。

ウレタン底
ウレタン底の雪駄は雪や雨に特に強いのが特長です。

一方、ウレタン底は側面も水に強いため、アメ底よりも安心でしょう。

道の悪い箇所や水が多い湿った場所でも気にせず歩けるため、長靴的な雪駄です。

しかし、晴れた日にはあまり向きません。化学的な性質上、熱や紫外線に弱い面があるためです。

ウレタン底 ぼかし鼻緒 (キョウエツ)
ウレタン底 ぼかし鼻緒 (キョウエツ)は、ちりめん鼻緒がおしゃれなウレタン底の雪駄です。

色合いは着物にもよく合い、見た目を気にする場面でも対応できます。

ウレタンは耐久性、耐摩擦性にもすぐれているため、雨の中でも安心して履くことができます。

女性向けの雪駄についてのまとめ

  • 雪駄は草履の一種で、雪のときに履けるように工夫されたものです。
  • 女性向けの雪駄は暖色で明るいものが多く、デザインも種類が豊富です。
  • 雪駄は、足の大きさより少し小さめのものを選ぶのが格好良い履き方です。
  • 底の素材やヒールの高さ、鼻緒の柄を用途に応じて選ぶのがおすすめです。