「ぶつけてしまった拍子に愛用の時計に傷がついてしまった」そんなときには専門の業者で修理を行いましょう。

ただし小さな傷であれば自分で修理できるケースもあり、その修理方法は時計の素材やつくり、傷の種類によって変わってきます。

この記事では時計の傷の種類や、自分で修理を行う方法などについて解説しています。

時計の傷の種類

時計のガラスの傷

腕時計をうっかり落としてしまった時やどこかにぶつけてしまった時などに、ガラスの傷がついてしまいます。

小さな傷だと安心しているとガラスの内部に水分が入ってしまい、ガラスが曇ったり水滴が付いたりしてしまいます。ダイヤモンドやサファイアクリスタルならば多少の衝撃でも傷はつきませんが、ミネラルガラスやプラスチックの時計はよく傷がついてしまいます。

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時計のガラスのひび割れ

腕時計は、時計のガラス部分に使われている材料によってひび割れの起こりやすさが変わってきます。例えばアクリルガラスを使用している時計は大きなヒビ割れが入りやすいですし、無機ガラスの場合は粉々に砕けてしまいやすいです。

サファイアガラスは大きな衝撃を受けると部分的に欠けてしまう場合もあるので、腕時計には大きな圧力や衝撃をかけないように注意することが重要です。

時計の金属ベルトの傷

金属ベルトは毎日着用しているとだんだん傷がついてきます。

例えばステンレスやチタン合金の金属ベルトは次第に傷がついてくる可能性があり、特にステンレス素材の金属ベルトの方が傷はつきやすいです。

毎日使うと傷はもちろんくぼみもできてしまい、傷があると金属ならではの光沢感を損ねてしまうため、必要があれば研磨してメンテナンスを行います。

時計の皮革ベルトの傷

一見傷がつきにくそうに見える皮革ベルトですが、実は金属ベルトよりも傷がつきやすい素材なのです。

尖ったものや爪で引っかいただけで大きな傷が残ってしまうことも多々あり、なにかの拍子で気づいたら跡がついている、ということもしばしばです。

普段使いは金属ベルトや安い皮革ベルトにしておいて、特別な日だけお気に入りの皮革ベルトにするなどの対策を練ることが重要です。

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時計の文字盤の傷

時計のガラスが壊れると、その破片が文字盤を傷つけてしまうことがあります。

それ以外にも内部の歯車が消耗すると時計にガタつきが発生し、針が文字盤を擦ってしまうこともあります。文字盤は傷がつくだけでなく塗料が劣化して変化したり、ひび割れたりしてしまいます。

文字盤は時計の美しさを示してくれる重要な部分であるため、傷がついていないかしっかりと注意しましょう。

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自分でできる時計の傷の修理

腕時計についた傷が気になりだすと、修理について検討することになります。

大きな傷は業者に依頼しなければ修理は難しいですが、小さな傷であれば自分でケアできるものもあり、その方法は傷の種類や素材によって変わります。

時計のガラスの傷を修理する方法

ガラスの傷は素材によって修理の方法が変わります。

アクリルの風防の場合はアクリル専用の研磨クロスや傷落としを使用するだけで小さな傷は簡単に消すことができます。

ただしこれは研磨によって傷の周りを磨いているだけであり、大きな傷や窪みを消すことはできないのです。

ミネラルガラスの場合も小さな傷を研磨するのは簡単で、耐水ペーパーで水研ぎをしてから参加セリウムと水を混ぜ、綿棒でガラスを研ぎます。

時計の修理では日常生活では使わないような工具を多く扱うので、自分で修理するのは根気が必要でしょう。

サファイアガラスの場合は自分で修理するのはほぼ無理で、傷つきにくい硬度がある素材であるため一度傷がつくと修理するのは一苦労。業者に頼むのが懸命です。

時計の金属ベルトの傷を修理する方法

金属ベルトの傷の場合は耐水ペーパーを使用して修理する方法があります。

まずは皮脂汚れを取り除き、それが終わったら研磨作業に入ります。研磨する際はベルトの研磨しない側をセロテープなどで固定し、金属片が飛び散らないよう水をつけた耐水ペーパーで磨きます。

耐水ペーパーを使用して傷を削ったら、次はスポンジ研磨剤を使用します。

はじめは荒いものからはじめていき、だんだんと細かい研磨剤に変えていきます。ちなみにコンパウンドやピカールなども使用すると、まるで新品のように金属ベルトの鏡面仕上げができます。

金属ベルトの傷を修理する際に注意したいのは、刻印を消さないようにすることです。

研磨剤は金属自体を削って傷を消すため、消したくない刻印まで消えてしまう可能性もあります。大切な腕時計の価値を損なわないように、研磨作業は慎重に行いましょう。

時計の皮革ベルトの傷を修理する方法

皮革ベルトを修理する場合は、着用してから1日ほど乾燥させてから修理を行うことが重要です。乾燥させてから乾いた布で拭くと傷が目立ちにくくなり、持っているのであれば馬毛ブラシでブラッシングするのもおすすめです。

皮革ベルトは修理する以外にも交換してしまうという選択肢があります。交換は修理ほど難易度が高くなく、バネ棒外しを使用するだけで行えるため、どうしても気になる傷がある場合は皮革ベルトを交換してみるのもいいでしょう。

時計の文字盤の傷を修理する方法

文字盤に傷がついてしまった場合、知識がない人では自分での修理は難しいです。研磨を行うと時計本体が壊れてしまう可能性があるので、プロに修理を依頼しましょう。

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修理屋さんで傷を修理する事もできる

時計の修理屋では時計ケースやブレスレットの研磨仕上げなどを行います。小さな傷や浅い傷であれば新品に近い状態に戻せるので、多少の傷でも諦めずに業者で見積もりをしてみましょう。

最近ではインターネットで申し込みをして、配送パックを使用して時計を修理に出せるサービスも増えてきています。配送パックで時計を送ったら見積もり票をメールで知らせてくれ、料金に納得ができれば修理が開始されます。

納得できなければそのまま時計を返してもらえるので安心です。見積もりだけなら無料になっている業者も少なくないので、時計の傷で悩んでいるのであれば見積もりだけでもしてみるのがおすすめです。

インターネットで申し込める修理業者は時計のブランドごとの担当者が在籍しているケースも多く、近所の修理屋に依頼するより満足のいく仕上がりになるかもしれません。

腕時計の傷の修理の相場

時計の傷を修理する場合の相場は傷の状態によって変わってきますが、例えばガラスの交換であれば数千円から10,000円程度で行えることもあります。

プラスチック風防のものは8,000円ほど、サファイアガラスやクリスタルガラスのものであれば20,000円ほどで修理が可能です。まずは見積もりをしてみましょう。

ガラス交換はメーカーのカスタマーショップで行うと元々の時計のガラスと全く同じものと交換してくれます。

しかしそうでない業者の場合は時計のガラスと似ているものと交換してくれることになります。カスタマーショップで修理をする方が費用はかかりますが、どうしてもこだわりたい人はそちらを利用するのがおすすめです。

腕時計の傷についてのまとめ

  • 時計の傷にはいくつかの種類があり、それぞれ修理方法が異なります。
  • 大きな傷であれば業者に頼まなければ修理は難しいですが、小さな傷なら自分で直すことができるかもしれません。
  • 自分で傷を修理する場合には主に研磨の作業をすることになりますが、気をつけなければ刻印を消してしまったり時計本体を壊してしまったりする可能性もあるので注意が必要です。
  • 時計の傷を修理する場合の相場は傷の状態によって変わりますが、数千円から10,000程度でできる場合もあるためまずは見積もりを行ってみましょう。