こちらの記事は2020年12月25日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・お正月飾りをインテリアに
・お正月の食事は華やかに
・正月用の晴れ着とは?
・正月用の晴れ着の選び方
・正月用晴れ着のおすすめ品を紹介
この記事ではお正月にぴったりの晴れ着の選び方やポイント、おすすめ商品を紹介します。
新しい年を迎えるおめでたいお正月を、着物で迎えたいという方は少なくありません。
お正月にどんな着物を着ればよいかわからないと悩む方のために詳しい本、こどもたちには絵本もあります。
コロナで初詣は自粛、親戚、友人との再会も見合わせ、という皆さまに、お正月の愉しみ方とおうちで晴れ着を着て過ごすことをご提案します。
この記事を読むことで、お正月の愉しみかた、晴れ着の歴史、お手軽晴れ着を参考にすることが出来ます。
目次
お正月飾りをインテリアに
新年ムードをおうちで愉しむには、なくてはならないお正月飾り。
和風、洋風、干支、縁起物、様々な飾りがあるので、おうちの雰囲気にあう飾りを探してみてください。
毎年使えるものも多いのが魅力です。
お正月の食事は華やかに
正月ならではの遊び
正月用の晴れ着とは?
昔から、お正月には新調した着物を着て新年を迎える「着衣始め(きせはじめ)」という文化があります。
「着衣始め」は着物が普段着であった昔は、どこの家庭でも行われていた習慣でしたが、現代では着物を普段着として着る方は少なくなり、着衣始めをする方も少なくなっているのが現状です。
着衣始めでは着物の他にも、足袋や帯など全てを新調することになります。
新年を迎えるおめでたい日であるため、気持ちと一緒に服装も新たに新調することで、心をすっきりとした気持ちにして新年を迎えることができます。
紳士、婦人、こども、ベビー、ペットちゃん用の晴れ着セットもあります。
正月用の晴れ着の選び方
お正月には着物を着ている人を見かけますが、お正月に着る着物は「これでなくてはいけない」と決まっているわけではありません。
ご自分のお好みの色や柄、デザインで決めてしまってもよいでしょう。
しかし、お正月にちなんだ着物を着たい方のために、以下ではお正月に着ていきたい着物を紹介します。
振袖の種類
振袖が他の着物と違う点は、袖が長いことです。
袖丈の長さにより、大振袖(おおふりそで)、中振袖(ちゅうふりそで)、小振袖(こふりそで)の3つに分かれます。
- 大振袖
袖の長さが約115㎝以上、くるぶしあたりまであります。 - 中振袖
袖の長さが約86㎝~115㎝、ふくらはぎあたりまであります。 - 小振袖
袖の長さが約76㎝~86㎝、二尺袖ともいいます。
大振袖は花嫁衣装やお色直し、中振袖と小振袖は成人式や卒業式や初釜、パーティなどに使われることが一般的です。
現代では、若い方の身長が高くなっているため、成人式に着用する袖丈は大振袖の寸法になっています。
花嫁衣装の白無垢やお色直しや打掛も大振袖であるため、成人式に着る大振袖とは別に、本振袖(ほんふりそで)と呼んで区別されています。
「振袖」という名前が生まれたのは江戸時代初期です。
当時は子ども〜18歳までの未婚女性が着るものであるため、既婚者になると袖を詰めて留袖に仕立て直していました。
この習慣は現代でも引き継がれ、長い袖の振袖は未婚の晴れ着として着用されています。
柄は縁起の良いものを選ぶ
お正月は一年の初めのおめでたい日です。着物の柄も、縁起の良い着物を選ぶとよいでしょう。
縁起のよいと言われる柄には以下のものがあります。
- 鶴・亀
鶴や亀を施した柄には「長生きできるように」という願いが込められています。というのも、亀や鶴は長生きする生き物として知られています。亀は寿命30年〜100年、鶴は20〜30年と他の動物たちに比べてとても長生きします。
亀や鶴の柄は、めでたい日の晴れ着などでよく使われる柄として有名です。- 松竹梅
松竹梅は、古くから日本でおめでたいことの象徴とされています。
正月でも家の前に立てる門松に使われたり、結婚の際の結納品として用いられていますね。
松竹梅の意味は、もとより中国の「歳寒三友」ということわざからきています。寒さに耐えて緑を絶やさない「松」「竹」、寒い中で花を咲かせる「梅」。これら3つを掛け合わせて松竹梅という名になったそうです。
松竹梅の柄は祝い事の席で使われる代表的な柄の一つです。正月のような祝い事にはぴったりの柄ではないでしょうか。- 牡丹
牡丹とは、花の一種で牡丹柄は牡丹花をまとった柄のことを指します。大輪の花を咲かせる柄が特徴的です。
牡丹は鮮やかな大輪の花を咲かせる見た目から「百花の花」ともいわれています。
高貴や幸せを象徴する花として、古くから富裕層の人に親しまれてきました。その昔は身分の高い人しか着ることを許されない柄物でしたが、現代では多くの方が着られる高級感のある柄物として人気を博しています。
牡丹柄には、4〜5月に着られる春牡丹、1〜2月に着られる冬牡丹があります。正月は1月にあたるので、牡丹柄を着るなら冬牡丹がおすすめです。- 鳳凰
鳳凰とは、中国から古く言い伝えられてきた伝説の鳥です。「平和で幸せな世界が実現されるときに現れる」といわれています。
鮮やかな瑞鳥をまとった文様はとても美しく、見る人の目に止まること間違いありません。
鳳凰柄はおめでたい日の晴れ着として多く使われる柄の一つです。- 熨斗
熨斗柄は、熨斗鮑が元になっているデザインです。慶事の進物などに添えた熨斗をさらに細長い帯状に文様化した柄のことを指します。
熨斗鮑は神へのお供え物とされ、古くから縁起物とされてきました。
熨斗鮑が元になった熨斗柄は、めでたい日の晴れ着としてよく使われる縁起物の柄なのです。
長方形に鮮やかに流れる美しい熨斗が特徴的で、世代問わず人気があります。- 宝尽くし
宝尽くしはその名の通り、宝物を集めた柄の吉祥文様。
描かれた宝は打ち出の小槌や宝剣、願いが叶う宝玉など様々です。
「福徳を呼ぶ」縁起の良い柄として、晴れ着などによく使われます。
引用元
buysell 正月の着物はどんな着物を着ればいい?正月の着物選びを徹底解説!
