こちらの記事は 2019年3月22日の記事を2020年1月10日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所

・おすすめのスイッチングハブを2020年1月10日の最新情報へ修正いたしました。

ここでは、ご自宅やオフィスでの不備を解消してくれる、スイッチングハブの選び方や、おすすめを紹介します。

ご自宅やオフィスでパソコンを使用する場合、ルーターからパソコンやプリンターなどの周辺機器にLANケーブルを繋ぐ必要がありますが、ルーターについているLANポートの数だけでは足りない場合があります。

そのような時に役に立つのがスイッチングハブです。

この記事を読むことで、環境に合ったスイッチングハブ購入の検討が出来ます。

スイッチングハブとはなにか?

スイッチングハブ(ネットワークハブ)とは、ルーターに備わったLANポートを拡張する装置です。

パソコンからプリンターで印刷を行う場合、パソコンのデータをプリンターに送信し、データをプリンターで印刷しますが、データの送受信は、ネットワーク接続に必要なルーターを通じて行う必要があります。

一連の経由はLANケーブルをつなぐことにより可能ですが、ルーターにはLANケーブルをつなぐのに必要な「LANポート」が基本的には4つほどしかないため、「複数のパソコンでプリンターを共有する」「複数の周辺機器を共有する」を行う場合に数が限られてきます。

オフィスにて、パソコン5台とプリンター1台使用する場合、ルーターに必要な欄ポートの数は6つとなり数が足りなくなってしまいます。

そんな場面でも、スイッチングハブを使用すれば、LANポートを拡張することができるため、オフィスでの不備を解消することができます。

一般家電にも対応

オフィスなどのビジネスシーンで活躍することが多いスイッチングハブですが、インターネットの普及や、TVやレコーダーのLAN対応などによって、現代では一般家庭でもスイッチングハブは活躍しています。

TVやレコーダーなどのデータも、ルーターを通じてやり取りができるため、スイッチングハブはオフィスだけではなく、一般家庭も活躍できる装置です。

 スイッチングハブの選び方

ポート数と接続する機器の数で選ぶ

備わっているLANポートの数によって、共有できる機器の数も決まるため、ポート数と接続する機器の数は、スイッチングハブを選ぶ上で一番のポイントです。

メーカーから発売されているスイッチングハブのポート数は、少ないもので「3ポート」で、多い物で「24ポート」とラインナップも多いです。

基本的にはポート数は接続する機器の数に合わせて選びますが、「ルーターとスイッチングハブの接続」「スイッチングハブ同士の接続」でポートを1つ使用するため、計算に入れて商品を選ぶ事が大切です。

転送速度で選ぶ

スイッチングハブは商品によって通信速度が異なり、10~100Mbpsまでに対応したものや、10~1000Mbpsまでに対応したもの、さらに大きいタイプで言えば10000 Mbpsに対応したものまであります。

おすすめなのは、ギガビットスイッチングハブと呼ばれる1000Mbpsに対応したものです。

販売中のパソコンなど、機器の多くが1000Mbpsに対応しており、高速通信にも対応しています。

100Mbpsや1000Mbpsなどは最大転送速度のことを表し、最大転送速度が大きければ大きいほど価格帯が上がります。

1000Mbpsは高速通信対応ですが、TVやレコーダーなどの家電は100Mbpsが主流です。

使用する機器の最大転送速度に合わせるとよいでしょう。

スイッチングハブの転送速度は下位互換性が優れているため、1000Mbpsに対応したものに、転送速度が遅い端末を接続した場合でも使用できます。

選ぶ際は、1000Mbps以上に対応したスイッチングハブを選ぶのがおすすめです。

耐熱性と静音性で選ぶ

スイッチングハブにはCPUなどの電子機器が使用されているため、熱を放出しています。

スイッチングハブ自体の温度が上昇し過ぎると、正常に動作しないことがあり、最悪故障や破損をする可能性もあります。

スイッチングハブを選ぶ際は、静音性と耐熱性に優れたものを選ぶことも重要です。

耐熱性

スイッチングハブに使わるケース素材によって、耐熱性は大きく異なります。

使用されているケース素材は大きく分けて、スチール・メタルなどの金属製とプラスチックの2種類があります。

金属製は排熱性や耐久性に優れ、プラスチック製は価格帯が安いなど、それぞれにメリットがありますが、長く使うことを考えた場合、排熱性と耐久性に優れた金属製がおすすめです。

