※この記事は2019/12/11に更新しました。
ひと口にカメラと言っても、その種類はさまざまです。
初心者の人が家電量販店のカメラコーナーに足を運んでも、どのカメラがどのような性能を備えているのかわからず、困惑することでしょう。このような種類の違いによって、カメラに対して苦手意識を抱いてしまうのはとてももったいないことです。
ここでは、カメラの種類やおすすめのモデルについて紹介します。それぞれのカメラの特徴や性能の違いを知ることで、自分の用途に合った1台を選ぶことができます。
目次
初心者がわからないカメラの種類
まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。
カメラの種類は大きく分けて4種類「コンデジ」「ネオ一眼」「ミラーレス一眼」「一眼レフ」があります。
「コンデジ」とはコンパクトデジタルカメラの略称です。一眼に比べると画質はそこまで高くないものの、スマホよりワンランク上の写真を撮ることができます。
最大の長所はコンパクトなサイズ感です。ポケットにも収まるサイズであるため、旅行などにも重宝します。
スマホのカメラよりもズーム性能やクロ撮影機能が充実しており、バッテリーも長持ちであるため、スマホで写真を撮るのに物足りさを感じる人におすすめです。
「ネオ一眼」は、形状は一眼レフでありながら、コンデジのように一体式のカメラです。
コンデジでは不可能な高倍率のズーム機能を搭載しており、製品によってはかなり遠い対象もクリアに撮影できます。
レンズの着脱こそできないものの、高倍率ズームなどの機能を1台で済ませたい人には有力な選択肢になり得ます。
「ミラーレス一眼」は、名前のとおり光を反射させるミラーを取り払った一眼カメラです。
スマホコンデジに比べると画質が良いのが特徴で、撮影シーンに応じてレンズの交換も可能。ピントのずらしや、色彩の調整など、こだわりの1枚を撮影できます。
また、ミラーが無いため一眼レフよりも小型で軽いのも特徴で、本格的なカメラを持ちたい女性からの人気が高いです。
「一眼レフ」は、ミラーレス一眼よりもさらに画質の高い写真を撮影することができるカメラです。
ミラーレスよりも多機能な製品がほとんどで、対応するレンズやイメージセンサーにも制限がほぼありません。ただしプロ仕様のため、他の種類よりも価格は高いです。本格的に写真を極めたい人や、カメラにこだわりがある人におすすめです。
デジカメと一眼の違い
デジカメと一眼レフ(ミラーレス一眼)の違いは、まず物理的な重さや大きさ。ほぼスマホ感覚で持ち運べるコンデジと異なり、一眼レフはそれなりのバッグが必要になるほどの荷物です。
ただし、画質の面では一眼レフの方が圧倒的に優れています。その理由の一つが、「画像センサーの大きさ」です。
イメージセンサーや撮像素子とも呼ばれる画像センサーは、レンズに入ってくる光を電気信号に変換する重要な部品です。一眼レフはこの画像センサーのサイズが大きく、コンデジやスマートフォンはサイズが小さくなります。
イメージセンサーが大きいということは、それだけ電気信号に変える光を多く収集できるということです。光を多く集めることで、色彩が鮮やかになります。
また、夜景や星空と言った小さな光もキャッチできるので、暗い写真も綺麗に撮ることが可能です。
普段スマホで写真を摂っている人ならご存知のとおり、スマホやコンデジのように画像センサーが小さいと、夜景を撮ってもほとんど真っ暗になってしまいます。
一方で、一眼レフなら星も夜景も綺麗に撮影することができます。
さらに、背景をほかす際も光源が重要です。
画像センサーが大きいと、ピントのずらしやボケが綺麗な写真を撮ることができます。
レンズ交換可能か不可能かの違い
レンズの交換ができるかどうかも大きな違い。コンデジやネオ一眼はレンズ交換ができませんが、ミラーレス一眼と一眼レフはレンズの交換が可能です。
レンズの種類は主に5つで、「標準レンズ」「広角レンズ」「望遠レンズ」「マクロレンズ」「魚眼レンズ」があります。
幅広い用途に使える広角レンズや、天体観測や野鳥の撮影で役立つ望遠レンズ、水滴などの小さな対象を写すマクロレンズなど、シーンによって適したレンズを使い分けることで、より美しい写真を撮ることができます。
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初心者向けの機能の充実度