晴れ着を着る際の注意点
袖丈の長さ
振袖をはじめとする着物は、洋服とは異なり、着付けによってある程度は寸法を調整できます。
しかし、同じ振袖でも着る人の体型によって雰囲気が変わってしまうでしょう。
サイズ選びの際は、体型によって以下の点に気を付ける必要があります。
- 背の高い方や背が低い方
背の高い方は、少し長めに袖丈を取るとバランスがよくなります。
小柄な方は袖丈を短めにする事がありますが、好みによるため明確な決まりは存在しません。
レンタルや既製品を探している方は、「小さなサイズ」や「トールサイズ」など、体型によっても探せるお店がおすすめです。 - ふくよかな方
ふくよかな方は、身丈や裄丈だけでなく、ヒップサイズも大切です。
仕立て済みの振袖を選ぶ場合は、身丈がちょうどよいものであってもヒップサイズが合っているか確認しておくとよいでしょう。
幅広いサイズを扱っているお店の場合は、安心して探すことができます。
防寒対策
お正月は、一年の中でも寒い時期です。
もし近くまで初詣などに出かけるのであれば、防寒対策はしっかりする必要があります。
着物だけで寒さをしのぐことは難しいため、着物に合う防寒アイテムを着ると良いでしょう。
着物の上からの防寒用品は以下の通りです。
- ショール・ストール
着物を着るときは、うなじを綺麗に見せるため少し後ろにずらして着付けをすることが一般的です。
うなじが見える首元は、着物特有の色気があり美しいものですが、真冬の場合は首が開いていると寒く感じてしまいます。
首元を温めるだけで体全体が温まるため、ショールやストールを首に1枚巻くだけで温かさがかなり違うものです。
普段洋服で使っているものでも問題ありませんが、新たにショールを選ぶ場合は、毛皮など高級感のある素材を選ぶと着物によく合います。
しかし、成人式で使うようなボリュームがある豪華すぎるファーショールは、晴れ着にはフォーマルすぎるため、避けたほうが良いでしょう。 - 羽織
羽織は、洋服で言うとカーディガンの役割になるアイテムです。
洋服ではなかなか挑戦するのが難しい柄×柄の組み合わせも、羽織と着物であればしっくり着こなせてしまいます。
見せたい印象や着物の色・柄に合わせて、好みのものを選ぶとよいでしょう。
もし着物の帯が多少くずれた時も、羽織で隠せてしまうのもよいところです。
着まわしやすい防寒アイテムとして、1枚持っておくと重宝します。 - ポンチョ・ケープ
ポンチョやケープは、着物だけでなく普段の洋服にも合わせられるため、和洋兼用として使うことができます。
しかし、和装の中ではカジュアルな防寒着であるため、色は淡い色を選ぶなど抑えた方がよいでしょう。
着物の下からの防寒
- 肌着
インナーは薄くて響きにくい、発熱素材などの温かいものがおすすめです。
ユニクロから出ているヒートテックをイメージするとわかりやすいでしょう。
しかし、着物は首元が深く開いているため、U字の深いデザインを選び、長袖よりも7部や8部袖にしておいた方が、手元から肌着が見える心配をせずにすみます。 - 足元
足先が冷えてしまうと、体全体が冷えてしまったり、血流が悪くなりむくみやすくなってしまいます。
足先の冷え対策としては、足袋の中に靴下を重ね履きするのがおすすめです。
足袋のサイズをあらかじめ普段よりワンサイズ大きくしておくと安心です。
お手洗い対策
晴れ着を着る際に、トイレの行き方に不安を感じている方は少なくありません。
トイレ後に着崩れして慌ててしまうといったことの無いように、必要なアイテムを事前に準備しておくと安心です。
- きものクリップor大型クリップ(3個~4個以上)
着物でトイレに行く時に絶対に必要なのが、袖(そで)や裾(すそ)をまとめて止める「クリップ」です。
着物の生地を傷めない作りの「着物専用クリップ」も販売されているんですよ。
「振袖の生地にクリップの跡をつけたくない!」という人は、この着物専用クリップを用意するのが理想的です。
でも「わざわざ専用クリップを買うのは面倒…」という人も多いはず。
そんな時は、以下のようなクリップでも代用できます。
【代用できるクリップ例】
・大型のペーパークリップ
