こちらの記事は2018年10月17日の記事を2020年3月11日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・除湿機の選び方に機能で選ぶの項目を追記いたしました。
・おすすめの除湿機を2020年3月11日の情報に更新いたしました。
こちらの記事は2020年3月11日に更新した記事を2020年7月30日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・おすすめの除湿機を2020年7月29日の情報に更新いたしました。
この記事では、除湿機の選び方のポイントや、おすすめの商品を解説します。
湿気が多い環境は、カビ・細菌の増殖が発生し、健康に害が及ぶ可能性があります。
湿気対策におすすめの除湿機は、梅雨の時期以外にも使えるので一年中大活躍する家電です。
しかし、モデルによって除湿方式が異なっているため、有効活用するには、自分の使う場面に合わせて選ぶ必要があります。
この記事を読むことで、自分に合った除湿器を購入する検討が出来ます。
目次
除湿機の用途
除湿機は、主に「湿度を下げる」「衣類乾燥」などの目的で使われます。
現代では、「花粉」「PM2.5」「黄砂の飛散」などの環境問題から、部屋干しのために使うという人もいるでしょう。
環境問題を抜きにしても、梅雨の時期などの衣類を外干しできない場合に除湿機は活躍します。
メーカーによって、送風具合やセンサーの有無・性能が異なるため、それぞれのメーカーの特徴を知っておくことが重要です。
他にも、除菌、脱臭に特化した機能が搭載されているかなどの付加機能も、購入検討の際のポイントでしょう。
除湿方式はどのようなものがあるの?
除湿方式には、主に「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」があります。
以下ではそれぞれの特徴を解説します。
コンプレッサー式
コンプレッサー式はエアコンの除湿運転と同じ仕組みで、熱交換器によって集められた空気を冷やして結露させ、湿気を水滴に変換します。
気温の高い時期ほど効果を発揮しやすいですが、冬場だと効果を期待できない場合もあります。
メリットは、除湿できる量が多いため、湿度の高い季節に最も効果を発揮する事です。
ヒーターを使用しない方式であるため、消費電力も比較的少なく室温を上げる心配もありません。
デメリットとしては、気温が下がると効果が弱まるため、冬場の結露対策には向かないことがあげられます。
本体サイズや動作音も大きめであるため、スペースが少ない人や音に敏感な人にも向きません。
デシカント式
デシカント式は、乾燥剤(ゼオライト)で空気中の水分を吸着させて除去する仕組みです。
吸着した水分はヒーターで温めて気化し、再び熱交換器で冷やして水滴にして除湿します。
メリットは、吸着した水分をヒーターで温める仕組みであるため、気温に左右されず除湿能力も安定している事です。
コンプレッサー式よりも本体サイズが小さく、音が小さめなのもポイントでしょう。
デメリットは、ヒーターを使用することにより消費電力が高くなるうえ、室温も上昇しやすいことです。
夏場に使うには不向きな一面があります。
ハイブリッド式
ハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたタイプです。
夏場はコンプレッサー式、冬場はデシカント式で運転することにより、一年中安定した除湿能力があります。
メリットは、コンプレッサー式とデシカント式の両方のよい点を兼ね備えている点です。
ランニングコストを抑えることもできるため、性能が全体的に高いところも魅力でしょう。
デメリットは、本体が大きめなことと、価格が高いところです。
除湿機の選び方
除湿能力で選ぶ
除湿能力をチェックしたい場合は、一日除湿機を運転し続けた場合に取り除ける水量を示す「定格除湿能力」を見ます。
基本的に、「定格除湿能力」の数字が大きいほど除湿能力が高く、湿気を素早く取り除けます。
注意する点としては、除湿能力が高いほど本体サイズが大きいことがあげられます。
設置場所のことを考えたうえで除湿機を選ぶことが大切です。
記載されている定格除湿能力が発揮される部屋の広さは「除湿可能面積」を見ると分かります。
排水タンクの容量で選ぶ
排水タンクの容量もチェックが必要です。
いくら除湿能力が高くても、取り除いた水を溜める排水タンクが小さいと、運転が止まることもあるためです。
基本的に、外出中・就寝中などもずっとつけている人は、タンク容量は大きいほうが安心です。
こまめに水を捨てられない場合もあるため、小さいよりは大きいほうがよいでしょう。
しかし、排水タンクが大きいと本体サイズも大きい傾向があります。
排水タンクが大きい物を選ぶ場合は、水が溜まった後に持ち運びしやすいかも注意する必要があります。
メンテナンスのやりやすさで選ぶ
頻繁に使うものだからこそ、清潔な状態を保つためにメンテナンスのしやすさは重要です。
