こちらの記事は2023年2月5日に加筆修正いたしました。
ここでは、除湿機のメリットと選び方、おすすめのモデルを解説します。
除湿機といえば、梅雨時から夏場にかけての高温多湿な時期に部屋の湿気を取る目的で活用されることが一般的でしたが、最近は部屋干しの洗濯物を乾かすために冬でも利用する人も少なくありません。
夏場の除湿はエアコンでも十分ですが、単体の除湿機はエアコンが使えない冬場でも除湿できるため、結露対策にも有効です。
この記事を読むことで、オールシーズン使える自分に合った除湿器購入の検討ができます。
目次
除湿機のメリット
除湿機は、空気中の水分を取り除いて湿度を下げる機械です。
夏場の不快な湿気を取る場合は、除湿機よりもエアコンを利用するほうが温度も下がって快適でしょう。
しかし、エアコンの除湿機能は、空気を冷やすことで除湿する仕組みであるため、気温が低い冬場は除湿機能が働きません。
一方で、除湿機は季節を問わず除湿することができますが、エアコンのように排熱を戸外に向けて行う機能がないため、運転中は室温が上がります。
蒸し暑い時期に除湿機で除湿しても、クーラーのように涼しくなることはありません。
除湿機のメリットは、好きな場所に移動できる事と、冬でも使えることです。
最近は、PM2.5や花粉を嫌って洗濯物を部屋干しする人が増えたこともあり、メーカー各社は衣類が乾きやすいように送風機能を強化した「衣類乾燥除湿機」を多く販売しています。
除湿機の選び方
除湿機の選び方 |
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除湿方式で選ぶ |
適応面積で選ぶ |
排水タンクで選ぶ |
機能で選ぶ |
家庭用除湿機はコンプレッサー式とデシカント式の2つに大別でき、それぞれのメリットは異なります。
また、タイプだけでなく、使える部屋の広さや掃除のしやすさも機種ごとに異なるため、以下のポイントを参考に、除湿機を利用する目的や季節を踏まえて選ぶのが大切です。
除湿方式で選ぶ
空気中に含まれる水分を取り除いて除湿する方法はいくつかありますが、家庭用の除湿機はコンプレッサー式とデシカント式の2タイプが主流です。
コンプレッサー式の基本的な原理は冷蔵庫やクーラーと同じで、空気中の水蒸気を冷やして結露させた水がタンクに流れ落ち、湿度が下がる仕組みをしています。
デシカント式と比べて消費電力が低く、使用しても室温の温度があまり上昇しないのが魅力ですが、冬場になると除湿能力が下がってしまうことや、本体が大きい製品が多い事、騒音や振動が大きいことなどが欠点です。
デシカント式の除湿機は、乾燥剤に空気中の水分を吸着させることにより、お部屋の空気の水分を取り除く仕組みです。
デシカント式の除湿機は、ヒーターの熱を除湿のサイクルに組み込んでいるため、寒い時期でも除湿性能が極端に低下しない事がメリットでしょう。
また、コンプレッサー式より構造が簡単であるため、小型化された製品も多く、動作音が静かなこともメリットです。
適応面積で選ぶ
除湿機の性能を示す値のひとつに、定格除湿能力から算出した適用面積があります。
除湿機のカタログには、「木造=11畳(約19平方メートル) 鉄筋=23畳(約38平方メートル)」などと適応面積が記載されているため、購入する際の参考にする事が出来ます。
しかし衣類乾燥をメインに使用する場合は、衣類を干す量によって必要な除湿性能は変わるため、予算の許す限り除湿能力が高いものを選ぶのがおすすめです。
排水タンクで選ぶ
除湿機を選ぶ際は、排水タンクの容量や形状も見逃せません。
排水タンクが小さいと、除湿能力がいくら高くても、すぐにタンクが満杯になって自動停止してしまいます。
タンクの水を捨てて空にすれば除湿を継続できますが、留守中に除湿することも考えると、タンク容量は大きいに超したことはありません。
しかし、タンク容量が大きいということは、本体のサイズが大きいという事でもあるため注意が必要です。
機種によってはタンク容量を増やすために、タンクの形状が複雑で水を捨てにくいものや、本体からの出し入れがスムーズに行えないものもあります。除湿機を選ぶ際は、タンクの容量だけでなく、形や使い勝手も含めてチェックするとよいでしょう。
機能で選ぶ
除湿機はモデルによって、さまざまな機能が付けられています。
モデルによって除湿機に付けられている、主な付加機能は以下の通りです。
- 冷風機機能
- 空気清浄機能
- 衣類乾燥用に送風幅を広くしたサーキュレーター機能
- ナノイーやプラズマクラスターなどによる除菌消臭機能
- 湿度が低くなると自動停止する機能
- 排水ホースを接続すると除湿運転を無限に継続できる機能
