皆さんは普段時計を身に着けていますか。
腕時計は時間を確認するのに必要なアイテムといえます。
今回は、時計のリューズが壊れてしまった時の対処法を紹介したいと思います。

リューズとは

ところで、リューズとは一体何かご存じでしょうか。
リューズとは、腕時計のケースサイドに備えられた突起のある部分の事を指し、腕時計の3時の位置にあるモデルが多く、押し込んだり、引っ張ったりして作動させる働きがあります。

また、リューズには大きく分けて2つのタイプがあり、1つは引き出しタイプともう1つはねじ込み式のタイプの2つに分かれています。
引き出しタイプは先ほどお伝えしたリューズを引き出して作動させる方式のもので、3針機械式によく使われます。
ねじ込み式は防水性を高める為にリューズをねじ込む設計になっています。この方式はダイバーズウォッチによく見られます。

語源

では、リューズの言葉の語源は何なのでしょうか。
リューズとは、漢字で「龍頭」と書き、日本の時計用語です。
なぜ、龍の頭と書くのかというと所説ありますが、
「釣鐘のつり手で竜頭と懐中時計の輪っか部分をかけた為」といわれています。

詳しく説明すると、中国神話に出てくる怪物蒲(ほ)牢(ろう)は吠えるのが得意な怪物で、龍のような容姿をしていました。
この怪物は、龍が生んだ9匹の怪物の内の1匹だと言われています。
また、蒲牢の吠える声は鐘の音に似ており、やがて蒲牢は大きな鐘の飾りとして起用される事になりました。
主に、鐘を吊るす為の輪(紐を通す部分)に蒲牢を模したものが多く腕時計にも使われていたそうですが、やがて装飾が無くなっていき、今は言葉だけが残り竜頭と呼ばれているというわけです。

役割

リューズの役割としてゼンマイを巻く事、日付や時刻を合わせる役割を担っています。
何も引き出していない状態でリューズを回すとゼンマイ巻きができます。
機械時計の場合、ゼンマイを巻いて、ほどける力を利用して針が動くようになっています。


その為、定期的にゼンマイを巻く必要があります。
1段引いた状態で日付設定をすることができ、2段引きの状態では、時刻の設定ができます。
また、日付機能がない時計では、リューズは1段しかありません。

リューズのよくある不具合

リューズについて分かったところでよくある不具合はどんなものがあるのでしょうか。

抜ける

まず、1つ目はリューズ部分が抜けるという事です。
原因としては、経年劣化や油切れなどの要因が考えられます。
また、ゼンマイの巻き上げを行う芯棒が緩んでいるケースもあるようです。

動きが鈍くなる

次によくある不具合はリューズの動きが鈍くなることです。
この原因には、パーツの摩耗や破損などが考えられる他に、錆が発生している可能性があります。

動かない

最後は動かなくなってしまう事です。
こちらの原因にも油切れや経年劣化が考えられますが、錆やゴミが侵入している場合も考えられます。
この症状がある場合、無理にリューズを回してしまうと他の故障も引き起こしてしまう可能性があるので、無理に動かすのは禁物です。

リューズだけ交換・修理できる?

では、リューズだけが壊れてしまった場合交換や修理をする事はできるのでしょうか。

結論「できる」

リューズだけの修理や交換はできるようになっています。
リューズ消耗品ですので、取り替えられる部品になります。
ただ、リューズが取れたからと言って自力で無理にねじ込んだりしてしまわないように注意が必要です。
また、取れてしまったからと言って、捨ててしまうのではなく一緒に持ちこめば、調整などで済む場合があるので捨てずに置いておいた方が良いでしょう。

できればメーカーでの修理依頼が望ましい

では、リューズが取れてしまったり、動きがいつもと違うと感じたら、修理に出そうと考えますが、ネットで調べても時計の修理を行ってくれる業者はたくさんあるようです。
民間の業者に修理を依頼する方が、メーカーに修理を依頼するより、コストは抑えられます。
ですが、メーカーへ依頼した方が、純正のパーツを扱い、高い技術を有している為、安心感はメーカーへ依頼する方が強いと言えます。

オススメの時計メンテナンス用のキット

大事な時計が壊れてしまわないよう、日ごろからのメンテナンスがとても重要になってきます。
ここでは、そんな時計を守るためのオススメのメンテナンス用キットを紹介します.

EDurable 時計工具 腕時計工具セット 168点セット

こちらの商品は、腕時計ベルトの調節や交換、電池交換など自分でメンテナンスできるキットです。
また、内部の修理に必要な工具がすべて揃った初心者の方にも簡単にメンテナンスできるキットになっています。

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まとめ

腕時計などに使われるリューズは、ゼンマイ巻きや日付、時刻を合わせるのにとても重要な役割を持っています。
また、そのリューズは劣化や錆など様々な事が原因で故障する事があります。
故障した際は、無理にねじ込んだり、捨てたりせず、メーカーへの修理依頼が望ましいという事が分かりました。
また、自分でメンテナンスができるキットも販売されている事が分かりました。
これらの情報を元に大事な時計を大切に使っていきたいです。

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