この記事では、コーヒー豆の選び方や種類ごとの特徴、おすすめのコーヒー豆について解説します。

現代では、手軽に楽しむことができるインスタントコーヒーや、コンビニでも気軽に買えるコーヒーが人気ですが、丁寧にドリップしたコーヒーから出る香りや美味しさも魅力です。

しかし、コーヒー豆の味や香りは、豆の種類や焙煎度によっても様々であるため、どれを選べばいいか分からない方も少なくありません。

この記事を読む事で、コーヒー豆についての基本知識を深めて、より自分に合ったコーヒー豆購入の検討が出来ます。

コーヒー豆の種類

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コーヒー豆の種類ごとのおすすめ品

コーヒー豆は産地によって分ける事ができますが、それよりも大きな分類として、豆が何の原種なのかによって分けることができます。

コーヒー豆はもともと「コーヒーノキ」という植物から採れますが、コーヒーノキにはたくさんの種類があります。

その中でも大多数を占めるのが「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3つで、この3つはコーヒーの3原種と呼ばれています。

アラビカ種は最もポピュラーな種類

アラビカ種は、世界のコーヒー生産量の約6割を占めてる原種です。

正式名称は、Coffea Arabica(コフィア・アラビカ)といいます。

一般的には、標高1,000m〜2,000mの地で栽培されています。

栽培するのに条件が厳しい上に、害虫や気温の影響を受けやすく、また一度に収穫できる量が少ない、デリケートな豆といえるでしょう。

反面、香りが華やかで風味もよく、スターバックスやタリーズ等のコーヒーショップにあるコーヒー豆のほとんどはアラビカ種です。

アラビカ種から派生した、ブルボン種、ゲイシャ種、ティピカ種、ケント種、パカマラ種、カトゥーラ種などの品種も有名です。

ロブスタ種は安価で缶コーヒーなどでもよく使われる

ロブスタ種は、別名としてカネフォラ種とも呼ばれている豆です。

正式名称は、Coffea Canephora(コフィア・カネフォラ)といいます。

ロブスタとは、英語で「たくましい」という意味の「Robust」からきており、アラビカ種と違い病気や害虫に強いのが特徴です。

低地でも栽培が可能で、標高300~800mの低高度で栽培されています。

育てやすく、安価なためインスタントコーヒーや缶コーヒーに使用されることも多い原種です。

アラビカ種と混ぜてブレンドコーヒーとして流通していることもあるそうです。

リベリカ種は焙煎が難しく流通が少ない

リベリカ種は、アラビカ種、ロブスタ種に比べると有名な品種ではありませんが、コーヒー3大原種の1つです。

リベリカ種は、アフリカのリベリア共和国が原産地で、正式名称はCoffea liberica(コフィア・リベリカ)といいます。

アフリカ西部のみで生産している原種でしたが、現在はフィリピンやベトナムでも生産されています。

海抜200m以下の主に低地・平地で栽培され、雨の少なさにも強く害虫病にも強い品種です。

他の品種に比べ10m以上にも育つのも特徴ですが、収穫量が少なくアラビカ種やロブスタ種に比べて風味が劣っているものが多いため、なかなか流通していません。

豆の大きさにばらつきがあり、焙煎も難しい品種でもあります。

コーヒー豆の選び方

産地で選ぶ

現代、コーヒーを栽培している国はおよそ70カ国あり、赤道を挟んで南北緯25度の「コーヒーベルト」(またはコーヒーゾーン)と呼ばれる地域に集まっています。

産地を大きく分けると、中南米、アフリカ、アジア諸国の3つがあります。

中南米で有名なのは「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」があります。ジャマイカの「ブルーマウンテン」も高級コーヒーとしては有名です。

