スマートフォンやタブレットが普及したことにより、モバイルバッテリーの需要は年々高まっています。

もはやスマホと充電器は切っても切れない関係で、スマホを買い替えると同時にモバイルバッテリーも購入するという人も多いのではないでしょうか。

ここは、モバイルバッテリーの選び方や、魅力的なバッテリーの機種を紹介します。

モバイルバッテリーとは

モバイルバッテリーとは、コンセント不要で持ち運びができ、どこでも充電できるバッテリーのことです。

外出先でのスマートフォンやタブレットの充電が主な用途で、機種によってはPCへの充電に対応するものもあります。また、停電や災害といった不測の事態でも重宝し、懐中電灯を備えた機種なども人気です。

通勤中や電車での移動中に動画や音楽を楽しむ人や、アプリでゲームをする機会が多い人、メールの送受信など使用頻度の高い人はバッテリーの消耗が激しいため、モバイルバッテリーが役立ちます。

バッテリー選びは容量と重量が大切

モバイルバッテリーはさまざまな機種が販売されており、搭載されている機能やスペックが異なります。

バッテリー選びでは、特に容量と重量に注目することで自分に合った製品を選ぶことができます。

アンペアやボルト数で選ぶ

モバイルバッテリーの容量によって、充電がどれぐらい行えるのかが決まります。容量は「mAh(ミリアンペア・アワー)」という単位であらわされ、数値が大きいほど大容量となります。

自身が所有しているスマホによって最適なモバイルバッテリーの容量を見極めるのが、賢い選び方だと言えます。スマホの内蔵バッテリーは機種によって異なり、公式サイトなどからスペックを確認することができます。

スマホの内蔵バッテリーの容量を把握できれば、モバイルバッテリーの充電回数を計算できます。たとえば2,691mAhのiPhone8 Plusや、3,000mAhのGalaxy S8なら、10,000mAhのモバイルバッテリーがあれば2回ほどフル充電が可能となります。

注意点としては、表記されているmAhのうち、実際に充電に使えるのはおおよそ6~7割ということです。

モバイルバッテリーは、繰り返し充電ができるリチウムイオン電池を使用しています。リチウムイオン電池のボルト数が充電時に出力されるボルト数に差異があることから、電力のロスが発生するのが理由です。

また、リチウムイオン電池の特徴として、繰り返し充電することで徐々にバッテリーが劣化し、充電可能な容量が減っていきます。

「mAh」とは別で、「A(アンペア)」も大事です。アンペアは電流の大きさを表す単位で、充電のスピードに影響します。

一昔前は1アンペア出力のものが主流でしたが、スマホやタブレットが高性能化したことから、モバイルバッテリーにも2A出力以上に対応したものが求められています。そのため、少なくとも2A以上の出力が確保されているものを選ぶようにしましょう。

モバイルバッテリーは持ち運びにおすすめ

モバイルバッテリーは、基本的に容量の大きくなるにつれて重くなります。

同じメーカーが販売しているモバイルバッテリーでも、5000mAhのものなら120g、20000mAhなら359gと重量に大きな差があります。

しかし、メーカーも重量を落とす努力をしているため、同じ10,000mAhの製品でも、メーカーやモデルによって200g〜300gの差がつくケースも少なくありません。

モバイルバッテリーは毎日持ち歩くことが前提のアイテムであるため、当然ながら軽さは大きな魅力です。容量とのバランスもありますが、負担に感じづらい200g前後のものを選ぶのがおすすめです。

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モバイルバッテリーは安全性で選ぶ

便利なモバイルバッテリーですが、「発火した」などのニュースを目にすることもあります。モバイルバッテリーを選ぶなら、安全性についても重要視したいところです。

大容量にもかかわらず、他製品とくらべてあまりにも安すぎる場合は注意が必要です。必ずしも安かろう悪かろうではありませんが、低価格で作られているものは品質に何らかの影響がある可能性が考えられます。

また、年式が古い製品も要注意で、新しい製品のほうが安全性に配慮されている場合が多いです。

急速充電とはなにか

最近では、急速充電に対応したスマホも多くリリースされるようになりました。それに伴い、モバイルバッテリーも急速充電が可能な機種が増えています。

急速充電とは、簡単に言えば通常よりも高速に満充電できる機能のことです。とはいえ、明確に「何分以下」や「何アンペア以上」と定義されているわけではありません。スマホやモバイルバッテリーのスペックによって、急速充電のスピードは異なります。

急速充電にもさまざまな規格があります。Qualcomm(クアルコム)という会社が開発した「Quick Charge(クイックチャージ)」という充電器の規格は、通常では5ボルトの電圧で電流を流しているのに対し、最大20ボルトで電流を流すことで充電スピードを高速化しています。

「Quick Charge」はAndroidスマホで多く対応しているおり、Ankerやcheeroというメーカーから数多くモバイルバッテリーが販売されています。ただし、iPhoneはQuick Chargeに非対応です。

HUAWEI(ファーウェイ)社が開発した「Super Charge(スーパーチャージ)」も、急速充電の技術です。ただし、対応しているのはファーウェイ製の充電器のみです。

モバイルバッテリーなどを製造するAnkerも、「PowerIQ(パワーアイキュー)」という急速充電テクノロジーを開発しています。同じくサードパーティメーカーのcheeroも、「Auto-IC」という急速充電技術を開発しています。

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少し変わったバッテリー

モバイルバッテリーと言えば、USBケーブルやLightning端子で充電するタイプが多いですが、他にも便利なバッテリーが数多く存在します。

ここでは、今後主流になるかもしれない、少し変わった魅力的なバッテリーを紹介します。

ワイヤレスバッテリー

iPhone Xなど、ワイヤレス充電(Qi:チー)に対応するスマホも増えてきました。

ケーブルを必要としないモバイルバッテリーも多く展開されています。ケーブルが不要なのはとても便利ですが、充電しながら操作できないなど、課題も少なからずあります。

ソーラーチャージャー モバイルバッテリー

太陽光によって発電した電気を用い、充電するソーラーチャージャーのバッテリーも存在します。

電源がない場所で充電できることから、登山やキャンプなど、アウトドアを趣味とする人から人気を獲得しています。

ACプラグ搭載のバッテリー

ACプラグ搭載のバッテリーは、本体を電源プラグに直接差し込んで充電するタイプのモバイルバッテリーです。

バッテリー本体を手軽に充電できるため、カフェなどで作業する機会の多い人から支持を得ています。

モバイルバッテリーについてのまとめ

  • モバイルバッテリーは、容量に応じて充電する回数が変わります。容量は「mAh」という単位で表記されており、スマホの内蔵バッテリーの容量より多ければ多いほど複数回数充電できます。
  • 基本的に容量が大きくなるにつれ、モバイルバッテリーは重くなります。毎日持ち運ぶことを考えると、200g前後の重量が現実的です。
  • 発火などのトラブルを避けるため、できるかぎり実績のあるメーカーで、安全性に配慮されてモバイルバッテリーを選ぶのも大事です。
  • 近年では急速充電に対応したモバイルバッテリーも人気。急速充電には、「Quick Charge」「Super Charge」「PowerIQ」などの規格があります。
  • ワイヤレスバッテリーやソーラーチャージ対応のバッテリーなど、従来のモバイルバッテリーとは異なる製品も注目されています。