一眼レフは本格的なカメラマン仕様のカメラですが、初心者向けの便利機能はコンデジの方が充実しています。
まず、レンズを交換することなくズーム機能やマクロ撮影ができるのがメリットです。「このシーンならこのレンズが…」など考える必要がなく、ボタン一つで手軽に調整することができます。
シャッタースピードやISO感度など、カメラ上級者はさまざまな設定を細かく行う人が少なくありません。
コンデジでは撮影対象を自動で検出して、設定をオートで行えるのも魅力です。
現代ではWi-Fi対応の機種も増えており、SDカードで管理することなく、PCやスマホに写真を同期できるのも嬉しいポイントでしょう。
耐久性に関してもコンデジは優れています。一眼レフはデリケートな製品であるため、埃や温度変化などに注意が必要です。
コンデジは機種によるものの、ゲレンデなど-10度の環境でも故障することなく撮影することが可能です。
防水性に優れた機種も多く、防水仕様であれば、キャンプなどで汚れた場合も水洗いすることができます。
カメラ初心者で撮影技術に自信がなくても、それなりに高品質な写真が取れるのはコンデジの強みだと言えるでしょう。
カメラに付いている主要機能は以下の通りです。
カメラの主要機能一覧
ミラーレス一眼と一眼レフの違い
ミラーレス一眼と一眼レフは、どちらもレンズ交換が可能なカメラですが、違いはミラーの有無です。
一眼レフの場合、カメラ本体に専用のミラーボックスがあり、その中に光を反射させるための鏡があります。ミラーレス一眼にはこの反射鏡が存在しません。
ミラーが光を反射することで、撮影者はファインダーを通ってレンズから入ってきた光を目で確認することができます。
被写体を実像で捉えられることから、シャッターチャンスを逃しにくいというのが一眼レフのメリットです。
ミラーレス一眼は、ミラーを使用せずに入ってきた光がセンサーを通し、そのまま背面の液晶画面に被写体を映し出します。
しかし、実像を捉える一眼レフよりも、ややシャッターチャンスを捉えにくいのがこのタイプのデメリットです。
液晶モニタで被写体を確認するという点では、ミラーレス一眼とコンデジは同じ構造ですが、ミラーを内蔵している一眼レフは、構造上どうしても大きくなってしまうのが難点でしょう。
ミラーを取り払ったミラーレス一眼は、小型化や軽量化が進み、持ち運びしやすいのが特徴です。
ミラーレス一眼が主流になっている
昔からある一眼レフと異なり、ミラーレス一眼は比較的新しいジャンルのカメラです。
年を追うごとに性能の進化が進んでおり、メーカー同士もしのぎを削り合っています。
画像センサーの大きさについてもミラーレス一眼は一眼レフに劣っていましたが、最新の機種ではフルサイズの画像センサーに対応したものもあります。
一眼レフに迫る性能に加え、小型で持ち運びしやすい点や、ファインダーがなく扱いやすいことから今後はミラーレス一眼が主流になっていく傾向にあります。
事実、ミラーレス一眼を使用するプロカメラマンも増えてきており、幅広い層に支持されています。
一眼レフとミラーレスの違いと一眼レフ/ミラーレスがおすすめな人
ミラーレス一眼の安いおすすめ機種とミラーレス一眼の楽しみを解説
ミラーレス一眼
Canon EOS Kiss EOSKISSMWH-WZKは小型軽量で操作しやすい
Canon EOS Kiss EOSKISSMWH-WZKは、小型軽量・簡単に操作できるダブルズームキットのミラーレス一眼カメラです。
従来のcannon製カメラは上級者向けでしたが、Canon EOS Kiss EOSKISSMWH-WZKは、新開発の映像エンジンDIGIC8を搭載し、初心者でも4K動画撮影や高速連写しやすい仕様となっています。
過去モデルEOS Kiss X9に搭載されていたシャッタースピード変化の確認などが無くなっているため、上級者にはやや物足りない仕様ではあるものの、各撮影モードの効果がイラストなどで表示されるなど、非常に分かりやすいのがポイントです。
最高約7.4コマ/秒というAF速度の向上で連写が快適になったことと、新機能「クリエイティブアシストモード」によってオート撮影時でも背景や明るさのコントラスト調整がスムーズになったことが特徴として挙げられるでしょう。
cannonが「ミラーレス市場シェアNO.1」をめざして開発したモデルであるため、上級者でもチェックしておきたいミラーレス一眼カメラです。