湿気を除去するために本体内に空気を吸い込む仕組みであるため、フィルターの交換のしやすさや、交換時期の目安とコストも確認が必要です。
排水タンクの洗いやすさも見ておく必要があります。
理由は、排水タンクは1か月に1度程度のメンテナンスが推奨されており、長く愛用したい場合はメンテナンスし続ける事が大切であるためです。
衛生面が気になる人は、内部乾燥ができる機能を搭載したモデルがおすすめです。
機能で選ぶ
除湿機には、除菌・消臭、空気清浄などの機能や、衣類を乾燥させるのに役立つ送風機能が搭載されているモデルも少なくありません。
基本的な除湿器の機能以外にも、自分に合った付加機能で選ぶのもポイントです。
空気清浄
ナノイーやプラズマクラスターなど、空気清浄機能があれば、除湿だけでなく空気清浄機としての役割も持ち合わせている事が魅力です。
部屋の臭いが気になる方や、花粉に苦しんでいる方におすすめです。
送風モード
送風モードがあれば、部屋干しを頻繁に行う場合に便利です。
送風に特化しているモデルであれば、風の出し方を狭くしたり、広くしたりすることが出来ます。
速乾モード
速乾モードは、頻繁に洗濯するものがある場合におすすめです。
しかし、速乾モードは電気代が余計にかかってしまうため、消費電力をチェックしておく必要があります。
冷風モード
冷風モードは、体や熱を帯びたものを冷やすのにおすすめです。
タイマー
自動でOFFになるタイマーは、モデルによって設定可能な時間が違うため注意が必要です。
自分の生活リズムに合った設定時間が可能かどうかを確認しておく必要があります。
連続排水
連続排水機能は、市販のホースとつなげば自動で排水してくれる機能です。
お風呂場や、湿度のある部屋を常に乾燥させたい方におすすめです。
参考
Joshin webショップ おすすめの除湿機・衣類乾燥除湿機
おすすめの除湿機
パナソニック F-YHTX90
パナソニック F-YHTX90は、除湿を行いながら約2kgの洗濯物を約97分と比較的短時間で乾かすことができる商品で、コンパクトなサイズ感をしているため洗濯物の真下などに設置して使用できます。
イオンの1つであるナノイーXを放出しながら乾燥を行えるため、部屋干し特有の気になる臭いを防止したり、衣類に付着した花粉を無力化してくれるなど、より衛生的に衣服を乾燥可能です。
部屋ケアモードを使用すれば、部屋の湿度が70%以上になった時点で部屋の除湿を行い、快適な空間を作り出してくれます。
また、リビングやお風呂など普段頻繁によく使用する場所に設置しておくだけで除湿を行うことができ、結露などが発生するのを防いでくれます。
部屋干しを頻繁に行う方におすすめの商品です。
コロナ CD-H1020
コロナ CD-H1020は、ecoモードを搭載しており、除湿機能と送風機能を組み合わせることで、約40%の節電を行うことができる商品です。
300Wのヒーターから温風を出すことで、約87分と比較的すばやく衣類を乾燥することができます。
洗濯物が乾いたタイミングで運転をストップしてくれる衣類乾燥オートストップや、運転音を36dBと制御し、静音性を高めた状態で乾燥を行える夜干しモードなど便利な機能が豊富です。
また、冬に部屋の温度が10℃以下になった時点で、ヒーターが作動し部屋を暖めながら快適に除湿を行える冬モードが搭載されているため、寒さが厳しい日の除湿も問題ないでしょう。
サーキュレーターモードが搭載されているため、部屋の空気を循環させたい方にもおすすめです。
山善 YDC-C60
山善 YDC-C60は、衣類の乾燥におすすめです。風量を最大にすれば、部屋干しの乾燥時間を大幅に短くできます。
湿度設定範囲は40~70%まで選ぶことができ、部屋の湿度を快適な状態に自動で調節してくれます。
操作せずに24時間運転し続けると自動でオフになる機能や、1~8時間から選べるタイマー機能は、稼働時間が長い方にも便利でしょう。
アイリスオーヤマ IJCP-J160
アイリスオーヤマ IJCP-J160は、アレルゲン物質を99.97%以上も除去できる商品です。
部屋干しの衣類を「乾燥風」により素早く乾燥し、ニオイ対策にもなります。
空気清浄機能により、空気中のホコリや花粉を捕らえて、綺麗な空気を輩出してくれるでしょう。
「モード切替」ボタンにより、「自動」「手動」「静音」「衣類乾燥」のモードを切り替えられるため、細かい使い分けが可能です。
除湿機についてのまとめ
- 除湿機は、主に衣類乾燥に使われることが多いです。
- 除湿方式は、「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」がありそれぞれメリットとデメリットがあるので購入する際は必ずチェックが必要です。
- 除湿方式によって、消費電力と運転音も異なります。
- 除湿機を購入する際は、「除湿能力」「排水タンクの容量」「メンテナンス」を必ず確認することが大切です。