この記事では、花粉症の対策について解説します。
花粉症は季節問わず、前もってしっかりと対策をおこなうことで症状を大きく軽減できるものです。
記事を通して、ライフスタイルや症状の重さにあった花粉症対策の検討ができるでしょう。
目次
花粉が飛びやすい気象条件
花粉は、春や秋だけではなく一年中飛散していますが、季節を問わず「花粉が飛散しやすい気象条件」があります。
以下の気象条件に当てはまるときは、事前に花粉症対策をしておくとよいでしょう。
花粉が飛散しやすい気象条件
- 晴天のとき
- 曇天のとき
- 雨が降った翌日
- 最高気温が高くなる日
- 乾燥している日(湿度が低い)
- 南風のあとに北風が吹いているとき
スギ花粉においては、「気温上昇」と「湿度低下」が同じタイミングで起こると、飛散量そのものが増加します。
夜間であっても飛散量は変わらないことも多いため、出かける時間を問わずに対策することが大切です。
花粉症の対策方法
食生活で自律神経を整える
花粉症は自律神経とも大きく関わっています。
暴飲暴食や夜間中心のバランスの悪い食生活は自律神経を乱すため、「規則正しい食生活」を心がけることが大切です。
「タンパク質や脂質は体内の免疫を刺激しやすい。」と言われることも、花粉症対策における食生活の改善では重要なポイントとされています。
米や野菜中心の生活から洋食化が進むなかで「高タンパク質、高脂質の食生活」に変わったことが、日本での花粉症増加の大きな要因でしょう。
現在花粉症の症状がそれほど重くない場合であっても、食品添加物が多く含まれた加工食品やスイーツなどは、体内で炎症物質を増加させるため、症状を進行させてしまいます。
脂質や加工食品、糖分の多い嗜好飲料などを減らしていくことが大切です。
手洗い・うがいは花粉を洗い流す
外から戻ったときの手洗いうがいは、身体の内外に付着してしまった花粉を洗い流すことが目的です。
花粉症対策では「花粉と接触しない」「体内に花粉を入れない」が基本です。
そのため、手洗い・うがいに加えて「目洗い」「鼻うがい」もおこなうと、より効果的な花粉症対策となるでしょう。
寝具の手入れは外に干さない
布団や枕など、毎日使っている寝具には、ダニ・ホコリといった花粉症を悪化させる(または、引き起こす)要因が多く潜んでいます。
布団は外に干さず布団乾燥器を使ったり、窓際に置いているベッドには日中花粉よけカバーを付けたりして、花粉症対策をおこなうとよいでしょう。
どうしても布団を外に干す場合には、花粉が飛びやすい気象条件や、テレビの「花粉飛散予報」をチェックし、なるべく飛散量が少ない日を選ぶことが大切です。
寝室に花粉を入れないことも重要であるため、身体に付着した花粉を落としてから寝室に入る事や、上着やカバンを寝室に持ち込まないこと、換気は必要最低限にする事もおすすめです。
睡眠ストレスも花粉症を悪化させる大きな要因であるため、睡眠の質も向上させるとよいでしょう。
対策グッズを使う
外出時には、「花粉と接触しない」「花粉を体内に入れない」ための対策が非常に重要で、具体的にはマスク・帽子・サングラスの着用です。
マスクは、90%以上花粉をカットできると言われていますが、顔にフィットする商品を選ぶことがポイントです。
帽子は花粉が髪の毛に付着するのを防ぎ、サングラスは花粉症対策用メガネで花粉侵入量を約2/3カットしてくれます。
外出時に着用する衣類の素材も重要です。
ウールは花粉が付着しやすく、コットンはウールの半分以下まで花粉の付着をおさえることができます。
静電気が発生しない状態を保つことも重要であるため、静電気が発生しにくい衣類を選ぶとよいでしょう。
帰宅時には粘着テープを使って、衣類に付着した花粉を落としてから自宅に入るとベストです。