・洗濯バサミ
洗濯ハサミならどのご家庭にもありますから、カンタンに用意できますね。
着物でのトイレ用にこれから洗濯バサミやペーパークリップを用意する場合には、できるだけ挟み方が柔らかいものを選びましょう。- ローライズのショーツor和装用ショーツ
ウエストまでゴムが来るタイプのショーツだと、下着の上げ下ろしのために着物をおヘソのあたりまでまくらなくてはなりません。
着付けた腰紐がズレて、トイレ後に着物が着崩れをしやすくなります。
着崩れを防ぐためには、穿き込みが浅い「ローライズのショーツ」を準備しましょう。
腰骨程度にゴムが来るもので、ノンラインのボクサータイプかビキニタイプがおすすめです。
「それでも着崩れが不安…」という人は、和装専用のショーツを用意するのも手。
クロッチの部分が股割れになっているので、着物をまくっただけでトイレを済ませることができます。
引用元
きもの totonoe 振袖・着物でのトイレの行き方は?失敗しない5つのコツ
正月用晴れ着のおすすめ品
和装小物21点セット 使い方動画QRコード付
松竹梅や宝尽くしなどの、お正月にぴったりなおめでたい柄がちらされているのも嬉しいポイントでしょう。
21点のセット。
〇肌じゅばん( 綿100% )
〇裾除(ポリエステル100%腰布綿100%)
〇ストレッチ足袋(5枚こはぜ)
(サイズ:S・M・L・LL)
東レ生地 ナイロン100% 裏地:綿100%
底地 ポリエステル100%
〇足袋インナー(寒い日に足元暖か)
東レ ソフトサーモ糸使用
〇伊達締め×2本
(表地ポリエステル100% 芯地パネロン芯 )
〇マジックベルト
(表地ポリエステル100% 裏地スポンジゴム)
〇着付けベルト(着物の胸元を整えます)
〇前板(ベルト付き)
〇後板
〇帯まくら
〇こしひも×6本 (モスリン:ウール100%)
〇三重仮紐(帯の変わり結びの時に使います)
〇エリ芯×2本
〇半衿(ポリエステル)
使い方解説動画付き(QRコード)
hiromichi nakano ヒロミチ ナカノ 着物用 ポンチョ風ケープ ファー付き
ふわふわとした肌触りが心地よく、和装コートよりも軽い品で、長時間着用していても肩が凝りになりません。
ショッピングやランチ等の普段のお出かけにはもちろん、真冬にも着られるのでお正月の初詣にもおすすめです。
SAGAフォックスファーストールはボリューム感が魅力
SAGAフォックスファーストールは、SAGAフォックスを使用した、ボリューム感たっぷりのストールです。
柔らかく艶やかな長毛が特徴です。
しっかりと背中を覆う大判サイズにより、体を寒い風から守ってくれます。
カーブする形で体に沿ってくれるため、 和装洋装問わず使えます。
京楽楽 クロッチ開閉式 和装ショーツは用を足すのが簡単
京楽楽 クロッチ開閉式 和装ショーツは、クロッチ(股)部分をずらして開けることができるため、用を足すのが簡単な上に、トイレ後の着崩れを防いでくれます。
ガードルとしての機能もあり、ヒップアップ効果が期待できるため、和装の後ろ姿をスッキリ見せてくれるのも嬉しいポイントです。
KYOETSU 和装クリップは々な用途で使える
KYOETSU 和装クリップは、トイレの際にも役立つ、和装用のクリップです。
ピンチ部分はゴムになっており、生地を痛めにくく、滑らないためしっかりと挟むことが出来ます。
小さすぎず、着付けするお着物を選ばず様々な用途で使うことができます。
中指の少し長いくらいの大きさで、着付けの仮留めはもちろん、雨天日の裾上げにも便利です。
デザインも晴れ着にぴったりの和柄なため、万一着崩れしたときのクリップとしても違和感なく使うことが出来ます。
お正月の晴れ着についてのまとめ
- お正月の晴れ着には、これを着なければならないという明確なルールはありませんが、おめでたい柄や縁起の良い柄を選ぶと晴れやかな気持ちで一年を過ごすことができるでしょう。
- 晴れ着を選ぶ際は、袖の長さや腰回りなど、ご自身の体型に注意して選ぶ必要があります。
- お正月は寒い季節です。防寒対策をしっかりした上で、着物のおしゃれを楽しむ事がポイントです。