モデルによって、機能にはさまざまな種類があるため、自分のニーズに照らして選ぶのが大切です。
衣類乾燥ならこちらのモデルがおすすめ
結露対策ならデシカント方式の除湿機
結露対策で除湿器を購入する場合は、デシカント方式の除湿機を購入するのがおすすめです。
デシカント式の除湿機は、除湿の際にヒーターで空気を暖めるため、夏場の除湿には不向きという欠点がありますが、気温が低い場面ではコンプレッサー式よりも除湿効率が高くなることがメリットです。
冬場の結露対策に除湿器の購入を考えている場合は、デシカント式の除湿機の中から選ぶとよいでしょう。
おすすめのデシカント方式の除湿機
アイリスオーヤマ IJD-I50
アイリスオーヤマ IJD-I50は、サーキュレーター機能と除湿機能を同時に使うことができるため、強力で素早い乾燥性能を実現しているのが魅力です。
サーキュレーターは大風量で風を送る事も可能なため、部屋干しの湿気を効果的に除湿し、衣類を早く乾かすことができます。
静音性の高い作りにもなっているため、夜の部屋干しでも安心して使うことが可能です。
パナソニック F-YZRX80
パナソニック F-YZRX80は、デシカント式除湿機の上位モデルです。
定格除湿能力(※)7.5Lという強力な除湿性能と送風幅が広い作りにより、衣類の乾燥だけでなく、リビングルームやバスルーム、脱衣所などもしっかり除湿することができます。
不快指数の高い梅雨時や夏場の除湿はもちろん、冬のお部屋の結露対策にも活躍させることができるでしょう。
車の結露や曇りの防止策について解説いたします。
運転中の厄介な結露や曇りは大変危険です。
視界を遮られるのはもちろんのこと、解決しようとすると運転に集中できない事態に陥ります。
そんな時に対処法を知っていれば、慌てることなく曇りや結露を解消し、危険を回避することが可能でしょう。
ここでは、曇りや湿気の発生原因、対処法、防止グッズなどを紹介いたします。
曇りや結露に悩んでいる方や、未然に防ぎたい方はぜひ参考にしてみてください。
車での結露や曇り発生はリスクが大きい
まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。
車で走行中に発生する曇りや結露は、視界が悪くなり事故を起こす可能性が高くなります。
結露が発生すると内窓を拭きとっても、水滴が残り視界がぼやけたり、拭きとった部分が乾くと結露の跡が残ってしまいます。
フロントガラスに跡がついたり曇った状態だと、運転中の視界を悪くするため非常に危険です。
また、曇りを解消しようとすることで集中力を欠き、注意力が散漫し、事故を起こすリスクが高くなるでしょう。
車の窓が曇る原因
結露
車の内窓が曇る大きな原因は結露です。
車外が寒いときに、車内をヒーターで温めると外気によって冷やされている内窓が暖かい空気に触れ、空気が冷却されます。
そして、水蒸気が空気中に存在できる限界量を超え、水滴となり内窓に付着して曇りとなります。
結露の原因は車内と車外の温度差が原因です。
湿度
湿度が高いと結露が発生しやすく、車の窓が曇る原因です。
車内はドアの気密性が高く、密閉された空間です。
意図的に換気しなければ、空気の循環がなくなります。
空気の循環がない空間に人間が乗っていると、温度調節のために発汗や呼吸を行い水分を放出するため湿度が高くなります。
また、人数が多ければ多いほど放出する水分量は多いです。
そのため、車内は必然的に湿度が高くなりやすい空間といえるでしょう。
汚れや埃
窓の汚れや埃は、結露によって発生した水滴を車の窓に付着させる原因となります。
結露が発生するとすぐに車の窓が曇るわけではなく、水滴が車の窓ガラスに付着することで曇りが発生します。
そのため、窓を常に清潔な状態を保つことで曇りを予防できるでしょう。
車の窓の曇りや結露の対処法
湿度チェック
曇りや結露を改善する方法の一つとして、湿度を下げる方法があります。
そのため、車の曇りや結露を防ぐためにも車内の湿度はこまめにチェックしましょう。
湿度が高くなってきたら、換気を行い車内の空気を循環させると曇りや結露は改善できます。
また、車内に湿度計を置いて湿度がどのような状態なのか把握しましょう。
常に湿度をチェックすることによって、結露や曇りをを未然に防ぐことも可能です。
換気を行う
換気は、車の窓の曇りや結露に効果的な対処法です。
曇りや結露の原因は室内と外の温度差、車内の湿度の上昇が原因となっています。
車内の空気を循環させることにより、温度差や湿度の原因を改善できるでしょう。
最近の車は気密性が高いため、窓を開けて換気を行うことは効果的です。