すっきりとした酸味とミディアムボディで、飲みやすい味わいが特徴です。

アフリカでは「ケニア」やエチオピアの「モカ」、タンザニアの「キリマンジャロ」が挙げられます。

酸味とバランスよくマイルドな味わいが特徴的です。フローラルやフルーティという言葉で表現されるような華やかな香りを持つコーヒーが多いのが特徴です。

アジア諸国では、インドネシアの「マンデリン」が有名です。控えめな酸味と深いボディが特徴で、重みのある味で評価の高いコーヒーが多くあります。

産地に思いを馳せながら味わってみるのも1つの楽しみ方といえるでしょう。

焙煎度合いで選ぶ

焙煎(ロースト)とは、コーヒーの生豆を火で煎ることです。

生豆のままでは香りも味もしませんが、その焙煎度合い(浅煎り・中煎り・深煎り)によって、酸味と苦味のバランスが生まれます。

浅煎りは酸味が多めであるため、深煎りになるにつれて酸味は薄くなり、コクと苦みが強くなっていきます。

すっきりと飲みたい時は浅煎りを、アイスコーヒーで飲みたい時や、ミルクや砂糖を入れたい時は深煎りがおすすめです。

味で選ぶ

ブレンドの中から好みを絞っていくのもコーヒーの一つの楽しみ方です。

ブレンドとは、数種類の豆を混ぜて作ったコーヒーのことを呼びます。

一方、1つの産地でとれた豆をシングルオリジンといいます。

シングルオリジンは、その産地の個性や特徴をそのまま楽しむことが出来ますが、1つの産地であるため、シンプルな味わいとなることが多いです。

一方で、ブレンドは色々な種類のコーヒー豆をかけ合わせて新たな味を作り出しており、複雑な味わいやバランスを出すこともできます。

ブレンドの種類は無限にあり、何と何をどんな割合で混ぜるかは、焙煎士(ロースター)次第です。ロースターが作りたいコーヒーの風味をイメージしてブレンドするため、焙煎士の好みや個性にも左右されます。

また、「爽やかブレンド」や「苦味ブレンド」といった味をイメージしやすいネーミングもされています。名前を参考に探してみるのも、好きな味に出会える近道でしょう。

豆か粉かも選ぶポイント

豆のまま購入すれば、自分ののミルで豆を挽くことができるため、コーヒー豆を挽いて抽出する時間を優雅に楽しむことができます。

コーヒーの香りは、豆を挽く瞬間に最も香りを発するため、その香りを楽しむことができるのが豆タイプのよいところです。

あらかじめ豆をミルで挽いたものは粉タイプです。

ドリッパーやサーバーがあれば、簡単にレギュラーコーヒーを楽しむことができます。豆を挽く手間がかからず、手軽に楽しめるため、毎朝コーヒーを飲むような方にはおすすめです。

