NTTドコモやソフトバンク、auなどの大手携帯電話キャリアは、スマートフォンユーザーがデータ通信量の上限に達した場合、通信速度制限を実施しています。

ユーザーにとって避けて通りたい通信制限ですが、そもそもどうして必要なのか、すぐに制限を解消する方法はあるのか解説します。見過ごすことのできない通信制限について詳しく理解することができます。

目次

通信制限とは

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンは、携帯キャリアとの契約プランによって、ひと月に利用できるデータ通信量が決まっています。

それを超えてしまうと通信規制がかかり、送受信ともに最大128kbps以下に制限されます。

なぜ制限がかかるのか

スマートフォンは携帯電話とパソコンの機能をあわせ持ち、インターネットとの親和性がきわめて高い多機能モバイルデバイスです。

スマートフォンの普及によって、動画やオンラインゲーム、アプリのダウンロード、ビデオ電話やSNSといった、さまざまなコンテンツを好きなときに好きな場所で楽しめるようになりました。

その一方で、スマートフォンによるインターネットアクセスの急増はデータ通信量の増大を招き、携帯キャリア各社が対応に追われる事態になっています。そこでキャリア各社は自社の回線品質を維持する手段として、ヘビーユーザーを対象に通信速度を制限するようになりました。

通信制限がかかるとどうなるか

1ヶ月の通信量が契約上の月間通信量を超えてしまうと、月末まで通信速度が制限されて、送受信時の速度が128kbps以下になります。

これは通常の速度の500分の1以下ということになり、YouTubeでは画質を240p以下に落とさないと満足に再生できない速度です。静止画の表示も、いらいらするほどスローになるので、ネットサーフィンでは画像の少ない掲示板を閲覧するぐらいしかできなくなります。

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通信制限はいつまで続くか

通信制限はいつまで続くのか、docomoユーザーを例にすると以下のようになります。

毎月のデータ通信量を2GB以内で契約している人(docomo)
7月17日に2GBを超えた場合・・・月末の7月31日まで2週間にわたって制限がかかる

docomoとauの場合、通信速制限は翌月1日に順次解除されます。ソフトバンクの請求締め日は「10日」「20日」「末日」のいずれかです。

また、auとソフトバンクには、3日ルールというものもあります。
直近の3日間のデータ通信量が所定の限度を超えた場合、翌日までの1日間、通信量が制限されるという制限です。

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通信速度制限を受ける主な原因

スマートフォンのデータ通信量は、同じ月内にアプリや動画などをダウンロードしたり視聴したりしたデータの総量です。

YouTubeで動画を長時間視聴したり、ゲームアプリをいくつもダウンロードしたり、グーグルマップの衛星写真のようなデータ量の大きいコンテンツを頻繁に利用すれば、その分データ通信量が消費されます。

音楽や動画の再生

通信データ量の目安は、1GBで利用できるコンテンツを計算すると、以下のようになります。

音楽・・・250曲1曲の再生時間を約4分とする)約16時間40分再生可能
映画やドラマなど動画・・・2時間半程度の再生が可能

YouTubeなどのネット動画は、中画質で1分あたり4MBと換算すると、約4時間の再生が可能です。

アプリのダウンロードやアップグレード

iPhoneでは通信量の使いすぎを防ぐために、100MB以上のアプリはダウンロードできないようになっています。ただし、その制限を回避する裏技情報もネットで広く流布しています。

モバイル用のアプリでも最近はサイズの巨大なものが少なくありません。ダウンロードにはくれぐれも注意するようにしてください。

また、起動したままのアプリのデータを自動更新するバックグラウンド更新もデータ量の消費につながります。使わないアプリはこまめに終了するように心がけましょう。

LINEなどの無料通話やビデオチャット

LINEなどの無料電話は、1分あたり300KB程度の通信量を消費します。したがって、1GBでは約55時間の通話が可能です。

一方、ビデオ通話になると1分あたり5MB程度の通信量を消費しますので、1GBの通話時間は約3時間ということになります。

テザリングの使用

スマートフォンをモデムのように利用して、他のコンピュータやタブレット端末でインターネットに接続することを「テザリング」といいます。

テザリングは、スマートフォンさえあれば、Wi-Fiポイントがなくてもインターネットにアクセスできる大変便利な機能です。しかし、データ量を考えずに使っていると、あっという間に通信量の上限に達してしまいます。

通信量を常に意識しながら利用することが大切です。

位置情報をとるようなアプリ

スマートフォンの位置情報は、GPSの電波のみに依存しているわけではありません。インターネットのモバイルデータ通信も利用しています。

この位置情報はふだん使っていないアプリでも、頻繁に取得していることがあります。

必要なアプリ以外は位置情報の取得を許可しないようにしましょう。

通信速度制限を解消するには

通信速度制限を解消するには、スマートフォンの回線をなるべく使わないようにするか、データを追加で購入するしかありません。

Wi-Fiを利用する

スマートフォンの通信量節約で最も効果的なのがWi-Fiを利用することです。

会社や自宅ではWi-Fiルーターを使ってインターネットに接続することができます。また、最近では駅やコンビニ、カフェなど無料Wi-Fiスポットを設置している場所が増えてきました。

Wi-Fiを上手く使えば、スマートフォンのデータ通信量を気にせずに、動画やWebサイトを楽しむことができます。

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有料で速度制限を解除

データ通信量が契約上の限度を超えて通信制限が始まってしまった場合、通信量を追加で購入して、速度制限を解除することができます。

費用は携帯会社によって違いますが、各社とも1GBの追加オプションで1000円程度です。

アプリごとにバックグラウンド通信を制限

アプリのバックグラウンド通信を「オン」にしていると、使っていないときでもインターネットに接続して最新の情報を取得します。

したがって、アプリのバックグラウンド通信を「オフ」にすると通信量の節約になります。

Chromeのデータ圧縮機能を使う

インターネットを閲覧する際にブラウザとしてChromeを利用している人は「データセーバー」という圧縮機能を使って、データ通信量を節約することができます。

利用するには、Chromeのメニューから「設定」「データセーバー」を選び、スライドスイッチを「オン」にするだけです。

また、これはGalaxy利用者限定のサービスになりますが、かつて通信データ圧縮アプリとして定評があった「Opera Max」を使う方法もあります。「Opera Max」は、韓国のSamsungが継承し、名前を「Samsung Max」に改めてスマートフォン専用アプリとして提供しています。

「Samsung Max」は起動しているだけで通信量を最大50%も圧縮することができるので、Galaxyユーザーは使ってみるといいでしょう。

通信制限についてのまとめ

  • スマートフォンは携帯キャリア各社の契約プランによって月々のデータ通信量に上限がある。
  • その月のデータ通信量の上限に達すると、月末まで通信規制がかかる。
  • データ通信制限を解消するには、Wi-Fiに切り替えるか、追加データを購入するしかない。
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