玄関をあける前に手で払ったり、玄関に粘着テープを常備するとよいでしょう。
注射は自分に合った物を選ぶ
スギ花粉は、病院で注射をしてもらうことで対策をとることも可能です。
注射は、以下の2種類が用意されています。
- ステロイド注射
「ステロイド注射」は、一度の注射で2~3ヵ月程度効果が持続する強いタイプです。
しかし、その強さゆえ、月経不順などの副作用も報告されています。ステロイド注射であっても「花粉が完治する」ということはないため、デメリットも含めた説明を受けて考えるとよいでしょう。 - アレルゲン免疫療法
「アレルゲン免疫療法」は、3~5年かけて定期的に注射し、徐々にスギエキスを体内に入れることによって、免疫機能を正常に戻すために行われます。
時間がかかるため一般的とは言えません。しかし、保険適用で治療が可能で、完治も望める方法であるため、しっかりと治していきたい人は医師に相談してみるとよいしょう。
薬は花粉になる前に使うのが大事
花粉症対策になる薬には、「内服薬」「点眼薬」「点鼻薬」があります。
内服薬の場合、一般的に抗ヒスタミン配合のタイプが多く、眠気などの副作用に違いがあるため、購入時には確認が必要です。
点鼻薬の場合、ステロイド・抗アレルギー・血管収縮と種類があり、病院で処方される多くはステロイドタイプになります。
内服薬以上に眠気が出にくく、鼻づまり・くしゃみなどに効果的です。
点眼薬の場合にも、ステロイド・抗アレルギーと種類がありますが、一般的に普及されているのは抗アレルギータイプでしょう。
コンタクトレンズ装着の状態で使えるのはアレジオンのみです。
内服薬・点眼薬・点鼻薬、それぞれ「花粉症飛散の前に使う」のがベストであるため、内服薬の場合には1~2週間前から服用するとよいでしょう。
花粉症対策になる乳酸菌サプリ
花粉症対策のセルフケアとしておすすめのひとつが「乳酸菌」です。
乳酸菌が直接花粉症を治すことはありませんが、腸内環境を整え、免疫バランスを向上してくれます。
特にサプリは手軽な習慣としておすすめです。
麹の恵みは強いタンパク質分解作用が魅力
「麹の恵み」は、乳酸菌のほか、9種の穀物酵素・80種の植物酵素が凝縮されたサプリです。
強いタンパク質分解の作用を持つパパイヤ酵素も配合されているため、脂質・糖質の多い食生活をサポートしてくれるでしょう。
菌トレ習慣は効果の実感がしやすい
「菌トレ習慣」には、乳酸菌やビフィズス菌など、ひと粒に約3兆個もの菌が配合されています。
複数種類の菌を配合したことによって、効果の実感がしやすくなっている点がポイントです。
便秘などに悩む人にもおすすめできます。
花粉症対策になる食物繊維
「食物繊維」も、乳酸菌同様に腸内環境を整える役割を持っています。
食物繊維は、乳酸菌などのあらゆる善玉菌のエサとなるため、乳酸菌とあわせて摂取するとよいでしょう。
大塚製薬 ネイチャーメイド 食物繊維はコスパが良い
「大塚製薬 ネイチャーメイド 食物繊維」は、水溶性食物繊維である難消化性デキストリンを含んだサプリです。
腸内に入ると、脂肪や糖の吸収スピードをやわらげてくれるため、不規則な食生活になりやすい人におすすめです。
コストパフォーマンスに優れ、サプリ先進国であるアメリカでのシェア率の高さも、安心できるポイントでしょう。
花粉症の対策についてのまとめ
- 晴天や雨上がりなど、花粉は気象条件によって飛散しやすくなります。
- 花粉症対策に効果的な方法は、「食生活の改善」「手洗い、うがい」「寝具の手入れ」「外出時の付着軽減グッズを活用」「病院での注射」「事前に薬を使った予防」です。
- 乳酸菌や食物繊維を多く摂取し、体内の免疫を上げることも効果的でしょう。