Nikon Z50はAPS-Cセンサーが特徴
Nikon Z50は、2019年11月22日にリリースされた最新モデルで、ミラーレス一眼カメラのなかでも人気のZシリーズ初となる、APS-Cセンサーを搭載したモデルであることが特徴です。
過去のZシリーズで主流だったフルサイズセンサーとの大きな違いは、写せる範囲の面積です。
APS-Cセンサーはフルサイズと比較して写せる範囲の面積は狭いものの、望遠で被写体に近づいても、クリアに映すことが出来ます。
「初心者向け」と言われることもあるAPS-Cセンサーですが、階調やボケの表現が豊かになることから、プロのカメラマンも使うことがあり、上級者でも十分な使いごたえを感じられるでしょう。
大型の3.2インチモニターもポイントで、チルト式で自由に稼働させることができ、下方180度展開すると自動でセルフィー機能へと切り替わります。
タッチパネルはスマートホンのような快適さを持ち、約450gというコンパクトさながら充実した機能を兼ね備えたモデルです。
最新機能だけではなく、従来のNikonらしいボタン配置や操作性を引き継いでいることが、古いNikonファンも嬉しいポイントです。
一眼レフ
Nikon D850はアウトドアでの活躍が魅力
Nikon D850は、フルサイズのNikon Dシリーズの最新モデル一眼レフカメラです。
4575万画素のイメージセンサーを搭載し、基本スペックが前モデルのNikon D810よりも大幅にアップしています。
ピントを合わせにくいマクロ撮影も美しく仕上がる「被写界深度合成(フォーカスブラケット)」や、4K動画・フルHD撮影、サイレント撮影などが、新機能として追加されました。
サイレント撮影は音を出したくないときだけではなく、シャッター振動が無いため、ブレへの効果も高く評価されています。
さらに、タッチパネルで可動式にアップグレードされた背面液晶など、新時代を感じさせる仕様もポイントです。
前モデルに搭載されていた「内蔵ストロボ」は廃止されましたが、その分ボディの堅牢度が上がり、壊れにくく力強い設計となっています。
アウトドアシーンでも活躍させることができ、鉄道や動物などの撮影から風景にはもちろんのこと、動画も手ぶれ補正などの機能が充実しているため、前モデル「Nikon D810」とはまったく異なる満足感を与えてくれるでしょう。
上級者の方への新たに長く使える一台としても、おすすめできるモデルです。
Canon EOS Kiss X2 KISSX2-LKITは入門編に良い
Canon EOS Kiss X2 KISSX2-LKITは、約1220万画素CMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。
2008年リリースと古いモデルではあるものの、現在でも一眼レフ入門編として人気があります。
画素の数字だけを見ると物足りなく感じますが、A4以上など大型サイズへの印刷が無ければ、他機種との遜色なく仕上げることが可能です。
暗いところでの撮影がスムーズになるIOS感度なども低く、自力での工夫が必要になる分、0から本気でカメラを学びたいという方には力を付けてくれるアイテムでもあります。
最新モデルと比較すると低スペックではあるものの、フィルター機能などシンプルで基本的なスペックはおさえているのもポイントです。
また、中級機にはない「コントラストAF」を搭載しているため、ファインダーの見やすさにも特徴があります。
液晶モニターを見ながら撮影できる点も、コンパクトデジカメから戸惑うことなくステップアップできる点です。
液晶モニターの画像拡大も最大10倍までとなっているため、繊細なピント合わせにも重宝するでしょう。
Canon EOS Kiss X2 KISSX2-LKITは、初心者の本格的な一眼レフデビューや、中上級者のサブカメラとして、幅広い層が満足できるポテンシャルの高いカメラです。
カメラの種類についてのまとめ
手軽さを重視しながらもスマホより良い写真が取りたいならコンデジを、ズーム機能にもこだわりたいならネオ一眼が便利です。
本格的な一眼レフなら、シャッターチャンスを逃さずこだわりの1枚を撮影できます。同じレンズ交換式でも、ミラーレス一眼なら比較的持ち運びも便利となります。
ワンポイントアドバイス
今後のトレンドを考えるとミラーレス一眼がおすすめ!用途に応じて自分に合ったカメラ選びを!