雨の日は車内に雨が入るためおすすめできませんが、ドアバイザーが付いているので少しの雨なら換気をしても大丈夫でしょう。
ただし、花粉症の方や、外の匂いが気になる方は別の対処法がおすすめです。
エアコンで温度調整
エアコンでの温度調節は、車内と外の温度差をなくすのに効果的です。
外の温度状況に応じて温度を調節しましょう。
エアコンには温度を調整するだけではなく、外気モードを使用して外気を取り込み空気を循環させることもできます。
温度差の調整と空気循環を同時に行えば、より効果的です。
また、外の温度が高い場合、車内循環では外の空気を遮断し、より早く外の温度に近づけることができます。
車内の湿度を下げる効果もあるため、車内の湿度が上がっている状況に効果的です。
外気モードと車内循環の切り替えはエアコンのスイッチのパネルに付いているため、有効的に活用しましょう。
車用結露防止アイテムの種類
スプレータイプ
スプレータイプは窓に吹きかけることで、車外の水滴を付きにくくしたり、車内の汚れを付きにくくして曇りや結露を防止します。
車内の湿度が高いときや、外と車内の温度差がある時にも効果を発揮するでしょう。
スプレータイプには、車内側の窓の汚れを付きにくくするタイプと車外側に撥水効果をもたらすタイプの2種類があります。
スプレーをしてふき取るだけなため、簡単に使用できる点がメリットです。
しかし、効果は永久ではなく、効果が切れると成分が残り汚れになってしまう場合もあります。
曇りの原因でもある油膜汚れとなってしまうこともあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
デフロスター
デフロスターはフロントガラスの曇りを除去するのに効果的な機能です。
高温なエアコンの風をフロントガラスに送り、曇りを除去します。
また、オートエアコン装備車では、デフロスターを使用すると除湿機能を最大限に発揮できるように、除湿された空気が送風されます。
素早く曇りを除去してくれるのが特徴です。
しかし、デフロスターは消費電力が高いことから長時間の使用には不向きです。
バッテリーにも影響するため使用時間には注意が必要でしょう。
おすすめの車用結露防止剤
曇り止め【ビュークリア 50ml】
自動車の車内という特異な環境下でも十分な効果を発揮できるよう特別に開発された曇り止めコーティング剤です。
車の内窓に使用し、効果は約1か月あります。
カーメイト C117 エクスクリア くもり止めコーティング EX
内窓用の曇り止めで、特殊界面活性剤と高密着ポリマーにより、塗りムラのない透明な仕上がりを実現します。
高湿度と寒暖差に強く、効果の持続期間も3ヵ月と長く、高性能な曇り止めです。
ソフト99 SOFT99 99 ガラスのくもり止め
吹き付けて、さっとふき取るだけという簡単な使用方法の曇り止めです。
視界の遮りや、危険でわずらわしい曇りも簡単に解決できます。
ホコリやチリ、たばこの煙などがガラス表面へ付着するのを防止することも可能です。
ソフト99 04073 窓フクピカ くもり止め強化タイプ
拭くだけで汚れも取れ、曇り止めの効果も発揮する万能なシートです。
手垢や皮脂汚れ、たばこのヤニなどにも効果を発揮します。
洗浄と曇り止めが一緒に出来るためおすすめです。
自動車用油膜取り剤 180ml
油膜をすっきり落とすことで、曇りを防止しフロントガラスの視界をすっきりしてくれます。
使用方法はワイパーを作動させながらスプレーするだけです。
サイドミラーやガラスに使用すると、撥水効果で水滴を付着しにくくします。
家庭用除湿機・車の結露防止についてのまとめ
- 家庭用除湿機はデシカント式とコンプレッサー式の2つに大別できます。
- デシカント式の除湿機は小型軽量で静粛性が高く、冬場も除湿能力が低下しないといったメリットがあります。
- コンプレッサー式は大型で動作音がやや大きく、冬場に除湿能力が低下するなどのデメリットがあります。
- 消費電力はデシカント式の方が高く、特に夏場はヒーターで気温を上げてしまうというデメリットがあります。
- 車の運転中に発生する曇りや結露は、運転者の視界を遮り、集中力を下げるので大変危険です。
- 曇りや結露を対策して安全運転を出来る環境を心がけましょう。
- 車の曇りの発生原因は、車内と車外の温度差による結露や、湿度、内窓に付いた汚れや埃です。
- 防止策として結露防止剤を使用し、デフロスターを温度の状況使い分け曇りに対応しましょう。
- 車内の空気を循環させるのに窓を開ける事が効果的です。天候の状況に応じて行いましょう。
- 湿度計を車内に置くと、湿度の状態が把握できるので、換気を行う基準にもなります。