一言で高級時計といっても、時計業界の最高峰であるスイスだけでなくドイツやイタリアなどのブランドもあります。

さまざまなブランドのランク付けまではわからないでしょう。ここでは、腕時計の最高峰といわれる五大ブランド、それに続く三つのブランドについてご紹介します。腕時計の最高峰とは、どんなブランドなのかわかります。

時計のランクの最高峰は五つのブランド

時計のランク付けとして、よく言われるのは「世界三大ブランド」でしょう。

世界三大ブランドは、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲのことを指しています。また、「世界二大ブランド」として、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンが挙げられることもあるでしょう。

時計好きの中では、「世界五大ブランド」を最高峰のブランドという人もいるでしょう。

「世界五大ブランド」は、「世界三大ブランド」に「A.ランゲ&ゾーネ」と「ブレゲ」を加えます。ここでは、「世界五大ブランド」をご紹介します。もちろん、五大ブランドは、すべてがムーブメントから自社製造の完全マニュファクチュールです。

パテック・フィリップ

パテック・フィリップは、1839年に2人のポーランド人、アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランチシェック・チャペックによって、スイスのジュネーブで創業されました。

最高級スイス時計の証とされるジュネーブシールを無条件に刻印することを唯一許された、スイスも認めるブランドといえるでしょう。今ではジュネーブシールに代わり、独自の「パテック・フィリップ・シール」を導入しています。

パテック・フィリップの技術力の高さは、商品展開からも伺えます。

「グランドコンプリケーション」というラインは、時計の複雑機構を複数搭載したものです。最高級の「グランドコンプリケーション」は、20もの複雑機構を搭載していて数億円の値段がついています。特に、パテック・フィリップのニミッツリピーターという鐘の音で時刻を知らせてくれる複雑機構は、愛好者に人気です。

【カラトバラ 5116R】

パテック・フィリップのベーシックなラインで、世界中のセレブのドレスウォッチとして選ばれる逸品です。

もっともクラシックなラウンド型腕時計ともいわれ、美しいローマ文字の文字盤もエレガントな一品でしょう。カラトバラには、パテック・フィリップらしい完璧な美しさがあり、ブランドのモットーでもある親から子へ、世代を超えて受け継がれていかれる腕時計にもなるでしょう。

他にも、ノーチラスやアクアノートなどのブランドを代表するラインがあります。

ワンポイント

価格帯200万円ほどから5億数千万円
160年以上、時計界の最高峰として君臨するブランド

ヴァシュロン・コンスタンタン

かつてはバセロン・コンスタンチンと呼ばれることもあったヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年にスイスのジュネーブでジャン=マルク・ヴァシュロンが創業したブランドです。

継続的に製造してきたブランドとしては世界最古になります。ブランパンは、製造休止期間がある。)

1755年は、日本はまだ江戸時代だったころで、その頃から時計を製造していたことになります。

複雑機構を搭載する腕時計としても有名ですが、ダイヤモンドなどの宝飾品を使って腕時計を上品に仕上げるブランドとしても有名です。

1979年には、総カラット数130ctのダイヤモンドを使用した「カリスタ」を発表し、当時は世界最高額をつけました。

【パトリモニー・スモールモデル】

ヴァシュロン・コンスタンタンの代表的なラインのひとつであるパトリモニーは、完璧な円と無駄のない美しさといわれる一生モノにできる腕時計でしょう。繊細な技術でダイヤモンドが装飾されたこの一品は、女性の手元に最高のエレガンスを演出してくれます。「マルタ」や「オーバーシーズ」などの代表的なラインも素敵です。

ワンポイント
価格帯は200万円ほどから2億円弱ほど
シンプルながら、ラグジュアリー度が高いドレスウォッチは一生モノになる!

オーデマ・ピゲ

1875年にスイスのル・ブラッシュで、ジュール=ルイ・オドマールとエドワール=オーギュスト・ピゲにより高級時計のムーブメント制作会社として創業したのが始まりのブランドです。自社ブランドの腕時計を製造するようになり、トゥールビヨン、ムーンフェイズなど複雑な機構を搭載するものを多く発表、ムーブメントに強いブランドして有名です。

いまなお創業者一族で経営されるブランドで、さまざまなブランドやスポーツ団体、有名人などとのパートナーシップでも注目されています。高級スポーツウォッチの先駆け的な存在でもあります。

【ロイヤル オーク トゥールビヨン・エクストラシン】

1972年の発表以来、八角形のベゼルが印象的な高級スポーツウォッチとして人気の一品です。複雑機構のトゥールビヨンを搭載しているにも関わらず、薄さにも挑戦していて、腕になじみのいい時計でしょう。「ミレネリー」や「ジュール・オーデマ」などの代表的なモデルもおすすめです。

ワンポイント
価格帯は200万円ほどから1億円弱ほど
高級時計でもスポーティーなものがいいなら、おすすめはオーデマ・ピゲ!