ポイントとして、粉タイプより豆タイプの方が日持ちすることがあげられます。

コーヒー豆は、空気に接触すればするほど新鮮さを失っていきます。

豆のタイプと比べると、粉のタイプは細かくしている分表面積が大きく、空気に触れる部分も多いため、劣化が速くなってしまう事が原因です。

コーヒー豆の保存法

コーヒー豆は、見た目から保存食品のように思ってしまいがちですが、保存環境が味に影響してしまう、デリケートな食品です。

生鮮食品のように扱って、劣化から守ることで、最後まで風味を損なわずにおいしく飲むことができます。

コーヒー豆の賞味期限は最大二か月

コーヒーは腐ることがないため、味さえ気にしなければ古いものでも飲むことが可能です。

しかし、コーヒー豆が美味しく飲める期間は、豆のままだと1〜2か月程度で、豆を挽いた粉の状態では、3〜5週間程度です。

コーヒー豆をおいしい状態に保つためのポイントは以下の通りです。

湿度の多いところに置かない

コーヒー豆は湿度に弱く、水分に触れることで豆の品質を落とし、雑味を引き出してしまいます。

湿度の高い場所はカビの原因にもなるため、注意が必要です。

空気に触れさせない

コーヒー豆は空気に含まれる酸素に触れると、その瞬間から酸化が始まってしまいます。

コーヒー豆は酸化すると風味が落ち、酸っぱさが出てしまったりと、味が損なわれてしまいます。

高温の場所に置かない

コーヒー豆は温度が上がるほど、化学反応が進み、風味が別物になってしまいます。

温度の目安としては15度程度が最適です。特に夏場は注意が必要です。

日光は避ける

コーヒー豆は、日光だけでなく、紫外線によっても劣化が進むため、太陽光や蛍光灯の光も劣化の要因となります。

最適な保存方法

上記の理由から、コーヒー豆の保存に最も適している環境は、「涼しく乾燥した暗いスペースで、密閉容器に入れて保存すること。」です。

密閉容器に入れても、開け閉めすることで空気や湿気は少なからず入り込み、劣化や酸化が進みます。

開封後はできるだけ早めに飲みきることを心がけるとよいでしょう。

コーヒー豆の種類ごとのおすすめ品

アラビカ種:classical coffee roaster スペシャルブラジルブレンド

classical coffee roasterのこの品は、苦味が強めのものが好きな方におすすめのコーヒーです。

ブラジル産アラビカ豆を100%使用しており、酸味が少なく、ビターで香ばしいコーヒーです。

アラビカ種:ゴディバ フレーバーコーヒー キャラメルは甘い香りがする

ゴディバ フレーバーコーヒー キャラメルは、チョコレートで有名なGODIVAの、100%アラビカ豆を使用してたコーヒーです。

キャラメル香料を使用しており、 甘い香りはしますが、糖分は入っていないため、すっきりとおいしく飲むことができます。

ロブスタ種:KUKUベトナムロブスタ豆100%は苦みと香ばしさが魅力

KUKUベトナムロブスタ豆100%は、コーヒー豆の生産量が世界第二位のベトナムで、伝統的に多く生産されているロブスタ豆だけを焙煎したコーヒーです。

香りを重視した焙煎方法を採用しており、苦みと香ばしさを引き立たせています。

珍しいロブスタ種をブラックで味わいたいという方にもおすすめです。

ブレンド:カークランド スターバックス ロースト ハウスブレンドコーヒー

カークランド スターバックス ロースト ハウスブレンドコーヒーは、コストコのプライベートブランドのコーヒー豆です。

名前の通り、スターバックスとコラボしたコーヒー豆で、スターバックスのコーヒーが好きな方には特におすすめです。

カカオのようなコクと強めの苦味が特徴で、900gとたっぷり入っているため、劣化しないように保存するとよいでしょう。

ブレンド:澤井珈琲 ファミリーブレンドはコスパが高い

澤井珈琲 ファミリーブレンドは、この値段で1kgも入っている、コストパフォーマンスの高い商品です。

深煎りで、苦味とボディのある味わいに特徴があります。

苦味があるのがお好きな方はストレートで、ミルクを入れてカフェオレにしても美味しい、万能なファミリーブレンドです。

カフェインレス:自家焙煎 カフェインレスコーヒーは味がそのまま

自家焙煎 カフェインレスコーヒーは、コーヒーの味はそのままに、カフェイン97%以上をカットした品です。

健康上の理由からカフェインレスコーヒーを飲まれる方(妊娠中の方、心臓疾患のある方など)にも安心です。

飲み比べセット:ロクメイコーヒー スペシャルティコーヒーは3種類入り

ロクメイコーヒースペシャルティコーヒーは、個性が違う3種のコーヒー豆をそろえたお試しセットです。

コーヒー豆本来の花のような香り、フルーツのような甘味や酸味に加え、産地による風味の違いを感じられる飲み比べセットです。

シングルオリジンではなくブレンド豆ではありますが、バランス系のロクメイブレンド、苦味・甘味系のサルサワブレンド、フルーティ・酸味系のエチオピアと味の違いがわかりやすいコーヒー豆が3種入っています。

お好みの味を探すのにおすすめです。

この記事のまとめ

  • コーヒー豆は、「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3つの原種がありますが、市場にあるものの多くは「アラビカ種」で香りが華やかな風味もよいコーヒーです。
  • コーヒー豆を美味しく飲むためには、涼しく乾燥した暗いスペースで密閉容器に入れて保存することがベストです。
  • コーヒー豆は原種や産地、焙煎度やブレンドなどによって全く違った風味になります。色々試してみてご自分の好みを見つけてみてください。