静音性

スイッチングハブは基本的には常時稼働しているため、基本的にご自宅で使用する際は、音の静かなものを選ぶのがおすすめです。

音の原因となるのが排熱を促すファンにもよりますが、近年では耐熱性が高く冷却ファンを搭載していないモデルも多く発売されています。

家庭向けのおすすめスイッチングハブ

エレコム EHC-G08MN2A-HJBは排熱性が高い

エレコム EHC-G08MN2A-HJBは、パソコン周辺機器メーカー大手のエレコムから発売されているスイッチングハブです。

接続されていないポートや、機器とリンクされいないポートは自動で判別し、最高で76%の節電を可能にしています。

排熱性に優れたメタルケースと、動作時環境温度は50℃を想定されているため、高温になりやすい場所でも安心して使うことができます。

BUFFALO LSW6-GT-5NS/BKは安定感ある性能

BUFFALO LSW6-GT-5NS/BKは、バッファロー製の、安定感がある性能が特徴のスイッチングハブです。

10/100/1000Mbpsギガビット対応で、通信速度の高いルーター性能を不足なく発揮することが可能です。

ポート数は5ポートであるため使いやすく、置き場所にも困ることのないコンパクトなスイッチングハブを探している方によいでしょう。

ファンレス設計であるため静音性が高く、電源内蔵により、コンセント周りをスッキリさせることが可能です。

電源内蔵タイプは熱がこもりがちですが、金属製であるため放熱性が良いのも特徴です。

ネットギア GS308-300JPSは手軽に使える

ネットギア GS308-300JPSは、ネットギア製の、手軽にネットワーク構築が行えるスイッチングハブです。

ポート数は8ポートあるため、接続する機器の多い方でも、家庭用として使う場合は十分に使うことが出来ます。

電源を入れてLANケーブルをつなぐと使えるという簡単な手順で、特別な設定は必要ありません。

10/100/1000Mbpsギガビットに対応可能で、高速な通信速度のルーター性能を発揮する事ができます。

金属製であるため放熱性が高く、内部に熱がこもりにくい設計も魅力でしょう。

ファンレス設計であるため、静穏性が高いのも魅力です。

しかし、ACアダプタタイプであるため、電源プラグが大きく邪魔になりやすい点に注意が必要です。

法人向けのおすすめスイッチングハブ

バッファロー BS-GSL2016は特別な知識がいらない

バッファロー BS-GSL2016は、アパート・マンション・ホテルなどで必要なVLANや、QoS 機能を搭載した製品です。

複数のネットワークを構築可能な「VLAN機能」にも対応しています(※)。

アパートやマンション、宿泊施設などでも、従業員の業務用ネットワークと、宿泊者などの利用者用のネットワークを分ける場合に活用できます。

また、特別な知識や特別なアプリケーションなしでも設定と管理が行えるのも魅力です。

複数フロアに分かれているネットワークを運用する場合にも、各フロアスイッチにもWebから簡単にアクセス・設定が可能です。

バッファロー BS-GS2024Pは一元的な管理が可能

バッファロー BS-GS2024Pは、ネットワーク経由で管理・制御が可能な「SNMP」に対応している製品で、機器の状態や、通信状況などを集中して管理することが出来ます。

一元的に管理することにより、障害時でも原因の特定が容易で、迅速な対処が行えます。

スイッチの内部で複数のネットワークに分割できる「VLAN」という機能を備えており、ネットワークの利用法や、セキュリティレベルに応じて、ネットワーク内の特定の部分に特定の運用ポリシーを適用するなどという場合に活用可能です。

本商品は、ポートベースVLAN・タグVLAN・マルチプルVLANなどの様々なVLAN機能に対応しているため、ネットワークのセキュリティーとフレキシビリティーの併用を実現しています。

スイッチングハブについてのまとめ 

  • スイッチングハブとは、プリンターなどの周辺機器などをつなぐために必要なルーターに備わったLANポートを、拡張する装置です。
  • スイッチングハブに備わったポート数と、接続する機器の数に合わせて選ぶのが一般的ですが、今後の拡張を考えた場合機器よりも多いポート数の商品を選ぶのもポイントです。
  • 通信速度は100 Mbps・1000 Mbps・10000 Mbpsこれらの最大転送速度が目安となりますが、価格帯や下位互換などを踏まえた際は、1000 Mbpsに対応した商品を選ぶのがバランスが良くておすすめです。