こちらの記事は2022年4月6日に加筆修正いたしました。

この記事では、花粉を飛散させる樹木の種類をはじめ、花粉対策の必要な時期や、おすすめの花粉症対策グッズを解説します。
花粉症は花粉が引き起こすアレルギー症状ですが、原因となる花粉をつくり出す樹木は1種類ではありません。
飛散時期は樹木によって異なり、生息地域もさまざまです。
この記事を読むことで、自分に合った対策薬を選ぶことが出来ます。

目次

春に花粉を飛散させる樹木の種類

 

花粉は風に乗ることで広範囲に飛散します。
また、春はもともと花粉が多く、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバなどの多くの樹木が花粉を大量に飛散させます。
花粉症の方にとって、春は最も手ごわい時期といってもよいでしょう。
それぞれの樹木が飛散させる花粉の時期や特徴は以下の通りです。

スギ花粉は代表的な花粉

スギ花粉の飛散時期は2月~4月で、花粉症を引き起こす要因です。

スギは本州・四国・九州の山野に広く生息していますが、飛散時期は気温の上昇による影響を受けるため、年明けに気温が高い年ほど、飛散開始時期が早くなる傾向があります。
スギ花粉の飛散量に影響を及ぼすのは、前年の夏場の気温と日照時間です。
日照時間が長く気温が高かった場合、花粉の原因となる雄花は大量に作られ、翌年の花粉の飛散量は多くなります。
一方で、スギ花粉の多かった翌年は飛散量が減少する場合があり、差は10倍程度になることもあります。
しかし、北海道や沖縄にはスギがほとんど生息していないことから、スギ花粉症がみられることはありません。

ヒノキはスギ花粉が終わるころに来る

飛散時期は2月~5月で、スギ花粉に似たアレルギー物質を持っているのがヒノキ花粉です。

スギ花粉の飛散が終息する時期に飛散し始めるため、スギ花粉症を悪化させることもあります。
また、ヒノキの分布は本州の福島以南から四国・九州地方です。

ハンノキは口の中がかゆくなったり腫れやすい

ハンノキの花粉は1~4月頃に飛散し、日本全域に分布していますが、特に北海道と本州では北陸地方に多いといわれています。

ハンノキによる花粉症の症状の特徴は、スギやヒノキ花粉症ではあまりみられない口腔アレルギー症候群を引き起こすことです。
口腔アレルギー症候群とは、ジュースなどに加工していない生の状態でリンゴやキウイなどの果物を食べた際に、口の中がかゆくなったり腫れたりするものです。
北海道では、本州のスギ花粉と同時期に飛散がはじまることから、スギ花粉症と間違えられることも少なくありません。

シラカンバは引き起こす症状が多い

シラカンバは、飛散時期は4月中旬~6月初旬頃で、スギやヒノキの花粉症がほとんどみられない北海道で特に多くみられるのがシラカンバの花粉症です。

スギやヒノキ同様に鼻水やくしゃみ、目のかゆみのほかにハンノキ同様の口腔アレルギー症候群を起こすことがあります。

1日の中で花粉の飛散が多い時間帯

花粉は種類などによって飛散時期が異なりますが、1日の中の時間帯によっても飛散量は異なり、ピークは都市部で2回あります。

昼前後に一回目のピークがある

スギやヒノキの林では午前中太陽光を浴びるとともに雄花が開花し、花粉の飛散がはじまります。

花粉は風に乗って住宅地や都市部へと運ばれ、昼前後には一部が落下することから、これが1回目のピークです。

日没前後に再びピークがある

花粉の飛散量は昼前後のピークを過ぎると午後になり一旦落ち着きますが、日没前後に再び増加することがあります。

その要因は、夕方の気温の低下による空気の対流で上空の花粉が地上に舞い降りるためです。
すでに地上に落ちていた花粉が再び舞い上がることも飛散量を増加させる一因となります。
花粉の飛散は日中だけでなく、夕方にも注意が必要です。

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春の花粉症についてのまとめ

  • 春の花粉症の原因となる花粉を飛散させる樹木は、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバなどです。
  • 樹木の種類によって、花粉の飛散時期はさまざまです。
  • 1日の中で花粉の飛散が多い時間帯は、昼前後と日没前後の2回です。
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