A.ランゲ&ゾーネ

ドイツのザクセン王国の宮廷時計師だったこともあるフェルディナント・アドルフ・ランゲが、ドイツのグラスヒュッテで1845年に構えた工房にルーツを持つブランドです。ドイツの戦争時代に影響を受け、国営化されたり、戦火で工房が全焼してしまったりと、一時は時計業界から姿を消していました。

4代目のヴァルター・ランゲが時計師として時に、ドイツの統一がありました。

それを機に、ドイツ財閥にたまたま見つけられたランゲは、支援を受けて1990年にブランドを再建したのです。ステンレスモデルを出さないという方針のもと、かつての一大時計産業のメッカだったグラスヒュッテの伝統技法を今に伝えています。

【サクソニア】
また無駄のない美しさを誇る一品は、完成度の高さがあってからこそでしょう。以前のモデルよりも一回りケースが小さくなったことで、華奢な人にもなじみのいい腕時計になっています。エレガントなブルーが映えるでしょう。他の人気のラインには、「ランゲ1」や「トランスアトランティック」などがあります。

ワンポイント

価格帯は200万円から4000万円ほど
ドイツのものづくり精神を受け継ぐ、シンプルで堅実な逸品!

ブレゲ

ブレゲは、1775年にアブラアン・ルイ・ブレゲがフランスのパリで創業した高級腕時計ブランドです。創業者のブレゲは、時計の歴史を200年進めた人物と言われ、ひげゼンマイ、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、トゥールビヨンなどの画期的な複雑機構を開発・改良し続けました。「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」ともいわれているほどです。

また、独特の数字書体のブレゲ数字、細い針の途中に丸型のデザインがあるブレゲ針、文字盤の細やかなピラミッド状の装飾ギョーシェなど、現在でも高級時計に用いられるデザインの開発さえもしています。

【トラディッション Tradition 7097】

ブレゲが考案された「スースクリプション」という伝説の時計からインスピレーションを受けたスケルトンの腕時計が、ブレゲのおすすめです。ブレゲが誇る機構やデザインが搭載された逸品でしょう。他に、「アエロナバル」「マリーン」などのラインも人気です。

ワンポイント
価格帯は100万円ほどから6000万円超ほど
時計界を技術力の高さで推し進めたブランドを身に着ける楽しみを満喫!

それに続く高級腕時計ブランド

ブランド力だけでなく技術も含め、五大ブランドを追随するブランドの中から代表的な三つをご紹介します。

ジャガー・ルクルト

1833年に、スイスのル・サンティエでアントワーヌ・ルクルトが興した工房がルーツのブランドです。ムーブメントの開発に高い技術を持っており、これまでに1,000種類以上を開発したといわれています。

それに加え、時計のケースが反転するデザインを採用した「レベルソ」は時計界のマスターピースとされています。

【レベルソ・クラシック・スモール・デュエット】
レディースのレベルソは、進化したモデルでケースの両面で違う時間帯を表示できます。ひとつのムーブメントでふたつの時計を制御する技術は、ジャガー・ルクルトならではでしょう。

ワンポイント
価格帯は50万円ほどから1000万円弱ほど
高い技術力とデザイン性が両立され、比較手にしやすい高級腕時計ブランドでおすすめ!

ウブロ

1980年にスイス・ニヨンで、イタリアの時計・宝石メーカー創業者一族の一人カルロ・クロッコによって創業された腕時計ブランドです。スポーツ選手とのパートナーシップなどで、高いブランド力を誇っています。

ウブロは創業当時から、ニッチなマーケットを狙っており、メタルケースにラバーバンドのスタイルを確立していきました。それが、2005年の「ビッグバン」の大ヒットにもつながっています。

【ビッグバン】

大ヒットしたビッグバンは、今でも進化しており、他のブランドとのコラボなどもおこなっています。

 

*ワンポイント*
価格帯は50万円ほどから3000万円ほど
ゴツめのスポーツウォッチを探すなら、ウブロがおすすめ!

ロジェ・デュブイ

ロジェ・デュブイは、1980年にスイスのジュネーブに時計工房を開いたことから始まります。

もともとは、ロンジンやパテック・フィリップに勤務経験がある時計師です。ジュネーブシールの認定を受けている実力派です。往年のパテック・フィリップを思い起こさせる、上品なデザインが特徴です。

【エクスカリバー】

スポーティーなモデルながら、エレガントな数字が目立つ腕時計です。独創的なロジェ・デュブイの世界観を展開するラインで、かなり豊富な種類があります。印象が全く違うモデルなので、見ているだけでも魅了されるでしょう。

*ワンポイント*
価格帯は150万円ほどから1000万円ほど
文字盤の数字に特徴があるラウンド型の腕時計がおすすめ!

腕時計の格・ランク まとめ

数多い高級腕時計のブランドのランクは、はっきりとわからないものでしょう。しかし、目安として、世界五大ブランドがあります。

複雑機構の中でもニミッツリピーターを得意とし、最高級ともいわれるパテック・フィリップ、製造を続けてきたブランドとしては世界最古のヴァシュロン・コンスタンタン、ムーブメントに強いブランドのオーデマ・ピゲ、1990年に再建されたA.ランゲ&ゾーネ、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」といわれるブレゲです。

それに続く高級腕時計ブランドとして、ジャガー・ルクルトウブロ、ロジェ・デュブイなどがあります。